2010年10月


10.1(金)

・本日は「第2回東京国際科学フェスティバル」のひとつとして、井の頭自然文化園と協力した、「水グモもんもんと水中の生き物の世界」というイベントが開催されました。最初に映像展示室にて短編映画「水グモもんもん」をご覧頂き、井の頭自然文化園の浅井さんによる本物のミズグモの詳しい生態の説明が。水グモを怖がらないでね、と愛嬌たっぷりの映像を使って解説する浅井さんに、時折クスクス笑いも発生。その後さらに井の頭自然文化園水生物館まで移動し、たった今アニメーションでみた水グモや水中生物の本物を観察して、子どもたちは興奮した様子でした。「親としてなんだかとってもいいイベントだった。」と一児の母・机さんは感想を語っていた。
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10.2(土)

・10月に入り、カフェでは秋らしいメニューが登場しました。デザートの「カスタードプリン」が「さつまいものおっきなプリン」になり、ケーキのショウケースに並んでいます。しかしその姿からなかなか「プリン」と認識されにくい様子。お客様には「あのチーズケーキください」と言われる事もしばしば。スタッフが説明すると多くのお客様が「えぇ~!これがプリンなのぉー」と驚かれますが、スタッフはその驚きを楽しみにしています!
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<どれがプリンかわかりますか?>


10.3(日)

・夏季限定として6月に始まったカフェデッキでのワゴン販売は、今日で終了。松田さんを中心に澤さんや関谷さんが太陽に負ける事もなく、毎日笑顔でのりきりました。澤さんの晴れ女っぷりが影響したのか、今年は記録的な猛暑。雨の日が少なく、ほぼ毎日ラムネが売れていきました。来年はもうちょっと過ごしやすく、でもたくさんのお客様の笑顔はそのままだといいなあ、とワゴンを片付ける松田さんでした。


10.4(月)

・この週のカフェのテーブルフラワーは、ジュズサンゴ。小さな赤い実がたくさんついた愛らしい姿が大好評。石渡戸さんは「アリエッティっぽくてかわいい!」と、とても気に入っている様子。働き者で前向きな石渡戸さん、彼女もまたアリエッティのようです。
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10.5(火)

・11/20から上映開始予定の「パン種とタマゴ姫」。土星座では上映の準備、ショップでも新しい商品を考えたりと、あちらこちらで様々な準備がすすんでいます。今日はパンフレット作成のため、この作品の作画監督をつとめた高坂さんのインタビュー取材が。不思議なお話の制作秘話に編集担当者も興味津々。つい質問も増えていきます。大らかな高坂さんは最後まで答えてくれましたが、スタッフも一層完成が楽しみになりました。


10.6(水)

・18時になると、閉館のお知らせをしに、鐘を手にしたスタッフが館内中を巡ります。この日の閉館の鐘担当は、山﨑事務局長。しかしなぜかその手には肝心の鐘がなく、手ぶらで出発。途中ではた、と我に返りあわてて引き返していましたが、また別の日には、閉館20分前に鐘を持って館内に出ようとしていたとか。猛暑の疲れでしょうか。


10.7(木)

・カフェの志賀さんがはじめてのメニュー黒板書きにチャレンジ。簡単そうですが結構緊張するこの作業。始めて書くときはなかなか書き始められないスタッフが多いなか、まったく物怖じすることもなくどんどん進める志賀さんに、先輩スタッフは頼もしいと感心したのでした。
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10.8(金)

・ショップでのアサガオ販売が終了し、バックヤードで密かに育っていたアサガオ。ひっそり今年最後の花を咲かせていました。早速遠藤さんがカメラに収め、今年の猛暑に負けなかったアサガオに敬意を表していました。
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10.9(土)

・常設展示室で、美術の吉田さんの実演作業を最前列で見ていた6歳ぐらいの男の子。「プロ野球選手になるのが夢だけど、絵の仕事もいいな!」と一言。よく日に焼けた男の子の元気な声に、吉田さんはとてもうれしそうでした。


10.10(日)

・青森県立美術館で、「スタジオジブリ・レイアウト展」が開催されるのにあたり、郎店長と菅野さんがショップの設営に青森へ。約4時間半かけて向かい、移動中にだいぶ疲弊。あとから聞いた話によると、ほとんどの関係者はさっさと空路で来ていた事がわかり、(早く教えて欲しかった...)と思いながらも、陸路の趣を主張する2人だった。


10.11(月)

・カフェに麦ストローを納めてくださっている「コムハウス」さん。いつも納品されたストローに近況を伝えるお手紙をくださいます。今回のお手紙では、以前伺ったときに見せていただいた麦が収穫を終え、その麦を使っての作業が始まったとのお知らせが。そして来年収穫をするライ小麦の種を蒔く予定とも書いてありました。毎日多くのお客様に使って頂いているストロー。カフェスタッフ達は、自分たちも収穫のお手伝いに行きたいと願うのでした。
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<このお手紙に励まされています!>


10.12(火)

・先月からテイクアウトに入ったカフェの安部さん。力仕事も多く、慣れない作業に悪戦苦闘しているそう。そんな中、安部さんが海外から来たお子様と楽しそうにお話しているのを発見。テイクアウトのスタッフも英語でお客様と話してみたい、という希望は多いようで、得意の英語分野ではみんなの頼もしい先生となったそうです。


10.13(水)

・デッキの閉館作業後、事務所に戻りホッと一息ついていた赤澤さん。しかし、何か前髪についている。よく見ると、なんとナメクジ!赤澤さんの肩から頭にかけてナメクジがつたって来た跡が見え、どうやらずっとナメクジと共に夜の閉館作業をしていたようだ。数々の伝説を残している赤澤さん。新たなレジェンドに笑いが止まらない一同だった。


10.14(木)

・ショップにて、飛行石のペンダントを見ていたご家族。「お父さん、これ欲しい!」と、娘さんにおねだりされ、「こういう物は、大きくなってから彼氏に買ってもらうんだ!」と答えていたお父さん。次に、「あなた、これ買って~!」と、奥さんにおねだりされ、「付き合ってる時だったらなぁ...」と、遠い眼をしていらした。そんなお父さんの気持ちに共感する男性スタッフ多数。思わず笑ってしまったそうだ。


10.15(金)

・閉館後、11月20日にはじまる企画展「ジブリの森のえいが展・後期」のため、とある展示物の試作が搬入される。大勢の男性が「高さ測って~!」「そっちあとどれ位!?」と、声を掛け合っているが、どうやら入り口でカーブしきれず、そのままの状態では搬入が難しいことがわかった。「もう!いつもこれだからテストって必要なのよ...!」と、女性陣の声が暗闇にひびいていた。
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<みんな去ってしまった...>


10.16(土)

・ 秋晴れの続くなか、美術館の周りには松ぼっくりやどんぐりが落ち始めた。 館内で松ぼっくりを拾ったという男の子が、「落し物です。」 とご案内所カウンターに届けてくれたので、磯部さんが「持っていっていいよ。きっとトトロからのプレゼントだよ。」と言ってみると、男の子は満面の笑みでどんぐりを握り締めていった。でも、閉館後に清掃をしていると、そんなやりとりで子どもたちが握り締めていたらしいどんぐりがあちこちに落とされてるのを発見することも。それを見つけては心が和むスタッフだった。


10.17(日)

・海外からのお客様と一緒に、関根くんがショップのレジの後ろに駆け込んできた。棚からティッシュペーパーを取り出しお渡ししているが、「No!No!」と、断られている。レジのスタッフが不思議に思って見守っていたところ、「Tシャツ!Tシャツ!」と、連呼されたのを、「ティッシュ!ティッシュ!」と、勘違いしていた事が判明。間違いに気付いた関根くんは、赤くなりながらもいそいそとTシャツをご案内していました。


10.18(月)

・ショップではDVDソフトコーナーのレイアウトが変わりました。担当の宮本さん、高間さん、福島さんのディスプレイは、いつも楽しい趣向がこらされており、目を引いてもらえるよう工夫しているそう。ジブリ美術館ライブラリーから発売される「ウォレスとグルミット 3クラッキング・アドベンチャーズ」、「ひつじのショーン」①の DVD と BD にあたり、こんな楽しそうなコーナーができました。

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10.19(火)

・だんだんと肌寒くなってくるこの頃。長袖の出番も増えてきますが、アトリエの宍戸さんは一人半袖ですごしている。「だって暑いんだもん!」とバシバシ動きまわっている。どうも新展示の制作作業も佳境を迎えている様子。寒い時には運動です。


10.20(水)

・1階常設展示室でセル画に塗る絵の具について質問をくださった、家族連れのお父さん。話は広がり、古きよき時代、昭和のアニメーションの制作過程についてお話しすると、横で聞いていたお母さんの目に涙が浮かんでいた。「こんな大変な作業でトトロも出来たのね。感動しちゃった。」というお母さんを見て、お父さんもまさかの涙。涙もろく優しいご家族に、ほっと心温まるスタッフだった。


10.21(木)

・いきもの係(?)の島崎さん。この夏、美術館で飼っているメダカの産卵から孵化までを成功させたよう。天候に恵まれた今日、ついに大切に育ててきたメダカたちがお客様の前にデビューすることとなった。メダカ鉢をきれいに掃除し、サンクンテラスの亀風呂と呼ばれるところに鉢を設置したのだが、島崎さんはずっと心配そうにしている。そんななか、小学生くらいの女の子が鉢に手を入れて遊んでいたところを目撃。島崎さんはその女の子の傍で、「人の手の油はメダカにとって良くないんだよ。」などと切々と説明し、女の子は納得してくれた様子。懸命に語る姿はまるでメダカのお母さんのようだった。


10.22(金)

・カフェに生けて頂いた「オナモミ」。種となる実にトケドケがついていてあちこちにくっつくので、子どもたちに大人気。田倉さんも小さい頃オナモミでよく遊んだそうで、とても懐かしい気持ちで服にくっつけあって楽しんでいた。そんな微笑ましい光景を見ていた小池さんだが、ふと自分の足元を見るといつの間にか自分の靴紐にもオナモミが付いていたそう。
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<手前のトゲトゲがオナモミです>


10.23(土)

・今年も、"LOOPWHEELER(ループウィラー)"とのコラボレーションのパーカーが揃いました。胸のワッペンには20色の糸が使われていたり、撥水加工でちょっとの雨なら大丈夫な種類もできたそう。随所にこだわり抜いた店長の郎さんは、嬉しそうに毎日着ている模様。
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<こちらはグレーメランジと美術館では新色のオートミールの2色です>


10.24(日)

・カフェでは、スタッフが少しずつクリスマスに向けた準備を始めています。この日はなにやら実や葉っぱを天日干し。洗濯物のように干された状態を見かけた人からは、「何に使うの?」と聞かれていましたが、上手に乾燥できたらクリスマスの飾りに使う予定だそう。きれいに乾燥できるように、おてんとうさまにお祈りするスタッフでした。
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10.25(月)

・肌寒い朝、カフェデッキの階段に手の小指ほどのトカゲを発見。ゴミにまみれてるなあ、と思ってよく見ると、何と脱皮した皮だった。トカゲ本人(?)は近くで発見されましたが、急に寒くなったせいか脱皮の直後ゆえか、驚くほど動きが鈍い。チョロ助は警戒心もなく滝口さんの手に乗ってきて、挙句の果てには目をつむって日光浴をしていた。「そんなに鈍くて、いいのか!」と突っ込みを口にしつつ、「生き延びておくれ...」と願う、ツンデレ滝口さんでした。


10.26(火)

・すっかり肌寒くなり秋が深まってきた今日この頃、最近のショップスタッフの悩みは手荒れ。特に、お肌の曲がり角を迎えたらしい御山さんは、「ここにあかぎれができちゃったんですよ...」と、痛々しい指先を見せてくれた。ただでさえお札や紙袋に油を奪われて、枚数を数えるのに苦労しているのだが、御山さんは、レジの液晶画面にお札を透かして枚数を見極める方法を編み出していた。でも客観的に見ていると、"Gメン御山"と言われんばかりに、偽札かどうか透かしを確かめているようだが、本人は、ただ「手荒れゆえ」のことだそうです。


10.27(水)

・何といっても今年はみかんの当たり年。敷地内のあっちこっちにあるみかんの木は今年はどれも豊作状態。美味しさ・甘さはさておいて、食べ比べを夢見るスタッフ同士、いつ誰が最初に手を出すかお互いを牽制しつつ、見守る毎日なのであった。
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<たわわに実ってます>


10.28(木)

・「パン種とタマゴ姫」の上映開始に向け、パンフレットの制作が進んでいます。この日は印刷された状態の色を確認する、2度目のテスト校が届く日。予定表には「再校(さいこう)」と書かれています。チェックする安西さんを待っている所に、たまたま通りがかった商品部の今井さん。再校を見ると、「最高の再校。」と言って通り過ぎていきました。


10.29(金)

・こちらの雲の絵。
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これは運営スタッフの天内さんが書いたもの。館内で実演している美術部吉田さんに刺激され、自分も見よう見まねで家で描いてみたそうです。何事もやってみるチャレンジ精神は、彼の人生を豊かにしている様子です。


10.30(土)

・ショップにて、「あのー、"ジブリブリ"のキーホルダーってありますか?」と声を掛けられた上野さん。「僕の、こんなになっちゃって...」と、年季が入った真っ茶色の"ジブリブリ"のキーホルダーを見せてくれ、思わずびっくり!緑色が茶色になるまで使い込まれて、ジブリブリも本望でしょう。1階常設展示室にいる"ジブリブリ"。何人いるか探してみてください。
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<井上さんもジブリブリ好き>


10.31(日)

・先日お伝えした、ショップの「ひつじのショーン」DVDコーナー。"トコトコ ショーン"が仲間入り。ぜんまいを巻くと、"ショーン"が足をトコトコ動かして前に進みます。NHK教育テレビで放送中ということもあり、子ども達にはすでにおなじみのよう。「あっ!"ショーン"だ!」と駆け寄る子ども達でこのコーナーは賑わっています。そんな中、恐る恐る近づき、チョンッ、と触ってはおばあちゃんの陰に隠れる女の子が。"ショーン"が歩くと、歩いた分だけ後ずさり。でも何回も繰り返しているうちにだんだんと距離は縮まり、最後には抱っこできるまでになりました。子どもたちとおしゃべりする楽しみが増え、スタッフも楽しんでいます。
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<山積みのショーン>