2005年06月


06月01日(水)
衣替えの季節ということで、ショップでも今日から制服が夏服になった。毎年のこととはいえ、リフレッシュした気分が漂っていた。


06月02日(木)
ホームページのカフェ情報をバージョンアップするため、玉川さん、堀口さん、田村さんは朝から打ち合わせ。


06月03日(金)
只今制作中の、土星座の新作短編映画の絵コンテが、館主により彩色が施されて映画の生まれる場所(ところ)の絵コンテ室に展示され、今日からお披露目になった。


06月06日(月)
昨日から、カフェ店内の生ビールが「ライトピルスナー」から「ヴァイツェン」に変更となった。小麦が多く含まれており、口当たりが柔らかでフルーティーなのだそうだ。季節メニューの「シュークルート」とも相性がぴったりで、女性にも人気の様子だ。


06月07日(火)
ハイジ展のパンフレットが当初の32ページから40ページに増えたため、急遽、追加撮影を行った。先週に引き続き、カメラマンさんは、足の小指の骨折をおしてがんばってくださり、その撮影スピードの速さに担当の机さんが驚いていた。


06月08日(水)
パティオで田代さんが歯ブラシを使って地面のコケを取っていると、5歳くらいの女の子が話しかけてきた。古い歯ブラシを使っていることを説明すると「私も幼稚園で牛乳パックの古いのを再利用しているよ」とエコ話で盛り上がったとのこと。


06月09日(木)
カフェのラムネ売り場の脇で、てんとう虫が脱皮を始めた。2、3日前から気にかけていた堀口さんと永井さんは、ついにこの瞬間を見ることができて感動していた。一緒にいた小葉松さんは、てんとう虫の羽根が黄色いのを不思議がっている二人に向かって「脱皮直後は黄色いけど、すぐに赤になるんだよ」と虫博士振りを発揮していたそうだ。


06月10日(金)
ジブリが発行している冊子『熱風』がスタッフに配られた。毎回さまざまな方によって描き下ろされる表紙のイラストを楽しみにしている人が多いのだが、「今月の表紙に石迫さんがいる」と早くも評判になっている。

ハイジ展では、干草を手ですくって丁寧に山羊にかけている子がいた。何をしているのかたずねると、「ねんねさせたいのー。お布団かけてあげるのー」との答え。また「干草のベッドがみてみたいわねー」と、語り合っているお客様も多く、作品の中で “干草”がいかに印象的なのかが感じられるそうだ。


06月13日(月)
美術館アトリエの壁の一部の色が塗り替えられた。女子トイレは赤、男子トイレは水色、手洗い場と会議室は黄色。ちょっとびっくりするくらい印象が変わったのだが、色は宮崎館主がスタッフにアンケートをとって決めたそうだ。

自転車で転んで腹部を痛めた橋田さんが、パーマをかけてきた宍戸さんを見るなり「笑わせないでよー、お腹打ったところ痛いんだから!」と苦痛にゆがんだ笑顔を見せていた。宍戸さんは「振り返っただけなのに・・」と憤慨していた。


06月14日(火)
月一回の高所作業の日。今年は樹液が多くて、カフェの天窓がしばらく前から曇り気味だったため、待ちに待った日となった。ピカピカになった天窓を見て、北嶋さんは満足げな笑顔を見せていた。

サンクンテラスの音の鳴る椅子の尾っぽの部分が折れてしまい、作者の根岸さんが早速修理に駆けつけてくださった。


06月15日(水)
海外からのお客様が団体で来場。ケーキハウスの入り口の脇に咲いている花を見て、添乗員さんが「このオジサンきれい!」と一言。「これはアジサイという花ですよ」と染谷さんが教えたところ「さっき、みんなにオジサンと教えちゃった、日本語難しい!」と顔を赤く染めていたそうだ。


06月16日(木)
ジャンキーなお菓子が大好きで美術館イチ不健康といわれる生江さんは、実は健康オタク。最近は酸素入りの水に凝っていて、大量に購入して毎日必ず持ち歩いているので、机の上には空き瓶がたくさん並んでいる。「身体全体でブレスしている気がして、最近は調子がいい」と幸せそうにしているのだが、周囲からは思い込みだよと突っ込まれている。


06月17日(金)
外国のお客様が、ふいにロボット兵の真下で仰向けに寝転がった。びっくりしたスタッフがよく見てみると、カメラを構えており、どうやらいいアングルを探っているようだった。


06月18日(土)
DVD「宮崎駿とジブリ美術館」のスタッフ向け上映会が開かれた。深谷さんの前説に続いて上映が始まり、参加したスタッフは真剣に見ていた。


06月20日(月)
以前から言われているが、滝口さんがハイジに似ているとの評判が最近になってまた高い。当の本人も、小さいときから両親にも仕草や行動が似ていると言われ続けて慣れっこのようで、「一番似ているのはピュアな性格」と言っていた。

最近、机さんは石光さんをヨーゼフと呼んでいる。


06月21日(火)
中島さんと橋田さんが、新アトリエから美術館へ車で向かっていると、山羊を抱えて信号待ちをしている星野さんを発見。山羊はハイジ展のためにスイスで買ったほぼ実物大のサンプルで、中島さんと橋田さんには、まるで山羊と散歩している人に見えたそうだ。しばらく様子を見ていると、犬の散歩をしている少年に笑われていたそうだ。

そんな星野さんはピザが大好きとのこと。お昼にスタッフみんなでピザを注文する際、石光さんに「星野さんはどれくらい食べられますか?」と聞かれた、「普段は2枚なんですが、今日は1枚でいいです」との答え。単位は「ピース」ではなく、「ホール」だった。


06月22日(水)
星野さんが美術館からアトリエまで素手で運んだときに、近所の少年に笑われてしまったというヤギが、サンプルとしての役目を終えたため、館内に展示されることに。毎日居場所を変えているそうで、今日は、ケーキハウスの上に出現していた。


06月23日(木)
鳩が来場。ケーキハウスから入場して出られなくなってしまったため、スタッフは居所を随時無線で報告しあっていたのだが、この日は、オニヤンマ、アゲハ蝶、大スズメ蜂までが館内に入って来た。危険なスズメ蜂の対応を最優先させるため、天内君は「スズメ蜂のため、ハト、保留中です」との無線を流し、スタッフみんなの笑いを誘っていた。その後一日中、網を持った天内君の姿が館内で見かけられた。

財団の理事会と評議会が開催された。理事の改選もあり、事務局長だった中島さんが常務理事に就任した。


06月24日(金)
昨日の理事会を受けて、館長が宮崎吾朗から中島清文に交代。朝礼で、全スタッフに発表があり、それぞれから挨拶があった。新館長の中島さんは、「館長」と呼ばれるのにまだ慣れず、呼ばれても気づかないこともあるらしい。


06月27日(日)
トライホークスでは七夕飾りを制作中。カウンターで折り紙を折っていると海外からのお客様を中心に立ち止まる人が多い。短冊に願い事を書いてもらえるように子どもたち呼びかけたところ、みんな喜んで書いてくれた。
「トトロに会いたい」「大きくなったらサッカー選手になりたい」などと書いている様子は、とても和やかだったそうだ。


06月28日(火)
いつもはメンテナンスで忙しい火曜日なのだが、今日は全館停電となり、久しぶりに静かな日となった。


06月29日(火)
スタッフは、海外のお客様から「ジブリって誰?」と聞かれることが度々あるそうだ。


06月30日(水)
三鷹市自衛消防隊の大会が今年も開催される。美術館からの出場メンバーは、昨年初出場3位を勝ち取った、深谷さん、堀口さん、郎君、中島さんの4人。今年は優勝を狙うとのことで、気合の入り方がさらに増している。期待できそうだ。

吾朗さんが机さんに「前、でてるよ!」と指摘。それを聞いた机さんは、とっさにズボンのチャックを気にしていた。でも吾朗さんが指摘したのは、首が前に出ているよ、という意味だったらしい・・・。