2010年11月


11.1(月)

・小学生の女の子がカフェのスタッフに、お料理のアイデアをたくさん描いて持ってきてくれました。料理の名前はもちろんのこと、具体的に材料の説明なども書かれており本格的。女の子の将来の有望さに、カフェスタッフも脱帽でした。


11.2(火)

・絵本とにらめっこするカフェスタッフ。
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休館明けから変わる展示に合わせて、お待ちいただく間に読んでもらえる絵本も衣替えです。季節ごとに種類を変える絵本たちは、小さな子だけでなく大人の方も夢中になって「懐かしい~!」という声もよくお見かします。本との再会の嬉しさは、大人になったからこそ、の喜びかもしれません。


11.3(水)

・今日は三鷹市の市制60周年記念式典。式典で紹介されていた60年の歩みの映像中に、平成13年に建った、ジブリ美術館の紹介も。あれからだいぶ月日が経ちましたが、これからもずっと馴染んでもらえますように...と、満杯の客席中に向かって祈ってしまいました。
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11.4(木)

・10月は、近隣・三鷹市民デーから始まり、三鷹の森フェスティバル、吉祥寺アニメワンダーランド、三鷹姉妹都市交流フェスタと、美術館が参加する秋のイベントが目白押し。これらのイベントをすべて掌握してる深谷さんにちなみ、一連のお祭りを、"秋の深谷祭り"と称しています。そのお祭りも、今日、兵庫県たつの市で行われる「たつの市民まつり」で最後。当日は、7万人もの来場者があったそうで、美術館ブースも盛況だったようです。深谷さん、お疲れ様でした。
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<たつの市のお土産!>


11.5(金)

・ネコバスで順番を待っている5歳くらいの女の子2人組。本当なのかお世辞なのか、ネコバスにいる中原くんに向かって「お兄さんかっこいい!!」と声を合わせて歓声を飛ばしていた。その声は隣のトライホークスまで届くほど。中原くんは恥ずかしがってはいましたが、まんざらでもなさそうだった。


11.6(土)

・イベント事業室が来年度の企画のための海外出張から戻ってくる。久々に出社した三好さんの机は、ドルの領収書で溢れかえっていた。「三好さん、精算大変ですね」と声をかけると、「凄惨です。」とのこと。三好節、健在です。


11.7(日)

・あさってから長期休館に入る為、ショップで育てている植物は森田くんがお家で育てる事に。休館明けに無事に元気な姿を見られるか、ちょっと心配な菅野さんだった。


11.8(月)

・今日は休館前の最後の開館日。明日からは美術館中がメンテナンスのため、しばらく休館です。今朝の朝礼では、「メンテナンス休館中、自分自身のメンテナンスをする方は、やり過ぎに注意してください。」との余談も。休館明けから始まる新しいことに向けて、スタッフは休み中も努力あるのみ、です。


11.9(火)

・本日からメンテナンス休館。展示や施設の一部担当者を残し、社員旅行へ旅立ちました。今回の行き先は火の国「熊本」。なれない飛行機での移動に、例年にも増して皆そわそわしています。休館前日の朝礼では、滝口さんから「(社員旅行に)遅刻をしたら末代までの恥。」とお達しがあったためか、遅刻者もなくほっと胸をなでおろす旅行委員。しかし...。そんな安堵もつかの間、まず、羽田空港では強風により出発が50分の遅れ。さらに目的地大分空港では、風に煽られまさかのゴーアラウンド!大揺れの機内では備え付けの袋を片手に青い顔になる者、悲鳴をあげる者など、波乱に満ちた旅立ちでした。そんな悲壮感漂う面々をよそに、カフェの店長板谷さんは冷静に飛行機の現在の状況を周囲に解説。「今のは機長の良い判断でした。」などとコメント。航空会社に長年勤めていた板谷さん、そんな板谷さんでもここまでの体験は初めてだったとのこと。


11.10(水)

・2日目は、それぞれコースに参加したり、一日中、自由行動。
事務局長の山﨑さんは、動物好き。今回は以前美術館のイベントに参加してくれたツキノワグマの「銀太くん」と「ひめちゃん」に会いに阿蘇にある「カドリー・ドミニオン」にお出かけ。美術館に来たときは小さかった2匹もいまでは立派な大人に。同行した総務の小池さんが「銀太!ひめ~」と呼びかけるとふりかえったらしい。生後9ヶ月の「はるとくん」ともふれあい大満足だったとのこと。
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<大きくなった銀太くん、美術館に来たときは赤ちゃんぐまだったのに...>

・別のコース、その名も「パワースポットコース」に参加した滝口さん・石光さん・板谷さん。高千穂峡ではボートに乗って自然の力を満喫し、英気を養いにいったらしいが、石光さんは板谷さんにボートを漕がせ、鴨にえさを撒きつつ自分でも食べていたらしい...。

・一方、美術館留守番隊は、企画展示室の撤収作業。「めいとコネコバス」ルームだったあの展示室は、こんなにガランとしてしまいました。
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11.11(木)

・3日目は、福岡空港まで自由行動。黒川温泉を散策したり、熊本城を見学したり草千里が浜で馬に乗ったりと最後の最後まで楽しみ、帰りの飛行機ではぐっすりだった様子。あっという間の2泊3日でしたが、それぞれの方法で英気を養い、また元気に出勤してくることでしょう。

・さて美術館では、あちこちの清掃や修理のために、展示物が片付けられています。図書閲覧室「トライホークス」のウィンドウも、いつもの楽しい飾りがなくなり寂しい雰囲気に。
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11.12(金)

・メンテナンス期間にリニューアルするものの中には、カフェデッキで絵本を入れているカゴなどもあります。カゴの内張りが破れてきてしまったため、張り直しをしたのです。新しい生地はきれいなうぐいす色に、サクランボとお花の柄。作ってくれた下佛さんのセンスが光る、素敵な仕上がりになりました。
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<よみがえりました>


11.13(土)

・清掃や修理作業中、スタッフはマスクをしたり軍手をしたりしています。円座を組み、もくもくと細かい作業をしていた伊神さん、尾崎さん、小川くんの3人。その姿を見かけた大口さんが、みかんを剥き3人の口元までみかんを運んであげようとすると、小川くんは無言で首を横に振っている。心遣いを受け付けない小川くんの口に強制的にみかんを放り込もうとすると、涙目の小川くんは、「こ、口内炎が...」と訴えていた。


11.14(日)

・11月ともなると、ソワソワし始めるスタッフが約数名。そう、あの季節がやってきました。今年の忘年会は何のネタが目玉になるのか、連勤の疲れもピークを越えたのかアイディアの尽きない天内くんを囲んで、夜な夜な会議が行われているとかいないとか。


11.15(月)

・休館あけから上映のはじまった『パン種とタマゴ姫』。ショップでは新商品が並んでいます。つい笑いたくなってしまうキャラクターは、グッズになってもなにやらユニーク。写真撮影をする広報部も、様々なレイアウトを試しながら楽しくなってしまい、撮影はだんだんエスカレートしていくのでした。
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<美術館の柵にくっつく「タマゴ姫マグネットセット」>
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<いろんな場所で...>


11.16(火)

・メンテ休中も続いた美術部吉田さんの壁画描き作業もとうとう明日で終了。そろそろ本業である美術の仕事に戻らなくてはなりません。「5ヶ月も通ったから何だかさみしくなっちゃうな。」と言ってくれた皆のアイドル吉田さん。いつでも美術館は待ってますからね!


11.17(水)

・カフェのデッキに常設してあるテントもメンテナンスを行いました。生憎の雨の中、スタッフ数人で天幕をデッキブラシでゴシゴシと全身の力をこめて水洗い。メンテナンスリーダーの宮村くんと赤澤さんは、「これでいつでも海賊になれる!」と言いながらテント洗いに精を出していた。


11.18(木)

・本日はスタッフ全員参加の防犯訓練日。今回の目玉はなんと言っても"警備犬"の実演!犬好きの宍戸さんは誰よりも早く現場で待機し、最前列でかぶりつきで見学していました。「犬の嗅覚は人間の5000倍。」「噛み付く力は1トン。」等、警察の方のお話を聞きながら、3頭の警備犬の俊敏な動きに、スタッフからは感嘆の声がもれていました。
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11.19(金)

・11/20からはじまる『パン種とタマゴ姫』と「ジブリの森のえいが展」の後期の展示。本日はその内覧会で、たくさんのマスコミの方にお越しいただきました。映像展示室は久々ににぎやかな笑い声が響いています。映画のたのしさ、もさることながら、西岡広報部長による迷司会ぶりに、苦笑ももれて和やかな会となりました。


11.20(土)

・企画展示室で、大きなパン種くんのお手入れをする高田くん。メガネ・うわっぱり着用、手にはブラシ。その姿はまるで"科捜研の男"。でも犯人を捜しているのではなく、愛情を注いでお手入れしている姿です。
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11.21(日)

・休館明けから始まったメニュー「紳士と淑女のこんがりチーズトースト」は1つのお皿にチーズたっぷりのトーストやサラダなど色々乗った人気メニューの1つ。料理が運ばれると、「どれから食べようかな」、「目玉焼きの黄身は後の楽しみに取っておこう」など、あちこちのテーブルからお客様の楽しそうな声が聞こえてくるのでした。
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11.22(月)

・ショップに買い物にきてくれたペルーの5人家族。家族全員が原色を着こなし、カラフルな服装が目を引いていた。何にしようかなかなか決められない末っ子の女の子が選んでくれた商品は、『水グモもんもん』に出てきたキャラクター"ミジンコ"。お会計の際に、「日本語でなんて言うの?」と、質問された松尾さんが、「ミ、ジ、ン、コ。」と、ゆっくり教えてあげると、「ミージーンコー!」と、家族全員で大合唱。お別れをしてからも、館内に響き渡る「ミージーンコー!」の声がどこまでも聞こえてきて、スタッフの笑いもとまりませんでした。
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<こちらが"ミジンコ"です>


11.23(火)

・石臼で小麦を挽くことが出来るコーナーでは、年配の方々には懐かしいようで、「昔取った杵柄で」と、しっかり腰を入れて回す方もいらっしゃるが、一方子ども達には、石臼自体が新鮮な様子。麦の粒が、石臼を回すと粉になっていることに、歓声が挙がることも。いつも口にするパンはこうして出来るのだということが、石臼体験をすることで身近になっているようで、嬉しいスタッフだった。


11.24(水)

・大きい朝鮮人参をいただいた滝口さん。周りのスタッフ皆に分けるため、何で切ろうか悩んでいたが、「あっいいのがあった!」と園芸用のハサミでザクザク切り分け始めた。皆に滋養を配ろうとする優しさあふれる行動だったが、見ていたスタッフからは「朝鮮人参バラバラ事件」とちょっと怖がられていた。
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11.25(木)

・『パン種とタマゴ姫』の中にでてくる"パン雄"。展示室には、映画とは違う、立体造形の"アルチンボルト風パン雄"が立っています。たくさんのパンで出来ているパン雄に、「おいしそう」「食べたい!」という声は良く聞くのだが、小さな男の子達は「かっこいい!」と大合唱。「抱かれたい」という20代の女性もいらっしゃり、思っても見ない反応にスタッフも驚くことばかりだ。


11.26(金)

・土星座で映画『パン種とタマゴ姫』を観ずに展示室にいらっしゃる方もちらほらお見かけします。映画をまだ観てないので、どんなキャラクターか不明のご様子。ジオラマのパン種を観たお母さんは、子どもに向かって「みてみて!ニワトリがいるよ」と子どもを呼び寄せていたり。小さな子にタマゴ姫を指差し、「あれは何?」と尋ねると「大根のこども」と即答していたり...。


11.27(土)

・『パン種とタマゴ姫』の上映にあたり、ショップでは店内のレイアウトが一新。「パン種とタマゴ姫」グッズで、一段と賑やかになった店内です。

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<あんなところにタマゴ姫が>


11.28(日)

・最近公開になった某大人気映画。スタッフの間でも、既に観てきた人たちが話に花を咲かせている。劇場で手に入るらしい「魔法の杖」の話をしていたところ、石光さんが「本物の?本物の魔法の杖?」と言い出し、石光さんは年齢を真剣に確認されていた。

・屋上での、ある女性グループの会話。「こんな彼氏いないよー」「でも話しは聞いてくれるよ」「でもさあ、話し終わってから、『今の話聞いてた!?』って言っちゃいそうだよ」どうやら、"もしも彼氏がロボット兵だったら..."というもしもシリーズ想定のようです。ちなみにその話を聞いていたスタッフの小野さんも、(そう、そう、聞いてくれると思う!)と心の中で大きくうなずいていたらしい。


11.29(月)

・5歳くらいの女の子が、企画展示室の囲炉裏にある"すり鉢"で何かしている。よく見てみると、すり鉢を石臼に見立て、小麦を擦っている真似のよう。その後、別の場所で捏ねる真似をし、最終的には、しっかりパンが出来あっがたようで、なにやら満足気。目には見えないけれど、おいしそうなパンに感じられます。「パン種とタマゴ姫」が強く心に残っているのだなあ、と実感した出来事でした。


11.30(火)

・今年もクリスマス装飾を行いました。ショップでは各棚ごとの担当の個性がきらりと光っています。なんといっても、今年のショップの目玉は、レジの後ろに飾られた"マンマユート団・ボスの顔"の本物のパン!クリスマス装飾の担当になった須田さんが、構想期間数ヶ月をかけデザインした物で、想像以上のできばえに感動していました。このパンは世田谷代田にある 『TOLO COFFEE&BAKERY』というパン屋さんが作ってくれ、思った以上に厚みがあり、重さもかなりのもの。まだホカホカと温かいパンを、郎さんと市来さんが汗をかきかき設営しました。
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<店内に見事に調和!>