2004年10月


10月01日(金)
閉館後、北嶋さんを中心にクリスマス装飾のプレ・リハーサルが行われた。「おもしろいから見てみて」との呼びかけで、事務所にいるスタッフも中央ホールでのリハーサルを見物にいくと、螺旋階段にくるくると電飾がまかれていた。無事リハを終えた北嶋さんだが、「どうしようかぁ」と悩みが深くなっている様子だった。


10月02日(土)
井の頭公園の西園にて、三鷹の森フェスティバルが開催された。美術館からは音楽好きな有志で結成されたバンド「ホリバン」が出場。若々しい歌声が公園内に響き渡り、会場も大いに盛り上がった。大学時代にロックバンドを結成していた中島事務局長は、得意のドラム捌きを披露。時にはスティックを片手でくるくる回して注目を浴びていた。


10月04日(月)
10月1日付けで異動したスタッフが見慣れない制服姿に変わっているので、他のスタッフから「あれっ?」と声をかけられることが多いようだ。カフェから運営に異動した天内くんも、シャツの色が白から青に変わって新鮮。運営で数日過ごした感想を聞くと、「まだまだこれからです!」とやる気を語ってくれた。


10月05日(火)
中央ホールで美術館スタッフの慰労会が開催された。氏家理事長の挨拶と宮崎館主の乾杯の音頭を皮切りに、おいしい料理をたくさんいただいた。


10月06日(水)
土星座の映画が本日から『コロの大さんぽ』に替わり、朝から子どもたちが映画に見入っていた。コロの登場シーンでは「かわいい!」、コロが電車に轢かれそうなシーンでは「ああ、もうだめだよ!」などとの元気のいい声が場内に響き、ラストシーンでは、涙してしまった女の子もいたそうだ。


10月07日(木)
現在制作中の美術館映像が仮編集でつながり、チェックが行われた。先日、吾朗さんたちがイタリア出張で撮ってきた素材が生きていて、わざわざ行った甲斐があったとほっとしていたようだ。


10月08日(金)
あのペ・ヨンジュンさんがジブリ美術館に興味があるらしい、という情報をお客様からよく聞く。そのためか今日、「ヨンさまに送ってあげたいので」と、美術館に来ていた60代くらいの女性が英語のパンフレットと絵葉書を購入してくださったそうだ。


10月09日(土)
台風のためお客さまが少なく、外の暴風雨に対して館内は静かな一日だった。しかし、雨どいに枯葉が詰まったり、傘から滴る水が館内にたまったりで、スタッフたちは台風対策に追われる一日だった。


10月10日(日)
台風も何とか過ぎ去り、いよいよツールド信州当日。美術館からも吾朗さんはじめ、石迫さん、郎くん、若手スタッフなど数人が参加し、全員無事完走を遂げた。大手ディスカウントストアで買った廉価の自転車から練習をはじめた橋田さんも、ロードレーサーを乗りこなして見事完走した。しかし記録は芳しくなく、吾朗さんに「橋田さんのタイムだと、1位の人が往復できるじゃん」と責められていた。


10月11日(月)
3連休の最終日。あいにくの雨模様にもかかわらず多くの方が来場してくださった。


10月12日(火)
カフェでは、佐藤シェフ、堀口さん、大口さんが日々黙々と栗の皮むきをしている。
9月からはじまった恒例の季節メニュー「ジブリの森のマロンケーキ」(630円)の仕込みで、栗数十キロ分をマロンペーストにするためだ。鬼皮に2時間、渋皮に2時間と毎日格闘しているそうだ。今年はもうひとつの季節メニュー「おおきいぶどうのタルト」(550円) のために、葡萄の種とり作業が加わった。こちらも大仕事で、栗の皮向きの後に葡萄の種取りを3時間も続けた大口さんの爪は、真っ黒に染まっていた。


10月13日(水)
秋休みのせいか、午前中から小学生の来場が多く、皆、雨に負けじと生き生きと探検していた。パティオでは、田辺君が薪割り小屋の中を見せてあげると、帽子を取って「ありがとうございます」と元気よく一礼してくれたとのこと。


10月14日(木)
閉館後、ショップでディスプレイに関するミーティングが行われた。どんな工夫がされるか楽しみだ。


10月15日(金)
2005年カレンダーとスタンプがショップに入荷。「めいとこねこバス」カレンダーは今年も問い合わせが多く、発売初日から抜群の売れ行きを見せた。それにしても、もう来年のカレンダーが出る季節とは…時の経つのは早いです。


10月16日(土)
近所の農家の畑を間借りして小松菜や水菜やほうれん草などを育てていた堀口さんと玉川さん。昨日、堀口さんと佐藤シェフが収穫に出かけたところ、想像以上にたくさんの収穫で、早速今日からの野菜サンドに使用し、味が濃くておいしいと評判だった。ちなみに堀口さんは、この冬の鍋パーティにと、畑の端っこにこっそりと長ネギを植えているそうだ。


10月18日(月)
朝一番でネコバスに遊びに来た4歳くらいの女の子が、ネコバスの足を踏んだ瞬間に「ごめんね」と謝っていて、とてもかわいらしかった。


10月19日(火)
机さんが、広報・西岡部長の運転で、あるご夫婦にある文章を寄せていただくために神奈川まで出かけた。家の前につくと、上品なご夫婦が階段から下りてきて思わず見とれてしまったとのこと。


10月20日(水)
トライホークスで鋭意作成していたフェルトの雪だるまとオーナメントが完成した。
雪だるまは窓辺に、オーナメントはレジの横の壁面に飾ることになった。


10月21日(木)
映像展示室内で、映写室を「これ、電車みたい!」と言ってくれた男の子に、中にある映写機のことを教えると、「バッティングセンターの機械みたい」と意表をついた一言を返してくれた。


10月22日(金)
10/30放送予定の「王様のブランチ」の取材を受けた。テーマは「秋にデートで行きたい美術館ランキング」とのこと。この時期は特に夕方が、夕暮れ時の光と館内の雰囲気がマッチしてデートにおすすめです。


10月23日(土)
美術館で準備中の映像をより迫力あるものにするため、空撮が決行された。ヘリに乗り込んだのは吾朗さん。新木場のエアポートから飛び立ち、三鷹上空に着いたのはなんと5分後。風もなく快晴で撮影は無事すんだのだが、新木場から三鷹は電車を乗り継いで1時間以上かかる。吾朗さんは、井の頭公園でヘリから降ろして欲しいと心底思ったそうだ。


10月25日(月)
屋上ではススキが大いに注目を浴びている。「本物ですか?」と聞く方、「これがススキだよ」と子どもに教えるお母さん、「今年、ススキ初触りだ」と喜ぶ親子などがいた。


10月26日(火)
西岡部長が元同僚の送別会出席のため朝からそわそわ。しかし、いざ出かけようとリュックを背負い、コートを着こんだにもかかわらず、雨が降ってしまって出られず、結局そのままの姿で1時間くらいズルズルと打ち合わせを続けた。


10月27日(水)
トライホークスで4人のお母さんグループが「くるくるレイン棒」に歓声をあげていた。棒に切れ目入りの色つきの紙を巻きつけたもので、指でまわすと、きれいな模様が見えるというもの。お母さんたちは、本よりもこちらのほうに興味をそそられたようで、熱心にメモを取っていた。


10月28日(木)
11月のメニューに考えられているアールグレーのシフォンケーキの試食が行われた。
吾朗さんからも「おいしい」の感想が出て、堀口さんはほっとした様子だった。ラ・フランスのコンポネートをどう添えるかが検討された。一方、川村くんが試作を続けていたテイクアウトメニュー、冬野菜の白いスープにもOKが出て、あとは11月を待つばかりとなった。


10月29日(金)
保育園の団体の一番前を歩いている男の子が、いつの間にか展示に気をとられては、みんなからはぐれてしまうのを繰り返していた。しまいには展示物に見とれたのか、ずっと立ち止まってしまい、先生も困り顔。展示物をこれだけ熱心に見てくれるとは、嬉しいものです。