2001年02月
02月01日(木)
ムゼオの取締役として川口さんが初出社。
3スタでは、安西さんと三好さん、ジブリ出版部の田居さんと図録編集スタッフの方が、図録に載せる宮崎監督のインタビューについて作戦会議を行った。
02月02日(金)
川口さんは現場見学やジブリ、二馬力への挨拶周りで大忙し。ところがなんと、さっそく女性陣の間でファンクラブ結成の動きが。
盛田さんと西方さんは急遽発動した小○○計画について二馬力の瀬戸さんと打ち合わせ。
02月03日(土)
川口さんに各担当者が今までの経緯などをレクチャーをする。
佐々木さんが入社する新人さん達のパソコンをまとめて購入。
02月05日(月)
川口さんがムゼオ・ミーティングに初参加。改めて自己紹介をいただく。
西方さんが某役所へ書類を申請しに行くと、「それは○○市役所の方で」と言われ無駄足となる。結局、中村さんが自転車で市役所へ行くことに。
02月06日(火)
カフェ担当の新人○○さんが来社。一度ヨーロッパへカフェの視察へ行きたいという話になり、さっそく西方さんが安い航空券を検索し、吾朗さんは「やっぱりイタリアでレンタカーを借りて…」と人の予定を勝手に考え始めていた。
サンアローの関さんが、美術館で上映する短編映画のキャラクターの縫いぐるみの試作品をもって来社。さすが自信作というだけあって、可愛い。
02月07日(水)
吾朗さんと西方さんは東京都に財団設立の打ち合わせへ出かける。順調に話が進み一安心。
ムゼオのマークにもなっている「ムゼオ虫」の縫いぐるみサンプルができあがってきた。とても可愛くて社内では好評だった。
02月08日(木)
三鷹市役所で運営を中心に協議が行われる。プレハブの会議室での打ち合わせだったため、体の芯まで冷え切ってしまった。
NY滞在中はジムに毎日通っていたというエグゼクティブな川口さんは、武蔵境でもスポーツクラブ入会を検討中。先に入会した佐々木さんに様子を聞いたのだが、佐々木さんは入会以来なんと○回しか行っておらず、1回の単価は○千円と判明した。
02月09日(金)
美術館の屋上に立つ○○○の最終確認と図録用の取材が行われる。そのスケールの大きさと出来栄えに、取材に行ったジブリ出版部の田居さんも感動していた。
夜、ジブリの鈴木さんとムゼオにて宣伝会議が開かれる。そこで鈴木さんからあっと驚きの企画案が発表された。時間がない上に大仕事だが、なんとか成功させねば。
02月13日(火)
吾朗さんが風邪で休み。ここ数日また社内に風邪をひいている人が出始めたのだが、吾朗さんまでもが休んでしまうのは珍しい。
二馬力で、立体ゾートロープの人形原型チェックの残りが行われる。つくりがややこしくて難航していた大物キャラクターがついに全貌を現した。造形の見事さはもちろん、Macでチェックした動きにも監督をはじめ皆が大喜び。
02月14日(水)
吾朗さんは今日も風邪で休み。吾朗さん2日連続の休みは会社創立以来初めて、というあまりありがたくない記録が生まれる。
図録のための宮崎監督インタビューが二馬力で行われる。「千と千尋」のラッシュチェックのため時間切れとなったが、監督がしゃべりっぱなしだった1時間半の内容をどうまとめるのか、悩ましい。
02月15日(木)
新人社員の入社に備えて佐々木さんが次々とパソコンのセットアップをしている。トラブルもいくつか発生して忙しい中、石光さんのパソコンまでが目覚し時計のような警報を鳴らし出した。
美術館建物のホールの足場が外される。天井のトップライトから光が燦々とさし込み、吾朗さん曰く「パンツ一丁のようなすがすがしい明るさ」らしい。
02月16日(金)
新入社員のオリエンテーションが行われる。春以降の入社の人も含め8名が参加。まずは美術館構想の成り立ちについての講義から現場見学まで一気にこなしていた。
夜から豚屋で新人歓迎会。社員や契約の方々を会わせるとなんと30人近く。ムゼオの設立のときには3人だったから2年間でついに10倍になったことに。
ムゼオ社員が行きつけの武蔵境の「好好」が某深夜番組に取り上げられたらしい。「好好」はテレビ、雑誌、グルメ系HPなどでも良く取り上げられているが、必ずと言って良いほど主人のある特徴について書いてある。興味のある方はぜひ確かめに食べに行ってみて。味は折り紙付きです。
02月17日(土)
引き続き、新入社員にオリエンテーションが行われる。今日は社員心得から展示、さらにアニメーションがどうやって作られるかの説明が行われる。
パソコン故障の厄日は続いているようで、今度は佐々木さんのパソコンがおかしい。いじっている内に更に悪化し、ついには全部初期化する羽目に。「まっさらになった私のパソコン…」と佐々木さんはつぶやいていた。
石光さんがついに学芸員資格を取得。これで社員のなかで学芸員資格を持つ人は3人になった。
02月19日(月)
ムゼオ・ミーティングが開かれる。新入社員も参加して、テーブルが満杯状態の大人数となる。
吾朗さんも復活し、早速、先週行けなかった天井扇の検査のため工場に向かった。
02月20日(火)
西方さんと橋田さんがサッカーのW杯チケット申込書を入手していた。試合日程を見ながら「さすがに来年の6月だったら休めるでしょう」「平日休みで行けるから狙い目かも」と、もうチケットが当選したかのようだった。W杯は韓国をはじめ、外国からのお客さんが来てくれる良い機会かもしれない
02月21日(水)
徳間インターナショナルのアルパート氏とディズニーのリオ・チュー氏が建築現場視察。リオ氏の年齢を聞いて、その若さに吾朗さんは感動していた。
展示品として美術館に置くレトロな自転車を、お世話になっている業者の方から譲っていただく。三好さんがその自転車に乗って、吉祥寺から3スタまで帰ることに。しかし、楽勝と思っていたのが、あまりにも自転車が重いので、倍の時間をかけて汗だくになって帰ってきた。
02月22日(木)
橋田さんが防火管理責任者の講習会に出かける。今日明日とみっちり講習を受ける上、試験もあるそうだ。
深谷さんが美術館のサイン案を再確認するため、現場周辺を歩いてきた。
02月23日(金)
佐々木さん、三好さん、田坂さん展示品や備品を保管している調布の倉庫へ視察に行く。今後の入出庫には、近々免許を取る田坂さんが運転して行くことになるので、倉庫までの道を覚えようとしたが、道路工事でいつものルートが通れず、あれよあれよと言ううちに多摩霊園の方まで行ってしまった。
○○○の為のキャラクター案の第一案がでてきた。関係者に感想を求めると反応は様々だが、後に人気になるキャラクターほど最初は反応はまちまち、という経験則もあるらしいので、これは期待大か?
02月24日(土)
はるばるイタリアから、美術館のトイレや厨房に使うタイルが届いた。
02月26日(月)
美術館のスタッフが着るユニフォームがついに決定した。○色をベースにしたもので、宮崎監督のイメージしていたものともぴったり。これまで何種類ものサンプルを取り寄せては、スタッフの着せ替え大会をやってきたのだが、なかなか決まらず難儀していただけにほっとする。
美術館1階「常設展示室への暖炉の取り付け作業が行われる。まだ壁や床に何も塗ったり敷いたりしていない部屋に、塗装まで仕上がった暖炉のフレームと敷石だけがぽつんとある格好になり、今しか見られない奇妙な光景だった。
02月27日(火)
明日の「ロボット兵」搬入を図録用に取材するため、編集スタッフでスケジュール確認が行われる。美術館に搬入トラックが入る瞬間から写真撮影をしようということになり、明日の朝6時半に現場集合となる。皆、そんな早朝に起きられるのかという不安を胸に少し早めの帰宅。
02月28日(水)
美術館の屋上にそびえ立つ「ロボット兵」の搬入作業が行われた。大寝坊した三好さんを除いた図録やTVの取材スタッフも見守る中、早朝から着々と作業が進めらていく。一年半かけて作られたロボット兵の出来栄えは素晴らしく、誰もが驚きと興奮を隠せない様子。メインイベントは、高さ 4.5m、重さ 2.5トンのロボット兵を巨大クレーンを使って美術館屋上に運び上げる作業だ。まさに「空を飛ぶ」姿が見られ、圧巻。ムゼオのほとんどのスタッフも見学に訪れ、歓声をあげていた。設置が完了するかというときには宮崎監督も現れ、ロボット兵と初対面し大喜びだった。
展示物の制作をサポートしていた宮島さんは、今日が最後の日。有志が集まり焼肉屋で送別会が開かれた。