2005年10月
10月01日(土)
近隣市民デーということもあってか、リピーターの方も多く、のんびりとした空気が館内に流れていた。そんな中、トトロぴょんぴょんを見ながら「メイちゃんもおふる?」と何度もお母さんに確認している女の子がいた。どうやらその子はお姉ちゃんのおさがりの洋服が最近多いらしく、自分と同じようにお姉さんのいる子がどうしているのかが気になっているそうだ。
今日から敷地内禁煙を実施する。
10月02日(日)
三鷹市民デーのイベントとして、ハイジ展に合わせ、『ハイジ』第一話の上映や、アルプホルン演奏会を開催。スイスの民族衣装に身を包んだクーグロッケンのみなさんによる演奏会では、スイスの伝統音楽が館内中に響いてムードを盛り上げていた。長さ4メートルのアルプホルンが注目を集め、中央ホールはごった返したが、手拍子が出たり音楽に合わせて踊る子どもがいたり、と大いに楽しんでくださったようだ。
サンクンテラスでは、成田ゆめ牧場から来た三匹のヤギが子どもたちを中心に大人気で、ヤギをなでたり、草を食べさせたりして遊ぶ人が絶えなかった。ヤギたちの食欲はすさまじく、サンクンテラスの草が芝刈り機をかけたようになってしまった。
カフェではこの日限定で、ヤギのチーズがのった黒パン付のシュークルートがメニューに加わり、山小屋のチョコケーキなど「ハイジ展」に合わせたメニューとともに完売した。
一方、井の頭公園西園で開催した「三鷹の森フェスティバル」ではクーグロッケンや美術館バンドが出演したほか、ジブリがプロデュースしたCD『どれどれの唄』を歌う拝郷メイコさんが出演。美術館中央ホールでも拝郷さんのミニコンサートが開かれ、館内がさわやかな歌声で満たされて和やかなムードの中、演奏に聴き入る人が多かった。
イベントの担当をした三好さんと深谷さんも無事一日を終えて充実した笑顔を見せていた。
10月03日(月)
ネコバスで遊ぶ3人兄弟を、スタッフは3人とも男の子だと勘違いしてしまったのだが、真ん中の子は女の子だった。すかさずお兄ちゃんが「こいつ、来るたびに男の子に間違えられるんだよ、かわいそうだけど、でももう30回は超えているから褒めてやるよ」と独特のスタイルで妹をなだめていた。
「はじめは怖かったんだけど楽しかった」とスタッフに感想を行ってくれた男の子が「ぼくの誕生日にまた来る!」と元気に帰っていった。
10月04日(火)
美術館のアトリエで商品企画ミーティングが行われた。美術館の短編映画に関連する商品も期待できそうだ。
10月05日(水)
ハイジ展では今日もマイエンフェルト駅に停車する電車の模型が人気だ。午後になると、5歳くらいの男の子がスタッフに「この汽車は明大前には止まりますか?」「じゃあ、準急はありますか? 各駅だけですか?」など次々に質問。スタッフは電車好きという男の子の意表をつく質問にたじたじであった。
10月06日(木)
屋上では、2歳くらいの男の子が小林さんの持っていたほうきに興味津々。男の子にほうきを手渡したところ、なんと掃き掃除をはじめてくれた。おぼつかない手つきで一生懸命にやってくれる姿がとても可愛らしかったそうだ。
10月07日(金)
ハイジ展で、ドイツから来場したカップルから「ボクはハイジを見ながら育ったんです。ここにハイジがあってとても驚いた、嬉しい!」と感激の言葉をいただいた。
10月11日(火)
ある資料映像をつくるため、名古屋に出張にでかけた西岡さんと田村さん。せっかく名古屋に行くんだからということで、他にも打ち合わせをたくさん入れてしまい、一日の移動距離が一週間分くらいに感じられたとのこと。
10月12日(水)
ネコバスの足と足の間に座った女の子が「社長の椅子みたい」と喜んでいた。
10月13日(木)
トライホークスの原澤さんは、お客様から突然「お姉さんの足に!」と声をかけられた。
周囲のお客様もびっくりしている様子なので、自分の足をよく調べてみると膝の裏にカマキリがくっついていたとのこと。
原澤さんがつまみあげようとしても、大きなカマで戦おうとしているカマキリを、子どもたちは興味津々で見つめていた。
10月14日(金)
最近ヨガをはじめた石光さんと生江さんだが、その成果で体のあちこちが痛くて困っているらしい。
石光さんは、以前、ダンベル体操を日課にしていたのだが、ダンベルを持ち上げたまま眠ってしまうことが度々あったとのことで、今度もどうなることかと心配されている。
10月17日(月)
美術館アトリエの階段を時間差で下りてきた安西さんと宍戸さん。
それをみていた熱田さんは、二人の洋服のコーディネートが黒カーディガンに白インナー、ベージュパンツと、「全くお揃い」であることを指摘。しかし、それを聞いた二人は「でも、靴が茶と黒だし、かろうじて違うよ!!」となぜか強く否定していた。
10月18日(火)
「動きはじめの部屋」の“しんきろう”の調子が悪いため、朝からメンテナンスを行う。モーターの不具合だけだと踏んでいたのだが、信号のBOXにも原因があることが判明し、業者さんは必要部品を取りに戻ることに。
深夜までの作業を覚悟した関係者だったが、8時前には無事作業を終了した。
その後、人と待ち合わせをしていた生江さんは、涼しい気候の中、一人汗をかきながら猛ダッシュででかけていった。
10月19日(水)
おととし屋上に植えたパンパスグラスの苗の生育を見守ってきた北嶋さんが、今年になって初めて1本だけ穂がついたのを発見して感動していた。「来年はもっとつくといいなぁ」と新たな楽しみを見つけた様子。
10月20日(木)
ロッテファンの熊倉さんは、住んでいる町に監督や選手たちが大勢いるらしく、先日のリーグ優勝で街がとてもにぎわっていて楽しいとのこと。
10月21日(金)
イギリスのアニメーションスタジオ、アードマンのニック・パーク監督が来館。「美術館へぜひ来てください」と4年前から手紙を出し続けていた机さんは、遂にこの日を迎えて感慨深そうだった。“ふぞろいイチゴのショートケーキ”をペロリとたいらげ、「ほら、みて」とはにかみながらキレイになった皿を指さすなど、とても穏やかな監督の様子に、机さんはニコニコ顔だった。その後、ピクサーのマーク・アンドリュース監督が来館し、今日はインターナショナルな一日だった。
10月22日(土)
「皆様に暖かく見守られながら新婚旅行に行ってきます」とさわやかに宣言して出かけた天内くんが、たくさんのマカデミアナッツを土産に今日から出社した。予想通りのお土産を見て、スタッフたちは思わず笑ってしまったとのこと。
10月24日(月)
美術館で4年以上暮らしていた一番大きなメダカが死んでしまった。常日頃から可愛がっていたスタッフたちは、このニュースをとても悲しんでいた。
10月25日(火)
机の上にアーモンドチョコを常備している生江さん。小腹がすいたので蓋を開けて食べようとしたところ、妙に少なくなっていることに気がついた。それを見ていた天内くんは「あ、昨日飢え死にしそうな人がそのアーモンドチョコのおかげで助かっていましたよ」と、犯行を自供していた。
久々にお天道様に恵まれ、集中掃除をすることに。クッションや布ものを表に出して干したり、外回りの掃除などに精が出た。北嶋さんもはりきっていたのだが、こんな日になぜか打ち合わせが続き、ほとんど外に出られなかったとのこと。
10月26日(水)
今日の午後から「少年の部屋」にあるのぞき箱『夏への扉』の背景が冬バージョンになった。いままでは緑明るい庭だったが、冬バージョンはちょっと落ち着いた配色で街並が描かれている。実は、どちらも『ハウルの動く城』で使用した背景画だ。
10月27日(木)
もののけ姫のスタンドグラスの前でお父さんの洋服を一生懸命引っ張る男の子がいた。ステンドグラスからの黄色い光がお父さんの洋服に写っていて、それを必死に取ってあげようとしているようだった。男の子は自分の手にも青色がついていることをお母さんに指摘され、あわてて手をバタバタと払っていた。様子を見ていた伊藤さんはとても心温まる気分がしたそうだ。
この夏も、ひとりで雪山登山をしてきた深谷さん。「今年も死にそうになったよ」と言いながら、雪山から日の出を見下ろす写真などを見せてくれた。深谷さんは、田村さんからの「それにしても、なぜ、毎年行くのか?」との問いに「心の洗濯」と答えていた。
10月28日(金)
明日からカフェのテイクアウトでは「冬野菜の白いスープ(450円)」がはじまる。ゴボウ、ジャガイモ、ニンジンなど根菜がたっぷり入った白味噌仕立てのスープは、これからの季節に人気が出そうなメニューだ。
10月31日(月)
最近のトライホークスでは、木口木版画のポストカード『ホーンテッド』が人気。お化けが鳥カゴを持っている絵柄で、ハロウィンの季節にぴったりだ。