2004年08月


08月01日(日)
今日が誕生日で三十路となった郎君。朝には畑で採れたてのナスを一本もらったり、ケーキを用意した松下君たちがウクレレを弾き語ったりして祝福したのだが、反応は意外にあっさりしていて、夜は早々に帰ってしまったそうだ。


08月02日(月)
映像展示室では、映画が始まる前にスタッフが行う前説のとき、映写技師の岩井さんを紹介することが多い。そんな時岩井さんは、映写室から笑顔で手を振ってご挨拶するのが通例だ。ところが今日、いつものようにスタッフが前説で岩井さんを紹介しようとしたら、あいにく岩井さんはお休み。映写室の中にいたのは西川君なのだが、後には引けなくなってしまったスタッフは「映写室の中には王子様がいます!」と紹介してしまった。何も知らない西川君は、お客様が自分の方を振り返っていることに気がつき、笑顔で手を振って応えていた。


08月04日(水)
ローソンで売っている新しい美術館のガイドブックを小脇に抱えたお父さんが二人の娘さんと来館。ホワイエの化石の写真が載っているところを指して「これが見たいんですが・・・」とスタッフに問い合わせをしてくる雰囲気がサツキとメイのお父さんみたいだったそうだ。


08月05日(木)
今月21・22日に開催される三鷹の阿波踊りに向けて猛特訓が行われている。運営の横田君は、通勤中も練習に精を出しているらしく、吉祥寺通りを阿波踊りの手つきをしながら歩いている姿が他のスタッフに目撃されていた。


08月06日(金)
10歳くらいの女の子が家族とは別に一人で展示室を回っていた。スクラップブックを 1枚1枚丁寧に見ていたり、パステルとクレヨンの違いといった画材のこと、パクさんの机についてなどたくさん質問をスタッフにしてくれたそうだ。


08月07日(土)
湿気のある暑さでお客様もお疲れ気味のせいか、館内の椅子で気持ちよさそうに居眠りをされている方が多かった。


08月08日(日)
運営の磯部さんが自宅からフウセンカヅラとベビーリーフの鉢を持ってきたので、大口さんは「館内のどこかに植えよう」とうれしそうに受け取っていた。


08月09日(月)
夏休みらしく子どもの多い一日だった。その分、迷子になっている子が多かったようだが、帰りは無事に家族と笑顔で帰っていく姿が見られた。


08月10日(火)
いつもは休館日の火曜なのだが、夏休みということで開館した。

映像展示室で、「上映中の『バウンディン』は今年冬の一般公開に先駆けて上映している」と説明すると、ある男の子が「え!? ほんとですか?」と大げさに反応したので、場内がほのぼのとした笑いに包まれた。ちなみに、本当です。


08月11日(水)
ショップでは、外国人のお客様で、アロハシャツやフィギュアのまとめ買いをしていかれる方が多かった。


08月12日(木)
自転車と山が趣味の石迫さんは、秋のツール・ド・信州参加に燃え、吾朗さんがデザインしたツール用サイクリングジャージをスタッフに買わせようとセールスに回っている。自転車通勤の熱田さんにも「通勤着にどうです?」と勧めたが、熱田さんは「こんな格好できませんよ! わたし、コブタちゃんなんです~」と、サイクリング特有のピタッとしたパンツを拒絶。しかし石迫さんはすかさず「大丈夫! 私みたいなオオブタちゃんも買います。何の問題もありません!」と力説したそうだ。ちなみに熱田さんのコブタちゃん発言は、否定してくれなかったとのこと。


08月13日(金)
北嶋さんと永生君が炎天下の中、半日がかりで屋上にきれいな花を植えた。花の種類は、白いルバーブやピンクのパープルルースストライフなど、北嶋さんお見立てのもの。屋上がさらに素敵な雰囲気になったとお客様からも好評だった。


08月16日(月)
ショップでは、ケーキハウスのフレスコ画が描かれた傘が人気。表から見ると紺色の普通の傘なのだが、開くと傘を持つ人に絵柄が見えるようになっている。今日も、ケーキハウスでは椅子に座ってフレスコ画を眺めながら、傘を買おうかどうか悩んでいるご婦人がいた。


08月17日(火)
以前にも美術館に来たことがあるご家族が「前回は迷子になって屋上にたどり着けなかったんです」と、朝一番から屋上を満喫していた。お父さんも目を輝かせてロボット兵を眺めていたとのこと。


08月18日(水)
トライホークスのお話の会は、クッションに座りきれないほどの超満員となった。今日のお話は『くわずにょうぼう』『ドアがあいて』『とんことり』。『ドアがあいて』では、話に出てくる「パピョーン」という言葉に反応があったりして、子どもたちが楽しんでいる様子が伝わってきたそうだ。


08月19日(木)
トライホークスに、小学生の男の子数人がロボット兵の絵を描いて持ってきた。ジブリDVDキャンペーンのイラストコンクールに応募したかった様子。美術館パンフレットの表紙にロボット兵の写真があるのを見つけて、自分が描いた絵と見比べていた。


08月20日(金)
土星座ではバルコニーで4歳と5歳の兄妹がずっと笑って映画を鑑賞していた。上映が終わると、お兄ちゃんが妹に向かって「とっても面白かったね!大人になったらまた来ようね!」となんとも嬉しい言葉を発してくれていたそうだ。


08月21日(土)
いよいよ三鷹阿波踊り大会当日。猛特訓を重ねてきた阿波踊りのメンバー総勢18名が成果を発揮する日だ。参加しないスタッフたちも仕事を終えてからその勇姿を見ようと駆けつけた。三鷹市長を先頭にした市役所連の中に美術館スタッフも加わって参加し、浴衣を着た美しい女性陣の後ろには、雄雄しい男性陣の姿が続いた。しかし一人だけ、紫色の手ぬぐいで頬かむり姿の踊り子がその場を異様な雰囲気にしている。予想通り、深谷さんだった。「うまい人はみんなこの姿なんだよ」と言い張る深谷さんだったが、観客たちから「泥棒みたい」と酷評を浴びていた。


08月23日(月)
美術館の夏休みイベント「不思議な世界をのぞいてみよう!~美術館にとまってみませんか」が開催された。閉館後に元気よくやってきた三鷹市在住の小学4年生36人は、東京子ども図書館からお招きした語り手による怪談を聞いた後、班毎に分かれて夜の美術館を探検したり、カフェで夜食を食べたり、クイズをして楽しんだ。夜10時半頃には中央ホールに布団が敷き詰められ、いよいよ開館以来初の「お泊り」である。


08月24日(火)
美術館に泊まった子どもたちは、朝5時頃から目を覚ましてそわそわしていたみたいだった。みんなでラジオ体操をしたあと、館内の雑巾がけ。子どもたちが並んでいっせいに雑巾がけをしている様子は、まるで『千と千尋の神隠し』の油屋のようだった。
働いた後は、カフェで朝食をいただき、班毎に館内探検と記念撮影をしてすべての日程は終了した。子どもたちの予想以上の元気ぶりにスタッフはへとへとになりながらも楽しいイベントとなった。イベントのリーダーの石光さんは、「けが人も病人も出ず、無事終えられて本当に良かった」ととても充実した表情をしていた。


08月25日(水)
開館直前にものすごい勢いで雨が降った。石迫さんと大口さんがテレビのお天気情報を見てみると、豪雨が降ったのは三鷹市近郊のみで、地図上には降雨量のメモリがポツンと1本立っていたそうだ。


08月26日(木)
ネコバススタッフの今泉さんが「かわいらしい男の子にいきなりほっぺにチューされちゃいました」とニコニコ顔で喜んでいた。


08月27日(金)
トライホークスでは、いまやすっかり恒例となったお話の会が開催された。


08月28日(土)
台風16号の接近に伴って朝から天気が不安定だった。カフェの堀口店長は、夏休み最後の土曜日ということもあり、お客様にはデッキ販売のラムネを楽しんで欲しいと願っていたのだが、結局デッキ販売は中止になってしまった。


08月30日(月)
夏休み最後の開館日。今日もたくさんの子どもたちが元気よく館内を楽しんでいた。カフェでは、夏の人気メニュー「夏休みの冷たいパスタ」が本日で終了となった。来月からは、こちらも人気メニューの「あこがれのフルーツサンド」が復活する。


08月31日(火)
9月から、土星座の映画がピクサー作品から『くじらとり』に切り替わるため、土星座ではフィルムの架け替え作業が行われた。