2010年9月
9.1(水)
・朝の荷捌きの時間、突然ショップ倉庫の奥から宮本さんの大笑いが。様子を見に行くと御山さんが呆然と立ち尽くしている。よく見ると踏み台が4つに破壊されて散らばっており、どうやら御山さんが乗ったとたんに「バリンッ!」と、いったらしい。以前もお伝えしましたが、骨密度が平均値の2倍を誇る御山さん。本人の言い分としては「"ブリキポストカード"をたくさん持っていたから!」だそうで、「耐荷重量135kg表示の半分にも満たないのに!」と、納得のいかない表情だった。
9.2(木)
・ジブリの仕上げに入社した新人4名が美術館に研修にやってくる。4人はスタジオの制作担当の吉川くんに連れられあちこち案内されているが、元美術館のスタッフだった吉川くんは、「えらくなったもんだねー」などとからかわれ、自分も"研修中・吉川"の名札をつけて回っていた。
<ニセの受付後ろ側でもごあいさつ>
9.3(金)
・深谷さんがカブト虫の幼虫をたくさん入手してきた。机さんは飼育のコツを伝授され、飴の空き缶に幼虫をつめ大事に持って帰っていった。翌日、机さんに様子をたずねると、「息子にさっそく掘り返されたけど、無事。」とのこと。来年ちゃんと羽化してくれるといいのですが。
9.4(土)
・カフェデッキのぶどうを収穫した山川さんと宮村くん。山川さんが下から「こっちのとって!」「もっとこっち!」と指示を出し、宮村くんは脚立や高枝切バサミを使って右往左往。まるで孫のわがままを聞くおじいちゃんのよう。そんなこんなで収穫されたぶどうは、量は少ないものの味はしっかり。スタッフに秋を知らせてくれたのでした。
9.5(日)
・閉館後の企画展示室に矢澤くんが入ると、「痛い!!」という大きな声を出し、身悶えしながら柴田さんの腕につかまる身重の土屋さんの姿が。「う、産まれるんですか?」と慌てふためく矢澤くんだったが、実は足がつってしまっていた為だったらしい。土屋さんの赤ちゃんは、まだまだお腹の中で元気に育っています。
9.6(月)
・休憩室にて、カフェスタッフが並んでなにやらチクチク。
これはカフェで使う雑巾を縫っている様子です。女性陣が苦戦する中、唯一の男性スタッフ木村くんが、予想に反しとても上手に仕上げている。お裁縫が苦手な安部さんは、木村くんにいじらても負けじと黙々と手を動かすのでした。出来上がった雑巾は個性様々で、雑巾隊長の原さんはとても嬉しそうでした。
9.7(火)
・ライブラリーチームは、ウォレスとグルミットでおなじみのイギリス・アードマン制作「ひつじのショーン」のDVD発売に向け大忙し。今日はその新シリーズがNHK教育テレビに登場するお披露目として、NHKのキャラクター「どーもくん」の作者、合田経郎さんをお招きしたトークショーが開催されました。人形アニメーションの制作は、人形の限られた動きで感情を表現するのにとても苦心するそう。「合田さんとどーもくんは似てる説」をささやきあうスタッフでしたが、心和む合田さんの様子に、温かなキャラクターに通じるものを感じるのでした。
<...お解りかと思いますが、左から館長・ショーン・どーもくん・合田さん、です。>
9.8(水)
・9月に入り子どもたちの姿が減り、一変して美術館の中は大人だらけに。ショップでは、まだ夏休みだと思われる大学生のカップルや若い女の子のグループが、商品を見ながら「かわいい!」「これやばくない!?」と、楽しそうに会話する声が聞こえてくる。そんな会話に入りたい、と隙を狙うスタッフだったが、ジャマにならないよう、声をかけてくれるのをドキドキして待っているとのこと。ぜひ気軽に話しかけてみてください。
9.9(木)
・この日、某冊子の秋メニューの取材が行われました。メニューだけでなく作り手として、キッチンの木下さんへもインタビューもあり、緊張しながらも取材記者へ料理に対する想いと愛情を一生懸命伝える木下さん。カメラマンの素敵な写真と組み合って、素敵な秋メニューが紹介される事でしょう!
<とろ~りあつあつのチーズを激写中>
9.10(金)
・ここのところ夜な夜なクリスマス隊による試行錯誤が行われている。閉館後の美術館で動き回っている北嶋さんと藤原さん。どうやらあるテーマにそった材質のものを探しているよう。今年のクリスマスのテーマは一体何でしょうか?周りのスタッフも推理を楽しんでいるところです。どうぞお楽しみに。
<あれは何で出来ているのかな...?>
9.11(土)
・"三鷹八幡様神輿祭"のお神輿が今年も美術館にやって来ました。今年は、担ぎ手として深谷さんと郎さんと、ジブリ制作の吉川くんが参加しました。ここでしっかり担がないと、去年の天内さんのように"エアー神輿"と一生の呼ばれ続けてしまうので、郎さんも吉川くんも必死です!
<雄雄しい吉川くんと郎さん。画面奥に昨年の覇者"エアー天内氏"の笑みが...>
9.12(日)
・本日のとあるMTGの様子。
この会議の取締役(?)の山﨑事務局長の手にはピコピコハンマーが!
叱っているようにも楽しそうにも見えますが、厳しさの中に優しさあふれる事務局長です。
9.13(月)
・ショップの中で、「市来さーん!」とお客様の呼び声が。以前来館されたお客様が、市来さんをご指名で来てくださったよう。国内で作られている物に詳しいお客様で、曲げわっぱのお弁当箱や、クロスケのピアスをお買い求め。「この店はそういう物が多いから。」とのことで、「これからも、オリジナルの商品を国内で作って下さいね。」と市来さんに激励をし去っていかれたのでした。
9.14(火)
・年々大きくなっているカフェデッキのモミの木。ところが毎年クリスマスが近づくとなぜか枯れ気味。今年もやっと涼しくなってきたというのに、パラパラと葉が落ち始めたました。クリスマスまであと数ヶ月!がんばれモミの木!
9.15(水)
・カフェにて新しいメニューと10月から登場するデザートと飲み物の試食会が行われた。テーブルに並んだ料理達は、どれも秋らしいものばかり。
カウンターの丸山さんは試食会が終わってからも試作を続けており、「より美味しいものを!」と秋に向けて気合満々でした。
9.16(木)
・今日から映像展示室の短編映画は「めいとこねこバス」に。ショップでは阿部さんが手作りした棚を元に、新しい什器がお目見えし、一年以上役目を果たした手製の棚は、きれいに磨かれ倉庫にしまわれました。
<新しい棚で出番待ちの「めいとこねこバス」グッズたち>
9.17(金)
・企画展示室では、現在制作中の土星座用短編映画の紹介パネルをみて、どんな内容なのかあれこれ想像されていたお客様が。「魔法でタマゴになってしまったのか。元々タマゴなのか?」と会話している。...一体どんなお話に出来上がるのでしょう。
9.18(土)
・9/11から始まっている東京国際科学フェスティバル。三鷹では市内150店舗が参加する"みたか太陽系ウォーク"が10月末まで開催され、にわかに盛り上がりをみせている。三鷹駅の位置を太陽とし太陽系全体を縮めると、冥王星までの星たちが三鷹市内に散らばります。"みたか太陽系ウォーク"はこれを使った、三鷹の街中をつかったスタンプラリーイベントだそうです。映像展示室<土星座>のある我が美術館の出口にも、スタンプ台が設置されています。
...そんな中、深谷さんは「俺は夜のスタンプラリーを制覇する!」と夜な夜なイソイソと三鷹市内の飲み屋へ足を運んでいるらしい。
9.19(日)
・今日は若さ溢れる"マッスルたかの"として、頑張ってくれた高野くんの最終勤務日。新しい道に進んでも、そのまっすぐな気持ちと強靭な筋肉で頑張ってください。
「今日は頑張る彼の最後の勇姿を見せてもらった。これから彼の分も頑張ることによってエールを送れたらと思う。」と宣言したのは中原くん。中原くんのその誓いを「忘れまじ...」と脳裏に刻み込む滝口さんだった。
9.20(月)
・ショップでは「崖の上のポニョ」の輪投げを販売していますが、かなり大きいサイズなので、スタッフの中では売れるとちょっとした話題になる品物です。レジで、「輪投げを預かってもらっているんですけど。」と、お客様に言われた菅野さんは、嬉しさのあまり気合が入ってしまい、張り切って「お預かりの、ワナゲ様ですね!」と、お客様の名前を間違える始末。隣に居た福島さんと、お客様が笑ってくれたから良かったものの、申し訳なさと恥ずかしさで、菅野さんは穴に入りたくなったそう。
9.21(火)
・メルシャン軽井沢美術館から6色色鉛筆を頂き、ステンドグラス制作の八田さんからは輝くばかりにおいしそうなぶどうが届きました。そこで、美術の吉田さんが鉛筆を使用しサラっとぶどうの絵を描いてくれました。思わぬコラボレーションに、嬉しくなって撮影した一枚がこちら。
<かまじいもびっくり>
9.22(水)
・以前上野さんが、ショップオリジナルの「グーチョキパン店」と「パズーの小屋」のミニチュアについてお話した女性が、ご両親と一緒に来館されました。ご両親がイギリス旅行に行った際に、本場イギリスの"リリパットレーン"で他の建物のミニチュアを見て気になっていたのだそう。「両親とまた来ます。」とおっしゃっていた事が実現し、「グーチョキパン店」をご購入。その後、お姉さんもいらしてくれ、ご家族の中で話題にしている事を想像し、嬉しくなる上野さんでした。
9.23(木)
・先日(9/11)の日誌のとおり、三鷹八幡様神輿祭の神輿担ぎの際には「エア天内」というありがたくない名称を授けられていた天内くん。しかし、このたび汚名返上の機会がおとずれました。事務所用に冷蔵庫のお下がりが届くことになり、一人で冷蔵庫を運び入れています。「すごい!」と飛び交う声に、「いや、今車から降ろしただけで...」と照れていました。
9.24(金)
・長年のロングヘアをバッサリ切って、おかっぱ族に仲間入りした小林さん。おかっぱ仲間が一人増え、先輩おかっぱーズからは喜びの歓声が挙がったらしい。美術館女性スタッフの髪型は「おかっぱニ限ル」という規則は、決してありません!
<しかしこの揃いよう...>
9.25(土)
・カフェの多田さんが、手作りのお饅頭を持って出勤。かわいい箱にまんまるなお饅頭が入っていたのですが、あっという間にスタッフのお腹に消えていきました。まるで売り物のような完成度で、見た目も味も某有名銘菓「ひ○こ」そっくり。カフェ麦わらぼうしにお饅頭がデビューする日がくる?かもしれません。
<カメラを準備している間に、最後の一個に>
9.26(日)
・「彼女に、今日プロポーズをしたいんです。」と、ショップのガラスケースで「トトロのネックレス」をお求めになった男性が。ショップスタッフはカフェでプロポーズする予定と伺い、その後の展開にそわそわ。
そこでこの日のカフェスタッフに状況を尋ねると、プレゼントを渡されていたカップルが来店したそう。カフェスタッフが静かに見守る中、レジにやってきた男性がこっそりと、「無事、成功しました!ありがとうございました!」と笑顔で報告をしてくださったそう。カフェもショップも温かい空気に包まれたそうです。ご夫婦になってもまたぜひいらしてくださいね。
9.27(月)
・朝晩涼しくなってきたこのごろ。受付の根本さんは、朝から二宮さんに防寒用のスパッツを履かない?と、やたらと勧められていた。根本さんはそれほど寒く感じなかったので「今日は大丈夫。」とお断りをするも、昼を過ぎても再三勧められる。不審に思い問いただすと、二宮さんは朝急いでいたため、上下の防寒用を準備したはずが、なんと2枚ともスパッツだった...とのオチだった。受付が空いた瞬間、すかさず耳元で「ねえ、スパッツあるよ」と何度も何度もささやきかけてくるさまは、"スパッツ密売人"のようだったとのこと。
9.28(火)
・ジブリ美術部の吉田さんは、現在パティオにある偽窓の作業にとりかかっています。窓の向こう側に広がる「魔女の宅急便」のコリコの港町。異空間に繋がる窓辺がより一層賑やかに......と、なっているのですが、吉田さん本人は海に浮かぶ帆船の描き方に苦悩中の様子。そこで宮崎館主の登場です。後ろから真剣に絵筆を見つめる吉田さん。作業終了後には、宮崎さんから帆船に関する分厚い本を手渡された吉田さんでした。
9.29(水)
・ショップのレジにある備品の木製テープカッターをご覧になり、「やっぱりウッドはいいわね。」と、猫をなでるように木の感触を確かめておられた女性。ショップオリジナルグッズの、"木鈴"と"エコ箸"を制作して頂いている「オークヴィレッジ」製の物です、とご紹介すると、「私、何年か前に夏期講習を受けに行った事があるんですよ!」と、偶然の一致に驚いていた。"木鈴"と"エコ箸"の事をお話しすると、"木鈴"をご購入され、すぐにバッグに付けて下さった。美術館はあちこちに木がふんだんに使われており、お客様が全館にわたりあちこちの木をなでている姿を想像して、お手入れ隊も嬉しさがこみ上げてます。
9.30(木)
・閉館後、TFM「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」にゲスト出演するカフェ板谷店長と山﨑事務局長。ラジオだから映らないのに、散髪に行ききれいにされてきたお二人です。
<新コンビ誕生>