2000年06月


06月01日(木)
10時30分○○来社。常設展示室部分の模型が完成、関係者で見る。試しにと思って、同じスケールのカフェの模型を並べると、展示室の狭さに皆、呆然。いやはや、カフェが広いのか?

そのころカフェ担当の宍戸さんは、小葉松先生に算数の基礎を習いながら、その広い?カフェの収支計算に追われていたらしい。


06月03日(土)
ムゼオ「春の宴パート2」。新人歓迎の意を込めていたのだが、肝心の三好さんは病に倒れ、宍戸さんもいないまま、夜が更けるまで宴は続いた。


06月05日(月)
夕方、水飲み場を作成していただく方と打ち合わせ。3案のデザインから方向性を出す。


06月06日(火)
総合定例会と現場定例会のため建築3人組現場事務所へ。現場は根切り作業が終了して、現況地盤からマイナス8mの前後の面が見えている状態。土質は良好。某コンサルタントの方がおっしゃるには、「文句なし!あれだったら立派なものが建てられますよ!」とのこと。その勢いと喜びようには、ムゼオもいやはやうれしい限りである。


06月07日(水)
午後から、川端さんと倉庫へ行く。原画展に使用した額装の絵を、どのように整理していくかを堀内さんと相談。

図録について、出版部と打ち合わせ。筒井さんには、まだ美術館について説明をしていなかったので、改めて説明をする。そして、ムゼオが図録についてどう考えているかを延々と語る。


06月09日(金)
今日誕生日であるスタッフのため、安西さんが吉祥寺の花やさんで花束を購入。ちょっと魔女っぽい人なので、「魔女にあげる花束なんです。天真爛漫な魔女なんです。」と迷惑な注文をしたという…… かわいそうな店員さん。

吾朗さんが某衛生機器メーカーのショールームへ行く。車椅子対応のトイレの見学へ出かける。設計図と対応させて、器具等の配置の参考とするためである。


06月12日(月)
ムゼオミーティング。

二馬力の男性陣6名は徳間本社の美術館会議で出かけてしまい、女性二人の静かなひとときが流れた。


06月13日(火)
吾朗さん、北嶋さん、現場事務所にてカフェ打ち合わせ。


06月14日(水)
新しいG4が納品される。これで作業ペースも格段に速くなるだろう。

盛田さん、橋田さんは二馬力にて、運営について打ち合わせ。打ち合わせの後、運営コンサルタントのお姉さま方と盛田さんの先日の渡米話で盛り上がり、椅子の出し入れやお茶の引き下げまでもお手伝いしていただき、お二人は、すっかり二馬力にとけ込んだご様子。


06月15日(木)
カフェ打ち合わせ。


06月16日(金)
吾朗さん、安西さん、北嶋さんの3人はビックサイトで行われている骨董ジャンボリーへ出かける。美術館で使えそうなものを集めるため、こんなもの買う人いるのかしら…と思うものでも、必要としている人がいるということをまさに実感しつつ、一日歩き回る。今日の掘り出し物は金属のヘルメット(フランス製と思われる)やその他いろいろ…。会社に戻ってからヘルメットをみんなでかぶりあい、橋田さんが以外と似合うことが判明。


06月19日(月)
ムゼオミーティング。組織について別の機会を設け、説明したいという話があった。久々に終わり無きミーティングの予感。

自動車教習所に通っている三好さん。先日の日曜日、とうとう仮免試験を受けることになったのだが、試験を受ける前に視力検査にひっかかりあえなく断念。自分の運転している車に酔ったり、生け垣に乗り入れたりと、免許取得への道は険しいぞ。


06月20日(火)
フ○ス○画打ち合わせ。

現場事務所にて建築3人組は定例会議に出席する。

映像展示室のスピーカー関係の見積について、日東紡音響サンと打ち合わせをする。

7時から二馬力にて、岡本さんのお土産のパスタと生ハム、篠原さんお手製の料理の数々をみんなでいただく。


06月21日(水)
橋田さん、北嶋さんは夕方イマジカとPA設備や映像展示室の運用方法について打ち合わせ。映像展示室の入口の扉を開ける人、映写機を回す人、そして出口の扉を開ける人など役割を決め、その扉を開けるタイミング等をどのように決めるのか、その時照明は?カーテンは?等々決めることはたくさんある。


06月22日(木)
原画展で展示した絵の保存方法について、堀内さんと打ち合わせ。

紅の豚の描き起こしを来週からでも進められるように、先週プリントアウトした絵をさらに選び、フレーム設定とタップ穴空けを行う。あれこれ選んで落ち着いたのはたった3カット。これでは寂しいので魔女のカットも増やすことに。

下絵作業を終えた左官の大将の壁塗りもいよいよ本塗りに。レリーフ状に土を盛り上げて絵を描く姿に見物人もちらほら。1日で背丈ほどの高さまで塗られていった。

常設展示室に置く「使い古したちびた鉛筆」をためた瓶を作るため、ちびた鉛筆募集の張り紙を作る。作画部に貼らせてもらおうと神村さんを訪ねると、「そんなの貼らなくったっていっぱいありますよ」と2箱につまった鉛筆墓場を教えてもらう。ありがたく全部いただく。


06月23日(金)
午後から、3スタにてカフェの打ち合わせが行われる。


06月26日(月)
橋田さん、ソーセージに当たる。食中毒で休み。

二馬力へ行ったまま、なかなか戻ってこないと思っていた香月さんが、3時過ぎにようやく戻る。西方さんとのお金の話に始まって、監督とユニフォームの話で白熱したバトルを繰り広げていたらしい。近年まれに見る闘いだったとか。とりあえず、決着着かず。

常設展示室の天井からつるす展示物のパーツが仕上がる。つるつるに磨かれた透明の曲線ボディーに、赤い骨組みのラインが美しく出来ていた。


06月27日(火)
展示室前に置く、イ○ト○ボックスとネコバスの打ち合わせ。久々のイ○ト○ボックスだが、今回は各パーツの動きについて、機構担当者から説明を受ける。ネコバスの機構と毛の素材については、メンテナンスを含め、一番良いと思われる方法を出してもらうことにする。ネコバスの毛は、ボア素材を使用する予定だが、このメンテナンスが結構大変。ネコバスによじ登ろうとする子供達に捕まれ、毛が抜けることは、想像に難くない。毛玉もできるだろうし、毎日ブラッシングをする必要があるかもしれない……

夜から、塩野七生さんの講演会が二馬力で行われる。テーマは「ヒューマニズムの後にくるもの」。今回は監督司会のもと、講演会が行われたのだが、芸術、政治、歴史など話はつきず、大変面白かった。


06月28日(水)
地下一階展示室の展示打ち合わせ。この部屋は動きをメインに展示をする予定。今回作ってもらった模型を前に、人形の大きさや動き、機構について話をする。


06月29日(木)
午後からムゼオミーティング。予想通り6時間に亘る長い打ち合わせになった。橋田さんを議長に、美術館概要に始まって、年間スケジュール、セキュリティシステム、運営組織、ロゴマーク、コスチュームについて話をしたが、いつも流れるままに、流れてしまう会議だったのに、今日はいろいろなことがすんなりと決まっていく。しかし、コンセプトまでには至らず、来週7日に持ち越される。7日も長い会議になること間違いなし。早く終われば、暑気払いと称して、飲み会になる予定。


06月30日(金)
吾朗さん、北嶋さんは現場事務所へ出かける。午前中は安西さん交えてニセ窓を創作していただく壁画家の方と打ち合わせ。設ける場所に併せて効果が期待できそうな絵柄を選び、日差しや陰の考え方など演出方法の意見を伺う。鹿島さんとのスケジュールの話も加わり、来年竣工間際のめまぐるしい状況になっている様子を想像してちょっとだけ震えがきた。(北嶋談)
後は、木製や鋼製の建具メーカーに、宮崎監督に描かれたスケッチにはじまる美術館の建築イメージを懇々と語る。これまでにも他のメーカーさんにこのような説明をしてきたが、その反応は様々。