2007年9月
9.1(土)
・テイクアウトの新メニュー「うずら玉子のドライカレー」が本日から登場。見た目はうずらの玉子がちょこんと乗った、とっても可愛らしいカレーなのだが、食べごたえのある、大人にも子どもにも大好評の一品だ。乾さんは、今回は体にやさしい『豆』を美味しく食べてもらおうと考えて、何度も試作を重ねたとのこと。ご飯も2種類の豆を一緒に炊き込んでおり、食感も楽しめる。カレーには細かく切った野菜たちがふんだんに入っている、まさに愛情溢れる一品だ。
<豆がはいったご飯です>
<うずらをのせて完成>
9.2(日)
・「職業レポート」ということで、高校生にインタビューを受けたケーキハウスの田中さんと伊藤さん。高校生は館内をひと周りした後、意を決してケーキハウスに戻ってきて、やっとの思いでインタビューを申し込んだとのこと。“働くにあたって”という内容のインタビューだったが、取材を受けた2人も学生さんも、とても緊張をしている感じだった。
9.3(月)
・夏休みもあけて本日から平日に戻ったが、とても忙しい日となった。大人のお客さまが多く来場し、たくさんの子どもたちで溢れ返った8月とはガラリと違う雰囲気だった。一つ一つの展示をじっくりご覧になる方が多く、展示室の列も途切れなかった。繁忙期が終わったばかりだが、これからも気を抜かず一人ひとりのお客様をお迎えしていきたい。
9.4(火)
・伊豆テディベアミュージアムで開催されている「となりのトトロのぬいぐるみ展」を見学に行ったショップの草野さん。「眠っているトトロのお腹が上下に動くぬいぐるみがあるのですが、それがとてもよく感じが出ていて感動的でした。それと、特大の“めいガニ”が展示されていて、その前でおじいちゃんおばあちゃんとお孫さんがとっても嬉しそうに写真を撮っていたのが印象的でした。」と、めいガニ好きの草野さんにはたまらなかったようだ。
9.5(水)
・台湾の雑誌の取材で、台湾出身の小柄な女性が記者兼カメラマンとして訪れた。田村さんは、来日3年目ながら彼女があまりに日本語が上手なことと、説明を聞きながら大きな機材を持ち歩いて一生懸命写真を撮っていることに、とても感心したそうだ。
9.6(木)
・うずら玉子のドライカレーが始まり、美術館のバックヤードには美味しそうなカレーの香りが充満している。そんな中「カ、カレーが食べたい…」と現れたのは。。。
「うまい!カレーうまい!!」と、お腹を満たして満足そうな吾朗さんだった。
9.7(金)
・展示の星野さんの送別会が草屋で行われた。40人ほど集まったアトリエでは、星野さんをつかまえて名残りを惜しむ人たちでいっぱいに。星野さんは、皆からもらったお花やプレゼントを開けては少しずつ目が潤んでいる様子だった。目をこする様子も相変わらずラスカルに似ており、最後まで和ませてくれる存在だった。くれぐれもシナボンの食べすぎには気をつけて。カナダ留学楽しんでください。お疲れさまでした。
9.8(土)
・今日は三鷹市の八幡大神社祭礼の初日。例年のごとく、15時過ぎに子ども神輿が美術館前を通過。「わっしょい!わっしょい!」と大きな声を上げて精一杯かついでる様子がとてもかわいらしかった。
美術館からは、こちらも例年のごとく、祭りの達人・深谷さんをはじめ、郎くん、天内くん、西川くん、そして初参加として阿波踊りでも活躍した鵜木くんが参戦。「(神輿の)持ち方とかわからないんですけど…」と、自信がなさそうな鵜木くんに対し、「やり方なんてないんだよ!かつぎゃいいんだよ!!」と、“まずは気合から入ることが大切”だと喝をいれる深谷さんだった。
9.9(日)
・八幡大神社祭礼二日目。今日は大人神輿が美術館前を通過。夕方になり涼しくなってきたとはいえ、神輿を担ぎながら市内を練り歩くにはかなり過酷な状態だ。朝から意気揚々と出かけていった美術館の精鋭5人衆だったが、午前の段階でベテランの郎くんが体調不良のため帰館。昨夜の前哨戦でかなり消耗してしまっていたようで、とても心配だったが、なんとか復帰。初参戦の「平八郎」鵜木、「エアー」天内、そして一番の若手で体力がある「王子」西川も必死で担ぎ、全員で神輿を盛り上げていた。
肝心の深谷さんは今日はあまり調子が乗っていなかったらしく、「お疲れさまでした。」と声をかけた市川くんと安野くんに、「お疲れじゃないよ。来年は地獄を見せてやるからな」と言っていた。
9.10(月)
・「土星座」にて短編映画鑑賞後、映写室を覗いていた若い女性3人が、壁にある「アズールとアスマール」のミッシェル・オスロ監督のサインに気が付き、「あっ!ミッシェル・オスロだよ!!」と言っていた。「この感動は、映画『アズールとアスマール』を観ていないとわからないよね。嬉しい!」と喜んでいた。映写室内には、来場したゲストの方にサインを書いていただくことがあります。是非覗いてみて下さい。
9.11(火)
・カフェのミニ看板の『麦わらぼうし』の部分を新しく作り替えている堀口さん。一筆一筆心を込めて…と、真剣な表情で、丁寧に“黄色”と“赤”の塗料を塗っていく。時間を見つけては、のこぎりやトンカチを使っていろんなものを作る堀口さんは、まるで麦わらぼうしのお父さんのようだ。
<作業中の堀口さん>
9.12(水)
・乾くんが、1日から始まったの新メニュー「うずら玉子のドライカレー」について、HPの取材を受けた。また第2日テレのジブリチャンネルの取材も受けて大忙し。生まれて初めてテレビカメラを向けられ、とても緊張しました、と言っていた。
<メニュー考案者の乾くん>
9.13(木)
・深谷さんと安野くんは相性が良いらしく、会話が漫才のよう、と評判だ。深谷さんは、何でも疑問に思う事をパソコンで検索する安野くんを「検索エンジン安野」と呼び、対する安野くんは若者言葉を調べて使う深谷さんに「無理をしないで下さいよ」とツッコミを入れる。あるときは深谷さんが、イニシャルがKYの安野くんに『空気よめない』をKYと略す若者言葉を引き合い出だして、「お前そのものだな。」と嬉しそうに言っていた。そしてどちらかがお休みの日は、お互い寂しそうだ。
9.14(金)
・三鷹市民デーのギャラリー展示と季刊誌の準備のため、石光さんと机さんが三鷹市中央図書館へと出かけた。ある日本の古典を探していた机さんに、石光さんは次から次へと該当する資料を運んできた。あまりにもよく図書館内を本の位置を把握しているので、さすがだなぁ、と机さんは密かに感心したとのこと。
9.15(土)
・麦わらぼうしの小池さんから、お手製の美味しい栗おこわを頂いた堀口さんと北川さん。包みを開くと栗のとってもよい香りが…。ふんだんに入っていた栗の実は、なんとひとつひとつ丁寧に下ごしらえをしたとのこと。秋を感じる美味しい小池さんの手料理に、心もお腹も満たされた2人だった。
9.16(日)
・8月にカフェデッキで収穫されたブドウに続き、みかんも実をつけている。北嶋さんによると、摘果や消毒などを植栽管理担当の長谷川さんが丁寧に手を入れてくれているおかげで、ここ数年は豊作で、今年もとても楽しみ、とのこと。館内にあるみかんの木は全部で6本。是非探してみてください。
<サンクンテラスにあるみかん。大きくなりました>
9.17(月)
・ギャラリーの「アズールとアスマール」展も本日が最終日となった。5回も映画をご覧になったというお客さまがショップに立ち寄り、「観る毎に新しい発見がありました!」と、松尾さんにお話されたそうだ。ショップでは現在、美しい絵が満載の同作品の絵本を扱っている。12月のDVD発売まで絵本で「アズールとアスマール」の世界を堪能されてはいかがでしょうか。ショップでは「春のめざめ」をはじめとする美術館ライブラリーをラインナップで紹介している。
9.18(火)
・今年の5月19日からギャラリーで見ることのできたミッシェル・オスロ『アズールとアスマール』展の撤収作業が行われた。
9.19(水)
・美術館のアトリエでも、スタッフが替わりばんこに遅い夏休みを取っている。今日は宍戸さんと大口さんがクロアチアの旅から戻り、1週間ぶりに出勤してきた。プリトビッツェ国立公園が主な目的だったそうだが、あまりにも素晴しかったらしく、帰国後の第一声が「またすぐ行きたい!」だった。仕事してください。
9.20(木)
・先週より、あるプロジェクトのため、アトリエの2Fに異動してきた若手スタッフの落合くんと堀田くん。二人のナイスガイっぷりに、どう絡んでいいか分からないアトリエ1Fの女性たちだった。
9.21(金)
・カフェの堀口さんとショップの郎くんが山梨県の農園へ。この時期、カフェのフルーツサンドに使われる黄桃は、松田さんの農園のものが使われている。こちらの桃は、8月に収穫がされた後、家族全員で皮むきをして、シロップで煮込み瓶詰めされるという、とても手間ひまがかかったもの。今年の収穫は、5年前にカフェのために植えた樹のぶんの収穫も加わり、115本もの瓶詰めができたそうだ。またたわわに実ったブドウの収穫を体験させてもらった。たくさんの黄桃瓶と、甘みと酸味がたっぷりとのったとっても美味しいブドウをお土産に、農園を後にした2人だった。
<黄桃の瓶詰を持ってパチリ>
9.22(土)
・ショップの今井さんと管理の伊藤くんは、棚卸し兼整理のために、朝から倉庫へ出張っていた。ところが帰路で車2台がはぐれてしまい、今井さんは後ろからくる伊藤くん号をわざわざ路肩に寄せて待ち、手を振って合図をしたにも関わらず、伊藤くんは全く気付かず横を走り去って行ったとのこと。先にアトリエに到着していた伊藤くんを見た今井さんは、少し淋しそうだった。
・今年も唐十郎率いる唐組が、井の頭公園の木もれ日原っぱで公演する。今年は<三色テント出で立ち公演>と題し、唐十郎の三作品を一挙連結上演するとのことで、今日から公演する劇団唐ゼミの方がわざわざ挨拶に来てくれた。公演は新宿梁山泊(公演済み)、唐ゼミ(9/22・23・24)、唐組(9/29・30、10/6・7・13・14・20.・21)。今から楽しみです!
9.23(日)
・大分フサフサしてきた“パンパスグラス”の穂。イネ科の多年草で、その大きさと穂の美しさから、屋上で注目されることが多くなってきた。このパンパスグラス、実は数年前は穂の数が2、3本だったのだが、屋上の太陽を毎年いっぱいに浴びて今ではたくさんの仲間が増えた。ただ、中村さんは、葉が意外と鋭いのと穂の部分も折れやすいのとで、「触りたくなるけど、触らないで見守ってあげてね」と言っていた。
<ロボット兵にも負けません!>
9.24(月)
・まだ残暑は厳しいが、秋の気配はひっそりと近づいてきている。外エリアのスタッフが拾ってくるどんぐりもその一つ。美術館周辺で主に落ちているのはどんぐりの中でも大きい部類に入るくぬぎのどんぐり。直径は約2cmで、まんまるとした形をしている。このどんぐり、実はこっそりと入り口外の石の上に積んであり、気が付いた子どもにあげている。大人の方が気がついて目を輝かせることも。井の頭公園は自然の宝庫。たまにはドングリ拾いでもいかがですか?
9.25(火)
・麦わらぼうしの新メニューについて、カフェで綿密に打ち合わせをする堀口さんと川村さん。今回も、とっても食べごたえにある素敵なメニューたちが完成しつつあるようだ。中島館長にも試食をしてもらい、太鼓判を捺してもらったそうだ。館長は美味しい新メニューをたくさん試食し、お昼ごはんが入らないほど満腹になったそう。これらのメニューは今月30日頃から登場予定!
<食べる店長・堀口さんと評価がドキドキの川村さん>
9.26(水)
・ショップでは、この秋より「仕立屋スタジオジブリ」商品を一部販売している。“ポルコロッソが着たら似合う服”がコンセプトの洋服で、今井さんによる商品説明のあとは、男子チームの試着会となった。「君島さん、似合いますね~!」 と女子チームの黄色い声援を受け、君島さんは少し照れくさそうにしていた。一方ポルコよりもかなり細身の森田くんには、お腹周りサイズが少し大きかったようだ。そして、ショップ内で一番ポルコロッソに近い体型とされている今井さんは、もちろんどれもぴったり似合っていた。
07.9.27(木)
・残暑も大分落ち着き、涼しくなってきた。今日は、サンクンテラスの亀風呂に咲いているウォーターカンナに赤とんぼが止まっていた。安野くんが「秋だなー」と感じながら写真撮影をしていると、「あれホームページに載せるやつじゃない?」とお話しているお客さまがいた。「そうなんですよ!」と嬉しそうに答えた安野くんは、感慨深いものがあったらしい。
<安野くんが美術館で秋を感じた一枚>
9.28(金)
・フィンランドとドイツへの出張から吾朗さんと田村さんが帰ってきた。美術館関連の荷物を大量に持ち帰った田村さんは、はちきれそうなスーツケースのほかに大きな手提げ4つという状態で、これからどうやって自宅に戻ればよいのかと、成田で途方にくれたそうだ。しかし吾朗さんがさりげなく荷物を持ってくれて、無事到着できたとのこと。
9・29(土)
・閉館後、美術館内がバタバタと慌しくなり、明日の三鷹市民デーの準備が始まった。今年は企画展示「3びきのくま展」に関連して「くまの魅力とそのお話」というタイトルで、くまにスポットをあてたイベントを企画。そしてイベントに出演(?)する本物のくまが、熊本から来てくれた。名前は「銀太」くんと「ひめ」ちゃん。活発に動き回り食事をする愛くるしい2頭は、すぐさまスタッフの人気者に。獰猛なイメージのあるくまも、7ヶ月の赤ちゃんだととてもかわいらしい。今回、本物のくまの魅力をぜひとも伝えたかったという深谷さんは、明日のイベントを一番楽しみにしているようだった。
<あかちゃんぐまの銀太>
・カフェでは明日、特別メニュー「くまの親子のホットケーキ」が1日限りで登場する。夜になると、キッチンとテイクアウトの女の子たちが、ホットケーキに添えられるかわいいくまを作った。心を込めて1頭1頭、手や足から目鼻の細かいパーツまで手際よく無言で作っていく・・・。完成してみると、その数およそ40頭!麦わらぼうしのチームワークが光った出来事だった。
<手作りのこぐま。食べられます>
9・30(日)
・三鷹市デーの今日は、朝からあいにくの雨模様。今回のイベントでは「くまの子ウーフ」でおなじみの神沢利子さんを招いてのお話の会や、映画「パンダコパンダ」の上映、巨大なテディーベアーの展示や、くまの生態をまとめたパネル、などなど館内くまだらけ。家族で来館される方が多く、子どもたちもたくさん来てくれた。お話の会は満席で、特別上映の「パンダコパンダ」も大好評。“まさか”の本物のくまを間近で見たお客さんま、驚きと同時にその愛らしさに感動してもらえた様子。夕方になると2頭のくまたちもさすがに疲れた様子で、ぐっすり。お疲れさまでした。
<神沢さんによるお話の会のようす>
・カフェでは今日から新しいメニューが登場。前回の日誌にも登場した川村さんの力作「こぐまのごちそうサーモンサンド」と「ヨージキの入った真っ赤なボルシチ」の2品が堂々完成。サーモンサンドは、まさに”ごちそう”といったボリューム。サクッとあげたサーモンフライとふわっと柔らかいパンの触感がとっても絶妙で、たくさん食べても飽きる事のないさっぱりとした特製ソースも、美味しさのポイントだ。一方、ボルシチの”ヨージキ”とはロシア語でハリネズミのこと。ロシアでは肉団子の事をヨージキとも呼ぶのだそう。この大きな柔らかい肉団子に、これからの寒い季節にぐっと美味しくなる、キャベツ・じゃがいも・にんじんを一緒に煮込んだ、心も体も温まる1品。展示を楽しんだ後は、「麦わらぼうし」で美味しいメニューを楽しみながら、展示の世界に浸ってみてください。
・昨日から二日にわたって三鷹市役所にて催された三鷹商工祭り。美術館からも、安野くん、藤田くん、鵜木くんがブースを作りに参加した。イベントごとに雨を降らせ非難を浴びている“雨男”安野くん参加の影響か、あいにく雨にたたられてしまったが、子どもたちに大人気のゲキレンジャーショーや、定番のHeart toHeartのライブ、バナナの叩き売りなど、悪天候の中みんな頑張っていた。さすがに夕方前に撤収したのだが、美術館に戻ってくるなり「商魂が足りない」などと深谷さんにどやされる美術館チームだった。