2006年01月
01月03日(火)
年が明け、本年度最初の開館日。終日家族連れのお客さまで館内が賑わう。
土星座では宮崎駿監督のオリジナル短編アニメーション「やどさがし」「水グモもんもん」「星をかった日」の3作品の上映が始まった。お客さまは3本の中から1本だけ選んで見ることができるのだが、3作品もあると鑑賞後の反応もさまざま。「やどさがし」は台詞や効果音が全て文字で画面に現われるというユニークな作風のため、笑い声が多く聞かれたそうだ。
2階のギャラリーでも短編映画に関連した展示物が設置されている。「星をかった日」に関連して“星の種を売っている店”もあるが、色とりどりに光る星の種を興味深そうに見ている子どもも多い。
ショップでも新しいグッズの販売が始まった。“やどさがしの擬音キーホルダー” は“川の主”をかたどったキーホルダーに「ぬらー」という文字が入っている。ショップでも「今までにないポップさが良いよね」と評判の商品だが、どうやら宮崎監督もお気に入りらしい。
01月04日(水)
午前中とても冷え込んだため、外のスタッフはジャンパーの内側にカイロを貼って寒さをしのいだそうだ。
そんな中、屋上庭園の「ラピュタ石」の周りではおにごっこをして楽しんでいるご家族が。とても元気そうで、周りが良い雰囲気になったそうだ。
01月05日(木)
新作3作品のパンフレットも館内でのみ販売している。3冊全て購入されるお客さまもいる。
11月下旬からカフェで始まった人気メニュー「畑ごはんのカツカレー」を日々作っている川村くん。スパイスの香りが体に染みついてしまったそうだが、なんとお正月休みにはカレーの匂いに?うなされて、夜飛び起きてしまったらしい、という噂が流れている。
01月06日(金)
来月に発行される「トライホークス」の打合せが行われる。
前回まで続いていた読物「古事記」に代わり、次号からは「万葉集」が特集されるそうだ。
01月07日(土)
元気な子どもたちと遊んだため、「ケガ」をしてしまった水グモもんもんが包帯をつけてギャラリーに登場。その姿に怖がる子どももいれば、そっと優しく触る子もいてて反応はさまざま。
01月09日(月)
小学校高学年のくらいの女の子が、ネコバスで出会った赤ちゃんと、とても楽しそうな様子で遊んでいた。赤ちゃんのご両親も、嬉しそうにその光景を眺めていた。
01月10日(火)
休館日を利用して、去年のクリスマス装飾の片づけが行われた。
運営社員全員が出社しての作業だったが、ツリーや館内に飾られた何百という単位の装飾を拭いて種類わけし、さらに数を数えるという手間のかかる作業だった。場所は1階の南側廊下を利用して行われたが、それでも手がかじかんでとても寒い中での作業だったとのこと。作業が終わる頃には一同まさに疲労困憊していたそうだ。お疲れさまでした。
01月11日(水)
新作短編上映に関連して「少年の部屋」には「星をかった日」のイメージボードが、また「絵コンテ室」には3作品の色つきの絵コンテがあるため、土星座から移動してきた映画を見たばかりのお客さまから「もんもんだ!」といった新鮮な反応が出ていた。
01月12日(木)
「夏休み中!」ということで、ポルトガル人とブラジル人の小学生2人が来場。二人ともジブリ作品の大ファンで、来るのがとても楽しみだった、と染谷さんに語ってくれたとのこと。
01月13日(金)
「星をかった日」で美術監督をした高松くんのお母さまが来場し、上映や展示をご覧になって、とても嬉しそうにされていた。息子さんをきっかけに、「ゲド戦記」などいろいろなことに興味を持ったそうで、とても生き生きと毎日を楽しんでいるご様子だ。
01月14日(土)
久々に雨の日となった。
ロッカーに荷物を入れていたご家族の中の、3歳くらいの娘さんが、大事そうにぬいぐるみを持っていた。それを見たお母さんが「どうするの?」とその子に聞いたところ、少し考えてから「お留守番する」と言って、ぬいぐるみをロッカーに入れていた。その光景に伊神さんはほのぼのとした気持ちになれたとのこと。
01月16日(月)
来月26日に芸術文化センターで開催される「三鷹の森アニメフェスタ」第二部のゲストである山崎貴監督が美術館に来場。館長、三好さん、深谷さんと打合せを行った。長身で爽やかな山崎監督について、2階事務所の女性からは「かっこいい!」との感想が多数聞かれた。その後監督は、美術館を楽しんで帰ったとのこと。
01月17日(火)
退職する田坂さんの送別会が行われた。開館前から一緒に仕事をしてきた仲間なので、「おつかれさまでした」の深い気持ちをこめて、女性社員有志から田坂さんに「カラーセラピー」を受ける権利が与えられた。この診断を受けた人によると「どんな色が自分に似合うのか客観的に判断してくもらえるので、目から鱗」とのこと。なお、診断時に立ち会うのは北嶋さんだそうだ。
01月19日(木)
「麦わらぼうし」喫茶室のココアの改良に励んでいる北川さん。
練りかたによってココアの風味がどのように変わるのか研究しているのだが、テイクアウトで温かい飲み物のメニューを考えている中野さんにレシピを教えていた。一体どのように反映されるかは、2月以降のお楽しみ。
01月20日(金)
中国から絵の上手な少年たちの一団が来場。深谷さんは美術館を代表して彼らの前で挨拶をし、許くんが通訳をした。どうやら許くんはおもしろおかしく脚色をしたようで、挨拶が終わると拍手喝采がおきたそうだ。
01月21日(土)
大雪が降る。岡山から来たお客さまは「ぼっけえ(すごい)雪・・・」と呟いていた。
また雪の積もった美術館はいつもと違った雰囲気で、外観の写真撮影をするお客さまも多く見かけられた。
01月23日(月)
小学生の女の子たちが、ギャラリーにある「やどさがし」の展示の前で触って楽しめる文字に背を向けて「“お”!」と言ったらパネルの「お」の文字にタッチする、という遊びをしていた。楽しみ方もいろいろあるなぁ、と居合わせたスタッフは感心していた。
01月24日(火)
館内のメンテナンスが集中して行われた日。その間をぬって滝口さん石光さん堀口さん小葉松さんらが子ども向けイベントの企画を練っていた。
詳細はまだ秘密。
01月25日(水)
「お話の会」が記念すべき150回目を迎える。本日は平日にも関わらず、参加者15人中半数が小学生だった。土屋さんが「ししときつね」を読んでいると、息を飲む音が聞こえてくるくらい集中して聞いてくれ、とても良い雰囲気の会だったとのこと。
01月26日(木)
風も無く、日差しも穏やかな日。旧正月の影響もあって、中国圏からのお客さまが多く来場されているが、ネコバスでは言葉は通じなくても日本人の子どもと海外からの子どもがゲラゲラと笑いながら仲良く遊ぶ姿が見かけられた。
01月27日(金)
3歳くらいの子どもたちのグループが、撮影台のハンドルを動かしながら楽しんでいた。「上へまいりまーす」「下へまいりまーす」と言いながら、カメラの上下移動に一番夢中になっていたようだ。
01月28日(土)
20代前半の男性3人組が、出口の場所を聞きに「ごあんないじょ」にやって来た。
「迷ってしまって森の出口が見つからないんですけど」と質問され、伊神さんはとても新鮮に感じられたそうだ。
01月30日(月)
「ハイジ展」にある糸つむぎ車を見て、「これ、『千と千尋の神隠し』に出てきたのと同じですか」と小学生の女の子から質問を受けた。スタッフが確認すると、確かに銭婆の家に置かれているものと似ていて、一同、その子の観察力に感心したそうだ。
01月31日(火)
明日から始まるメニューとして、このところずっと「○ールキャ○ツ」の開発をしていた柳田さん。お母さんがロー○キャベ○好きということで、かなり研究を重ねたようだ。このメニューの脇役として、この時期一番おいしい人参が一緒に出される予定だ。