2014年4月
4.1(火)
・晴天の気持ち良い陽気が続き、カフェデッキは一年で一番気持ちの良い季節になりました。今日は桜吹雪も見られ歓声が上がっています。子ども達は桜の花びらを手で掴もうと全身を使って飛んだり跳ねまわったり。それを見ているお母さん達のお茶には桜の花びらが浮いていて、桜のお茶になっていました。
<カフェデッキの桜のある風景>
4.2(水)
・暖かくなり、虫をよく見かけるようになりました。先日はクマバチが展示室の開放された窓から訪れ、中野さんが優しく外へ逃がしてあげました。するとまた翌日、中野さんが窓の近くを飛ぶクマバチを発見。「窓のそばに甘い蜜の花でもあるのかも?」と調べはじめる中野さん。「中野さんに会いに来てるんだよ」と皆がひやかしていました。
4.3(木)
・日本テレビに内定が決まったみなさんが、研修のために来館。館長が様々な質問を投げかけます。「『かぐや姫の物語』を観た人は手を挙げて~?」と言われて、戸惑って恥ずかしそうにしていたり、顔を見合わせていたり。新社会人になり、知ってるようで知らないこと、改めて見直すこと、たくさんあることでしょう。でもいくつになっても「はじめてのこと」でワクワクできるのは自分次第なので、これからも頑張ってください。
4.4(金)
・5/31からの新企画展示「クルミわり人形とネズミの王さま展」のお知らせがはじまりました。宮崎監督の描いた可愛らしいポスター。縁までよく見てみると、細かくたくさんのものが描きこまれています。一体なんのキャラクターかが不明な場合は、E.T.A ホフマンによって書かれた『クルミわりとネズミの王さま』を読んでみると、ナゾが解けるかもしれません。
4.5(土)
・「弁当BOXありますか?」と、最近海外の方からお弁当箱について質問を受けることが増えています。自分も毎日お弁当を入れて愛用しているスタッフもいるので、実際に使っている感想をお伝えする事も。日本の"弁当"文化が世界に広がっているニュースも耳にする今日この頃ですが、お国のお弁当はどんなものが詰まっているのか、想像して楽しんでいるショップスタッフです。
4.6(日)
・トライホークスの窓辺で可憐に咲いているチューリップ。中村さんが自宅で球根から育てて、見事に花を咲かせて持ってきたものなのです。パキラも種から育てたりと、すっかりガーデニングが特技となりつつある中村さんです。
4.7(月)
・カフェデッキの桜の木が満開です。今日は木の下ではなく、木と一体化してお花見をしているものが発見されました。
<特等席>
4.8(火)
・アトリエでは昨日、ランチタイムにお花見が行われた模様。さっそく写真をとりまくる西岡さん。「花より団子」ならぬ、「団子より写真」だったようです。
4.9(水)
・佐藤さんが、ショップの手提げ袋を4歳くらいの男の子にお渡しすると、「わあ、地味な袋!」と男の子。お父さんは「この子のマイブームで、最上級の褒め言葉らしいんですよ。」と、あわてて教えてくれましたが、佐藤さんは、その男の子の表情から「褒めてくれた」と十分感じていた様子です。
4.10(木)
・常設展示室にいると、お客様から、うろ覚えのスタジオジブリ作品のタイトルや、キャラクター名を質問されることもあります。今日は少女の部屋にあるドールハウスの前で、『借りぐらしのアリエッティ』が出てこず、う~んう~んと悩まれるお客様がいました。そして、口をついたタイトルは、『一人暮らしのパバロッティー』。なんだか素敵な叔父様が暮らしていそうだな、と思う古俣さんでした。
4.11(金)
・春休みが終わり小学生の姿がぐっと減った代わりに、もっと小さなお客様が目立ち始めました。ネコバスには、一人で並んだり遊んだりするのはまだ難しい子ども達も来てくれます。そんな時に手を差し伸べてくれるのは、ちょっと年上のお兄ちゃんお姉ちゃん達。はじめてネコバスで出会ったのに、五歳の男の子が、後ろに並んだ三歳の女の子の面倒を見てくれていました。最初は会話はなかったものの、少しずつ男の子のことを「お兄ちゃん」と呼ぶようになった女の子。遊び終わって別れる時には、お互いに寂しそうでした。男の子は少し誇らしげで、ネコバスにやって来た時よりなんだか凛々しく、ちょっと大人にみえました。
4.12(土)
・小林さんと二宮さんが講師となり、姿勢と歩き方の講習を行ったそう。生徒は成田くんと古俣さん。猫背で前傾姿勢という自覚のある二人は、両講師の1時間半に渡る講習でみるみるうちに改善され、男らしく、美しい姿勢と歩き方になりました。「自分ではないみたいです!」と成田くんは満足気。
真面目に取り組んだ古俣さんを写真に撮ると、まるでで紳士服のモデルのようで周りはお腹を抱えて笑っていました。
<本人は真剣ですがこの日が土曜日だったため「サタデーナイトフィーバー」と銘打たれた写真>
4.13(日)
・カフェにいらしたアブダビからの女性。カフェで使用している12ヶ月マグカップの、7月のマグカップに入って運ばれていくホットチョコレートを見て、「"7"は私のラッキーナンバーなのよ。」と、羨ましそう。飲み物を運んだ渡辺さんが、「私の名前は、"なな(七)"です。日本語で"7"という意味なんですよ。」と、お伝えすると、「"七"知っています。あなたは私のラッキー7なのね!」と、喜んでいました。
4.14(月)
・カフェのテイクアウトコーナーのホットドッグのパンがすこしだけ変わり、更においしくなったそう。今までよりもパリっと歯ごたえ出る焼き方をしているとのこと。ぜひお試しください。
4.15(火)
・イヌシデやクヌギの黄色い雄花序が落ちてきています。水にぬれると染みになりやすいので、できるだけ早めに取り除くようこの季節の清掃は慌ただしいです。
<沿道に落ちたものであっという間に袋がいっぱいに>
4.16(水)
・カフェ入口に下がっている多肉植物の寄せ植えに、エケベリアの小さなお花が咲きました。すぅっと伸びた茎のお花が先に垂れ下がるユニークな形。風にゆらゆら揺れながらお客様をお迎えしています。
4.17(木)
・企画展展示「ジブリの森のレンズ展」も残すところあと1ヶ月ほど。トライホークスには市川さん・小野さん手作りのレンズ展のパンフレットパネルも飾られています。小野さんは「絶賛発売中だよ!絶賛!」と言っています。
4.18(金)
・カフェ店内は、イースターの影響か海外のお客様が多くなり、私たちにとっては意外な質問が寄せられることがあります。3月から始まった『春野菜の山盛りパスタ』に入っている<しらす>が海外の方には馴染みがない方も多い様子で、「これはアンチョビ?」「初めて食べる」など、興味津々でお話されています。スマートフォンですぐに<しらす>を調べはじめる方もいて、なかなかの注目度です。
4.19(土)
・ネコバスで遊ぶ5歳の女の子。「ねーねー、お母さんも遊ぼうよー。」と言う女の子に、「12歳までだから、入れないよー」とお母さんが答えると、「え、お母さん6歳じゃん!入れるよ!でもお父さんは42歳だから遊べないね。」と、女の子。お母さんはなんだか恥ずかしそうでした。
4.20(日)
・森田くんが、<チャレンジ富士五湖>という、山中湖からはじまり、河口湖、西湖、精進湖、本栖湖と富士五湖全てを回る、全長112キロメートルのウルトラマラソンに参加してきたそう。朝4時半にスタートということで、この日出勤したスタッフは、「もうスタートしたよね。」「42.195キロだって想像つかないのに、112キロってどんな感じだろう?」など、今頃はどのあたりか、時々森田くんと富士五湖に思いを馳せていました。残念ながら70キロ時点でリタイアし、最後の本栖湖はたどり着かなかったそうですが、すがすがしい顔で翌日出社してきた森田くん。「お疲れ様!生きて帰ってきてよかった!」「今年こそ禁煙だね!」と、温かい言葉を掛けられていました。
4.21(月)
・昨年12/23に館内でクリスマスコンサートを行ってくれた、プリシラ・アーンさんが来館。というのも、夏公開の米林監督の新作『思い出のマーニー』の主題歌に、彼女の歌が決定したのです。きっかけとなったクリスマスの一日のことを振り返りながら、「My biggest dream came true!」とにこやかな彼女。なんだか私達も嬉しい気分のおすそわけをもらった気分でした。
4.22(火)
・月に一度スタッフ間で行っている読書会。来月の読書会の課題本が発表になり、関根くんはさっそくメモしている。ところがノートには聞いたこともない物語のタイトルが記されていました。
「ハックリーヒービンって何?」「どんな話なの」と突っ込まれていました。正解の『ハックルベリーフィンの冒険』をメモしなおした関根くん。本が見つかるといいですね。
4.23(水)
・アトリエでは「クルミ割り人形とネズミの王さま展」の制作作業が続いています。前の通りを歩いていると、何やら農家の人のような出で立ちで作業する近藤さんと功刀さんを発見。収穫中ではない様子ですが、緑を扱っていることは間違いなさそう。あれは一体何になるのでしょうか。
4.24(木)
・ケーキハウスでお渡ししたフィルム切符の絵柄を見て「私のは魔女!魔女だったよ!」興奮気味に話す妹の傍らで、小学生のお兄ちゃんは落ち着き払った様子。「ジブリには魔女がいっぱいいるからね。で、いったいどの魔女なの?」と冷静に切り返していました。「でもジブリの魔女は怖くても良い魔女が多いよね...。」魔女トークに花を咲かせながら階段を降りていきました。
4.25(金)
・閉館後に、運営スタッフに向けた新展示「クルミわり人形とネズミの王さま展」の説明会がありました。
狭いスペースに入れる人数は限られてしまいますが、出席者は皆、安西さんの話に大注目。宮崎監督の世界観が存分に詰まった展示は、まるで一つの物語を見るかのようです。でもこの展示を見られたみなさんの質問を想定して予習することや、原作のドイツロマン主義の文学のことにも目を通したりと、やるべきことは盛りだくさん。でもそれさえもワクワクしてしまう不思議にみちた内容です。スタッフも完成をとても楽しみにしています。
4.26(土)
・井の頭公園内の動植物に詳しい深谷さん。野生種の花を発見すると、花の名前とともに豆知識を教えてくれます。
<こちらは3月撮影の"ウラシマソウ"。毒草です。>
<"ジュウニヒトエ(十二単)"。花びらが重なっているからだそう。>
<"キンラン(金蘭)"。絶滅の危険がある種。>
ダテにそぞろ歩きをしているわけではないようです。井の頭公園のどこかで出会える生き物たち。もしかすると、深谷さんにも会えるかも知れません。
4.27(日)
・ジブリ社内で、久々の社内婚のニュースが。井の頭公園内の見回りに余念のない深谷さんが、「両家ご対面のピクニックを目撃した」と報告し、ウワサが真実に。本当に、井の頭公園は様々な発見で満ちています...。
4.28(月)
・デリバリーのお弁当についてきた「あさり風味の即席みそ汁」。郎店長は、<ピーマンの肉詰めフライ>に、なんとこの即席みそ汁を搾り出し食べていた事実が発覚!なんでも、あさり風味のソースだと思っていたそう。負けず嫌いの郎店長は、「人と同じことは嫌いだからさっ...」と苦しい言い訳。ついさっきまで、「これからは炭水化物じゃなくて野菜と果物を食べるようにしていかないとね」と食べ物には敏感であるような発言をしていたのに。是非、食べ方にも注意をはらってください。
4.29(火)
・先日北海道を旅した菅井さんが拾い集めた松ぼっくり。東京ではなかなかお目にかかれないようなサイズや形のものばかりで、さっそくごあんないじょカウンターに飾られています。しかし暖かくなるにつれ松かさが開き、その中から、これまた見たことのない虫がひょっこり現れました。虫好き女子の千葉さんと島崎さんは嬉しそうな笑顔で歓声をあげましたが、虫嫌い男子堀田くんは苦々しい表情。対照的な様子を見た菅井さんおもしろくて仕方なかったそうです。
<菅井さんの拾ったマツボックリ>
4.30(水)
・ネコバスで遊んでいた5歳くらいの男の子に「お友達になって!」と言われた宮島さん。「いいよ!」とすぐに答えた彼女ですが、ネコバスに配属されて約一ヶ月、男の子の言葉がどうやらとても嬉しかったようです。その後「告白されちゃいました!」と周りに話す姿は、ハートマークが飛んでいるようでした。