2003年03月
03月03日(月)
桃の節句。トライホークスで展示されていたお雛さまも今日で出番が終わる。
悪戦苦闘しながら作ったスタッフは、展示期間があっという間に終わるのはもったいないので来年はもっと早くから飾ろう!とはりきっている。そういえば「雛人形をいつまでも出しておくと嫁に行き遅れる」なんて言い伝えもあったなあ。
03月04日(火)
北嶋さん、深谷さん、澤登さん、伊藤さんがホームセンターにお買い物へ。各部署で足りないものを一気に買おうという算段だ。はじめは最低限必要なものだけを購入しようと思っていたが、品揃えの多さにワクワクしてつい余計なものを籠に入れてしまい、次々と北嶋さんの審査ではじかれていった。それでもくじけない深谷さんは、北嶋さんの制止を押し切り、目が合った瞬間に愛しくなった「うつむき黒猫」の置物を購入した。
03月05日(水)
机さんが芸能人でいうと誰に似ているかという談義になる。滝口さんが主張する本上まなみ説に田村さんは納得がいかず、「本上まなみはもっと繊細で、壊れそうな危うい感じが魅力」と抗議。しかし滝口さんは「机さんもある意味壊れている」と即答した。
03月06日(木)
2階テラスにある水飲みの水量調節は難しい。今日も男の子が蛇口を一気にひねると、激しい勢いで水が飛び出した。男の子は「お空まで届くかと思った」とびっくり顔で立ち去った。
03月07日(金)
背中合わせの席にいながら、スケジュールから体調までいつも正反対な状況で、 "ガミラスとイスカンダル"と呼ばれている橋田さんと大口さんコンビが、今日はなぜか帰り時間が一緒になり、深夜のあいのりタクシーとなった。
03月10日(月)
ジブリスタッフと協力して「餅つき計画」のリハーサルを行う。ストーブの薪の乾燥具合がイマイチで火力が得られず、もち米を蒸すのに時間がかかったが、いざ蒸し上がると、へっぴり腰で早々に掛け声役に引き下がった三好さんを除いて、皆調子よくついていった。つきあがった餅を手早くちぎる作業でも皆徐々にコツをつかみ、あんころ餅やきなこ餅が次々と出来上がった。問題は本番で今日の約7倍の量がこなせるかだ。
仕出し弁当の箱を置く棚の足が突然外れ、弁当箱6箱が小葉松さんに降りかかる事件が発生。小葉松さんの机の上も下も残飯が散らばってしまった。小葉松さんがあっけにとられている間に、左右さんがすっかり片付けてその場は収まり、棚の足はガムテープで応急処置されたそうだ。
03月11日(火)
休館日ということで、展示物をはじめ各所でメンテナンス作業が行われる。
03月12日(水)
仕事を片付けた北嶋さんが、さあ帰ろうと帽子、手袋、マフラーの完全防寒で出発したものの、美術館を出たところでカバンを忘れて来たことに気付き、慌てて取りに戻る。一緒にいた石光さんは「疲れてるんだよ」と北嶋さんを慰めていたが、三鷹駅に着いたとき、今度は石光さんが財布を美術館に忘れてきたことに気付いた。
03月13日(木)
15日の卓球大会に向けて最後の練習に燃える卓球部。出場予定の今井、伊藤、玉川、深谷、石井、熱田、机、宍戸、田村の各メンバーは気合い十分で、あとは大会を待つばかりだ。
03月14日(金)
最近自転車に興味を示し始めた橋田さんが、滝口さんの自転車を借りて自宅まで50分のライドを楽しんだとの噂が。しかし、実のところは「車道と歩道の段差でお尻が痛くて死にそうだった」そうだ。滝口さんは「段差のときは自分の体を浮かせるんですよ」とアドバイスしていたが、「そんな難しいこといわれても・・・」と橋田さんは困っていた。
03月15日(土)
いよいよ卓球大会の日。結果はなんとトロフィーを3つも獲得という快挙であった。とはいえ出場人数が少なく不戦勝などもあって、初心者にも有利な状況だったらしいが。それはともかく、伊藤部長の「今回の大会は通過点であって、ゴールではありません。これからも日々精進しましょう」との挨拶で、大会は締めくくられた。その後、応援に駆けつけた安西さんがデジカメ撮影した選手の雄姿をみたところ、皆が普段は見せない真剣な顔と腰を落とした姿勢でいる中、伊藤部長だけはどの写真をみても棒立ちだった。
03月17日(月)
自転車で痛い思いをした橋田さんがとうとう自分のマウンテンバイクを買った。
目立たないように色はシルバーを選び、盗まれてもショックが少ないようにとても安価なものを購入する姿勢は、他の自転車愛好者とは全く違う。案の定、吾朗さんをはじめ多くの自転車通に「重い!」「乗りにくい!」と責められていた。
03月18日(金)
ピクサー展の展示室にあるスタッフの似顔絵が貼られたパネルの前で「これは私です」と名乗ってくれた方がいた。どうもプライベートで美術館に来てくださったようで、本当に顔がイラストとそっくりだったそうだ。
03月18日(火)
「キリクと魔女」の完成披露試写会が行われる。魔女カラバの声を演じた浅野温子さんは魔女の衣装をまとっての舞台挨拶。深谷さんはその姿にくぎ付けだったそうだ。
03月19日(水)
企画展示室にあるスラッグ峡谷鉱山の模型を見て「あ、ステゴサウルスにアノマロカリスに始祖鳥だ!」と説明してくれる小学生がいた。その博学ぶりに周囲の大人たちも感心していた。それにしても最近脚光を浴びたとはいえ、アノマロカリスについてまでスラスラ言えるとは恐るべし。
03月20日(木)
「気になることがあったので」と、休暇のはずの滝口さんが出社。早速秋田さんが滝口さんに話しかけたが「今日は休みだから仕事しない!」と宣言。どうしても確認したいことがある秋田さんは北嶋さんに助けを求めると「じゃ、私が"イタコ"やったげるよ」と見事問題解決したそうだ。
03月21日(金)
一階常設展示室では、スタッフの手を取りながら、「なぜチビた鉛筆をこんな風にしているの?」と質問したり「ぼく背が低いから、メイちゃんを見せて」と抱っこをおねだりしたり、と人懐っこい男の子がいてスタッフは大喜びしていた。
03月24日(月)
「千と千尋の神隠し」がアカデミー賞長編アニメーション映画部門賞を受賞。美術館でもスタッフに「おめでとうございます」と声をかけてくださるお客さまが多かった。また出口でマスコミの突撃取材を受けているお客様も見受けられた。
03月25日(火)
一階常設展示室の「世界をつくるところ」の模様替えを行う。「コロの大さんぽ」や「千と千尋の神隠し」の背景画を新たに壁に貼ったり、キリムを新しくしたり、自転車や本棚などの位置を変えたりした。中央に空間が出来て、部屋が明るく広くなった感じだ。
03月26日(水)
最近、暖かい日が多くなり、美術館内でも春の到来を感じる。映像展示室の植栽は、思いのほかぐんぐんと伸び、お客さまの顔にあたらないよう、注意が必要になっている。屋上のロボット兵周りの芝生も、とうとう緑色になりはじめているなど、春は間近だ。
03月27日(木)
春休みのため、館内は子どもたちで大賑わい。「めいとこねこバス」を見終わった後、2階にいるネコバスではなくて足が6本の「こねこバス」にどうしても乗りたい!! と泣き出しそうな勢いでスタッフに訴える2歳くらいのかわいい女の子もいた。
03月28日(金)
デジカメでもきれいな音で録音できるように、必要な機材を購入。早速、業者さんにきてもらい、机さん、佐々木さん、北嶋さんで使い方の講義を受けることに。業者さんから「ではそのマイクで音のテストをしてみてください」との合図に、机さんは何を思ったか、北嶋さんに「最近の夫婦生活はいかがですか?」と芸能レポーター張りの質問をあびせ始めた。いつもはノリのいい北嶋さんもさすがに困っていた。
03月29日(土)
5月用ディスプレイのためトライホークスでは折り紙の練習が始まった。お題は「かぶと」。杉山さんは、本の通りに作ろうと試みるもかなり難関で、なかなかうまくいかなかったが、粘り強く挑んで完成にこぎつけた。そのかぶとは今、トライホークスの窓辺のトトロがかぶっているそうだ。
03月30日(日)
野球経験者の深谷さん、堀口さん、大和田くん、肥田木くんが、バッティングセンタークラブを設立。特に深谷さんと肥田木くんは、毎日お昼休みにキャッチボールで腕を鳴らしている猛者である。そんな4人が意気揚揚と吉祥寺のバッティングセンターに出向いたが、「本日の営業は終了しました」の看板をみてガックリ。いつもの通りそのまま飲み会になだれ込んだそうだ。
03月31日(月)
トライホークスの棚は特殊なつくりになっているため、本の数を数える時には、開けた棚の蓋を頭に載せて作業をしなければならない。棚卸作業のため、今日は大勢で替わりばんこに蓋を頭に載せて本を数える姿が見られ、とても異様だった。
さて無事棚卸も終了と思ったら、北嶋さんが「めがね、めがね!」と騒ぎ出した。
花粉症対策にもなっている伊達めがねを無くしたらしい。結局見つからず、翌日北嶋さんが痒い目をこすりながら出社すると、「棚の中に落ちてたよ」と石光さんがめがねを持ってきた。