2012年3月
3.1(木)
・本日から総務に新しいメンバーが加わり、久々に事務所にフレッシュな空気が流れています。トライホークスやネコバスで活躍してきた松島さんが、これからは美術館の縁の下の力持ちとしても活躍してくれるようです。
3.2(金)
・カフェでは新メニューが始まりました。リンゴや晩白柚(バンペイユ)など季節の果物に加え、びわ茶(びわの葉のお茶)など新しい食材も使われています。まだ少し寒い日が続きますが食事から春を迎えてみるのはいかがでしょう?
3.3(土)
・寒い日が続き、カフェの薪ストーブでたくさん薪を使っているため、予定していた分が底をつき始めました。運営の山本くんと西川くんが頑張ってくれるのですが、カフェのスタッフも時間を見つけては手伝っています。この日は「Myのこぎり」を持つという工業女子、高村さんが挑戦するものの、さすがに直径40センチを超える丸太には歯が立たず。高村さんは"山本くんを黄色い声で応援する"という役割を担い頑張っていました。
3.4(日)
・屋上に白くて小さい花が咲いています。雪にも負けず、元気に咲いているクロッカス。見つけた方は、「あら、もう春がきてる」と、みんな笑顔になってしまいます。ただ そこにいるだけで、幸せな気持ちにしてくれる、そんな花が屋上のどこかに咲いています。
3.5(月)
・1Fバックヤードの水槽でメダカやヌマエビ、タニシなどが飼われていましたが、元気なドジョウ3匹が仲間入りし、ますます「水グモもんもん化」が進んでいます。ドジョウはとっても活発で、動きもユーモラス。お腹がいっぱいになると水草の上に乗っていたり、水温が低いとヒーターの周りに集まって寄り添っていたりと、とぼけた顔に癒されるスタッフ。カフェの深沢さんは自宅でも飼育できないか考えて始めたそうです。
〈寄り添うドジョウ〉
3.6(火)
・今日は日中、上着がいらないくらい暖かい日でした。そんな暖かい風に乗ってやってきたのが、花粉!館内のあちこちでくしゃみが響き、目をこするスタッフやお客様が増えています。
3.7(水)
・会議室で異様な光景が...。マスクを着用した男性3名。先週インフルエンザB型と診断された板谷さんと密室で打合せをする天内さんと森田さん。板谷さんはちゃんと完治してから出勤したのですが、恐怖におびえる2人は完全防備の上、口数も少なめ。会議は1時間近くにわたりましたが、3人の健康を会議室の外から祈る事務所の面々でした。
3.8(木)
・幼稚園の子どもたちが、「ねこバスから見た風景展」の『千と千尋の神隠し』の屋台の前で、「ブーブーブー!」とブタの鳴きまねを大合唱していました。こんなに可愛い"ブタ"になるなら、あの食べ物もあまり怖くないですね。
3.9(金)
・開館前の朝、全館で防災訓練が行われました。隊長は相変わらず雨男の西川くん。この度も見事に雨を降らせました。本当は井の頭公園の西園に避難する予定が急遽変更することになり、冷たい雨に凍えながらの訓練になったのでした。
・一方、ショップではハプニングが発生。台車の「ガタガタガタ...」と移動する音を訓練用の地震放送と勘違いした関根くん。「地震が発生しました!身の安全をはかって下さい!」と、ひときわ大きな声で声掛けを始めました。その声を合図に御山さんが非常口を開けに猛ダッシュ。フライングに気付いたスタッフも居たのですが、あまりの緊張感にもう止められないと判断。しばらくして、本当の地震の放送が鳴り始め、関根くんはハッと我に返り、仕切り直しあらためて訓練に挑むのでした。
3.10(土)
・本日は、映写技師の岩井さんの77回目の喜寿のお誕生日。スタッフ全員でサプライズの誕生日のお祝いをしました。毎日映写室の暗闇の中、画面を調整し小さな誤差も許さずに、機械の音を聞いている岩井さん。その後ろ姿を見習い、スタッフも日々を大切に積み重ねていきたいと思います。
3.11(日)
・今朝の朝礼では全員で黙祷が行われました。「美術館にいらしたお客様には少しでも楽しんで帰ってもらえるように、今日もいつもどおり、お迎えしていきましょう。」と館長。あらためて気を引き締め直し、意識を整えるスタッフでした。
3.12(月)
・屋上のロボット兵の足元に埋まっている紋章を見つけた5才くらいの男の子。「大きなロボットの、心が落ちていたよ。」と悲しそうに教えに来てくれました。中原くんはその表現にしんみりとしてしまったそうだ。子どもは偉大な詩人です。
3.13(火)
・関係者用の受付の顔として、9年近く働いてくださった目黒さんが退職することに。後任の方の研修がはじまり、2名の方が紹介されました。お名前は、「山崎さん」と「毛利さん」。お二人の名前をもれ聞いた机さんは、「宇宙飛行士の話?」と一言。言われてみれば、と、ポンとひざをうつスタッフでした。
3.14(水)
・今日はホワイトデー。深谷さんはおせんべいを大箱買いし「女子のみなさんへ」と豪快なお返し。置いてあったせんべいの山から1枚つまんだ郎さんは、「こら!今日は男はダメだ、明日にしろ!」と、よくわからないルールで叱られるのでした。
〈翌日には男子にも解禁されました〉
3.15(木)
・本日は目黒さんの最終勤務日。閉館後に中央ホールでお別れの挨拶がありました。目黒さんの人柄に惹きつけられるように、多くのスタッフが集まりました。
ホールにとても長い花道ができました。
頼れる存在だった上に癒し系だった目黒さん、今まで本当にありがとうございました。
3.16(金)
・閉館後の暗闇の中、「誰か鍵を持って2Fテラスに来て下さい。」という無線が。どうやら屋上で作業をしている間に鍵を締められてしまったらしい。無線を聞いた赤澤さんが急いで駆けつけると、大の男3人が狭い螺旋階段に閉じ込められていました。柵をつかんで「開けてくれ。」と懇願する姿は相当面白かったらしく、「私だけの秘密の目撃情報です。」と、嬉しそうに言いふらす赤澤さんだった。
3.17(土)
・地下の中央ホールで、天井のガラス部分にいるポニョを見つけた幼稚園の子どもたちが「ポニョだ!ポニョだ!」と大盛り上がり。そんな中、ひとりの男の子が「大きくなったら、ここで働くからねー!」と、空を泳ぐポニョに向かって誓ってくれていました。ずいぶんと先の話ではありますが、楽しみに待っています。
3.18(日)
・土星座で上映中の「コロの大さんぽ」の主人公 "コロ"のぬいぐるみが大人気。ショップに入ったとたん、「わあ!コロだ!コロ買って~!」と、おねだりする子が後をたちません。「う~ん、買ってあげてもいいけど小さい方にしない?」と、スペースを考えての現実的なお母さんの返答に、しぶしぶ、といった表情で小さい方のコロとレジにやって来る子どもたちが大勢いる毎日です。
〈大きい方は本物のコロサイズ〉
3.19(月)
・いよいよやってくる春休みに向け、ショップの店内はレイアウト替え。子どもたちが走り回っても大丈夫なよう、什器が移動され、ワクワクしてもらえるようなディスプレイに頭をひねりました。DVDなどのソフトコーナーでは「ひつじのショーン」のダイジェスト映像が流れ、お母さんたちを待つ子どもたちにとっては、憩いの場になっています。
3.20(火)
・カフェのカウンターでは、次回のメニューに向けて新メニューの開発中。いつもは穏やかな丸山さん・村上さん・木村さんの3人も、真剣な表情で試作をしながら侃侃諤諤(かんかんがくがく)と意見を出し合っています。どんなメニューが出来上がるのか楽しみです。
〈閉店した店内でひっそり試作中〉
3.21(水)
・美術館へ遊びに来てくれた近所の保育園の子どもたち。10人全員が「これをトトロに渡してください!」と袋いっぱいのドングリや松ぼっくりを持ってきてくれました。外エリアのスタッフは、前々から一所懸命集めている姿を見かけていて、「これで入れますか?」とキラキラした目でどんぐりを差し出されたこともありました。念願叶いとうとう来てくれた子どもたちの可愛らしい様子に、いっぱいの元気をもらったスタッフ一同でした。
3.22(木)
・本日は、三鷹市防災MCA無線通信訓練。これはいざという時にしっかりと三鷹市と連携していけるよう、新たに設置された無線機のテスト兼訓練です。防災隊長の天内さんが緊張しつつも、三鷹市との交信にしっかりと応答していました。
3.23(金)
・カフェ店内で小さな社会科見学をたまに見かけます。というのも、お食事やデザートなど注文のものができるまで退屈そうな子や、待ちきれなくて泣き出しそうな小さなお客様の顔を見かけると、「作ってるところ見に行ってみる?」とスタッフがお誘いすることがあるのです。笑顔でうなずいて見に来てくれる子や中にはたくさん質問してくれる子もいたりと、良いふれあいの機会となっています。残念ながらいつでも誘えるわけではないのですが...興味のある方はカフェのスタッフにこっそり聞いてみてください。
3.24(土)
・札幌芸術の森美術館で現在開催されている「フレデリック・バック展」に、ショップマンマユートのグッズも出張しています。ジブリ美術館でしか手に入らないオリジナル商品なので、お近くにお越しの際はぜひのぞいて見て下さい。担当の佐野くんは、遠い札幌を毎日思う日々を送っています。
3.25(日)
・井の頭公園の西園の河津桜が開花し、桜の下ではお花見をしている方を見かけるようになりました。まだ寒い日もありますが、桜のピンク色はなんだか優しい気持ちにしてくれる気がします。だんだんと生き物がうごめく季節の到来です。
3.26(月)
・駐輪場の整理をしていた深谷さん。足元に目をやると、何か落ちているのを発見。
近寄ってみると...
"肝臓"が落ちていたそうです。「何か拾うのが怖くなった」と言ってました。
3.27(火)
・ショップでは棚卸しが行われました。今回は少数精鋭でのり切ろうと、コツコツと事前準備を進めてきた阿部さん。毎朝毎晩倉庫に正座している後ろ姿を見かけ、マスコットやマグネットなどの細かい物をお菓子のように詰め合わせたり、紙類を輪ゴムできっちり束ねたりと、職人さんのように作業していました。その甲斐あって、棚卸は順調で、日が暮れる頃には無事に終了しました。
3.28(水)
・カフェテイクアウトでは新たに「おとなのジェラート~とうがらし~」が始まりました。お知らせをするとスタッフからも「気になる!」「辛いの?甘いの?」と疑問の声が続出。「お・と・な・の」ジェラートですから、辛いんです!ミルク系のベースに唐辛子が混ぜ込まれているのですが、飲み込むと口から胃までヒリッと、食べた後はこころなしか身体がポカポカします。韓国からのお客様はよほど辛かったのか、唐辛子アイスを食べた後、もう一つ別のジェラートを食べていました。だんだん暖かくなり身体が目覚めてくる季節。新陳代謝を活発にして春を迎えるのも良さそうです。
〈想像よりカライです〉
3.29(木)
・最近手荒れが気になる、とこぼしていた総務の小池さん。北欧土産でもらったブルーの容器に入ったかわいいハンドクリームをせっせと手に塗りこんでいる。「クリームなのにトロトロ~。外国製はクリームの硬さも香りも違うんだなあ」と言っている。が、翌朝、隣りの席の石光さんが「私がもらったお土産は、ハンド"ソープ"だったけど...?」と、衝撃の事実を告げていた。
〈小池さんは一日中ぬるぬるの手で過ごしていたらしい〉
3.30(金)
・陽がのびてきた今の季節。16:30頃にだけ見られる、素敵なギャラリーが出現するのです!スタッフの目撃情報によると、"空気が乾燥している""晴れた日"が「最高にイイ状態」で鑑賞することができるらしい...。この神秘な展示、美術館にいらした際には是非探してみてくださいね。
〈突如浮かび上がる限定ギャラリー...!数時間で消えてしまいます〉
3.31(土)
・突然「さかみち~♪トンネル~♪くさっぱら~♪」と、大きな歌声がショップ店内に響き渡りました。音源を探しに行くと、ヘッドフォンを耳に試聴している男の子を発見。目をしっかりと閉じ、すっかり"トトロ"の世界に入り込んでいたよう。スタッフと目が合ってびっくりしていました。夢中になってくれる子どもたちの姿に、わくわくする毎日です。