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音楽監督に聞く

ガブリエル・ヤレドの音楽

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musique_02.jpg 私は、アラビア語を使用するレバノンで生まれ、イエズス会で勉強し、ラテン語、フランス語、英語を学びました。幼少期にはオリエンタルな音楽やアラブの楽器の音に包まれて育ちました。アズールの様に目が青くなくても、私はアズールとアスマールを足して2で割ったような人間なのです。今回は、その個人的背景が大いに役立ちました。

musique_03.jpg 冒頭の子守歌は、もともとオスロ監督がフランス語で書き、その後アラビア語に訳された4行詩から発想を得ました。そしてこの子守歌のテーマを繰り返したり、変調したり、映画の他のシーンに挿入したりもしました。

musique_04.jpg 具体的な仕事の仕方としては、絵コンテをもとに、完全に自由な発想でイメージを膨らませ、出来るだけ深く掘り下げてから、実際の映像を見るようにしました。ただ映像が喚起するものとイメージが違う場合は、イメージを却下しました。ところどころ小さな修正の依頼などをメールでやりとりをしましたが、収録で会った時には、監督は完全に音楽に魅了されていました。

musique_05.jpg 「アズールとアズマール」は、これまでで最も美しいアニメーション映画です。楽しいだけではなく、全ての年齢の観客にとってためになる映画ではないでしょうか。


オスロ監督からのコメント

 彼の才能はもちろん知っていましたが、一緒に仕事をするにつれ、彼と仕事ができるのは特権であると思うようになりました。音楽家としての才能だけでなく、人間として素晴らしい人物だったのです。ガブリエルの音楽が映像にのった瞬間、奇跡が起こったと思いました。例えば真紅のライオンのシーンは、音楽をつけるまでは主人公の冒険の単なる通過点でしかなかったのですが、音楽によって尊さが加わり、感動してしまいました。ガブリエルの音楽には、観客を知り尽くしたプロによって作曲されたポピュラー音楽の抗いがたい魅力、もう一つは才能ある真摯なアーティストの繊細な感情があると感じます。


これまで携わった主な映画音楽

2003:
 コールドマウンテン (アンソニー・ミンゲラ)

1999:
 リプリー (アンソニー・ミンゲラ)

1996:
 イングリッシュ・ペーシェント (アンソニー・ミンゲラ)
 ※米アカデミー賞、ゴールデングローブ賞のオリジナル作曲賞を受賞

1991:
 ラマン (ジャン=ジャック・アノー)

1985:
 ベティー・ブルー (ジャン=ジャック・ベネックス)