2010年5月
5.1(土)
・初夏になりました!青くみずみずしい若葉のあまりのまぶしさに、思わず目を細めてしまい、「若さへの憂いだろうか?」と不安をおぼえる滝口さん。しかし次の瞬間、「やわらかい菜っ葉のサラダが食べたくなった。」という食欲増進中の自分を、まだまだ若いと思い直したそうだ。
<そんな美味しそうな若葉に導かれる美術館への道>
5.2(日)
・気候のためか、カフェデッキに大量のナメクジを発見した山川さん。あまりに多いナメクジに何か策はないものか?と調べたところ、「酒かすに誘引される」という情報が。閉館後、酒かすで誘引装置を設置し様子を見てみたところ、数匹がぬめぬめとよってきていた。朝にはたくさん集合してるのだろうか...、と、ワクワクし次の日装置を確認する山川さん。しかし夜の間に引越しでもあったのか、あんなにいたナメクジは忽然とどこかへ行ってしまった。その後は天候もよく、ナメクジとの戦いは持ち越しとなっている...。
5.3(月)
・ゴールデンウィークに入り、日本各地のお国言葉が飛び交っているショップ。そんな中、小さな女の子がおばあちゃんに「おっちゃん!」とショップのロゴマークの絵を指さし話していた。「ホンマ、おっちゃんやなぁ。」と答えてたおばあさん。その"おっちゃん"は、"マンマユート団のボス"なのですが、スタッフはこんな会話を小耳にはさみ、お客様とお話しするのも楽しみにしています。
5.4(火)
・美術館にいらっしゃるお客様の「借りぐらしのアリエッティ」の期待が高いようで、トライホークスで扱っている、原作本『床下の小人たち』の売れ行きも上々。そんな中、「『屋根下のコビッティ』を下さい。」とトライホークスにいらっしゃったご婦人。対応したスタッフは思わず納得してしまったそうだ。
5.5(水)
・赤ちゃんを抱いているお母さんと楽しそうに会話をしていたショップの松尾さん。ふと気づくと、我が子のように赤ちゃんを抱いて店頭に立っている。お母さまが買い物をしている間お預かりしていたようだが、それを見た他のスタッフもわらわらと集まり、赤ちゃんのかわいらしさにほっと一息。いつの間にか赤ちゃんはうとうとし始め、お母さんの元に戻るとあっという間に眠ってしまった。ショップでは"ママさん"と呼ばれている松尾さんの、本当のママの姿を見た瞬間だった。
5.6(木)
・カフェにて久しぶりに試食会が行われる。
今回のメニューは展示替え休館明けからのもので、以前好評だったあれこれが登場する予定です。「あんなメニューやこんなメニューが!?」とスタッフも懐かしそうに大興奮。調理するキッチンスタッフも力が入ります。休館明けのメニューもぜひお楽しみに!
5.7(金)
・数日ぶりに雨が降ったこの日。デッキでは山川さんがナメクジに目を光らせていた。そんな中とても小さなカタツムリを発見。大きいカタツムリの背中に小さなカタツムリを乗せたりと楽しそうな山川さん。先日のナメクジへの敵対心(?)は和らいだ様子だった。
5.8(土)
・『ちゅうずもう』の相撲イベントの時にお世話になった、荒汐部屋から夏場所の番付表をもらった深谷さん。さっそく荒汐部屋の方々にアンダーラインを引いている。さらに深谷さんなりの期待値やコメントを付箋で書き添えて、「深谷版番付表」を壁に張り出していた。
5.9(日)
・今日は企画展示「崖の上のポニョ展」の最終日。明日から新企画展示「ジブリの森のえいが展」に変更のため、美術館は休館になります。閉館後に撤収作業が始まり、1年間展示された、映画『崖の上のポニョ』の原画と動画、約32万枚の紙の山も展示室から大移動。2週間後の新展示の開催に向け、この間スタッフはお客様のいない館内を走り回る日々になりそうです。
5.10(月)
・本日から展示替え休館がはじましました。「崖の上のポニョ展」の撤収作業のヤマ場のひとつでもある「原画・動画の整理」は、今年入社した作画研修生達が行うことに。
展示室のガラスケースの前で、その物量に呆然とする一同。
仕分け作業も大人数で2日がかりで行われました。
翌日は腰が痛かったそうです。
5.11(火)
・ワールドカップの代表発表を、誰よりも真剣に受け止めていた厚樹さん。昨日の発表結果に対して、「サプライズは"僕"っていう案もありました」「年齢的に最後のチャンスだったんですけど」など、数々の迷言を発していた。厚樹さんのこの台詞、4年後にも聞くだろうなあ、と思う周囲の面々だった。
5.12(水)
・「崖の上のポニョ展」で、お勤めを果たした"ポニョを乗せた水魚"も、今日でお別れ。一年前の設営とは反対側に「お御輿わっしょい」とばかりに担がれていき、美術館から去っていきました。
<展示室から担ぎ出される"水魚">
<水魚さんお疲れさまでした>
5.13(木)
・館内のあちこちにメンテナンスの入る中、スタッフの使うパソコンも掃除される。システム管理の北川内さんと林さんは、全員のマウスを分解しながら「2mmごとに掃除するのがコツです。」と言い地道な作業をしていた。
<右が清掃後です。違いが歴然>
5.14(金)
・いつもは制服を着ているスタッフも、休館中は私服で仕事をしていることが多い。この日出勤している女性スタッフは、あっちを見てもこっちを見てもなぜかボーダーシャツ。入れ替わり立ち代りやって来るボーダー女子に、男性スタッフから「お前もか!」とツッコミが入っていた。
<しましま女子集合。ボーダーにも種類がありますね>
5.15(土)
・カフェの木下さんが自家製パンを箱一杯に持って出勤。ひとつひとつ包装してあってチョコパン・マンゴーパン・ブドウパンなどなどまるで売り物のよう。あまりのおいしさに丸山君はひとりで何個も食べていた。
5.16(日)
・ショップの今井さん、郎さん、市来さんの3人は、長期休館を利用して商品展示会へ遠征。ところが途中から自分の物を買い始めた今井さんと郎さん。今井さんは「他の色はない?」等在庫を出してもらったり、本気でお買い物モードに突入。郎さんは母の日のプレゼントを嬉しそうに購入。そんな二人に待ちぼうけをくらわされ、ぐったりした様子の市来さんだった。
5.17(月)
・運営スタッフの二宮さんと、展示物の担当業者さんの西谷さん。二人は性別は違えど瓜二つ、とささやかれ続けていましたが、展示の大きな作業は休館日に行われることが多いため、毎日開館日に出勤する二宮さんと会うことはこれまでありませんでした。しかし本日、開館から8年、運命の初顔あわせが成立!両者を知り、長年この日を夢見ていた人々は、「ついに...」「夢のようだ」「よくぞ...」と口々にもらし、感無量に。忘年会の余興で西谷さんのモノマネを披露したりはしていたのですが、ご対面は恥ずかしがっていた二宮さん。
...でしたが、後から「握手して写真を撮るべきでした!」と、前のめりな発言をしていた。西谷さん、これからもよろしくお願い致します。
5.18(火)
・新企画展示の準備にむけて、宮崎館主が美術館での展示作業にやってくる。たくさんの焼そばやお赤飯、巻き寿司にいなり寿司!!と、盛り沢山のお昼の差し入れをしてくれた。みんな大喜びだったのだが、一番テンションの高かったのはお米が命の宍戸さん。「お腹がいっぱいになったら、立ち上がってジャンプすればもう少し入るよ!」そんな発言をする宍戸さんに、もうダイエットの話はやめれば、と声がかかっていた。
5.19(水)
・館内にある電気系統をとりまとめるため、各担当者が写真を撮って管理をすすめている。撮影した画像は名前が付けられていたのだが、山本くんが担当したコンセントには<山本コンセント>というタイトルが。これを見た天内さんは「売れないお笑い芸人のようだ」とつっこんでいた。その後山本くんより、「相方募集中です」との発言があったため、山本くんとメンテナンス期間を共に乗り越えた矢澤くんが、<プラグ矢澤>と命名され、コンビが結成された。2人の名づけ親、天内さんは、コンセントのトラッキング防止用カバーから由来された<トラッキング天内>として、トリオ結成を申し出たようだが、2人に却下されていた。
5.20(木)
・カフェでは店中が一丸となって仕込みを行った。まずは野菜の皮むきをしないことには料理が出来ない。なのでこの日限りの特別チームが結成された。その名も「むきむき隊」。数十キロ単位の玉ねぎ・ニンジン・セロリ・ニンニク・ピーマンを次々片付けていった。
<恐るべきむきむきチームワーク!>
5.21(金)
・カフェ麦わらぼうしのトイレの床は、一部ガラスになっており、大きなおはじきが並べられています。この中を大掃除するためには特殊な道具を使ってガラスを外さなければならないのですが、大きな吸盤を使い、重いガラス板を軽々と持ち上げる平山さん。中もすっかりきれいになって、色とりどりのおはじきたちもいっそうキラキラと輝くようになったのでした。
5.22(土)
・今回のメンテナンスのスケジュール管理の大役を務めた新人の矢澤くん。初めてメンテナンスに立ち会い、緊張も疲労も日に日に増しているようで、朝一番にやって来て飲む栄養ドリンクも徐々にグレードアップ。その甲斐あってか、倒れることなく無事に乗り切っていた。しかしこの間、「4㎏やせました...。」という彼の告白を前に、美術館のベテラン女性たちは、心配するどころか「何で?」「いいなぁ~。」と羨ましがっていた。矢澤くん、いろいろとお疲れ様でした。
5.23(日)
・休館中は遠藤さん宅に引き取られていたショップのアサガオは、本葉が出始め、鉢を覆いはじめました。でも5つ植えた種のうち、いまだ4男と5男の消息は不明、種を植えた2人も諦め気味でした。しかし!今日の午後に福島さんが芽が出ている事を発見!菊田さんが植えた4男だった事が判明し、ほっと胸をなでおろしたのでした。こうなると5男の安否が気がかりです。
<大きな本葉の影に、小さな発芽が>
5.24(月)
・5/22から始まった企画展示「ジブリの森のえいが展―土星座へようこそ―」の展示室。入るとすぐに『ちゅうずもう』のジイとバアの家、囲炉裏が目につくのですが、子どもにとってはお話の中のものでも、大人にとっては暮らしの中でお馴染みのもの。囲炉裏の周りの縁側に腰を掛け、ちょっと一息、とばかりに話し込んでいる年配の方々の姿に、日本の伝統を見るかのようで妙に安堵感を覚えるスタッフだった。
5.25(火)
・息抜きといえば「凧揚げ」、の大口さんと北嶋さん。今年は新しい凧を仕込む時間がなく、なかなか西園に遊びに行けない様子。今年の1月5日の「ちゅうずもう杯」の時に、荒汐部屋の皆さんから頂戴した番付凧を横目に、今日の風は...と風を読む人になっていた。
<「凧下の小人たち?」アリエッティも見えますね>
5.26(水)
・先週安否が気遣われていたショップで育成中のアサガオの5男。この日出勤してみると、何事もなかったかのように4男と寄り添って双葉が出ていました。他の兄弟から遅れる事およそ一ヶ月。やっと兄弟そろって顔を出しました。
<水曜日と日曜日のアサガオ。たった4日でこんなに!>
5.27(木)
・デッキに置かれていた鳥の巣箱。赤く塗られたこの巣箱に、いつの間にか本物のシジュウカラが住み着いてくれた。どうも子育て中の様子で、小さなヒナドリの姿が見え隠れしている。あまりにかわいらしい雰囲気に、シャッターチャンスを伺うスタッフだった。
<本物です>
5.28(金)
・石光さんがアトリエで打ち合せをしていると、建物の脇にある日陰の細い小道を、何か小動物が通り抜けるのを目撃。「今のはハクビシン?」と周辺に声をかけ、みんながわらわらと窓辺に集まってみると、窓の外では深谷さんと宍戸さんが棒を持って立ち尽くしていた。まるで檻の中の深谷さんと宍戸さんのようだったが、2人は捕獲を試みて息を潜めていたらしい。かつてカラスに"マサアキ"と名付けていた宍戸さん。この度、ハクビシンの"マサアキ"氏とも新たな出会いがあったようだ。
5.29(土)
・カフェの店内の装飾が変わり、今回は"バジル"や"パセリ"など、食べられる草花が飾られています。いつもは食材として見ていたバジル達が店内に飾ってあるのを見て、「こんなに素敵な装飾になるんだねぇ」とキッチンスタッフは関心していた。
5.30(日)
・先日からデッキの巣箱で注目されているシジュウカラの赤ちゃん。また飛べるはずもないと思っていたら、ふと気が付くとあちこちの茂みや草の中でその姿が発見されるように。が、まだ自力では戻れない様子なので、スタッフが保護しようと手を差し伸べるのだが、何人もがチャレンジして成功するのはいつも赤澤さんだけ。その姿が実の母鳥かと見まがうほど献身ぶりだった故にか、この雛は「赤澤ピヨコ」と命名されることになりました。
<赤澤ピヨコさん>
5.31(月)
・企画展示室:2室のこねこバスルーム。こねこバスを身にまとった子ども達の反応はさまざま。こねこバスに乗るとメイと同じ気分で動きまわる子どもや、自分がこねこバスになったように「ニャオ~」と鳴く子、自分の姿を鏡でみては満面の笑みの子も。子ども達のそれぞれ個性豊かな表情に、周りの大人たちも笑顔が絶えない空間となっている。