2002年09月


09月01日(日)
ケーキハウス担当の染谷さんが、本日から2階事務所に異動し、休憩室の管理など主に総務的な仕事をすることになった。朝から橋田さんや小林さんからいろいろ教えてもらい、「あっという間に初日が過ぎた」そうだ。


09月02日(月)
夏休みが明けて最初の平日ということもあってか、館内では子どもより大人の姿が目立つ日だった。


09月03日(火)
広報用の写真撮影に備え、田村さんと机さんが朝6時に出社。掃除のために机さんが水道の蛇口をひねると、水が思いっきり田村さんのほうに飛び出してズボンが濡れてしまうアクシデントが。それにもめげず懸命にモップがけ。さらに田村さんは机さんとのじゃんけんに敗れ、鳥のフンを取り除く作業をする羽目になり、朝早くから良い汗をかいたようだ。

新事務所の一階で、来月からの企画展で使うミニシアターの実験を行う。映写機類だけでなく、会場と同じスペースにどれだけ人が入るかも試そうと、映写機前にスタッフが集められた。30人以上がひしめきあい、移動映画館を思わせる光景だった。


09月04日(水)
美術館のアルバイト募集の締切日。たくさんの応募があり、とてもありがたいことなのだが、大楽さんは書類の整理に追われて大変そうだった。


09月05日(木)
カフェのテイクアウトにいる小杉さんが、本日初めて無線を携帯。落ち着いた対応に店長の堀口さんは「これからも期待したいな」と嬉しそう。


09月06日(金)
雨が降っていたので、朝、伊藤さんがサンクンテラスの萬年亀甲浴(カメ風呂) の中にいるメダカをバックヤードに避難させる。しばらくしてメダカの様子を見に行くと、避難させたメダカが1匹しかいないのに気づいて大慌て。カメ風呂にもどると、残ったメダカが楽しそうに泳いでいた。すくい網やコップを駆使して、水草の下にいるメダカを捕獲する間、「親の心、子知らず」の言葉が伊藤さんの脳裏をかすめたそうだ。


09月09日(月)
朝9時から消防訓練が行なわれた。坂下さんの火災発生の連絡を合図に、吾朗さんの館内放送が流れ、新事務所からきたスタッフはお客様の役になってスムーズに避難。雨が降ったため当初の予定より縮小された訓練だったが、吾朗さんによると、今後は発煙筒を焚いて本格的なのをやるそうだ。


09月10日(火)
ショップのアルバイト採用の面接が始まる。店長の草野さんは、今まで面接を受けるほうだったが、今回初めて選ぶ立場に。一緒に働く人だからいい人を、と気合を入れてのぞんだそうだが、終わってみたら、疲れたというようりも、楽しかったとのこと。


09月11日(水)
永生くんが、夕方、ホワイエで大きなメスのカマキリを捕獲。早速カブトムシなどを飼っている虫好きな深谷さんにプレゼントした。しかし心優しき深谷さんは、閉館後に彼女を自然へ帰していた。


09月12日(木)
10月から企画展示室に展示されるオーニソプターの撮影が井の頭公園で行なわれた。スタッフは午前5時に美術館に集合。まだ薄暗い中でカメラマンの星山さんのセッティングが始まり、6時くらいから撮影が始まった。公園にやってきた年配の方々が興味深そうに眺めていて、「これは本当に飛ぶんですか?」「琵琶湖の大会に出たやつですね」などなど質問攻めにあいながらの撮影だった。


09月13日(金)
朝礼で石迫さんが開館の鐘係に立候補。初めてということで、深谷さん立会いの元、鐘を鳴らした。「こんなこと一生に一度できるかどうかわからないですよ!」とおつとめ終了後の石迫さんは大喜び。


09月14日(土)
ケーキハウスにて、4歳くらいの男の子にフィルム付きっぷをわたしたところ、裏に「\100」と表示してあるのを見て、「100点になっている!」と喜んでいた。
その場にいた田代さんも予想外の発言に嬉しくなってしまったそうだ。


09月16日(月)
連休の最終日だというのに雨。しかしケーキハウスでは、朝から雨マット、モップ、お手拭き用タオルを用意し、万全の体制でお客さまをお迎えしたのでスムーズに館内へと入場してもらえたそうだ。


09月17日(火)
ショップのレイアウトの大変更が行なわれる。朝早くから吾朗さんや店長の北川さんをはじめ、ショップや美術館のスタッフが参加したのはもちろん、ジブリ商品部から今井さん、筒井さん、浅野さんが応援に駆けつけ、大人数での作業となった。「より魅力的なショップに!」 と一致団結しての作業は、11時過ぎまでおよんだ。


09月18日(水)
井上直久さんが壁画の作業のために来館。しかし今回は別の目的があった。閉館後カフェにて、以前から企画していた演奏会が行なわれたのだ。井上さんとスタッフの河合くんがギターを、松下さんがパーカッションを、堀口さんコントラバスを担当し、「カントリーロード」などを演奏。聞いていたスタッフによると、河合くんのギターの上手さに感心したそうだ。


09月19日(木)
滝口さんがサンクンテラスに生えていたミントの葉を摘んで、ミントティーを入れた。いい香りが2階事務所を満たし、忙しさの中にホッとした時間が過ごせた。


09月20日(金)
10月から映像展示室で上映する映画「めいとこねこバス」のパンフレット制作作業が終了。担当の机さんは、ライターの今西さんとようやく一安心することができそうだ。パンフレットは10月から館内にて販売する予定。


09月21日(土)
「めいとこねこバス」の日本語字幕の初号が映像展示室で上映される。今回は劇中のセリフが少なく、担当の田村さんも、過去2作品に比べて大変だったようだ。
「コネコバスの泣き声なんて文字でどう表せばいいのか、難しかった…」と苦労を振り返っていた。


09月23日(月)
本日で美術館での「千と千尋の神隠し」展は終了。すぐに次の企画展のセッティングに入らないと間に合わないので、閉館直後から撤収作業が行われた。梱包材が展示室に運び込まれ、男性スタッフはパネル運びや原・動画の箱詰めなど力仕事を担当。女性スタッフはガラスケースの背景画の枚数を数えつつ箱に詰める作業をした。間違いがないように複数の人間で同じ背景画の束を数えるのだが、疲れているためか、なかなか数が合わない。一方、巨大ガラスケースに入っていた原・動画の量の多さもやはり半端じゃない。作業が全て終了したのは11時過ぎだった。


09月24日(火)
一部のスタッフを残して、ジブリとジブリ美術館のスタッフが社員旅行で京都に旅立つ。

企画展示替えやメンテナンス等のため美術館に残ったスタッフは、その作業に追われた。「千と千尋の神隠し」展の撤収も終わって空っぽになった企画展示室では、早速ミニシアターの設営や実物大オーニソプター模型の搬入が行われた。


09月25日(水)
企画展示替えの作業で展示室がてんやわんや状態。ミニシアターもほぼ終了かと思いきや、スクリーンと画像のサイズが合わなかったり、暗幕の数を増やせとの館主命令が出たり、とただでさえ時間がないのがさらになくなっていった。


09月26日(木)
宍戸さんがフランス旅行から戻る。宍戸さんはフランス滞在中、自分のものは何も買わず、ショップのディスプレイ用になりそうなものを求めて店を歩き回り、飛行帽や地図を購入したそうだ。そして時差ボケの中、28日の棚卸や来月の仕入れの準備のため、フラフラになりながらパソコンにむかった。

その宍戸さんからディスプレイ用のお土産を託された草野・北川の店長コンビは、ショップ内の大型什器の撤収に立会い、それにともなうディスプレイの大型変更作業に追われていた。


09月27日(金)
企画展示替え作業が大詰めを迎える中、展示パネルのキャプション原稿書きに追われる宮崎館主が、突然「穴がいっぱい空いたチーズってなんて名前だっけ?」と周りに聞き始める。その場にいたスタッフがあわてて調査するも、なかなかわからない。佐々木さんなら詳しいだろうと聞いたところ、わずか 20秒ほどでどこかのホームページから「エメンタール」という穴空きチーズの画像がプリントアウトされた。こうしてなんとかキャプションの一つが完成した。