2010年4月


4.1(木)

・本日はスタジオジブリ含めた入社式。あたたかい春の日差しの中で新しい顔ぶれの紹介があったのですが、一足早く研修を重ねていた美術館入社組は緊張もやわらぎ挨拶の声もワントーン明るい様子。「美術館のスタッフはやはり挨拶の声にハリがある」という声も頂き、見通しも明るくひらけていくと良いなあ、と思わずにいられない一日でした。


4.2(金)

・本日は毎年恒例のお花見弁当の日。この日出勤ではないスタッフは涙をのんでいたのだが、その思いが通じたのか(?)天気はあいにくの雨。例年だど休憩時間を利用して公園で桜を見られるランチタイムのはずが、今日は残念ながら休憩室で食べることに。いつもにも増して、みなお行儀良く静かにいただいていた。


4.3(土)

・2階事務所からアイドルの話をする女子高生のような、キャッキャッと楽しそうな声が聞こえてくる。作業をしていた大口さんと北嶋さんに聞いてみると、新しい掃除機の性能をチェックして、その特性を活かした使用場所や用途を考えて盛り上がっているという。大口さん曰く、「掃除機にも適材適所があるの。」後日、この掃除機は無事館内の某所にデビューすることが決まりました。

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<家電芸人ならぬ家電職員?>


4.4(日)

・カフェにある中庭は、"不毛の地"とささやかれることもあるほど、湿度も高く日光もなかなか当たらない。「そんな中庭に緑を!」と、北川さんは過酷な環境に強い植物を仕入れて育てており、愛のこもったお世話を続けてきた。その甲斐あって、植物たちはずいぶん成長し、中庭にも緑が増えたそう。最近では可愛いじょうろも仲間入りし、ますます素敵な雰囲気になった中庭。しかしカエル嫌いの渡部さんだけは、カエル形のじょうろを見た瞬間絶叫していた。
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<日陰にも愛を>


4.5(月)

・4/4のイースターを境に欧米からのお客さまが増え、国際色豊かな館内。1人でアメリカからいらっしゃった男性は、地下1階の展示室に入るなり、ガッツポーズ!満面の笑みをうかべ展示室のトトロぴょんぴょんに直進。座りながらずっと見続けていてくれたのだが、近くに修学旅行の中学生がやって来ると「大人は背が高くて見えないから、子どもの高さで見るといいよ!」と英語でオススメしていた。思わぬ国際コミュニケーションに、中学生達も恥ずかしながらもなにやら嬉しそうだった。


4.6(火)

・カフェの麦ストローを作ってくださっている、長野県のコムハウスさんに堀口さんがおでかけ。これからは麦を育てるところから自分たちで行うと伺い、早速「麦の畑」を見せてもらったとのこと。この麦が大きくなってカフェに登場するのがいまから楽しみです。

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<麦を見守る堀口さん>


4.7(水)

・本日より「借りぐらしのアリエッティ」の主題歌シングル「Arrietty's Song」とイメージ歌集アルバムがショップの店頭にも並び、店内でもBGMとして流れています。歌っているセシル・コルベルさんの透き通った歌声に、スタッフも時折耳をすましてはほっと一息ついている様子。一日の終わりに宮本さんから販売枚数のお知らせがあり、「本日は3コルベルさんでした!」と、新しい単位も生まれ、みな報告を楽しみにしているらしい。

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4.8(木)

・休憩室の壁に何かがついているのを発見した小池さん。鳥の羽?汚れ?と思い近づくと...小さな体に豪華な埃のドレスを着た、虫でした。めかし込んでお出かけか?、と思ったそうだ。

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<お掃除の手伝いかも>


4.9(金)

・佐野君と矢澤くんが電話の取り方を総務の野村さんから説明を受けている。ものまねや英語も駆使し、その熱心な教えっぷりは特筆モノ!教わった2人はきっとばっちり覚えたことでしょう。

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<説教部屋ではありません>


4.10(土)

・吉祥寺方面から出勤するスタッフは、井の頭公園の中を通ってくることが多い。駅へと急ぐ人々とは反対に、森と雑木林の光の中をぬけて歩いて来るのは、徒歩出勤の醍醐味。特に今の時期は心も弾みます。ヤマザクラとソメイヨシノが終われば今度は八重桜。本格的「春」、お楽しみも多いです。


4.11(日)

・井の頭公園では桜が満開に。舞い散る桜の花びらを拾い集める親子や、アリの巣を見つけ、穴から出てくる様子を地面に張り付いてじぃっと見ている3歳くらいの男の子達など、うきうきする光景を目撃できるシーズンです。暖かくなったからこその春らしい遊びに、何かを発見する少年時代の喜びを思い出す宮村くんでした。

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<こちらは大人の喜び?いえいえ新人歓迎会の様子です>


4.12(月)

・次回新展示でお目見えする、ある映像の試写が行われた。会は滞りなく終了しますます新展示へ期待がふくらむ一同。帰りの車中では昨晩放映されたあるテレビ番組が話題に。「全部見た」「見てないけど広告で人物相関図は把握した」「最後だけみた」などなど、それぞれ情報量に差があったのだが、西岡さんだけは「だいじょうぶ、全部録画したから。」と言っており、"あらゆるドラマすべてをチェックしている男"の名は伊達ではないことを証明していた。


4.13(火)

・一仕事終えて自分の席に戻ってきた深谷さん。どすん、と着席するなりおもむろに、「なにかおもしろい話はないかね、厚樹くん?」と発言。どうしたものかと悩み「明日は寒い、です。」とこたえる厚樹さん。が、深谷さんはその時点ですでに話を聞いておらず、またおもしろいことを探しにいったのか、さっさと席を離れあちこちに出かけていくのだった。


4.14(水)

・大きなお荷物をお持ちのお客様にはコインロッカーをご案内したり、入らないような大きなお荷物はお預かりしましょうか?とスタッフが声をかけさせて頂いております。今日は手に"竹ぼうき"をお持ちのお客様がご来館。お話をうかがうと「魔女の宅急便」のキキのファンだそうで、なんとイギリスから持っていらしたそうだ。


4.15(木)

・メルシャン軽井沢美術館で開催される「小さなルーヴル美術館」展のミュージアムグッズコーナーの設営に、山崎さん・郎さん・菅野さん・佐野くんが向かった。東京は雨だったのが、軽井沢は雪!真冬のような寒さの中、毎度付き物のハプニングだが、今回は郎さんの歯痛。痛みに耐えつつ朦朧と作業していたのだが、ついに耐え切れずに雪の中を地元の歯医者に行く事に。店長不在の間、力を合わせて頑張っていると、事務局長の山崎さんや橋田さんもお手伝い。小一時間で帰還した郎さんには、晴れやかな笑顔が浮かび、「軽井沢に神が居た!」と、エンジン全開でラストスパート。なんとか素敵な空間に仕上がったのだった。


4.16(金)

・カフェに来店されたオーストラリアから来たという女性。お帰りの際、お見送りしたスタッフにコアラのキーホルダーをくださった。偶然お隣に座った女の子にもプレゼントしていたようで、その女の子もお見送りに来て恥ずかしそうに「コアラありがとう。」とご挨拶。あたたかな雰囲気に包まれたカフェのヒトコマでした。
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4.17(土)

・思いがけない4月の雪。雪かき対策に追われた午前中とは打って変わって、午後は嘘のような快晴に!カフェのデッキやテラスでは、濡れた床に太陽の光が降り注ぎ、あちこちから温泉のように湯気がたっていた。「天然スチームスチーム!」と顔に蒸気をあてに行く女性スタッフもいたとか。こんな天候だから出会えた自然現象に、お客様もスタッフもしばし足を止め、立ち上る蒸気を眺めていた。
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<誰かの足あともみえますね>


4.18(日)

・やっと春らしいさわやかな日が続くようになり、カフェデッキに常設されていたテントも撤収。この日もポカポカと暖かく、のんびりとアイスクリームやホットドックを召し上がるお客様でテイクアウトも賑わっています。アイスを盛っていた狩野さんは、「アイスクリームがたくさん出ると暖かくなってきたなぁと実感します。最初は上手くアイスを盛るのは難しかったけど、随分と早く綺麗にできる様になりました!」と話していた。アイスを盛るのも実は力仕事。カフェの女性の腕は日々鍛えられているのでした。


4.19(月)

・今年もショップではアサガオを育て始めました。5粒の種植えに立候補した面々が、自分の種に名前を付けて嬉しそうに鉢に向かっている。その間、農業高校卒の白木くんは心配そうに周りをうろうろ。「種を植える深さが重要。」「土はふんわりかけて。」と、アドバイスをしながら、種植えの儀式は終わりました。白木くんのアドバイスが活きて、無事芽は出るのでしょうか?

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4.20(火)

・スタジオの作画新人菊田さんに、昨日種を蒔いたアサガオの看板を描いてもらいました。美大で立体物を作っていたという菊田さんは、糸のこで木を切り出すところから開始。絵を描き色をつけ、素敵な看板を完成させてくれた。さっそくショップの店頭で「アサガオを育ててます」とお知らせがおかれています。

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<どんな看板になったのか見にきてください。>


4.21(水)

・カフェデッキのグミの樹に小さな実が生っている。久しぶりにグミの実を見た田倉さんは、「小さい時近所に生っている実を食べたなあ」と、懐かしくなったそう。思い出と一緒に味もよみがえってきたようで、「色は赤くてもたまにとても渋いのがあるんだよねー」と小池さんと話しながら何かを思い返していた。

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<赤い実見つけたっ!>


4.22(木)

・中央ホールの床をじっと見つめている大口さん。その視線の先は・・・?
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何に見えますか?小池さんは「ドレスを着たロングヘアーの寂しげな女」と名付けていました。


4.23(金)

・今回の植物担当者任命された遠藤さんは、まるでメイガニのように毎日穴が空くほど鉢を覗き込んでいます。出勤すると、まずアサガオを見に行くところから一日がスタート。そんなある日、「出てる~!!」と歓声が!遠藤さんは芽が土を持ち上げているところにご対面できたそう。今年は去年学んだ知恵を生かしつつ、なかなかの好スタートを切っています。

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4.24(土)

・地下1階展示室にいたご家族の10歳くらいの女の子。お父さんが展示室から出て行くのを見はからい、あさがおの花のような形のミニシアターの「あさがおスピーカー」に顔をつっこみ「お父さん大好き~!」と叫んでいた。普段は顔を見て言えないのか、女の子の秘密の告白に、スタッフもドキドキしてしまった。


4.25(日)

・あさがおのネタが続く一週間。美術館のスタッフが関わっている中には、もう一つ「アサガオ」が存在します。それは、勤怠管理システムソフト"Asagao"。出勤時にタイムカードを押すと、「おはようございます」とメッセージがでます。影で毎日活動しているソフトは従業員入り口付近に置いてあるので、埃も積もりやすい。総務の小池さんはせっせと"Asagao"の掃除に精をだすのでした。

4.26(月)

・力自慢のショップの御山さん。いつも重い荷物を「そりゃっ!」と持ち上げ、男性顔負けの頼りになる存在。よく牛乳パックを手にしている姿を目撃されており、「力の源は牛乳?」と尋ねられると、「骨密度が、普通の人の倍くらいあるんです。」とさわやかに回答していた。周りに居た全員が納得し、子どもの時にもっと牛乳を飲むべきだった...と後悔するのだった。その後、あだな女王と名高い高間さんより、『骨 密子』と命名されていた。


4.27(火)

・1F常設展示室にある摩訶不思議な展示物、「スペースフィッシュ」の点検に、造型作家の井村隆さんが来館。この展示物は井村さんの作品群を総称して名づけた<カラクリン>の一つ。色々なお話も伺えたのだが、実は乗組員の不思議な生物には、"BONE・FREE(ボン・フリ)"くんという名前があるとのこと。彼らの表情や動きの奥の深さにはスタッフも感動。ちなみに今回の作業は奥様もご一緒で来て下さったのだが、関西出身のお二人は作業中ずっと漫才のような談笑を繰り広げ、美術館スタッフはその軽妙なトークの腕にもびっくりしたのであった。

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<愛すべきBONE・FREEくん>


4.28(水)

・おやなんでしょう?
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正体は、ショップで販売しているロボット兵のためのふわふわした緩衝材。ロボット兵の形をしたクッションを並べ、なぜか朝から「さわやか律子さん杯」が繰り広げられていたのだが、この勝負で優勝を飾ったのは、通りすがりに風圧で全てをなぎ倒した某女性スタッフだった。


4.29(木)

・カフェのカウンターに小人が?!
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この槍をもった小人の影は、アイスのディッシャーや道具が重なって偶然現れたらしい。発見した斉藤さんは、「カメラ!カメラ!」と興奮気味に記録撮影をしていた。


4.30(金)

・アトリエでは新展示の制作作業がいよいよ大詰め。毎日エプロンのヒモをキリッと腰で絞めて作業に追われている宍戸さん。そんなエプロン姿で立ち回る宍戸さんを見た新人の小川くんは、「ペプシのようですね!」と一言。宍戸さんはコーラのあのビンの形を思い浮かべ、「そおお?」とにっこり。が、小川くんは、「あ、色のことです。」とぼそっと補足していた。

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<ペプシ宍戸さんの悩ましいポーズ>