2014年12月


12.1(月)

・ネコバスで遊ぶ順番待ちの列に並んでくれていた2歳くらいの男の子。がんばってじっと並んでいたのですが、途中で我慢しきれなくなり、とうとうロープをくぐってネコバスにダッシュしようと列を脱走。お母さんに「だめよ、順番!」と注意されると、男の子は「だって、我慢できなかったんだもん!!」と、とてもとてもネコバスに乗りたい気持ちを大きな声で発表していました。

12.2(火)

・カフェではいよいよ薪ストーブに火が入り、使用開始となりました。そのために欠かせないものといえば、薪割り。薪割りの担当は梨子木くんなのですが、今年から新人の根津くんも参加することとなり、早速薪割りのレクチャーとなりました。最初はなかなかうまくいかず、梨子木くんのお手本を真剣に見つめる根津くんなのでした。
141202.jpg
<先輩の薪割り>

12.3(水)

・企画展示「クルミわり人形とネズミの王さま展」の原作のお話は、クリスマスイヴの晩の出来事です。ですので一年間いつでもクリスマスの雰囲気が味わえる展示室ですが、館内のクリスマス装飾開始と共に、室内には更にクリスマスツリーなどの飾りが増えました。ここならではのツリーの飾りに気づいた方は、皆思わぬ発見をされた表情で「あ!」と嬉しそうな笑顔をうかべています。

12.4(木)

・ショップでは、"ケアレディ"晩秋の回として、新人二人に向け、先輩スタッフによる〈嘔吐・頭部出血・高熱のお客様対応の見本演技〉を見せる研修が行われました。シナリオと役割を事前に知らされていたので、何が起こるかは想定しての見学だったのですが、いつも以上に真剣に取り組み、力の入った佐野くん。なぜか役者魂に火が点いたようで、アドリブがポンポン飛び出し周りから大ブーイングが飛んでいました。

12.5(金)

・『思い出のマーニー』の公開にあわせ、開館前にフランスのマスコミ取材がありました。早朝から大勢で来てくれたフランスのマスコミのみなさんは、館内のあちこちで「トレビアン!」という声をあげています。フランス語がわからないスタッフも、洗練された様子の皆さんの率直な感想を嬉しく聞いていました。
141205.jpg
<館長への質疑応答中の様子です>


12.6(土)

・企画展示室のバレエ劇場の前で、複雑な顔をしている女の子。展示室内で流れているオルゴール曲に聞き覚えがあり、なんの曲だったか一生懸命思い出しています。結果、それは目覚まし時計にお母さんが設定していた曲だったとのことで、朝起きないといけない記憶と重なった、そんな複雑な表情のようでした。

12.7(日)

・新年にはまだ早いのに、休憩室付近では毎日のように「おめでとう!」という声が飛び交います。今月下旬から年明けにかけて、入籍するスタッフがなんと6名も続くのです。「一体なぜ?!このビックウェーブは!」と館長もびっくり。各所で「実は...」と報告する姿と祝福される姿が見かけられ、寒いこの時期ですがホットな話題で持ちきりです。

12.8(月)

・クリスマス用に中村さんが作ったクルミのキャンドル。カラになったクルミにろうを流し込んで作ったもので、小さいながらも存在感があり、子ども達にも人気です。新人の田中くんは自分の部屋にも飾りたいくらい、そのキャンドルがいたく気に入った模様。きっと中村さんに作り方を教わって、またひとつ新しい扉を開けていることでしょう。

12.9(火)

・10月入社の山口さんと遠藤くんがいよいよショップでレジデビューをするので、一日かけて研修が行われました。リーダー格の森田くんに見守られながら、研修担当の関根くんと佐藤さんが手取り足取り教えています。レジは関根くんと佐藤さんの担当ですが、阿波谷さんと山崎さんも研修担当のメンバー。たくさんのお父さんお母さんと見守らる子どものようで、中にはおじいさんのように見える先輩もいますが、すくすく大切に育ってられています。
141212.jpeg
<研修の様子>

12.10(水)

・2階ギャラリーではじまった、トライホークスの本棚より「長くつ下のピッピ」展。昔読んだという大人の方が多く、そのことをお子さんに話している風景が目立っています。7歳くらいの女の子は、お母さんに「山賊のむすめローニャ」をおねだり中。お母様も子どもの頃「長くつ下のピッピ」に夢中になったそうで、娘さんも同じようにリンドグレーン作品に興味を持っていて嬉しそうです。仲睦まじい様子でページをめくっていました。

12.11(木)

・休憩室の掲示板には、スタッフ向けに様々なお知らせが貼ってあります。ある日のお知らせでは、おすすめの本をトライホークスのメンバー自らが広告塔になり、小幡さんが素敵なチラシを制作。今年の年末年始の読書量に影響しそうです。
141211.jpg

12.12(金)
・カフェデッキの朝は、開館前に様々な準備を行うので早朝からバタバタと力仕事が続きます。そんな中、なぜか広報の机さんがお手伝いに現れました。今朝は取材の予定はないのでみんなが不思議に思っていると、「特に理由はないんだけど、新しい靴を買って気分が良かったから。」とのことでした。

12.13(土)

・人間観察が大好きなショップの森田くんの朝礼での一コマ。「エスカレーターに並ぶ列がどこから左から右に変わるのか調べて歩いたことがあって、岐阜県の大垣が東日本と西日本の分岐点らしくて。」と、みんなをポカンとさせる発言をしています。「本当に暇だなぁ...!」と、郎店長の一言で片づけられてしまいました。常日頃から人とは違った鋭い観点で物事を見ているので、「そんなこと考えてたの!?」と、時折ドギマギさせられるスタッフです。

12.14(日)

・毎年、サプライズで企画しているクリスマスイベント。今年はクルミわりとネズミの王さま展にちなみ、バレエの催しが検討されています。クララ役の少女に中央ホールで舞ってもらえたら素敵なのですが、オークでできた床や螺旋階段など、ステージとは違う条件がたくさんあります。この条件を生かした公演が実現できるのか、今日の閉館後はその検討とリハーサルが行われました。たまたま帰宅前にその様子をみかけたスタッフは、バレエを間近で見られるかも知れない豪華さに大喜び。胸が高鳴る一夜になりました。

12.15(月)

・今年最後の読書会を開催しているスタッフたち。でも12月は恒例のクリスマス仕様で、ピザやケーキを囲みながらのお楽しみ会も兼ねています。肝心なテーマの本はというと、岩波少年文庫『ファーブルの昆虫記』上下巻。虫好きと虫嫌いでは感想に大きく差があり、両者納得のいかない表情で聞いています。そんな中、大の虫好きの千葉さんの感想があまりにもまとまっており、虫嫌いはぐうの音も出ません。その後千葉さんは"チバーブル"と命名され、本人も満足そう。侃々諤々で会は続くのでした。
141215.jpg

12.16(火)

・子どもたちがバサバサと手を羽のように上下させて、中央ホールを行き来しています。鳥の真似でもしているのかと思いきや、どうやら『パン種とタマゴ姫』に出てくるバーバヤーガを真似ているようです。映画に出てくるバーバヤーガは怖くて泣き出す子もいますが、こんなかわいいバーバヤーガなら、また違ったお話になりそうです。

12.17(水)

・クリスマス装飾の飾りのひとつに、"トロッケンゲビンデ"という木の実を使ったものがあります。その耳慣れない名称を見事覚えた堀田さんは披露したくてしょうがない様子。いつお客様に聞かれるか、とウズウズ待ちどうしい日々なのでした。

12.18(木)

・原さんがクリスマスの飾りに作った"あるもの"が子どもたちに人気です。ドイツでクリスマスに飾るレープクーヘンという香辛料などを入れて焼くお菓子を、紙粘土でそっくりに作ってみた飾りなのです。子どもたちはこっそり指で触ってぺろっとなめていたり、匂いを嗅いで確かめています。そんな様子をこっそり見ては、にんまりしている原さんでした。
141218.jpg

12.19(金)

・カフェのテイクアウトでは、新人の橋谷くんがレジ係に挑戦。先輩スタッフに見守られつつも、順調な滑り出し。海外からのお客様がいらっしゃると苦手な英語で一生懸命受け答えしています。お会計が終わると、とても大きな声で「さんきゅー!」とご挨拶をして、先輩スタッフを驚かせていましたが、お客様には気持ちがちゃんと伝わっているようで楽しそうでした。

12.20(土)

・新人の山口さんが、ショップの朝礼で話してくれたお話。「私の出身地・徳島には"どちらいか"という方言があり、"ありがとう"と言われた時に返す言葉です。こちらこそ、とんでもない、というようなへりくだりの言葉で、"どちらへおっしゃることでしょうか"、が語源のようです。なのでお客様からお礼を言われると、ついつい"どちらいか~。"と、答えてしまいそうになるのですが、徳島の方以外には通じないので、言葉で通じない分も表情や仕草に気持ちを込めていきたいと思います。」とのことでした。

12.21(日)

・イスラエルからお越しの男性が、朝ごあんない所に来て楽しくお話をして下さいました。閉館間際にまたご挨拶に来てくれましたが、朝はとても楽しげだったのに、閉館頃になると少し元気がありません。あまりにも気に入ってしまい、離れがたくなってしまったそう。周りのお客様も楽しませて下さる千両役者ぶりやその素敵な雰囲気に、すっかり心奪われるごあんないじょ(女性)スタッフでした。

12.22(月)

・年末が近づいてくると、事務所の面々はバタバタし始めます。この時期になると総務席の周りには忘年会やイベントのアイテムがちらちらと現れ出します。ある準備のため、ネズミの被り物を作りだす小池さん。その出来の良さに、「池ちゃんは、その道でもやっていけるんじゃないかなぁ...」と感嘆する赤澤さんでした。
20141222.jpg

12.23(火)

・半袖Tシャツで来てくれた男の子。「寒くないの?」と聞くと、「うん。全然寒くない!」と鼻をズルズルいわせながらもきっぱりと答えてくれました。立派なヤセガマンぶりが、さすが男だなぁ、と感心するいつも凍えている外エリアスタッフでした。

12.24(水)

・今日はクリスマスのサプライズイベント当日。11時、13時、17時の3回、企画展示「くるみ割り人形とネズミの王さま」展にちなんで、約5分のバレエを踊ってもらう企画です。原作では、クララはクリスマスの晩にみんなが寝静まってから、プレゼントにもらったくるみ割り人形が気になり、こっそりと起きだして来ます。中央ホールに時計の鐘の音が響き渡ると、物語の主人公クララを演じる坪内夕起子さんが、お話と同じように、1階のバルコニーにくるみ割り人形を探しに登場します。
141224c.jpg
ホールに立っているくるみ割り人形を発見しますが、まるで夢の中のようにうまくすすめない様子を螺旋階段で表現し、困難を乗り越え二人が出会うというストーリーで、華麗な踊りを披露してくれました。
141224b.jpg 141224d.jpg 141224f.jpg
この構成を考えてくれたのは、世界的に著名なダンサーの首藤康之さん。11時の回では、ネズミ役をスタッフの渡辺さんが演じ、物語への導入を務めました。そしてなんと、更なるサプライズで、13時と17時は、首藤さんご自身がネズミ役で登場。会場を沸かせながら物語へと誘ってくれました。
1421224e.jpg 141224a.jpg
5分はあっという間に過ぎてしまい、本当にクリスマスの一夜の夢のよう。今日来てくださったみなさんへ贈る、クリスマスプレゼントでした。

12.25(木)

・絵本『3びきのやぎのがらがらどん』を大好きだという2歳くらいの男の子。まだうまくお話はできないけれど、保育園で習ったというがらがらどんの歌「おおきいやぎの、がらがらどん!はーしを...」と、とても上手に歌っていました。しかも、男の子はほかの人に読み聞かせるように、絵本をお父さんお母さんに向けページを上手にめくりながら読んでおり、周りの微笑みも誘っていました。

12.26(金)

・来年度の新企画展示の準備が少しづつはじまっています。宮崎監督の描いたイメージを見ると、これまでの企画展示とまったくちがう点があり、斬新なプランが練られています。これは大変な事になりそう...で、あると同時に、ワクワクと期待もふくらむ一同でした。

12.27(土)

・最終営業日。2014年も今日が最終開館日です。閉館後にクリスマス装飾は撤収され、明日の出勤を残して、スタッフもお休みに入ります。2015年は、はたしてどのような一年になるのでしょうか?来年も、入った時より、出る時にちょっぴり心がゆたかになってもらえるよう願い、がんばっていきます。来年もどうぞよろしくお願い致します。
141228.jpg