2013年5月 


5.1(水)

・カフェテイクアウトでは新しいアイスクリーム、『焼きとうもろこし』味が登場しました。ミルク味のベースにあまじょっぱい味付けをしたとうもろこしの粒がたくさん入っています。「塩キャラメルみたい」「夏のお昼ご飯にしたい」などの感想がありとても好評です。夏頃までの限定になりますので、お早めにお試しください。


5.2(木)

・大きなネコバスの屋根にのぼって、ご満悦の3歳くらいの男の子。さらにその後、とても気持ち良さそうに『ネコふんじゃった』を熱唱。「たしかに踏んでいる...」とご両親は笑いが止まらない様子でした。


5.3(金)

・これは、広島"夏目漱石の美術世界展"に出かけていた、西岡さんのお土産。
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この猫の絵は、挿絵展の展示室ですっかりお馴染みになった気のする、橋口五葉のもの。そしてこの商品は、持ち歩ける小さな"レンズ"。つまり、「挿絵展」から次の企画展示「レンズ展」への橋渡しとなる、またとないモチーフを発見し有頂天になった、とのことでした。でもこの素敵なお土産は、自分用、だそうです。

5.4(土)

・手作りのデッキブラシを背中に下げている女の子を発見。 "キキ"の格好をした女の子はたまに見かけますが、小道具までお手製なのは珍しいこと。お父さんが、デッキブラシにまたがった女の子を高い位置で抱っこをしたかと思うと、そのまま階段を走って降りて行き、本当に空を飛んでいるようでした。


5.5(日)

・「子どもの日」の今日、美術館にはたくさんのご家族の姿が目立ちました。親御さんと別行動で、「迷子」を楽しんでいる男の子、カフェデッキでは大人の見よう見まねなのか、まるでビールのように乾杯している姉妹など、それぞれ「子ども(が主役)の日」として十分満喫している様子でした。


5.6(月)

・ショップ倉庫にある共有デスクには、ほぼ毎日、読書家の森田くんが本を置いています。『老子』『源氏物語』など、いかにも森田くんの趣味、という本の時もあれば、『女嫌いをなおす○○○』など、何か痛い目にあっている様子のマニュアル本が置いてある時も。他のスタッフは本を目撃するたび、彼の思考をコッソリ予想しあっていますが、今日は、『社員をバーベキューにつれていこう!』という、本がおいてありました。
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<机の上を荒らすのが得意な森田くんのため、女性陣の手で整理BOXができていました>


5.7(火)

・休憩室でアイロンをかける矢澤くん。何やら厚地の大きな白い布を広げています。ネコバスで使用するカバーのようです。深く折り目がついた箇所を必死で伸ばしています。なんでもこの折り目が、ゆくゆくは大きな裂け目のおおもとの原因になるとのことで、不慣れなアイロンと悪戦苦闘を繰り広げていました。


5.8(水)

・春になると、栽培セットやプランター、一輪挿しなど、植物栽培の商品がショップの窓辺に並びます。男の子とお母さんが一輪挿しの前で、「学校の帰り道にお花を摘んできてくれたら、お母さん毎日これに飾るからね!」と、約束していました。男の子の道草する姿を想像すると、つい微笑んでしまうスタッフでした。
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5.9(木)

・冬の間は細々としていた有志による部活動が盛り上がってきています。野球部やテニス部、フットサル部、ヨガ部とたくさんありますが、三鷹阿波踊りや三鷹市民駅伝などの活動も含めると、結構な数になります。それらのすべての活動に小川くんが参加している...というウワサなので、彼は夏に向け多忙を極めることでしょう。


5.10(金)

・6月1日からはじまるジブリの森のレンズ展で、"パン"を展示するという案が。以前の展示で使用したパンの模型を「今回そのまま使用してよい」という許可を安西さんが出す、展示チームの会話です。功刀さん「パン、作ってもいいですか?」安西さん「パン、(これを)使っていいよ。」この話を、「パンツ、喰ってもいいですか?」「パンツ、買っていいよ」と周りのスタッフが聞きちがいし、苦笑しあっている。話を聞いた小林さんは、「いよいよ展示制作が末期に...」と火がついているのを感じたそうだ。


5.11(土)

・5月は誕生日を迎える男性スタッフが多い月です。数人で集まって打ち合わせをしていた丸山くん、西川くん、森田くん、伊神さん。そのうち女性の伊神さん以外の3人の男性は、全員5月生まれ。猛烈な誕生日をアピールをされていた伊神さんは、3人に誕生日ケーキをプレゼントしたそう。大喜びしていた3人から、伊神さんの誕生日にはきっと何倍もすてきなお返しがあることでしょう。


5.12(日)

・カフェデッキでは、ラムネとビールのワゴン販売が始まっています。
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初日はすこし肌寒い陽気でしたが、子どもたちにはあまり関係がないよう。ワゴンを見つけると駆け寄ってきて、「わぁー、このお店ビー玉が取れないお店だぁー!」と去年のことを覚えていてくれる子が。ラムネのボトルは、飲み口が簡単には外れないように出来ていますが、そうたやすくはビー玉が手に入れられないことを、周りにいるほかの子どもたちにも教えてくれていました。


5.13(月)

・ネコバスのマックロクロスケを見て、「たくさんいる!!」と喜んでいる3歳の女の子。「どれくらい?」と尋ねると「3コ!」。今度は「ネコバスの足いっぱい!」と言っているので「何本?」と尋ねると「3本!」。まだ"たくさん"は全て"3"のようですが、彼女にとってネコバスはとにかく大きな規模のようです。


5.14(火)

・休館日に行われた取材。滝口さんが登場し映像展示室について詳しく語っています。滝口さんの笑い声はどこまででもひびく、という説もあるほどその声量で有名ですが、本日の取材ではニッコリ微笑むのみ。写真の美点を考えてみる小林さんでした。
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5.15(水)

・挿絵展の期間終了にあわせ、毎週一回このホームページ上で連載していた「週刊挿絵展」も終了。一年間ひとりで書き続けていた西岡さんに、館長がごほうびをあげていました。
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<お疲れ様でした>


5.16(木)

・出口で配布しているライブラリー作品『しわ』のチラシを手に取っていた女性グループ。「あら~、私たちももうじきね。秒読みよね。」と笑いながらお話しされていたが、映画の内容にとても興味深げの様子でした。


5.17(金)

・「ジブリの森のレンズ展」開催がせまり、あちこち電話をかけている広報部。電話で宛先を確認していた机さんが、突然爆笑している。漢字でどう書くのかお尋ねしたところ、「ね、ちょん、たに、余裕です」と言われて、つい笑ってしまったらしい。ころもへん+谷で「余裕の"裕"」のことを言っていたそう。


5.18(土)

・宍戸さんの膝が「小さい」「細い」と骨の大きさが話題に。安西さんが川上くんに、「家に帰ったら奥さんの膝とくらべてみなよ」というと、「今晩ヨメは留守なんです」と回答が。すると「じゃあ今日は宍戸さんとふたりで呑みにいけばいい」と、話が飛躍して、固まる川上くんでした。


5.19(日)

・カフェの小池さんたちが打合せをしているが、数分に1回、流行中の「じぇじぇじぇ!?」が聞こえてくる。なんの打合せかはわかりませんが、とにかく今一番使いたい言葉の様子。
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<こちらは深谷さんの岩手土産>


5.20(月)

・休館前の最終開館日。挿絵展とも今日でお別れです。ショップでは、半年間のトレード研修を終え運営に戻る中原くんに、恒例のサプライズ送る会が開かれました。中原くんがみんなの前であいさつを終えると、突然須田さんから、「中原のおもひで復唱!」と、掛け声がかかりました。「11月、右も左もわからない!」「わからない!!(みんなで)」、「1月、30歳の誕生日!」「三十路!!(みんなで)」、「3月、漫喫で夜を明かした男会!」「髭濃すぎ!!(みんなで)」、と、半年分の思い出の呼びかけと共にメッセージアルバムが贈られ、仕事の内容を超えた絆が確かめられたようでした。
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5.21(火)

・本日より展示替えの休館がはじまり、さっそく展示チームは大忙し。挿絵展は9月から札幌での巡回展示が決まっているため、例年より撤収に時間がかかっています。トラックに積み込む順番を適切に...、と考慮されながら、少しづつ去っていきました。
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<あの足も乗り込み順番待ち中>


5.22(水)

・会期が終了した企画展示室は、どんどん撤収作業が進められています。一年ぶりに、企画展示室の白い壁が顔をだしました。
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5.23(木)

・企画展の設営作業中、その様子を毎年映像でおさめてくれているスタジオジブリ広報の伊藤さんが、今年はどうも来られそうもない。そこで、急遽ピンチヒッターで撮影に駆り出された経理の厚樹さん。急なお願いにしては撮影に意欲的で、意外な才能が発掘されました。


5.24(金)

・「ジブリの森のレンズ展」には、その名のとおり、たくさんのレンズが展示に使用され向こう側を覗くことができます。本日設営のはじまった、奥にあるターゲットを覗く展示物、〈ラブリーターゲット〉。細かい展示物はまだ設置できないので、たまたま通りかかった記録撮影中の厚樹さんをレンズ越しにテストで覗いてみる滝口さん。しかし「まったくもってラブリーではなかった」、とのことでした。
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5.25(土)

・今回の企画展示室では、短編映画『パン種とタマゴ姫』の登場人物、"パン種"が大活躍しています。案内役をつとめる彼が、いよいよ展示室にやってきました。
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5.26(日)

・美術館のスタッフ中には"展示替え休館が長い休暇のチャンス"、という者も多く、休館を利用して結婚式をあげた西川くん。その晴れ姿は、休館中に仕事する人々の格好のゴシップとしてすごい勢いで広まるのでした。
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<集まって盛り上がっています>


5.27(月)

・展示の作業がどんどん進む一方、映写機や空調機などの機械設備もさまざまなメンテナンスが入ります。この休館中、まるでパズルのように館内のあちこちに組まれてるたくさんの作業予定。北嶋さんと天内さんは、早朝から館内中をずっと走り回っています。


5.28(火)

・カフェ周りの中庭や裏庭に、ドングリの木がすくすく成長中です。昨年はあたり年だったので、例年比べてたくさん芽を出してくれました。中庭の守り神(?)の周りに集中して生えているのは、スタッフがお供えのようにドングリを積んでいたからでしょうか。このまま大きく育ってくれると良いのですが。
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<鮮やかな緑の芽がたくさん>


5.29(水)

・今回のレンズ展にあたり、展示チ-ムの中でもとりわけ"レンズ"についての勉強を重ねた川上くん。100枚以上のレンズを見たり買ったりと、レンズ漬けの日々。元々理系なので守備範囲とはいえ、この間に2kgは痩せ細ったそうです。


5.30(木)

・バードウォッチャーの深谷さんは、早朝から美術館の近隣を視察してから出勤してくることが多いです。隣の工事現場ももれなく視察。なんでも土の中から黒い目がクリクリと見える"コチドリ"の様子が可愛らしいそうなのですが、残念ながらこの日は見つかりませんでした。すでに巣立ってしまったのかも知れませんが、深谷さんの観察は続きます。
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<"レンズのはたらき"を実用しているひと>


5.30(木)

・いよいよ展示替え休館も終わりに近づき、本日は全員出勤日。まずは朝から防災訓練がはじまります。
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<地下1階の避難経路訓練中の様子>
今回も訓練後に筆記テストがありましたが、鵜木さんは事前に西川くんの机に座ったばっかりに「問題を見たのではないか」という冤罪をこうむりそうになっていましたが、全問正解は達成できなかったので、幸か不幸か、潔白は証明されました。
その後は館長から全員への話があり、安西さんによるレンズ展の説明会、明日のマスコミ内覧会を控えての打ち合わせに勉強会。
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その隙を縫うように、6/1から産休にはいる藤原さんへの激励も行われ、あっと間に一日が過ぎてゆくのでした。
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5.31(金)

・本日は、明日からお披露目になる「ジブリの森のレンズ展」のマスコミ内覧会が行われました。
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<中央ホールで会見の開始を待っているところです>
その昔、夜の闇の中で映しだされた絵。その絵がまるで生命を持ったかのように動いてみえたことに、人々は大変に驚き、そして愉快に感じたことでしょう。この驚きを興行に結びつけたのが、現在の映画です。そこで、今回の内覧会は、特別企画として江戸写し絵の劇団「みんわ座」の皆さんに、映写機の原型にあたる幻灯機を用いた『だるま夜話』の上演と、その解説をしていただきました。
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<西洋の"マジック・ランタン"や"幻灯機"の構造を解説して頂きました>
とてもシンプルな作りの幻灯機が映しだす絵に、暗やみの中でじっと見入ってしまいます。一緒に動く絵のお話を観た全員が「なんだかふしぎな気持ち」を共有したなかまのような気がしてしまいます。
その後は、いよいよ「ジブリの森のレンズ展」展示室のお披露目。たくさんレンズの並ぶふしぎな名前のついた小屋で、さっそくたくさんの展示物が手にとられていました。
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「カタカタカタ...」「くるくる...」と物を動かしている、いろんな音がする展示室。ふしぎな思いに目を凝らしながら、いろいろな物を動かしています。その音は夕方の閉館まで、ずっと止むことなくたのしげに響いていました。