2004年05月
05月01日(土)
田村さんがピクサー展のマスコミ用資料の原稿をデザイナーさんに入稿。まだ展示ができていない中、いろいろな資料を頼りに内容を構成するのが大変だったようだ。しかしまだ重要な原稿が海外から届いておらず、〆切に間に合うものかとひやひやしている。
05月03日(月)
最近日差しが強いため、外エリアのスタッフの日焼けも目立ってきた。中田くんなど男性陣はより男らしくたくましく見えるようになってきたが、都会育ちの郎くんは「部分焼けが気になる・・・」とぼやいている。
05月04日(火)
黄金週間も終盤に入ったが、全国からお客さまが来場されているようで、館内ではいろいろな方言が飛び交っている。
「土星座」では大甲さんが映写室デビューを果たしたが、かなり緊張していたようで、震えている様子がはたからでもわかった。しかし閉館する頃には、照明のタイミングなどを無事マスターしていた。作業を通じて大甲さんは「岩井さん、いつもお疲れさま」と思ったそうだ。
05月05日(水)
こどもの日。トライホークスのウィンドーディスプレーにはカブトを被った人形が飾られている。事務所の大口さんの机の上にも新聞紙で折られたカブトが何故か置かれており、大口さんは嬉しそうに被って歩き回っていた。
05月06日(木)
アトリエでは、展示の制作作業が大詰め。額に絵をセットしたり、ポスターを制作したりなど、スタッフそれぞれが「追い込まれている」感じになっているそうだ。
05月07日(金)
ショップの小葉松さんがとある取材を受けることに。取材部屋へ移動しようとしたところ、ショップの女性スタッフから「ネクタイをちゃんとつけて!」等の細かなチェックが次々と入り、照れくさそうに身なりを整えてから撮影に入っていった。
05月09日(日)
本日をもって、企画展示「天空の城ラピュタと空想科学の機会達展」「ユーリー・ノルシュテイン展」が終わる。心残りがないように、と目に焼き付けているスタッフも多かった。閉館後は、それぞれの展覧会の撤収作業を2チームに分かれて行った。運営スタッフの協力もあって、予定時間よりも早く終了。いよいよ明日から展示替えとメンテナンスが始まる。
05月10日(月)
メンテナンス休館一日目。新展示のための額装や、荷物の運び込みが行われると同時に、別場所では工事の下準備などが行われ、早くもあわただしい雰囲気が漂っていた。
05月11日(火)
今回のメンテナンス休館にあわせて2階にいるネコバスも大幅にお色直し。休み明けには綺麗な姿で子どもたちを迎えることになるでしょう。
ピクサー展が開催される企画展示室で、今ある部屋に壁が新たに仕切られ、小さな部屋ができた。どんな部屋になるかはお楽しみ。
05月12日(水)
5月21日にピクサー展の内覧会が開催されるため、この日は広報全員で招待状の発送作業を行った。招待状の絵は、展示のために描き下ろされたもので、ピクサー作品の様々なキャラクターが集合している。この展示の内容を象徴しているかのような、明るく楽しい雰囲気の絵で、展示室にも飾られる予定だ。
05月13日(木)
今回のピクサー展は、企画展示室だけでなく廊下など館内各所を使っている。ギャラリーでは、ピクサー作品のポスターを展示する作業が行われた。
企画展示室の壁紙が、『トイ・ストーリー』のバズやウッディなどを描いたものに張り替えられた。部屋の印象が一気に明るく変わった。
05月14日(金)
地下一階「動きはじめの部屋」も少し模様替え。天使が動くゾートロープ「しんきろう」を入り口付近に移動し、できたスペースに「フィルムぐるぐる」を映写するミニシアターを設置する予定だ。移動したゾートロープは、ドーム型屋根の中の羊が回るシートを緑色に貼り直したのだが、改めて「しんきろう」を見た生江さんによると「初夏のイメージ」だそうだ。
05月15日(土)
2階渡り廊下前に設置されていたノルシュテインさんの「マドンナとオオカミの子」が取り外され、黄色のふしぎ玉が元の場所に戻った。一方「ピクサー展」の展示室には、「ラセター棚」やアニメーターの部屋に小物が置き始められる。
05月17日(月)
ピクサー展の開催にあわせて「土星座」でピクサーの短編映画が上映されるので、ホワイエの展示ケースに飾る絵を取り替える作業を行われた。
また21日の内覧会のための最終的な打ち合わせが行われた。
05月18日(火)
ピクサーの展示担当者ミッシェル・スペインさん、展示のために絵を描きおろしてくれたリッキー・ニールヴァさんおよび関係者が来日。
05月19日(水)
午後からピクサーの展示担当者やディズニー関係者が展示のチェックため来場。特に問題もなく、予定より早く確認作業が終了。展示スタッフ一同胸をなでおろす。
05月20日(木)
ショップの新しいレイアウトを基にした什器設営が夕方になって終了。そのためスタッフが商品ディスプレイ作業を始めたのは6時過ぎからだった。結局全ての作業が終了したのは日付が変わってからで、「やればできるとは思ったもののこんなにキツイとは・・・。」と小葉松さんは本音を漏らしつつも、大幅にイメージが変わった店内の様子に満足気だった。
05月21日(金)
ピクサー展の内覧会が行われる。午前中はマスコミ向けの記者会見が開かれ、吾朗さん、ピクサーのミッシェルさん、土星座で上映される「バウンディン」の監督バド・ラッキーさんが登壇し、記者たちからカメラフラッシュや質問を浴びていた。午後からは関係者向けに内覧会が開かれた。
夕方にはカフェで簡単な食事会が開かれ、展示関係者が親睦を深めた。
ゲストが帰るとき、スタッフルームの壁にサインをしてもらったのだが、その後、逆に吾朗さんがピクサースタッフから美術館図録にサインを求められた。アートディレクターのリッキーさんをはじめミッシェルさんや69歳になるバド・ラッキーさんまでもが吾朗さんのサインを待つ列に並んでいた。
05月22日(土)
「バウンディン」の監督バド・ラッキーさんとプロデューサーのオスナット・シューラーさんが朝早くに来場し、「ピクサー展」の初日に立ち会った。また今回の展示の責任者である吾朗さんは、長い間展示室で来場者の反応を見ていたが、子どもたちが真剣にしかも楽しそうに展示に見入っている姿などを発見して安心している様子だった。
05月24日(月)
「ピクサー展」が始まってから最初の平日。展示室内には「そーっとあけてね」という札がかかった扉があるのだが、その扉は今日も子どもたちに大人気。
喜ぶ子どももいれば、怖がる子どももいて反応は様々だ。
05月25日(火)
徳間書店発行の美術館ガイドブック改訂版の制作が進んでいる。編集の藤津さんは休館日の今日、展示室での撮影に立ち会いながらインタビュー原稿のテープおこしをしていた。今が編集作業の最も忙しい時、といった感じだ。
05月26日(水)
カフェでは22日からピクサー展にあわせて「さとうさんのハンバーガー」や「よくばりな野菜サンド」など新メニューが始まった。どれもカリフォルニアのピクサーのスタジオをイメージして開発されたメニューである。ハンバーガーはナイフとフォークとともに出されるが、注文した人はみな手でつかみ、大きな口をあけてかぶりついているそうだ。
05月27日(木)
カフェではピクサー展の新メニュー開始と同時に、そのときどきの季節野菜を食材に反映させている「大麦入り農家のスープ」も新しくなり、具にオクラが入った。このスープを担当したのは野菜の使い方が上手、と評判の本間さん。オクラが大好きな堀口店長もイチオシのメニューです。
05月28日(金)
市役所で自衛消防訓練審査会が開催された。美術館は今大会が初参加で、堀口さんを指揮官に、深谷さん、郎くん、中島事務局長の4人が参加した。館内で2件の放火が発生し、各隊員が鎮火にあたるという設定だったが、普段の接客で鍛えているせいか、事件の報告やお客さまの誘導の様子など、大きく通る声でてきぱきと動き、日頃の訓練の成果を披露していた。結果、なんと、3位に入賞。参加者は予想外の入賞に、来年も参加しよう、と早速やる気になっていた。