2008年6月


6.1(日)

・カフェデッキで販売しているラムネは色つきビー玉の入ったオリジナルのラムネ。飲み終わったビンは不要なら売り場に戻すようお願いしているのだが、スタッフは「思い出に持ち帰ることもできます」とお客様にお話しをしている。この日もいつものように販売していると、空きビンを戻しにきた女性から一言。「ビンは持って帰れないけど、思い出はしっかり持ち帰ります!」と、うれしい一言に元気倍増になるスタッフだった。


6.2(月)

・入口前の石の上に置かれたシロツメクサの花かんむり。美術館に来る前に公園で摘んだ女の子の力作。美術館の中を持ち歩いている内に壊れてしまうことを心配して、「帰りに取りに来る!」と、この場所に置いていった。何気ない風景の中に、かわいい彩りが!

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6.3(火)

080603-1.jpg・ショップの郎さんと草野さんは『SOU・SOUコラボレート商品』でお世話になっている三重県津市の日本で唯一の伝統工芸、伊勢木綿工場を勉強もかねて出張見学に。
工場を見学させてもらい驚きの連続。風情のある建物の中には蔵もあり、タイムスリップしたような趣のある興味深い造り。使用している織り機は何と100年前のものだそう!修理してくれる人も、部品もないので自分たちで修理しながら使っているとのこと。
使うたびに柔らかい風合いになる伊勢木綿の秘密は、糸のより方にある。通常のものより甘くよってある糸を使用しているそう。「製糸メーカーさんに江戸時代とまったく同じ方法で糸を特別に作ってもらっていて、通常のものより全工程に手間ひまがかかります」と教えてくださった。使うたびに糸のよりが戻っていく。そこに風合いの秘密があるのだ!出張から戻った2人は「この風合いをお客様に伝えたい!」とより一層、気合の入った様子だった。

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<伝統の技が見える!>


6.4(水)

・バックヤードを歩いていると、なにやら不思議なものを発見。小石がきれいに並べられていて、まるで何かの儀式のよう。妖しい。しかし、近くには「乾かし中」のメモが張ってある。いったんは納得したものの、もしかしたらメモはカモフラージュではとの推測もできる。。。と休憩時間に妄想を膨らますカフェのRさんであった。

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<あ や し い>


6.5(木)

・2008年自衛消防隊審査会に向けての練習がいよいよスタート。今年ジブリ美術館自衛消防隊を勤める安野さんと森田くんは,模範演技のDVDを入念に確認し、三鷹消防署の方の指導の下今年も好成績目指してがんばっている。

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6.6(金)

・最近、自分で前髪を切り過ぎてしまい「失敗した……」と嘆くショップのディスプレイ担当たかしまさんは、入荷予定の新しいジュエリーをどうディスプレイしようかと、考え中。丸太や鉢を駆使し、毎晩皆を巻き込みながらレイアウトのイメージを考え、「今までのイメージとは少し違う雰囲気で、ディスプレイしてみたい」と意気込んでいる。新ジュエリーは6月後半から7月上旬には販売開始予定。今からどんなディスプレイになるか楽しみだ!


6.7(土)

・新事務局長の山崎さんがカフェの洗い場に参戦。山崎さんの元気に負けないように頑張る若手スタッフだった。

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<し、しぶい。。。>


6.8(日)

・自衛消防訓練審査会に参加する安野さん。深谷さんのプレッシャーの効果か?もともと真面目なのか?昨年の様子を収めたVTRを真剣に見ながらお昼ご飯を食べていた。

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<がんばれ!安野さん。>


6.9(月)

・閉館間際に激しい雷雨。カフェデッキではテントの対応に追われた。良くあることだが、スタッフはカッパに着替える間もなく雨にうたれながら作業をし、頭からつま先まで全身ずぶ濡れに。スタッフが靴を脱ぐとメダカが飼えるほど水が溜まっていた。

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<こんなに溜まってました。>


・その頃カフェの店内ではお母さんが帰り支度をしている間、3人の子どもたちが他にお客さまがいなかったこともあって、じっくりキッチンを見学していた。スタッフたちに囲まれてちょっぴり緊張気味だったが、最後はまた来る約束を「指きりげんまん」して笑顔で帰っていった。

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<また来てね!>


6.10(火)

・梅雨の雨をいっぱい吸い込んだ井ノ頭の森はとても気持ちがいい。その森をぬけてジブリ美術館へ行こうとすると、まずはこのような「やまねこ」看板がお目見えする。
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そうです、ここから1100m歩きます。約1km歩くあいだには、こんな坂道を越え
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玉川上水を渡り
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カルガモのつがいが見られたりしてあきることが無い。
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森の土の上を歩くと、普段忘れている五感を感じることが出来てなぜか嬉しくなったりする。来館のお客さまにも、行き道か帰り道に公園内を歩くことをぜひおすすめしたいと思っている。


6.11(水)

・新作のTシャツデザインに悪戦苦闘中の『ショップの食いしん坊万歳!』ことみやもとさん。吾朗団長や郎さんの「やさしい」アドバイスや指導を受け「う~ん…」と唸りながらも、必死にデザインを考えている。そんな姿を見ながら「いいね~!もがいてこそ、いいものが出来るんだよ。」と郎さんの一言。自分の苦~い経験を思い出し、密かに「俺の苦しみを味わえ~!」と思ったに違いない。。。


・本日から中央ホールの『エトリン』が本格始動することに。鯱丸さんが前日遅くまで作業してくださったので、とても順調に稼動。イスから見える映像に「何だろう??」とのぞき込む方が多く、楽しんで下さっているようだ。後ろ側についているドームから見えるプラキシスコープに気がつく人は意外と少なく、いつ発見してもらえるかスタッフはわくわくしながら見守っている。

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<中央ホールの新名物『エトリン』>


6.12(木)

・企画展示「小さなルーヴル美術館」展での一コマ。新古典主義ならではの豊満な裸婦画が数点あるのだが、それを眺めた男性が「うちの母ちゃんのはだか見てるみたいだ…」と若干げんなりしながら呟いていた。


6.13(金)

・梅雨に入り美術館の植物はみんな活き活きしている。カフェデッキのブルーベリーの実もだいぶ膨らんできた。

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<あと一ヶ月くらいで完熟かな?>

オリーブの木もオープン時からあるが、ここ1,2年ほどでようやく実をつけるようになった。昨年は2粒しかならなかったが今年の収穫は期待できるのでは、と楽しみでならない。
植物が実るのはとても嬉しく、「となりのトトロ」のあのシーンのようにカフェスタッフは小躍りしてしまう。

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<夢じゃなかった!?>


6.14(土)

・スタジオに届いたメロンをアトリエと美術館に差し入れしスタジオに戻ったところ、西岡広報部部長は「メロンのお礼になんかもらえた?」とあつかましい一言。「わらしべ長者じゃないんだから…」と脱力した広報部員たちだった。


6.15(日)

・待ち時間に読めるようにとカフェの待合スペースには絵本がたくさん置いてある。絵本を入れるバスケットの内布が長年の使用でぼろぼろになってきたため、夏休みを前に補修することに。「今度はどんな柄にしようかしら?」「色はピンクかな?」「いや汚れが目立つから紺色は?」などなど仲良し母娘のように楽しみながら作業するSさんとKさんなのでした。


6.16(月)

・夏の恒例、三鷹市阿波踊りに今年もジブリ美術館スタッフが参加する。本日から三鷹市役所の方々と共に美術館スタッフ22名が練習を開始。今回は先生が踊りを教えるのではなく、市役所、美術館の代表で踊りを決めて8/9の本番にのぞむ。新人も多いのだが、美術館代表の西川くん、菅野さん、小林さんを中心に早くもまとまりを見せている様子。週2日の練習をみんなで乗り越えて、汗をかきかき阿波メンバーは頑張ります!

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<練習後の帰り道でも踊っている新人たち!たのもしい。>


6.17(火)

・机さんと石光さんが『季刊トライホークス』の打ち合わせ。毎回本紙では、「夢中になって読んだ本」を著名人の方に紹介してもらっている。今回はトライホークスでも扱っている本の翻訳者の方にお願いをしているのだが、どんなラインナップになるか今からとっても楽しみだ。


6.18(水)

・水場のある美術館めがけて蜂が現れる季節になった。蜂隊長の天内さんに続けと、「大きな蜂が出た!」という情報を聞くと網を持って駆けつけるスタッフだが、なかなか捕獲には至らず…。そんな状況を知って天内隊長がアドバイス。捕獲のポイントは蜂の動きを見ること。「蜂の未来を読んで網を動かす」との名言(迷言?)を残したそうだ。刺されないよう、刺激しないよう、蜂の捕獲には十分気をつけて!


6.19(木)

・ショップ業務を研修中の新事務局長山崎さんが本日は荷捌きに参加。まるで田植えをしているようなポーズだが、どうやらジム通いの翌日で相当な筋肉痛のご様子。立ったり座ったりが辛いらしく、「この姿勢の方が楽だ!」と笑いを誘う荷捌き姿になっていた。そんな山崎さんに「面白すぎて涙が出そうになった!」と笑いをこらえ、やさしく研修する草野さんであった。。。

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6.20(金)

・映写技師の岩井さんへ、と常連の方から素敵なプレゼントをいただいた。『星をかった日』に出てくるスコッペロとメーキンソーをかたちどった和菓子で、見事な出来映え。地元の職人に特別に作ってもらったそうで、岩井さんもとても喜んでいた。スタッフ一同もその出来映えに感動。しばらく休憩室に飾らせていただいた。

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6.21(土)

・今年も屋上のキョウチクトウが満開に。梅雨空続きだが、ちょっとの晴れ間にのぞく青空と白い花のコントラストがとてもきれいな一瞬がある。屋上ではロボット兵ばかりではなく、ぜひぜひ植栽にも目をむけていただきたい。


6.22(日)

・静岡の酪農王国でのイベント見学に、カフェスタッフ数人が出かけた。三鷹を出るときは小降りだった雨が神奈川を過ぎる頃にはバケツをひっくり返したような大雨に。イベントでは特産のスイカのデザートをいただき、カフェでも出せたらと今後のメニューについて話が盛り上がった。帰り道は本降りの中、恐れ知らずのF嬢が運転をすることになりみんなでひやひやしたが、本人は「私運転好きなんですよー!」とケロッとしていた。。。お、恐るべしF嬢。

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<スイカについて打ち合わせする佐藤シェフ>


6.23(月)

・自衛消防隊に参加している森田君は自主練に励む毎日。審査会も間近に迫っているせいか、普段の動きにも変化が。なぜか不自然にキビキビしていて、ことあるごとに『敬礼』のポーズ。見も心も消防隊になってきたようだが仕事をしている時は控えめに…。「優勝以外に価値は無し!!」頑張れ!森田君。スタッフ一同は心から応援している。

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<合間を見ては「敬礼」の練習>


6.24(火)

・カフェで勉強を兼ねた試食会が行われた。普段なかなかできない腕試しをする大切な日。この日は立食パーティー形式の料理。得意なもの、シェフに教わり初めてチャレンジするもの、思い出の料理、とテーブルには美味しそうな料理がいっぱい。

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<今後のメニュー開発に生かされます。>


6.25(水)

・雑誌や新聞に掲載されたため「小さなルーヴル美術館」展を楽しみにして来てくださるお客さまが増えている。小学生の男の子と女の子3人のグループが展示室へ。『ミロのヴィーナス』を見て、「おっぱい、おっぱい」とはしゃいでいる男の子に対し「これは美術ってもんなのよ」と諭す女の子たち。子どもたちの反応がスタッフは楽しみでならない。


6.26(木)

・カフェでいつもお世話になっている要ファームの磯山さんからたくさんのミニトマトを頂いた。梅雨のゆううつを吹き飛ばす爽やかな味に元気をもらいました。

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<ごちそうさまでした!>


6.27(金)

・森田くん、安野さんが『自衛消防審査会』に参加し、見事、優勝。審査会を見学した森田くんの『鬼師匠』こと草野さんによると「あの二人が腹から声を出して走って、頑張っている姿に、私は大感動してしまい、見ている途中も何度も泣きそうになりました。審査開始を待っている間も私が緊張しすぎて、息子を見守る母のような気持ちになりました。私の中では満点の出来でした!彼がたくましく成長している姿に本当に感動、感動でございました。」との事。審査会を終え、美術館に戻った森田くんは皆に「おめでとう!」と迎えられ、いつも以上に血色の悪い、疲弊しきった顔で「いや~、なんとか…。ありがとうございます!」と一言。本当にお疲れさまでした!魂を削りながら勝ち取った優勝を誇りに思うスタッフ一同であった。

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<審査を待つ二人の背中>


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<頑張れ~!森田くん・安野さん>


6.28(土)

・季節に合わせて装いを変える図書閲覧室『トライホークス』のディスプレイ。ただいまは7/19(土)に公開されるチェブラーシカや七夕飾りがディスプレイされている。七夕の笹には子どもだちの願いごとが。七夕の日が晴れ、みんなの願いが叶いますように。

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6.29(日)

・本日も賑わいを見せるショップ店内。「小さなルーヴル美術館」展に合わせてルーヴル関連書籍コーナーを設けている。その書籍コーナーで『ルーヴル美術館作品名画集』を食い入るように見ている小さな女の子。長い間本をめくりながら見ているので「どの絵が気に入ったのかな?」とスタッフのIさんが訊いてみると「う~ん…これかな。色が好き。」と『エルサレムで説教する聖ステファヌス・ヴィットーレ・カルパッチョ』を指してくれた。絵を描くことが大好きとのことで年は「5歳!」とのこと。絵画はよく見るらしく、展示もすごく気に入って「また絵を見に来たい!」と言っていた。「展示や商品が未来の天才画伯誕生のきっかけになるといいな。商品企画も頑張らねば!」と密かに思う開発担当者であった。


6.30(月)

・美術館の入口では、八重咲きのドクダミが満開。薬草として知られているドクダミだが、花は白くてとてもかわいらしい。この八重のドクダミを見つけて「入る前にいいものを見ることが出来ました!」と笑顔になっている女性のお客さまも。美術館にいらした際には、ぜひ足元にもご注目ください。

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・渋谷のシネマ・アンジェリカにて、7/19に公開するライブラリー作品「チェブラーシカ」のトークショーつき試写会が行われた。ゲストでフィギュアスケートの選手である安藤美姫さんが登場すると、スタッフも来場者も彼女の健康的な美しさにうっとり。安藤さんは“チェブラーシカの歌”をロシア語で披露し、チェブの魅力を素敵な笑顔で語ってくれた。

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<チェブラーシカを手にニッコリの安藤さん>