2010年8月


8.1(日)

・日差しの強い屋上での作業中、麦わら帽子をかぶっていた栗原さん。帽子を脱ぐと、頭からハッキリと見える湯気が立ち上っていた。それを見ていたお客様から「ここで1日中働いているのですか?」と声が掛かった。しっかり交代していることを伝えると「良かった~、心配していたんです。」と安堵の表情が。暑い中でもスタッフはお客様の声や笑顔に助けられています!


8.2(月)

・土星座の短編映画7本のダイジェストが流れるフィルムBOXに釘付けになっていた40代の女性のお客様。『ちゅうずもう』でねずみが一同に四股を踏んでいるシーンを見ながら、思わずその方もその場で四股を踏んでいる。スタッフと目が合ってしまいとても恥ずかしそうにしていたが、思わずやってみたくなるネズミたちの軽妙な動きは、スタッフも時々身体が動いてしまいます。思わず「わかります。」と強くうなづいて話し掛けてしまったそうだ。


8.3(火)

・この季節、暑中お見舞いを頂戴することがある。あたたかなご配慮にいつもスタッフ一同感謝しているのだが、あるお花の鉢植えをいただいた。「クロサンドラ ~かがり火~」(別名:狐の日傘、科:キツネノマゴ科)という名前のこのお花は、燃えあがる様なオレンジ色の花が夏にぴったりの鮮やかな鉢。野村さんが大事に育てているのだが、北嶋さんは名称をきちんと言えなくて「漁り火」と言い、「イカ釣り漁船ですかっ」と野村さんに怒られていた。
100803.jpg


8.4(水)

・喫茶室カウンターに、コーヒーの苗木が置かれた。まだまだ小さい苗木だが、大切に大きく育てていつの日か実を収穫して飲んでみたいと、小さな野望を抱くカフェスタッフ。収穫できるまでに大きく育てるにはいったい何十年かかるのやら??。それでも楽しみを胸に抱き、お手入れを欠かさないスタッフたちでした。
100804.jpg


8.5(木)

・「借りぐらしのアリエッティ」の認知度が高くなり、あちこちで"アリエッティ"の名前が飛び交っている今日この頃。ショップの御山さんは電車の中で笑い合っていた若い女性2人が、「きっと"アリエッティ"だよ!」「うそ!何その"アリエッティ"って!」という会話に遭遇。その様子から想像するところによると、1人がなくし物をしたらしく、それは"アリエッティ"が借りていったから、という顛末のよう。思わずクスっと笑ってしまった御山さんに気付いて、「ほら!笑われちゃったじゃない!」と、恥ずかしがっていたそうです。


8.6(金)

・うだるような暑さの続く今日この頃。この日も記録的な暑さで、カフェデッキでも冷たいラムネをのどを鳴らして飲む子どもたちで賑わった。そんな元気に遊ぶ子どもたちの横で、おなかを出して暑さに参っているコが一匹。夏は暑いと解っていても、今年の暑さは...とそんな声が聞こえてきそうです。
100806.jpg
<あ、あつい...>


8.7(土)

・美術館の外に人だかりができている。そしてなぜかみなさん、しゃがんで木の足元を見てます。「なになに?」と見に行ってみると、セミの幼虫が今まさに土の中から地上に出てくるところでした。「こんな光景はじめて!」とじっと見入る大勢のギャラリーに見守られながら、セミの幼虫は羽化していったのでした。
100807.jpg
<みなさん、はじめまして。>


8.8(日)

・昨日の土曜日はメルシャン軽井沢美術館「小さなルーブル美術館」展のトークショー。ジブリ美術館の限られた広さの展示室から、10倍程のスペースでリニューアルをしたこの展示は、空間が広がった分、様々な工夫がなされています。その苦労を語る種田さん。「短編映画から長編映画を作ったようなものですね。」「美術展は、展示会場だけでは目に見えない運搬の仕事や舞台裏の仕事もたくさんあります、それをこの展示では少し見せてますね。」など貴重なお話が。種田さんの人柄もあってか、館長も自然な笑顔で、打ち解けた和やかなトークショーとなりました。...そして終演後の慰労会では、一層笑顔が増え楽しげな種田さんと館長。周囲が不思議に思うほど、息のあった二人なのでした。
100808.jpg


8.9(月)

・イベント事業室の橋田さんが、大学生に囲まれて昼食をとっている。どうやら取材に協力しているようなのだが、たくさんの女子大生に囲まれ緊張したのか、パスタのトマトソースをベットリと洋服に垂らしてしまったらしい。急遽着替えを購入したとのことだが、昼食から戻った橋田さんの服装は、大きな薔薇柄のシャツに、下は短パン。「橋田さんは一体昼食時何してたのか?」など、また周囲にネタとして貴重な提供をしてくれていた。


8.10(火)

・カフェの中庭を清掃していた北川さんは、蝉の抜け殻が赤松の根元にしっかりと付いていたのを発見。この中庭で生を受けて、そして巣立ち飛び立っていったのだなぁと、何だか母親の気持ちになってしまい、抜け殻を娘に見せようと大切にもって帰ったのでした。
100812.jpg
<北川さんの机の上>


8.11(水)

・ライブラリ作品の勉強のため、アードマン・アニメーションズの人気作品「ウォレスとグルミット」から生まれた人気キャラクター、"ひつじのショーン"のDVDを観る広報スタッフ。ストップモーションと呼ばれる手法を用いたこのアニメーションは、台詞はなく、ショーンが巻き起こす大騒動が楽しめるコメディ。思わず吹き出すシーンもたくさんあったのだが、中でも深谷さんは、あるシーンが大変ツボだったらしく、「アヒルがバケツに入りやがって!」、「あいつ、バケツに入ってるんだもんなー。」と、鑑賞後もお気に入りポイントの感想をつぶやいていた。


8.12(木)

・ショップの店長、郎さんは、一つのことに集中してしまうと、誰が何を言っても目がうつろになることで、つとに有名。ここ最近は新商品のタオルのことで頭がいっぱいの様子。館長にこの夏のショップの様子を聞かれても、口をついて出てくる言葉は「タオルがですね...」「つまりタオル...」ともらすのみ。一切質問には答えていないのに相手を沈黙に陥れるという、まれに見る(?)凄腕なのだった。


8.13(金)

・連日猛暑。でも、こんなときこそ人間食べなきゃバテてしまいます。ということで山崎事務局長は自作のお弁当を持参。ロコモコ風ハンバーグご飯、小松菜のおひたしと、えのきのソテーだそうです。おいしそう!しかし作るのに1時間かかったそうで、また少々バテ気味の山崎さんでした。
100813.jpg


8.14(土)

・お盆休みに入り、親子三代で来館されるお客様が増えている。おばあちゃんにもらったお小遣いで、お孫さんが自分で買い物をしたり、「1人1つずつ好きな物を買ってあげるよ。」と、数人のお孫さんと一緒にレジにいらっしゃる方など、お盆ならではの光景が見られる。中には、遠方からの親戚とここで合流し、「初めてここに来た時には、まだ小さ過ぎてネコバスに乗れなかったのにね...」と、久しぶりの再会と子どもの成長に目を細める姿も。美術館がオープンしてもうすぐ9年。少しづつ思い出が増え、そしてその時を越えた繋がりが、さらに思い出を豊かにしてくれるといいなあ、と、胸を熱くするスタッフでした。


8.15(日)

・赤澤さんが佐藤さんに呼ばれて出口に行くと、ものすごく大きな音量のセミの鳴き声がしている。一体この音はどこから?!近い!と、きょろきょろすると、佐藤さんの腕にセミがぴったりと止まっていた。おかしな光景に笑い合っているうちに、セミも「止まる場所が違う」と気がついたのか、飛び去っていった。


8.16(月)

・企画展示室のこねこバス。親御さんと離れ、小さな子も自分ひとりでこねこバスの中に入って遊ぶものなので、最初は怖がってなかなか入れない子も多い。でも少しずつ勇気を出し、最後には楽しそうに遊び、満ち足りた笑顔をみせてくれると、小さな成長物語を見ているようでスタッフは思わずじーんとしてしまうそうだ。


8.17(火)

・毎日朝からあまりにも暑すぎるため、「こんなに大量の汗をかいたら、いいダイエットになるわ~」等、無理にでも前向きに考えて互いを励ましている、女子の屋外準備隊。秋の声を聞く頃には、スレンダーなスタッフが増えているかもしれません...?


8.18(水)

・このところカフェ堀口さんが朝一番にする仕事は、「あこがれのフルーツサンド」の準備。スライスしたパンに生クリームを塗り、キウイ、黄桃、イチゴを手早く乗せて仕上げていきます。「イチゴの切り方、黄桃の乗せ方で仕上がりが違うんだ!」と調理にこだわりを見せる堀口さん。完成したフルーツサンドは冷蔵庫の中で出番を待っています。さて、今日はどなたの胃におさまるのでしょうか。
100818.jpg


8.19(木)

・ネコバスで遊ぶ子ども達に、遊ぶときの約束事を説明していた中原くん。「小さな子もいるから、気をつけて、仲良く遊んでね」と話すと、その説明を聞いていた2歳の男の子が「おねがいします!」と、ほかの子どもたちに頭を下げていたそうだ。絶妙なその男の子の登場に、中村さんは思わず笑ってしまっていた。


8.20(金)

・ある旅行会社の添乗員さん。股旅中、と言わんばかりに背中に菅笠を背負っている。笠には全国津々浦々のピンバッヂがずらりと付いていた。ショップでもすぐさまピンバッヂの入っている引き出しの前でにらめっこ。「このバッヂも仲間に入れてもらえるんですか?」と尋ねると、「もちろんです。」と、日焼けした顔から白い歯が覗いた。夏休みの子ども向けツアー中との事で、「昨日はディズニーランド、今日はジブリ美術館の後にサファリパーク。明日は鉄道博物館です。」と笑顔で答えてくれる。ピンバッヂの数の分だけがんばってるんだなあ、と思うと、猛暑に負けない仲間に出会えたようで嬉しくなったそうだ。


8.21(土)

・美術館で約2ヶ月間研修をした作画部の新人さん10名が、陣中見舞いを兼ねて久しぶりに美術館にやってきました。ここで働いたときに必要だと思った"もの"をテーマに差し入れを持ってきてくれましたが、メインがこの"熱中飴"。暑い季節、一に水分補給、二に塩分補給ということでだそうです。
100821.jpg

・この土日は、第43回三鷹阿波踊り。今年も美術館スタッフ15名が三鷹市役所連に参加しました。約2ヶ月前から市役所の皆さんと練習を重ね、いよいよ当日。今年は残念ながら美術館新人の参加はありませんでしたが、参加して7、8年目のベテランスタッフを中心に、気持ちはフレッシュに踊りきったそう。仕事が終わってから応援に駆けつけたスタッフも、カメラを片手に大きな声で声援を送っていました。踊る阿呆も見る阿呆も熱い一日になりました。


8.22(日)

・阿波踊り2日目の今日は授賞式も行われ、「ジブリ賞」の授与のため山崎事務局長が式典に参列しました。今年のジブリ賞は「井之頭連」の皆様。
100822a.jpg
<井之頭連のみなさま、おめでとうございます!>

スタッフが参加した三鷹市役所連は、「さわやか賞!」を受賞しました。受賞の要因は美術館一さわやかな西川くんが参加していたからに違いない、と手前味噌な話題で盛り上がる。そして授賞式での山﨑事務局長は、今年は身長にちょうどいいマイク位置だったとのことで、なんとか最後まで格好がついた、とのことだった。
100822b.jpg
<今年はマイクの位置がばっちりです。去年は...>


8.23(月)

・夏休み中に包装のテクニックをマスターしようと、ショップのレジに張り付く山崎さん。レジ5人がずらりと男性スタッフになっており、「暑苦しい!」と自分以外の男性陣をけちらしている。そして5人の男性スタッフは身長差がきれいな山型になっており、一番低い山﨑さんは、その指摘を耳にすると、「うるさい!」と若いスタッフを一喝。その場に居た唯一の女性スタッフの菅野さんは、勝手なお父さん(山崎さん)を支える山崎家の母のような気持ちになったそう。


8.24(火)

・運営の山本くんがショップの新商品"エコばし"についているトトロをキーチェーン代わりに腰に付けている。すれ違うスタッフの目を引き、「私も!」と、続々と本来の目的と違う使用者があらわれている。
100824a.jpg
<使用例:山本くんバージョン>

100824b.jpg
<本来の使用例>


8.25(水)

・今朝は雑誌「東京人」の取材。朝早くから来ていたカメラマンさんは、あちこち蚊に食われながらも額に汗して最高の一瞬をねらっている。見かねた深谷さんがいつのまにか蚊取り線香を持って現れ、美術館の周りを蚊取り線香とともに一周していた。


8.26(木)

・沢登り体験にでかけた滝口さん、野村さん達。最近流行の「山ガール」が大勢いるのかな、と向かって行ったところ、待ち受けていたのは「ガール」よりは「レディ」なお年頃の皆さん。そして美術館から参加した女子数名も、みな同じ年代。ヤル気溢れる年代なのか、はたまた女子も男子もなく楽しめるこのスポーツならでは、なのか。ちなみに日頃、女子度に疑問を呈されることの多い滝口さんは、「コツをつかむのがウマイ、才能がある!」と先生に褒められたそうだ。


8.27(金)

・8月も終わりに近づいたのにまだまだ暑い日毎日。そんな中、カフェのレジ上に飾られたこちら。
100827.jpg
まだ緑色のどんぐりは今年もデッキに落ちていたもの。しばらく暑さは続きそうですが、 少し秋の訪れを感じさせてくれる、どんぐりとほおずきです。


8.28(土)

・「秋田遊びの風景」展で地元からお借りしていた品を返却するため、秋田出張に出掛ける一行。現地で知り合った方が全員の似顔絵を書いてくれたそうで、留守番組みは大笑いしてお土産の絵を楽しんだのだが、なぜか深谷さんの似顔絵がない。「オレのは封印です!」と言い、どうも事前に隠したらしいのだが、深谷さんの机付近では日々捜索隊が荷物をひっくり返している。
100828.jpg


8.29(日)

・この夏、郎さんと石光さんはダイエット競争をしていたらしい。2人の様子はいたって普通、全く変わり映えはないのだが、「ひと夏くらいじゃ結果でないし。」と言っていた。勝負は持ち越しとなっているようだが、目に見える結果はでるのか、甚だ疑問を感じる周りのスタッフだった。


8.30(月)

・カフェでは15時からのメニュー、「巨峰のタルト」が好評です。15時になるとスタッフが鈴を鳴らしカフェ店内のお客様にお知らせをするのですが、注目を浴びるのでベテランスタッフでもちょっと緊張するものなのです。この日、久々に鈴を鳴らすことになった小池さん。無事にお知らせを終えたはずが、なぜか客席からは笑い声が。小池さんの何が笑いを誘ったのかは不明のままでしたが、「何はともあれ楽しく過ごしてもらえたならよいか!」と自分を励ます小池さんなのでした。
100830.jpg
<「巨峰のタルト」>


8.31(火)

・8月28日の美術館日誌の似顔絵に刺激をうけて、画伯(?)と名高い運営の天内さんが、ジブリ美術スタッフの吉田さんの似顔絵を描きました。吉田さん本人の制服用ハンガーに貼り付けられてます。
100831.jpg
ちょっと面長な吉田さんです。