2007年12月
12.1(土)
・師走。お日さまも家路を急ぐのか、17時には日が落ち外は真っ暗に。一方でクリスマスのイルミネーションは乾燥して澄んだ空気の中でとても綺麗に見えて、1年の中で1番雰囲気のある時期になりました。また本日からフィルム付ききっぷがクリスマス使用になった。現在、映像展示室「土星座」では、映画「星をかった日」を上映中。
12.2(日)
・天気もよく日中はポカポカした陽気だった。井の頭公園には、家族で訪れる姿も多く見かけられた。館内でも家族で来場された方が多い。「3びきのくま」展にいる巨大なくまが怖くて出口まで行けない男の子は、お父さんに「くまさんの足を触ってごらん」と言われ、しばらく見つめた後、思い切り蹴りを入れていた。「よくも怖がらせてくれたな」と言わんばかりの恨みのこもった一撃だったが、その直後お父さんに怒られていた。それはそれでいい思い出になったかな?
・最近寒い日が続いているので、カフェでは薪ストーブが使われている。子どもたちは、なかなか見ることのない薪ストーブの炎に興味津々だ。暖炉前のテーブルに座った一人の少年は、炎が見えなくなったのに気がつき、「あっ!カルシファーが死んじゃった!」と大きな声をあげた。スタッフの「大丈夫、カルシファーにご飯あげるから!」と言う声に、他のテーブルの子どもたちも集まった。薪をくべ、炎が吹き上がると、「カルシファー元気になった!」と子どもたちは喜び、とても満足そうだった。
<その薪ストーブ>
12.3(月)
・トライホークスでは、詩集を紹介しようと本を準備中。図書室に置いてある本の中から秋や冬をテーマにした詩を選び出し、ポップを制作している。日常の中で、お話や詩を声に出して読むことはあまりないと思うのだがこれが、やってみると意外と気持ちが良い。お気に入りの詩を見つけて、読んでみるのもたまにはいいものだと思う。
12.4(火)
・井の頭公園の紅葉が見ごろ!深谷さんによると、これだけ鮮やかな紅葉は7年ぶりとのこと。美術館周辺も、歩道が落ち葉のベッドになっていたり、黄色く染まったくぬぎがそびえたっていたり、歩くだけでも楽しくなるような景色に囲まれている。平日の午後であれば、事前に予約チケットを手に入れて、井の頭公園の紅葉を散策しながら、是非ジブリ美術館にも立ち寄るのも良いのでは。
<見事に色づいた木>
12.5(水)
・美術館の中で、一番レジに携わる回数の多いショップスタッフ。レジシステムが新しく変わるにあたり「覚えられるかな?」と思いきやさすがの腕前で操作をしている。心配になって様子を見に来ていたレジメーカーさんも「変えたばかりですごいな~!」と舌を巻いていたそうだ。
<余裕の表情でレジ閉めをするショップスタッフ>
12.6(木)
・トライホークスにやってきた安野くんが、石光さんに「『日本 その心とかたち』買うように!」とすごい迫力で加藤周一さんの本を薦められていた。「家にありますもん!」と安野くんの答えに、一瞬「えっ」となった石光さん。しかし小さな声で「借りっぱなしのが、家のどこかに・・・」と補足があったため、「やっぱり。。。軽薄なやつめ」と周りにいたスタッフみんなに思われたそうだ。なお、現在図書閲覧室内では、フィンランドからはるばる来日した6人の天使たち(?)がショーウィンドウで一休み。クリスマス装飾の一つで、心和ませる空間を演出してくれている。
12.7(金)
・次号の季刊トライホークスに掲載する本を探しに、石光さんと机さんがショップめぐり。百人一首の本を探していたのだが、価格が5000円を超える史料価値のある関連本を見つけて、購入するべきがどうか相談に。結局、掲載するかどうかは今後検討することにして、閲覧用にトライホークスに置こう、と購入したそうだ。
12.8(土)
・井の頭公園の紅葉は日に日に深まっている。カフェデッキのブルーベリーの葉も今日はこの年一番の紅に染まっていた。デッキやテラスの周りにはブルーベリーのほかに、栗、オリーブ、葡萄、ミカンの木があるので、美術館にこられたときはぜひ、探してみてください!
<会心の1枚>
12・9(日)
・昨日、今日と閉館後に美術館のスタッフに向けて15日から公開されるライブラリー作品「雪の女王」「鉛の兵隊」の試写が行われた。「雪の女王」に負けないほど、「鉛の兵隊」も人気があり感動した人も多かったようだ。こちらもアンデルセン原作の作品だが、 踊り子の最後の行動に感動した男性スタッフで話が盛り上がり、「最近あーいう行動できる女性はいないよなー」と話していたところ、「逆に男性もまたいないじゃない。」と女性スタッフからの突っ込まれていた。映画は15日より公開となります。詳しくはこちら。
12.10(月)
・カフェでは新しいデザートが完成した。キッチンの阿部さんを中心に、毎日遅くまで試行錯誤をして仕上げたメニューだ。「雪の女王」をテーマに、旬の林檎とサクサクのパイを使いかわいい○○の形のデザートになりました。12月19日(水)から12月26日(水)の8日間はクリスマスの仕様になって登場予定。乞うご期待!!
12.12(水)
・今年もジブリ美術館・駅伝部が始動した。伊藤部長を筆頭に、総監督の深谷さん、ベテランの森田くんと西川くん、元気いっぱいの豊村さんなど例年のメンバーに加え、多くの新入部員が参加。深谷監督から半ば参加を強要されたメンバーとサポーターを含めると、15人前後と過去最多の参加者数となった。来年2月の三鷹の駅伝大会に向け、鋭意練習中だ。
<ウォーミングアップ中>
12.13(木)
・アトリエで橋田さんと堀田くん、落合くん、郡司さんが話し合いをしていたところ、橋田さんはつい口がすべって「カマトト」という言葉を使ってしまった。堀田くんがキョトンとしているのを見て、「しまった、もう使われていない言葉だ」と気がついたが遅すぎた。橋田さんは電子辞書で調べている堀田くんを横目に、「カマボコはオトトからできている~」と言葉を残し、退散していた。
12.14(金)
・屋上にラミウムの屋台(?)が登場。冬なので屋上の足元が寂しくなっている場所があるということで、長谷川さん植えてくれたものだ。ラミウムはシソ科の多年草で、春から初夏にかけて白やピンクの花を咲かせる。柵の向こう側にあるのだが、踏まれてしまうところでもあるので、枝の屋台付き。温かく見守ってあげてくださいね。
12.15(土)
・美術館ライブラリー作品「雪の女王」が公開初日を迎えた。宣伝プロデューサーの伊平さんは「今日の私はゲルダを意識しました!」と言ってシネマ・アンジェリカに登場し、他のスタッフを戸惑わせていた。伊平さんはこの日のために髪をカラーリングし、民族風のスカートと赤い靴をはいて来たらしく、確かにゲルダっぽかったそうだ。彼女は初回上映で、舞台挨拶もしたそうだ。上映後は泣いているお客さまも多く、スタッフもそんな作品を届けることが出来て、嬉しい気持ちになったそう。ちなみに、「雪の女王を意識した服装で来て下さいと」頼まれていた広報の西岡部長は、雪だるまが描かれたトレーナーを着ていたそうだ。
<中島館長とゲ、ゲルダ・・・!?>
12.16(日)
・ショップスタッフの宮本さんは、いつも明るく楽しそうに仕事をしている。「その元気の源は何ですか?」と市来くんが聞いたところ「つまみ食い!!」ととても嬉しそうに答えてくた。そして、「いただきまーす!」とデスクに置いてあるお土産のお菓子をほおばっていた。
12.17(月)
・現在「3びきのくま展」の記録映像の制作を、窪岡さんをディレクターに田村さんと机さん、館長が進めている。作業の合間に、汐留の高層ビルにあるスタジオから外を見下ろした田村さんと机さんは、そのあまりにも近未来的な夜景に違和感を覚え、「三鷹の森に帰りたい」と言っていた。
12.18(火)
・以前カフェに勤めていたスタッフから荷物が届いた。箱を開けてみると、クリスマスカードとお菓子やハーブティーが入っていた。彼女は現在マルセイユに留学中とのこと。カードに添えられていた写真には美しい風景があり、それを見た天内くんと小池さんは「おちこんだりもしたけれど、私、げんきです。」と同時につぶやき、海外で頑張る彼女に「魔女の宅急便」のキキを重ね合わせていた。ちょっぴり早いクリスマスプレゼントに元気を分けてもらったスタッフ一同であった。
<スタッフ一同応援しているよ!>
12.19(水)
・カフェでは、オープンのときにホールスタッフがキッチンに「オープンします!」と声をかけるのだが、この日は落合さんが初挑戦。緊張して声が小さくなってしまい、先輩スタッフがまだ済んでないと思ってキッチンに元気よくかけ声をかけていた。「あぁ、2回オープンしちゃった…」と言っていた落合さんは、人生の先輩でもあるキッチンの牧子さんと横山さんから「いいのよ!何回オープンしたって~。何回でもどうぞ~」と励まされていた。
12.20(木)
・一足早くショップの忘年会が開催された。日頃のうっぷんを晴らすべく、皆大盛り上がりだったそうだ。お楽しみのビンゴゲームでは、景品が乱れ飛び大賑わい。しかし、スタッフの高間さんは狙っていた景品がゲットできず「来年こそは…悔しいー!」と必勝を誓っていた。皆さんお疲れさまでした。来年も頑張ろう!
12.21(金)
・美術館ではスタッフがあちらこちらでお世話になった方に年賀状を書いている。今年の年賀状デザインも吾朗さんで、来年の展示を予感させるものが描かれている。中島館長は400通を超える年賀状に、心を込めて一枚一枚に手書きのメッセージを書いていた。そして終わった後「手がぷるぷるする…」と言っていた。
12.22(土)
・田村さんがハワイのテレビ局の取材を受けた。ハワイからやってきたクルーは想像通り陽気な人たちだった。革ジャンの下にTシャツを着ての取材にのぞんでいたが、屋外で撮影は想像以上に寒かったようで、震えていた。お土産としてチョコレートをくれたのだが、館長は「一番欲しそうな人にあげよう」と言って、そのチョコを石光さんにあげていた。石光さんは嬉しそうに開封していたが、その様子を見ていたクルーの方たちは「もう開けている!」と笑っていた。
12.23(日)
・カフェでは、クリスマスにむけて「ソリにのった赤いりんご~クリスマススペシャル~」の仕込みで大忙し。数種類の部品を丁寧に一つずつ仕上げていた。何人かの女性スタッフがテキパキ作業している様子は、「紅の豚」のピッコロ社の女性たちのようだった。
<みんなで手早く作ります>
12.24(月)
・本日はクリスマスイブ。昨日までとはうって変わって、抜けるような青空が広がり、気持ちのよい快晴となった。差し込む光でステンドグラスの光が見事に床面に反射し、いたる所でお客さまの歓声があがっていた。
12.25(火)
・15時から今年のクリスマス・コンサートとして、藤村女子中学・高等学校の生徒さんたちに、ハンドベルの演奏をしていただいた。定番のクリスマスソングに加え、スタジオジブリ作品の中から、『となりのトトロ』の「さんぽ」や、『耳をすませば』の「カントリーロード」なども演奏され、たまたま居合わせた子どもたちも大喜び。サンタ姿の学生さん6人が奏でる音色は美しく、1人1人が5~6個のハンドベルを巧み替えながら鳴らしていた。
<かわいらしいサンタたち>