2012年9月


9.1(土)

・「挿絵が僕らにくれたもの展」の展示室で、挿絵を1つ1つゆっくりと眺めていた女の子。「この人、キレイ...」と呟いていた絵の中の女性が、お話では実は魔女であったことが分かると、「たしかに、よく見ると"瞳"が冷たい感じがする」と、その絵を誰よりもじっくりと深く見つめ続けていました。


9.2(日)

・開館以来、たびたび来館されているという大阪からのお客様。「昨日夜行バスで来て、美術館で一日過ごして、夜また夜行バスで帰ります。」との事。美術館の魅力を尋ねると、「ここに来ると心が晴れて、また明日からがんばろう!と思うんです。」と、なんとも嬉しいお言葉を頂きました。その気持を裏切らないように、精一杯できることをつとめていきます。


9.3(月)

・本日をもって、ショップの夏のワゴン販売期間が終了しました。ひと夏がんばった阿部さんから、「役にたちませんでしたが...」と、謙虚過ぎる挨拶があり、みんなからの盛大な拍手にもじもじしていました。また来年、暑い夏がやってきたらぜひ力を発揮してください!


9.4(火)

・カフェではスタッフが旅先で出会った野菜を手に出勤してきました。新潟でよく食べるという緑の「ゆうごう(夕顔)」と黄色の「コリンキー」という野菜です。あまりに立派な風貌だったので、カフェ店内の暖炉の上に飾られ目を楽しませていました。
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この後おいしく料理されることに胸をふくらませるスタッフでした。


9.5(水)

・経理の鵜木さん。本来であれば机に向かって数字と格闘、のはずが、なぜか日ごとに日焼けし、どんどん黒くなっていく。「なんか昨日より黒くない?」と毎日言われているのですが、重い物を運ぶ肉体労働の際やイベント時には必ず駆けつけて、骨身を惜しまず力を尽くしています。その結果の日焼けなのですが、「なんで?」「何目指してるの?」など、毎日ネタにされるガテン系経理担当者です。
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<こんがり小麦色の経理、鵜木さん>


9.6(木)

・ネコバスの頭の上に乗っかって、「これで、どこまででも行けるぞー!」と叫ぶ男の子や、何度も何度も遊びに来てくれて、そのたびに「また来たよー!」と声をかけてくれる女の子。子どもたちはとても元気で、ネコバスの周りは永遠につづくたのしい夏休みのようです。


9.7(金)

・地下1階の展示室で、ミニシアターを観ていた子どもたち。魚が自分より大きな魚に食べられて次々に飲み込まれ続けるアニメーションの動きを見て、「ボクも食べられたい!」「私も食べられたい!」と大騒ぎ。映写機の前を通ると自分の影が映りこむことに気が付いた子どもたちは、「抱っこして!」とリクエスト。スタッフが1人ずつ抱っこし、映像の中の魚に自分の影が食べられる状態をみると、子どもたちは大興奮。「キャー!」「キャー!」と大喜びで食べられていました。


9.8(土)

・「さばくのたこ?」「そう、さばくのたこ」と謎の会話をはじめる大口さんと小林さん。トライホークスで買える、完全復刻『沙漠の魔王・全巻セット』。その付録でついてくる魔王の絵柄の凧は、竹ひごや糸を貼り自分で組み立てるものでした。完成された凧を持ちだして作り方を学んでいます。付録の本当の名前は"魔王凧"と書いてありますが、何か通じあっていました。
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<すごくカッコイイ"魔王凧">


9.9(日)

・今日は、八幡大神社例大祭。美術館スタッフからも御神輿を担ぎに今年は男子7名が参加。
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<勇ましい掛け声とともに、トトロ受付前を通過中>
今回が初参加の丸山くんと矢澤くんは、先頭の丸山くんはニコニコ笑顔なのに、その後ろの矢澤くんは苦悶の表情でうつ向いています。
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どうして?、と言われた矢澤くんは、「よく見てくださいよっ!」と、写真を指差した先に注目すると...。
丸山くんの肩とお神輿の花棒の間には、スキ間が...。これは...、伝統になりつつあるエアー神輿でしょうか。


9.10(月)

・なかなか ネコバスに入れなかった女の子。スタッフやまわりの友達から、「大丈夫だよ」「怖くないよ」「遊ぼう」などと励まされています。足元に"マックロクロスケ"を少しづつ転がしていくと、女の子がふと気づいた時には"マックロクロスケ"に包囲されていて、自分の様子に「ぷぷーっ」と大笑い。そのあとは、元気良くネコバスの中に入って遊べてていました。


9.11(火)

・スタジオジブリ美術監督の吉田さんが、美術館でスケッチをした風景画がポストカードになりました。ぬくもりの感じられる吉田さんの絵はスタッフにもファンが多く、数枚ずつ買い占める者もチラホラ。このポストカードを持って館内を歩くと、吉田さんが描いた風景と出会えるかもしれません。ぜひ探してみて下さいね。
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<吉田さんがいた場所はどこでしょう?>


9.12(水)

・屋上のロボット兵はいつも記念撮影の人気スポット。記念撮影を頼まれた柴田さんが、「じゃあ撮りますね!」と、お客様のスマートフォンを巧みに操作すると、若いカップルのお客様から、「すげー!スマフォ使えんだ!」と、驚きの声があがったそう。(柴田さんはお孫さんもいる年代です。)美術館スタッフは、昭和10年代生まれから平成生まれまで幅広く、IT紳士もいれば、IT淑女もおります。


9.13(木)

・八田さんから山梨の美味しいぶどうが届きました。実がぷりっとしていて新鮮で、とにかく甘い!緑色はロザリオビアンコ、皮ごといただきました。紫色はピオーネ。自然の甘さに勝るものはありません。いよいよ実りの秋です。
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・昨年逝去された山﨑文雄元事務局長の一周忌。有志がお参りに出向いたり、卓上の山﨑さんの写真に千と千尋の神隠しグッスが並べられたりしています。2009年に入社し面倒をみてもらったスタッフは、夜遅くまで飲み明かしたそう。お酒にまつわる伝説には事欠かない山﨑さん。おもしろおかしく語り継がれどんどん大げさになっている口頭伝承に、どこかでツッコミを入れていることでしょう。


9.14(金)

今月の熱風は美術館企画展示「挿絵が僕らにくれたもの」展についてです。宮崎監督のインタビューも載っています。数に限りがありますがトライホークスでもらえますので、ぜひ手にとってみてください。じっくり読んでみると、あの絵たちにより詳しくなれるはずです。


9.15(土)

・カフェテイクアウトでの研修が終了した保延さん。カフェスタッフでささやかな送別会が開かれました。各人が送る言葉を述べる中、お父さん的役割だったテイクアウトの肥田木くんは、「あの踏み台も見なくなるんですね。さびしくなります。」と送る言葉が。小さい体で元気良くがんばっていた保延さん用の踏み台。時々彼女を思い出させてくれることでしょう。                                                   

・ローソンでもらえる「美術館カタログ 秋号」。今月号では、井の頭恩賜公園の歩き方、として、近隣の見どころやちょっとしたコネタが満載です。"ブラみたか&ジブリ美術館"を楽しんでください。土星座や挿絵展の情報もたっぷりご紹介しています。
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9.16(日)

・突然の大雨が一瞬だけ降り、すぐに青空という不思議な天気が続きました。本当に一瞬の出来事なので、雨が降ったことに気が付かないお客様もいらっしゃり、屋上やカフェデッキが濡れているのを見て、「あれ?水まいたの?」などと質問されることもありました。"女心と秋の空"、気まぐれとは、上手につきあわないといけないですね。                              


9.17(月)

・カフェ近道には、枝付きの青いドングリがたくさん落ちてきています。今年はアタリ年なのか、昨年より多め。カフェの北川さんは、娘に持って帰ってあげようと掃除をしながらドングリを拾い集めています。でも泣いている子どもをみかけると、ついついドングリをプレゼントしてしまい、自分用はなかなか貯まらない様子。優しいお母さんの北川さんらしいエピソードです。
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9.18(火)

・カフェの取材記事とにらめっこをする広報の机さん。あまり馴染みのない料理器具の名前を調べながらなので、苦戦しています。「"ストレーナー"は網状のこし器の一種。」「"ディルイード"はピクルスの汁のこと。」「"ドライエストラゴン"はハーブの名前。」まるで何かの呪文のよう。新しい用語をたくさん習得しているようでした。


9.19(水)

・昨日の夜は三鷹付近に落雷があり、深夜に停電が発生。今朝、受付付近にある赤い時計は止まっていました。修理が完了するまでの間は、お客様には本当の時間を口でお伝えしていました。
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<現在はまた無事に動いている時計です>


9.20(木)

・<もし美術館に、タカラヅカのような"組み"を作るとしたら>という話題で盛り上がる小池さんたち。星組、月組、などのように、ふさわしいネーミングを考えています。「まちがいなく"森組"、はあるよね」という大口さん。「"虫組"、もあるね」「あと2つは?」「うーん、"セミ組"?」「それは虫組じゃん」「じゃあ(セミの)抜け殻組"...」「それどんなトップ?」「やっぱり熟年じゃない、脱皮後じゃないと資格ないよ。」
...セミの抜け殻が大好きな美術館ならでは、なのですが、美術館の階段を華麗に降りてくるスターを想像し、盛り上がっていました。


9.21(金)

・ジワジワとクリスマスの準備が本格化してきました。今年は、企画展示「挿絵がぼくらにくれたもの」展で取り上げたイギリスにちなんだテーマを考え中。北嶋さんの机の周りは、だんだんとクリスマスカラーで囲まれて賑やかになっています。
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<構想中の飾り>


9.22(土)

・「みたか太陽系ウォークスタンプラリー」がはじまりました。美術館の出口にも、スタンプ台が置かれています。
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地球が直径1cmになるように太陽系全体を縮めて、三鷹駅に太陽を置くと冥王星までの星たちが三鷹市内に散らばります。美術館のあるエリアは土星エリア。(映像展示室の名前「土星座」にかかっているんです)。みたか太陽系ウォークは10/28まで、三鷹の秋のまち歩きが楽しめそうです。


9.23(日)

・美術館で飼っているメダカの卵が孵化しました。4匹の子メダカの誕生です。体はとても小さいですが、全身を使った元気のよい泳ぎから、子メダカはすぐに発見できます。写真には3匹しかおさめることができませんでしたが、愛くるしい子どもたちです。
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9.24(月)

・ギャラリーで展示されていた、「夜のとばりの物語」展は本日が最終日。展示パネルが撤去されて事務所に下げられてくると、色鮮やかなパネルがもったいないとばかりに、コピー機の周りに貼り付けられていました。


9.25(火)

・半年に一回の棚卸しの日。ショップの棚卸しに初参加の山崎さんと高田くんは、前日からプレッシャーを感じていたよう。「とにかく、正確に数えるべし!」と、ベテラン勢に背中を押され、ショップの中でも難易度一位二位を争う「ピンズコーナー」を任された高田くん。「ハンパない数に圧倒されました...。」と、呟きつつ、無事に作業を完了させたそうです。


9.26(水)

・本日は阿部さんの誕生日という事で、ショップ恒例のサプライズ企画が持ち上がりました。今回の仕掛け人担当は佐野くん。終礼にて、"自分は本当は一児の父で今日はその娘の生まれた日..."という作り話を真剣に語りはじめました。娘の誕生話から阿部さんの誕生日に話を展開しようと考えていたようですが、たまたま総務スタッフがショップ店内に居合わせて、「何言ってんの、聞いてないよ!」「手続きあるんだから!」と怒られる佐野くん。残念ながら今回意表をつかれたのは、主役の阿部さんではなく、総務スタッフとなってしまったのでした。


9.27(木)

・西岡"事務局長"の肩書きを、言い間違えて"幹事長"、と言っていた田中さん。三好さんが「いちばん感じやすい人のことだよ」と、よくわからないフォローをしている。一方、北嶋さんは"スコットランド"のことを、"ストックロンド"と言い間違え。ストック、と呼んでいる用具を手にぐるぐる周る自分たちを想像し、吹き出していました。皆、夏の疲れがでているのでしょうか。


9.28(金)

・施設管理のスペシャリストとして、二年間出向してくださっていた山浦さん。契約満了となり、本日が最終勤務日となりました。この間、大地震やその後の節電、開館からの10年点検など、美術館にとって重大な出来事が山積したのですが、頼もしい山浦さんの広い活躍で、乗り越えていくことができました。恒例の胴上げで、感謝の気持ちを力いっぱい表すスタッフ一同。
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最後に記念撮影をし、お見送り。
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なぜみんなが上の方に向かって手を振って笑っているかというと、
天内くんから、「では、最後にエレベーターを点検しながら帰ってくださーい。」というセリフで、エレベータ-で2階に送られつつ苦笑いで答える山浦さんを見送っているのでした。
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更なるご活躍を願いつつ、これからもよろしくお願い致します。本当にお疲れさまでした。     


9.29(土)

・短編映画『くじらとり』に、子どもたちが船の名前を決めるシーンがあります。映画の中で男の子たちは強い動物を決めようと「ゾウがいい!」「ライオンがいい!」と言い合いますが、映画を観ていた女の子が、「ペンギンがいい!」と会議に加わり、場内は笑いに包まれました。


9.30(日)

・昨日から井の頭恩賜公園でも全国都市緑化フェアTOKYOが開催しました。周辺はいつもより賑わっていますが、美術館は、本日は三鷹市民デー。三鷹市民の方々がのんびり過ごされています。「いつもじっくり見られなかったから気付かなかったけど、こんな商品あったんだね!」と、新しい発見に心躍らせているような姿もお見かけします。カフェデッキではイベントの際にもいらして下さった、"ベーゴマのプロ"の方々が、ベーゴマはもちろん、昔ながらのおもちゃをたくさん持参され、子どもたちに遊び方を丁寧に教えて下さいました。
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<本日はふたつのワゴンがデッキに出現>
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スタッフも入れ代わり立ち代わり参加させて頂き、大人も子どもも一緒になって夢中で遊んでいる姿はとても微笑ましい、くつろいだ気持ちになる一日でした。