2005年05月
05月01日(日)
黄金週間ということもあり、館内は親子連れのお客さまで賑わっている。そんな中「お姉さん、出口はどこで・・・あ、お兄さんですか」と声をかけられた田代さん。振り返ってお話したのにその後もお客さまから訂正はなかったそう。
この出来事に周りにいたスタッフは一瞬緊張したそうだが、田代さん本人は悲しくならずに、大笑いしてしまったそうだ。
05月02日(月)
この時期、もうすぐピクサー展が終わることを知って来場される方も多いようだ。「しっかり見ておこう」と熱心にご覧になっている方もいるが、「次は『ハイジ展』です」とお伝えすると、「楽しみです」と 30代後半のお母さん世代を中心に喜んでくださる方もいる。
05月03日(火)
深谷さんが初めて1階展示室に入って仕事をした。お客さまの展示に対する反応を間近で感じられることができて、楽しかったようだ。
05月04日(水)
「食欲の春がきた」と石光さん。いつもに増して食欲旺盛なのだが、食事の回数が一日5回に増えているそうで、周りのスタッフもさすがに心配気味。隣の席の生江さんは、石光さんが「お腹がいっぱいで苦しい・・・」と呟いた3分後にボリボリと音をたててせんべいを食べているのを見て、「大丈夫かなあ」と本気で心配していた。
05月05日(木)
スタッフが「子どもの日」にちなんで展示室に置くためのカブト作りをしていたところ、「カブトをください!」と持って帰る子どもたちが出てきた。午後になるとピクサー展のバーカウンターは一時「カブト作り教室」のような状態になり、お姉ちゃんが弟に作ったカブトをあげたりするなど、微笑ましい光景も見かけられた。
05月06日(金)
朝8時30分に堀口さんと丸山くんが畑で待ち合わせをして、ラディッシュとサニーレタスとホウレンソウを収穫し、カフェへと戻った。その後丸山くんは朝礼で、堀口さんからいきなり畑の「農場長」に任命されていた。今後も興味のある人は畑仕事に参加し、とれたての野菜はカフェのメニューに使用される。
05月08日(日)
本日「ピクサー展」が終了。閉館後、展示チームの指揮のもと、撤収作業が大々的に行われた。運営やショップの男性の手伝いもあって順調に進み、10時くらいに終了したそうだ。企画・原案・監修をした吾朗さんは、作業中とても感慨深い様子だったそうだ。
05月09日(月)
本日から展示替え休館がスタート。展示替えはもちろんのこと、館内の大規模な掃除や整備が始まった。
ところでこの日出勤していた深谷さんは、腕にシップをはっていた。
どうやら昨日の撤去作業で筋肉痛になってしまったようだ。
05月10日(火)
田村さんと西岡さんが、「ハイジ展」のマスコミ用資料のためカフェの撮影を行った。白パンに大きなソーセージが挟まった「大角のホットドッグ」を見た二人は、ソーセージの大きさに圧倒されたそうだ。
05月11日(水)
ショップの倉庫の大掃除が行われた。商品がストックされる場所も新しくなり、ずいぶんすっきりした印象になった。一方、店内のウィンドーのディスプレーも変更し、美術館DVDなどオリジナル商品を前面にアピールしたディスプレーがされた。
陳列の済んでいないウィンドーには、近々ハイジ展関係のディスプレーがされる予定とのこと。
05月12日(木)
今回の休館中にネコバスも新しくなる。今まで親しまれたネコバスが引退し、3代目ネコバスがネコバスルームにきちんと入るよう、作業が進められている。
05月13日(金)
石光さんと机さんが作っている「季刊トライホークス」が責了となった。納品は一週間後。初号のためか、ずいぶんと試行錯誤して制作したフリーペーパーだったそうだ。作業が無事終了した机さんは開放感のためか「じゃ、飲みに行こうか」と明るく言ったのだが、石光さんは「で、次の執筆者のことなんだけれど」とその場の雰囲気を引き締めていた。
05月16日(月)
「ハイジ展」では、アルムおんじの作業部屋、糸車の部屋などが設置される。小物や大工道具には、監修を担当している宮崎駿館主が解説の看板をつける作業をしていた。
生江さんと石光さんが、館内に置く3か月分の石鹸の制作作業を行った。
屋上庭園の植栽を新しくするため、植物をクレーンで吊り上げて屋上に運ぶ作業が行われた。またラピュタ石の周りに敷石を置く作業も行われ、北嶋さんは石と石の間にディコンドラの種を撒いて、「無事に生えてくるといいなあ」と呟いていた。
05月17日(火)
「ハイジ展」の最初に部屋に、アルムの山小屋が建つアルプスの風景を再現した大きなジオラマが設置された。マイエンフェルト駅なども細かく作りこまれていて、汽車も走っている。
昨日屋上に運び込んだ植物を、予定の場所に仮置きした。今回新たに仲間に加わったのはシルバープリペッドやバイカウツギだが、常緑で葉っぱが柔らそうな印象の植物が選ばれたそうだ。
05月18日(水)
「ハイジ展」の展示室内に照明がつけられる。体の硬い田坂さんにとって、ジオラマの山頂付近の照明は天井に届きそうなほど高いうえ、微妙な場所にあるので、大変な作業だったようだ。しかし業者さんは山の斜面を軽々と登って取り付けてしまったので、その場にいたスタッフは「素晴らしい」と感動したとのこと。
カフェの「麦わらぼうし」の看板が新しく作り直され、取り付けられた。
館内のトイレに飾られている額が新しく取り付けられた。取り付け作業は滝口&机コンビだった。
05月19日(金)
午前中は、スタッフの防災訓練が行われる。
午後は、マスコミを招待して新企画展示「アルプスの少女ハイジ展 ~その作り手たちの仕事~」の内覧会が行われた。土星座では吾朗館長の挨拶に続いて西岡広報部長の第1話に関するマニアックな解説が行われ、取材陣におおいに受けていた。展示を懐かしい思いで見る人が多いようで、アルムの山の大きなジオラマや、全話解説のパネルの前では人だかりができていた。一方、宮崎館主が描いた制作スタッフに関するマンガのパネル前も、じっくりと読んでいる人が多かった。
05月19日(木)
「ハイジ展」ではかわいらしいヤギ人形を、干草の上に設置する。展示室内に草の良い香りが広がった。設営の様子を見に来たショップの小葉松さんも、早速ウインドーのユキちゃんぬいぐるみのディスプレイに、草を使うことにしたそうだ。
ロボット兵を制作した鯱丸さんから、不思議な「コ」の字型の台が納品される。
これは現在制作中の置物の一部なのだが、完成形がどんなものなのかは誰も想像がつかず、いろいろな憶測を生む。「王様のイス」と組み合わされ、取りあえず中央ホールの階段下に置かれた。
05月20日(土)
「アルプスの少女ハイジ展」の開催記念イベントが行われた。
通常より少ない人数で新企画展示や「ハイジ」1~3話を鑑賞し、さらに学芸員による解説もあって館内を楽しめる、という有料イベントだ。やはり来場者は「ハイジ」ファンが多いようで、じっくりと真剣に見ている人が多かった。
05月22日(月)
土星座にて久しぶりに「くじらとり」の上映が始まる。
「ハイジ展」は、アルムの山の生活を再現した山小屋やジオラマ、また、干草の上にいるヤギたち、ペーターのおばあさんの糸車などが子どもたちに人気で、室内を行ったり来たりする子が多かったとのこと。
05月23日(火)
「ハイジ展」のパンフレット用の撮影が始まる。
05月24日(水)
21日から季刊「トライホークス」が配布され始めた。その中で谷川俊太郎さんが紹介している「ダンゴムシ」が入荷され、その写真の生々しさに感心する人も多いとのこと。
05月25日(水)
海外からのお客さまも「ハイジ」を知っている方が多く、企画展を楽しんでいてくれているようだ。伊藤さんはアジア圏の方から「この作品はどこの国が作ったの?」と質問を受けたそうだ。欧米からのお客さまも、字は読めなくてもパネルの前で足を止めている方が多く見られる。
05月26日(木)
1日中とても良い天気だった。夕方まで館内もとても明るかった。
日中サンクンテラスの草むしりをしていた佐藤さんは、強い日差しを受けて、夕方には真っ赤な顔になってしまった。
05月27日(金)
「ハイジ展」に協力をしてくれたウルネッシュ郷土博物館の館長さんと奥さまが来場。お二人とも、おんじの仕事部屋に展示されている日曜道具の様子を見て感心されていた。ところでアテンドをした三好さんは格闘しながらも懸命に不慣れな英語を話していたが、気持ちを相手に伝えるのがとても上手だったそうだ。
05月28日(土)
ショップではフレスコ画商品シリーズ第2弾「リバーシブル」ハットを4月下旬から店内に置いている。飛ぶように売れないまでも、静かな人気商品で、30代の女性を中心に毎日少しずつ出ているそうだ。
05月30日(月)
トライホークスでは昨日、ウィンドウのディスプレイをプレヴェールのポスターに変えたためか、お客さまから反応が良い。若い女性が「ことばたち」を購入していき、担当者の菅野さんも土屋さんも思わず笑顔になってしまったそうだ。