2001年01月


01月05日(金)
新世紀の仕事始めなのだが、社内は閑散としている。西方さんと盛田さんはまたもや海外逃亡。有休を使っている人も多い。そんな中、吾朗さんは朝一番に出社したものの、誰も来ないので「出社日を間違えたか?」と一人慌てていたらしい。


01月06日(土)
据付のエアコンが朝から全開で暑いくらいになっている。耐えられずに佐々木さんが管理室に話をつけに行く。おかげで暑くなくなったと思ったら、今度は冷たい風が吹いてきた。三好さんは「佐々木さんの迫力にエアコンも恐れをなしたか」と思ったらしい。


01月09日(火)
ようやくほとんどの人が出社し本格始動となる。3スタでは展示スタッフが、仕上用の絵の具瓶を大量に展示するため、準備に追われていた。新年早々の肉体労働だ。


01月10日(水)
西方さん、佐々木さんは美術館の経理に導入する機械について打ち合わせ。

立体ゾートロープの人形原型チェック第3段が行われる。各キャラクターとも十数体づつ、総勢百体以上の原型がついに出来、二馬力の大テーブルにずらりと並べられた。それを見ただけで宮崎監督は大喜び。一つ一つを嬉しそうに見てまわっていた。続いて人形の動きをパソコン上でチェック。モニターの前に監督、人形製作チーム、展示スタッフ、図録用の取材、と20人ぐらいが集まる異様な光景となった。また、ステッピングモーターを利用したゾートロープの試作品も披露された。


01月11日(木)
打ち合わせのため、吾朗さんは小淵沢まで出かける。

フレスコ画の下絵チェックに、安西さんは朝から上野へ。戻ってきて「バナナがこんなに巨大だったの」と両手で丸を作っていた。


01月12日(金)
3スタでは、展示室の本棚などに並べる古本のチェックが行われた。ダンボール10箱、およそ150冊の本の大きさを計り、部屋ごとに仕分けしていく。ときどき誰かが珍しい本に見入ってしまったりしつつも、なんとか無事倉庫への搬入まで終えた。しかし、本の数からいくとあと5~6回はこういう作業が待っている…。


01月15日(月)
ショップでの販売用に、あるジブリ・キャラクターの顔で作った金太郎飴の試作品が届く。顔もすごいのだが、駄菓子屋を思い出すクリームソーダ味が好評だった。

北嶋さんが前橋まで工場検査に出かける。群馬の空っ風に吹かれてすっかり凍った顔で帰ってきた。


01月16日(火)
図録の編集をお願いすることになったプロダクションの方々に向けて、展示で作っているものの説明会が二馬力で行われた。安西さんによる話は、展示だけでなく美術館全体でやろうとしていることまで語られ、およそ4時間にも及んだ。安西さん曰く「こんなに長い時間話すのはもういや」ということなので橋田さんと三好さんはせっせと録音・録画をしていた。


01月17日(水)
3スタに大きな箱が届いたので何事かと思ったら、短編映画に登場するキャラクターの縫いぐるみの試作品だった。さっそく皆で批評しあったり、触りまくったり抱っこしたりと盛り上がる。


01月18日(木)
事務所の空気があまりも悪いと言うことで、空気清浄&加湿器を購入。幾分良くなった気がする。

昨日3スタに届いた縫いぐるみの試作品が、武蔵境の事務所に運ばれる。ここでも皆が触りまくり、抱きごこちを味わっていた。


01月19日(金)
ショップ担当の新人○○さんが来社。さっそく宍戸さんとショップのディスプレイ関係の打ち合わせをする。○○さんも小柄だが、やっぱり宍戸さんのほうが小さいことが判明。それにしても、小柄な2人でショップの高い棚に手が届くのだろうか?


01月20日(土)
盛田さん、橋田さん、佐々木さん、入社予定の○○さんがスキー場へ視察へ出かけた。シーズン真っ只中この時期に、乗り込んだ始発の新幹線では、スキーの格好をしていなかったのはこの4人だけだったらしい。

東京でも夜から雪となる。そんな中安西さんと北嶋さんは、フレスコ画の下絵チェックのため、上野の工房へ出かける。そこでの打合せが伸びたため、北嶋さんはその後の吾朗さんとの待ち合わせに30分以上遅れることになり、しかも携帯を忘れていたため、吾朗さんは雪の両国駅でずっと待たされていたそうだ。


01月22日(月)
吾朗さん、西方さんが○○さんに財団法人への協力を御願いし、快諾をいただく。

今日から新人の中村さんが加わる。中村さんが、ある南の島出身ということで、しばし南の島談義で盛り上がる。


01月23日(火)
三鷹市市議会議員の美術館建築現場見学会が行われる。

健康診断がジブリで行われる。石光さんにとってはこの日が一年の計。ダイエットの効果があったとのことで、本人はとても嬉しそうだが、体重計の誤差の範囲という声もあり。


01月24日(水)
今週は、建築現場への見学ラッシュだ。まずは、徳間書店の役員の方々が見学。寒い中、インターナショナル事業部のアルパートさんが、とても楽しそうにしていたのが目立っていた。


01月25日(木)
昨日に続いて、日本テレビ氏家社長が分刻みのスケジュールの中、現場見学。現場の寒さは半端じゃない、と吾朗さんが伝えていたためか、防寒着に身を包んで来ていただいた。


01月26日(金)
ムゼオで使っている車は4月で車検切れとなるため、これを機にもっと荷物を積める車にしようという話になる。「フィアットが良い」だの「ルノーはどう?」だの、車好き社員の夢が勝手に膨らむが、西方さんが「国産のバンをリースで」と釘をさしていた。

今日の現場見学は、ジブリ出版部の田居さんと図録編集スタッフ、カメラマンの方々。


01月29日(月)
石光さんと三好さんはトランクルームへ。ところがまたも風邪でへろへろの三好さんは、作業を終えてぐったり。またも安西さんに「虚弱体質」の烙印を押されていた。


01月30日(火)
案の定、三好さんは風邪で休み。


01月31日(水)
吾朗さんと西方さんは、財団法人の件で評議員候補の方に会い、了承をいただく。

派遣社員の伏見さんは今日が最終日。武蔵境の「好好」に有志で北京ダックを食べに行く。今まで、北京ダックといえば一切れぐらいしか食べた事がない人ばかりで、「好好」のボリューム満点の北京ダックに皆、大満足。