2014年9月 


9.1(月)

・夏の花"ウォーターカンナ"の葉の上で、夕立の雨のしずくがコロコロと転がり、光輝いています。夏から秋へのバトンを受けるように、サンクンテラスでは"ウォーターカンナ"に代わり、"パンパスグラス"が風になびき始めました。夏の終わりはどことなくせつなさをにじませますが、パンパスグラスからお月見、そしてお団子と連想し、秋の風情にお腹がなるこの頃です。
140901.jpg

9.2(火)

・カフェでは休館日を使って薪ストーブのメンテナンスを行いました。ホールスタッフの原さんは、今回が初めての立ち会い。苦手なデジタルカメラに苦闘しつつ、撮影に挑みました。
140902a.jpg 140902b.jpg
すると煙突の中からスルスルとヤモリが逃げてきて、職人さんから原さんに手渡されました。原さんはこの予想外の登場人物もばっちりカメラに収めていました。薪ストーブは、あと2か月ほどで火が入る予定です。
140902c.jpg


9.3(水)

・小さなお子さんに人気の"ポニョのパラパラブック"。『崖の上のポニョ』の動画が一枚づつ描いてあるページをパラパラとめくると、動いて見える仕組みになっています。ショップの宮本さんがページをめくりながら女の子に見せてあげると、何度もアンコールが起こっていました。


9.4(木)

・アトリエでは、新しい展示物の制作がすすんでいます。館主と吉田さんが、毎日せっせとアトリエに通い、ふたつのある展示物の筆をすすめています。
140904.jpg
「ここに(吉田さんの出身地の)松江のような景色を描けばいいから」「え...」という会話が聞こえてきますが、さてどんな世界が広がっているのでしょうか?完成が楽しみです。


9.5(金)

・昨年『風立ちぬ』を見て以降、すっかり美術館のファンになったという小学校5年生の男の子。夏休みの自由研究では、その時代背景を調べて壁新聞を作ったそう。もうすでに3回も遠方から来館してくれており、朝から閉館までじっくり楽しんでくれています。「そういえば壁新聞って作ったなぁ...」と男の子の話に懐かしそうな目をしながら頷く豊村さんでした。

9.6(土)

・来月入社してくる新入社員の受け入れの準備をしている総務の大口さんと小池さん。大事な書類を読み合わせ中に、なぜか笑い声が聞こえてきます。肝心なところで噛んでしまい、つい吹き出してしまう小池さん。研修の時は笑ってしまわないように、小池さんから離れておこうと心に決める大口さんでした。

9.7(日)

・朝晩が涼しくなりだし、秋の気配を感じ出した今日この頃。八田さんご夫妻から白ぶどう、武重さんからは梨がたくさん届きました。みずみずしい果物をみんなでほおばりながら、秋の訪れを実感します。素敵な差し入れをありがとうございます。

9.8(月)

・修学旅行で来館されている学生の皆さんは、限られたお小遣いでお土産を買うので悩みに悩んでいます。ある学生さんは、2人の弟さんへのお土産で長考していました。最終的にオリジナルTシャツを2枚買う事にしたそう。しかしながら手元に残ったお小遣いはごくわずかの様子。自分用には小さなトトロのキーホルダーのみを選んだ姿を見て、「優しいお兄ちゃん!」と、胸がキュンとしてしまった福島さんなのでした。

9.9(火)

・まだ夏の名残を感じている日々なのに、北嶋さんと藤原さんの机の周りは、クリスマスモード。12月のクリスマス装飾について、早くも準備がはじまりました。さて、今年はどんなテーマで館内が彩られるのでしょうか?11月後半まで楽しみにお待ちください。
140911.jpg
<いろいろ検討中です>

9.10(水)

・ネコバスに並んでいた男の子。長靴を脱ぐと、なんと中にはドングリがたくさん!「足が痛い痛い、ってずっと言ってたけど、ドングリこんなとこにいれてたの?大事なのはわかるけど...。」とお母さんは苦笑いでした。


9.11(木)

・この日カフェの店内に飾られたお花は、食べたことはあっても見ることはあまりないお花でした。白くてほんのり甘い香りのするランにも似たこのお花。答えは<ショウガ>です!ショウガ独特の刺激のあるあの風味からは想像しにくい、クチナシのような甘い香りです。お花の前を歩くとほのかに漂い、働きながらうっとりとした気分になるスタッフでした。
140908.jpg


9.12(金)

・閉館後、入金用の機械の前に侃々諤々、たむろする男性陣。どうも機械にエラー表示がでるようです。トラブルの際にいつも面倒をみてくれる総務の2人の女性は、すでに帰宅した後でした。ああでもない、こうでもない、といじくり回し、「しょうがねえなあ、俺の出番か」「僕が直します」と手を出す者が増えていくものの、一向に正常動作しないまま。結局、この日の作業は翌日に持ち越されました。翌朝確認すると、"蓋が閉まっていない"というまさかのオチでした。
140912.jpg
<文殊の知恵とはいかず...>


9.13(土)

・本日は故・山崎事務局長の命日。ホワイトボードの下にいつも置いてある写真に、大口さんが可憐なお花を生けています。
140913.jpg
その後、誰かが<ウコンの力 レバープラス>も、そっとお供えしていました。


9.14(日)

・八幡神社の大祭のお神輿に、今年も参加しました。昨夜の宵宮では、ショップの中村くんが初めての参加。
140914e.jpg
とはいえ、ここで初参加なだけで、中村くんは子どもの頃からずっと地元で活躍していたエキスパート。堂々とした活躍ぶりでした。
そして、本日は恒例の、美術館を通過する下連雀第一町会のお神輿に7名の猛者が参加。勇猛な掛け声とともに吉祥寺通りを邁進してきます。海外からいらしたお客様も勇壮な掛け声にのせられて、沿道や屋上から注目しています。
140914c.jpg 140914h.jpg
<深谷さん、西川さん、矢澤さん、鵜木さん、吉川さん、郎さん、天内さんが参加しました>
トトロの受付の前で"木入れ"に指名される深谷さん。
140914b.jpg
一休みした後、向かいの酒屋さんで小休憩をとるとのこと。
140914a.jpg
なぜかここからの移動は応援に回った鵜木さん。その後あちこちから突っ込まれていましたが、元気に手拍子をして送っていました。

9.15(月)

・「クルミわり人形とネズミの王さま展」の展示室にあるケーキは、大人にも子どもにも、そして海外からのどの国の人にも大人気です。絵本から抜け出たような大きなケーキの前で「ハッピーバースデー」の歌を歌っている中国から来てくれた親子。匂いをかいで「いい匂いがする~」「これチョコレートだよ」と楽しんでいる子ども達。特に香りはついていないのですが、匂いも感じられるのは、うらやましいくらい素敵なことですね。

9.16(火)

・カフェの裏庭に"ムべ"という植物が大きく育ち始めました。さかのぼること数年前、お花屋さんが店内に活けてくださったこの"ムべ"の実を収穫し、裏庭にコッソリと種を蒔いた小池さん。忘れたころ芽が出ているのを発見し、今ワクワクしながら成長を見守っているそうです。
140916.jpg

9.17(水)

・ご両親からはなれて元気にネコバスで遊んでくれた小さな男の子。交代の時間が来ると、とてもショックを受けた表情で、驚きと動揺を隠しきれないほど悲しそうな様子。それでも男の子は、歯を食いしばり、涙を必死でこらえながら「ばいばい...ばいばい...」とネコバスの顔と手にそれぞれ挨拶してお母さんのもとに戻りました。涙をこらえて最後まで決して泣き顔を見せまいと耐え切った「男のプライド」に、恐れ入った小川くんでした。

9.18(木)

・ステンドグラスから差し込んだ色とりどりの影が壁や床に移りこみ、この季節は一段と幻想的な輝きを見せています。本日もご婦人がステンドグラスにうっとり。小山さんが「綺麗ですよね」と声をかけると、「あら、あなたも綺麗よ」とのお返事が。顔を見合わせ「うふふふ」と照れ笑いをしていました。


9.19(金)

・ショップの備品を整理する棚など、これまでも多数製作してきたDIY女子の阿部さん。今回はラッピング包材の収納用カートを作ってくれました。かなり大きな物なので、「家からどうやって引いてきたの?!」「立派なのができたね!」と、みんながワイワイ集まって褒め称えると、恥ずかしがってビューッと隠れてしまいました。朝早く道具とともに出勤し、現場でこっそり組み立てていた模様です。そしてまたある時、ショップのレジの中で引き出しの小分けトレーが新調されていました。引き出しを開けて「あっ」と驚いている人を見て、そっと微笑む阿部さんなのでした。


9.20(土)

・閉館までネコバスで遊んでいた5歳の男の子。とても礼儀正しくて、スタッフにしっかりした敬語で話す様子は大人以上に大人っぽい。閉館の時間がくると「遊んでくれてありがとうございました。」とスタッフに話かけてくれた男の子。明日はおもちゃを買ってもらって飛行機で家に帰るとのことで、「6歳になったらまた来ます。そのときに見せに来ますね。」と再びの来館を約束してくれました。


9.21(日)

・カフェでは、新メニューの話題が出はじめました。店内でもテイクアウトコーナーでも、何か新しい動きがありそうです。夏野菜から秋野菜のシーズンへ移り変わり、どんなメニューが登場するのでしょうか?

9.22(月)

・ドングリが毎日ドンドン落ちてきています。まるで樹に意思があるかのように、なぜか宮村くんの周りに集中して降ってくることが多いそうで、頭に「コツン」と当たることもあるとか。見つけるとなぜか拾い集めたくなるドングリですが、滝口さんが今年もせっせと大量に集めています。滝口さんの机の上には「ドングリ専用ビク」が置かれています。
140922.jpg


9.23(火)

・カフェスタッフの中ではテイクアウト歴は一番短く、周りに教わることが多かった古城さんですが、古城さんの動きや言葉遣いがキレイなので、今では周りの女子スタッフは教えられることが多いそう。テイクアウトでは密かに古城さんのモノマネが流行っているそうです。


9.24(水)

・宮崎監督と吉田さんがコツコツと制作をすすめていた展示物が、本日ひとつ無事に完成!さっそく、閉館後に展示室に持ち込まれ、チェックがはじまりました。
140924.jpg
あの明るい窓の向こうにはある動物が描かれているのですが、絵から出てきてしまった仔が数匹...。この楽しい絵の展示物、どんな名前をつけようか、目下、安西さんが頭を悩ませています。


9.25(木)

・半期に一回の棚卸しに備えて、コツコツと準備作業を進めているショップの面々。今回は、前回のベテランチームと総入れ替えで、ヤングチームが担当する予定。しかし「ちょっと、細かい事が得意な人が今回全くいないんじゃない?」「あれ~?棚卸しってこれも数えるんだっけ?」など、早くも不安になる発言が飛び交っています。がんばれ、若手チーム!

9.26(金)

・バリに旅行にいってきた功刀さん。吉田さん用にお土産に購入したものを、宮崎監督が着色したそう。さっそく身につけて撮影に応じる吉田さんと川上くん。あやしいながらもなんとなく似合ってると評判でした。
140926.jpg


9.27(土)

・11月のある社内企画の為に河口湖方面に西川くんの運転で打ち合わせに出掛けた森田くん、丸山くん、伊神さん。しかし訪ねた施設ごとにトイレに駆け込む森田くんと丸山くんコンビ。トイレの視察ではないのに...と、伊神さんに笑われる二人なのでした。

9.28(日)

・カフェデッキで、迷彩柄のような模様の蛾を見つけた山川さん。葉っぱにまぎれてしまう色なので見失ってしまうのに、ふと気が付くと、また傍にヒラヒラ飛んできている...。なんだかかくれんぼを仕掛けられている気分だったそうです。
140928.jpg
<この中にいます>

9.29(月)

・フクシエンタープライズよりショップを助けに来てくれていた、中村くんと藤田さんの最終勤務日。二人は主に夏のワゴン販売を盛り上げてくれ、中村くんは約一年半ショップを手伝ってくれました。二人ともいつも笑顔でもマスコット的な存在だっただけに、明日からいなくなってしまうなんて考えられないショップの面々。特に関わりの深かった阿部さんは、「こんなに涙もろかったかな...。歳かなぁ...。」と、こらえきれずに涙・涙・涙の別れとなりました。本当にお世話になりました。
140929.jpg

9.30(火)

・2001年10月1日に開館してから本日で13年が満了し、明日からはいよいよ14年目を迎えます。閉館後、地下に降りていった天内さん。人知れず13年使い込んできた鐘をみがきはじめました。「ピカピカの鐘の音が、初心をよみがえらせるように今日中に磨きこみます!よろしくどうぞ。」とのことでした。
140930.jpg