2002年08月
08月01日(木)
フランスを代表するマンガ家、イラストレーターのメビウス氏が来場。吾朗さん、宮崎館主、鈴木プロデューサーが館内を案内した。一緒だったメビウス氏の娘さんの名前はなんと「ナウシカ」。はじめは緊張気味のナウシカちゃんも、ネコバスで大はしゃぎだった。一方、メビウス氏の熱狂的なファンという井上直久さんも、突然の対面に感激の様子。館主が子どもたちに囲まれるなどハプニングもあったが、メビウス氏は無事館内を廻り、最後に休憩室の壁に記念のイラストを描いて下さった。ノルシュテイン氏の描いた狼と並ぶという豪華な壁となった。
08月02日(金)
2時くらいから急に大雨が降り出した。深谷さんを中心に、カフェと運営チームが連携してお客さまを館内やバス停まで案内。また、テントの屋根の上にたまった雨水を落とすと滝のように流れ、それを見たお客さまにも大受けだった。
そんな大変な作業を指揮して疲れたのか、深谷さんは育てているカブトムシに閉館後会いに行った。しかし、オスのカブトムシと仲良くしているメスカブトムシを見てヤキモチを焼いたらしく、2匹を無情にも引き離して周りの非難を浴びていた。
08月05日(月)
明日の朗読会イベントのために、閉館後グランドピアノが搬入され、中央ホールにセッティングされる。北嶋さん立会いのもと、調律師の方が夜9時過ぎまで音を合わせる作業をしてくださった。一方、深谷さんと大口さんと机さんは配布資料の手直しに追われ、大城さんは必要なものを買い出しに。明日への緊張が高まった夜だった。
08月06日(火)
「夏の風と光の中で子どもたちとことばを身体で聞こう!」と題した朗読会が、 15時より中央ホールにて開かれる。出演は詩人の谷川俊太郎さんと覚和歌子さん。
ピアノ演奏で谷川賢作さんも参加し、親子共演となった。招待による親子約100人が、ゴザに座ってリラックスムードで、ユーモラスな詩に笑ったり、皆でいっしょに歌ったり、と楽しんだ。
運営スタッフの丸山さんと鈴木さんが、谷川さんと覚さんの朗読に合わせて「ふたごのき」という本のページをめくる大役で朗読会に出演。はじめは緊張で固まっていたかのような二人も無事務めを果たし、終演後はホッとした様子で出演者と話していた。おつかれさま。
08月07日(水)
安西さんが、10月から土星座で上映予定の「めいとこねこバス」の新しい場面写真をホワイエに貼る。こねこバスをはじめ、いろんなキャラクターをまだ見たことがなかったスタッフもいて、映画への期待も高まったようだ。
08月08日(木)
カフェの三本菅さんと嶋影さんが、生ゴミの処理をするため、バックヤードのコンポストで作業をしていた。しかし、たくさんの蚊の襲撃を避けながら作業をしなければならず、つらい闘いだったようだ。
08月09日(金)
突然背後に怪しい気配を感じた机さんが振り向くと、ニヤニヤしながら近づいてきた北嶋さんから、いきなり青い蜜柑の実が飛んできた。ケーキハウスの横にある蜜柑の木の実がたくさんついてしまったので、北嶋さんがいくつか間引いたものだった。
08月12日(月)
休暇中の深谷さんが広島から宅急便でお土産を送ってくれた。やはり、というべき「もみじまんじゅう」である。
1階常設展示室の最初の部屋、通称「少年の部屋」の工具机で、磯部さんが絵コンテ本の補修作業をする。お客さまから「ロボット?」と不思議に思われる声があがる中、磯部さんはロボットさながらに黙々と作業を続けていた。
08月13日(火)
お盆休みの今日は、火曜だけども開館日。ご家族で来られた方が多く、いかにも夏休みといった感じだ。
ショップの草野さんが店長として初めて雑誌の取材を受ける。さすがに緊張した様子は隠せなかったものの、無事デビューを果たした。
08月14日(水)
明日からポストカードの新シリーズを販売するため、閉館後にトライホークスで什器のレイアウト変えや販売準備の作業が行なわれる。石光さんと大口さんの他に、土屋さん、杉山さん、田代さん、秋田さんらが夜遅くまで作業をしていた。
08月15日(木)
昨日からの準備も無事終わり、トライホークスで新しいポストカードが販売される。これは、宮崎敬介さんによる木口木版画をポストカードにしたもので、全部で6種類。本日店番の土屋さんと横井さんのお気に入りの絵柄が売れ行き好調だったそうだ。
08月16日(金)
出口付近でアオダイショウが出没し、お客さまから歓声があがる。特に害は無いのだが、情けないことに男性スタッフがどうやって対処してよいのか戸惑っている間に、荻谷さんが素手で掴んでその場からどかそうとし、周りから尊敬を集めていた。
08月19日(月)
またもや台風が近づいてきたものの、幸いにもそれたため、大きな被害も無く過ぎていった。
閉館後、深谷さんが、お盆の間も手伝ってくれたスタッフを引き連れて焼肉を食べに行った。杉山さんがかいがいしくみんなのために肉を焼いていたが、ミノが半生だったのが気に入らなかった深谷さんは、自分で焼きなおしていたらしい。
08月20日(火)
宮崎館主が「映画の生まれる場所」にある背景画を貼り替えるために、「コロの大さんぽ」の背景画を持って突然現れる。また、ノルシュテインさんの「おやすみなさい子どもたち」の絵も貼られた。全て作業を終えたあと「部屋が明るくなったな」と満足げに帰っていった。
休暇で高山に行ってきた北嶋さんが、お土産に土笛をみんなに配った。もらったその場で滝口さん、大口さん、石光さん、机さんが一斉に「ピーピー」と大合奏。しかし、体調がイマイチの安西さんには少し耳障りだったようで、具合の悪そうな顔で帰っていった。お大事に。
08月21日(水)
きのう宮崎館主が「映画の生まれる場所」で貼り替えた「コロの大さんぽ」の背景画。さっそく7歳くらいの女の子の「さっき見たやつだ!」という嬉しい反応があった。
今日からパティオの手こぎポンプが新しくなる。水の出も以前より良くなり、子どもたちが楽しそうにこいでいた。
08月22日(木)
「ガイドブックに載っているお兄さんですか?」と、館外エリア担当の石井くんがお客さまに声をかけられる。さらに「このお姉さんは?」と杉山さんのことも尋ねられたので、館内にいることをお伝えした。果たして無事に会えたのでしょうか…。
部屋のディスプレイ用にと、トライホークスのスタッフは現在刺繍の練習中。
「その絵は自分で考えたんですか?」とか「出来上がりを楽しみにしているわ」と、練習する横井さんに声をかけてくださるお客さまもいた。
08月23日(金)
美術館近くの事務所では10月からの企画展の準備が進行中。ここのところ毎日のように詰めている宮崎館主は、開催までに済ませる作業を動画用紙に書き出していた。その一覧表が壁に貼られたが、二部屋あるうちの一部屋分しかまだ書いていないのにその作業量は多く、果たして間に合うのかと周囲を不安にさせている。
08月26日(月)
吾朗さんが夏休みを終えて出社。スタッフにお菓子などおみやげを配ってくれたが、大口さんには特別にトゲトゲがついた鉄球のヌンチャクもどきを買ってきた。滝口さんによると、吾朗さんはムチとどちらを買ってこようか迷ったらしい。
08月27日(火)
10月から始まる新しい企画展示で使用する○ィル○ボックスのテストが行われる。なんとか無事に稼動して一安心ではあるが、この装置を使って見せる作品が未完成なので予断は許されない。
08月28日(水)
同じく次回の企画展示に登場する「はばたき機」飛行の撮影が某県某所で行なわれる。美術館とジブリのスタッフは朝7時前にジブリ集合。こんな早い時間に皆がそろうのは不自然だと思ったら、やはり「今起きた!」と電話する輩が。その後も、インターチェンジでエンジニアの松原さんの車から白い煙がモクモクと噴き出したり、そこへ宮崎館主の車が予定よりうんと早くやってきて、皆を追い抜いてしまったり、暑さよけテントを持った車が道に迷って遅れ、炎天下で皆が待つ羽目になるなど、なかなかスリリングな珍道中だったそうだ。ちなみに煙を噴いた車はラジエーターチューブが壊れていたそうで、途中で見つけたお店で直してなんとか到着。撮影は、前回同様の厳しい暑さと強烈な日差しの中で行われ、皆真っ黒になって帰ってきた。
08月29日(木)
1階常設展示室、通称「少年の部屋」に滝口さんがカブトムシを3匹置いた。居合わせた小学生の男の子たちがじっくりと見ていたのが印象的だった。
夏休みも終わりに近づいているが、たくさんの子どもたちが来場している館内には、活気が溢れていた。
08月30日(金)
10月から美術館で上映予定の「めいとこねこバス」の初号試写がイマジカにて行なわれる。参加した美術館スタッフは、「面白かった!」と好反応。しかし、「何度も見たいというお客さまもたくさんいるのでは・・・」と不安の声を洩らすスタッフもいた。