2015年4月
4.1(水)
・桜の花びらが舞う季節になりました。隣の西園では桜が満開です。外の陽気に誘われて、館内から外の空気を吸いに、カフェデッキやテラスに顔を出すスタッフが増えてきています。
4.2(木)
・事務所に人が少なく、閉館5分前に急遽鐘を鳴らすことになった天内さん。突然の出来事でしたが、10年ぶりの役目を無事成し遂げました。しかし、張り切ってスナップをきかせすぎたようで、「手首が痛い」と帰っていきました。
4.3(金)
・5/30からの新企画展示「幽霊塔へようこそ展 ―通俗文化の王道―」のお知らせが始まりました。大きな塔と一人の女性。どんな展示になるのでしょうか。江戸川乱歩の『幽霊塔』をぜひ読んでみて下さい。
・海外の方と英語と日本語で電話のやりとりをしていた内藤さん。「美術館」「レストラン」「そば」の単語から、美術館に来る前におそば屋さんに寄りたいということがわかり、メールで近くのお気に入りのお店の詳細を送りひと安心。しかし一向にお返事がなく不安そうです。その様子を傍で見ていた館長がひとこと。「お"そば"屋さんじゃなくて、美術館の"そば"の店を探していたんじゃない?」。今度から英語のやり取りは、他の人にお願いしようと内藤さんは心に決めたそうです。
4.4(土)
・美術館の入口に向かう道に咲いている白い花の名前は「アーマンディ」。ちょうど満開でとても綺麗な花なので、沢山のお客さんに「この花の名前はなんですか?」と聞かれます。さっそく覚えた花の名前を聞かれ、「これはアーマンディです」とにこにこ答える鵜木さんに、「今のオススメは桜とコブシとアーマンディ!」と楽しそうに話す成田さん。外エリアのスタッフも待ちに待った春の訪れに心躍らせている様子です。
4.5(日)
・閉館後、2階事務所を通りかかったカフェの根津くん。事務所にいた人たちに「お疲れ様でした!」と挨拶をし、手に持っていたキャップをパッと被りました。そして、「NY(ニューヨーク)」の文字を指差し、「ネヅ・ユウキです!」とドヤ顔。根津くんが去っていった後、事務所は深いため息に包まれたのでした。
4.6(月)
・5/30(土)からスタートする「幽霊塔へようこそ-通俗文化の王道-」の展示説明会がスタッフ向けに行われました。宮崎監督が中学生の時に読んだ『幽霊塔』の記憶や作品を遡って見えてくる時代背景、『幽霊塔』を取り巻く作品など、安西さんの説明に真剣な表情で聞き入っていました。調べれば調べるほど思いがけない面白さや驚きがあったり...。説明を聞いたスタッフの勉強にも熱が入っています。
4.7(火)
・アトリエの川上くんが捻挫をして松葉杖で出社。右足が左足の倍ぐらいに腫れていました。しかしそのことよりも、小柄な竹林さんより松葉杖の方が長いということで話題になっていたそうです。
<早く治りますように>
4.8(水)
・今月から土星座では「やどさがし」の上映が始まっています。イースター休暇で来館してくださっていた海外の方がとても多いのですが、セリフがほとんどなく、すべての音声を人の声だけで表現しているこの映画はとても人気です。上映終了後、欧米からお越しの男性より「短編映画に出てくる赤毛の女の子の名前は?」とご質問がありました。「フキちゃんといって、読み方は"FUKI"です」と書いてお見せしたところ、聞き馴染みはないけれど印象に残る名前でおもしろいと喜んでくださいました。
4.9(木)
・常設展示室で小学生の女の子から「となりのトトロに出てくるオート三輪は○○社のものですか?」という質問が。お話を聞いてみると先日工場見学で同じものが展示されているのを見て、とても印象に残っていたそうです。細かいところもしっかり見ながら、この美術館でも楽しんでくれているのだなと思う比留間さんでした。
4.10(金)
・子どもたちがショップにお土産を買いに来ると、お土産リストのメモや、お母さんから預かったメッセージ等々、かわいい落とし物を拾う事があります。落とし主が現れない時はちょっと心配になってしまいますが、大事に書かれた文字を見て、少しほっこりした気分になります。
4.11(土)
・トライホークスで美術館オリジナルのポストカードを購入してくれた4歳の男の子。「うちにポストがあるんだよ!」と嬉しそうに話してくれたのでお母さんにお話を伺うと、お母さん手作りのポストでいつも2人でお手紙を送りあっているそう。このポストカードにどんなことが書かれるのかな?と男の子の様子をみて嬉しくなる小野さんでした。
4.12(日)
・久しぶりにジブリ美術館フットサル部が活動しました。仕事帰りということもどこ吹く風で、総勢16名の男性スタッフが、いつもは見られない肉食男子と化してコートを走り回っていました。次の日、女性スタッフは「誰が一番上手いの?」「筋肉痛になってない?」と興味津々。「○○くんのプレーが良かった!」「筋肉痛は来てないから若いってことかな!」と元気に答えていたものの、後日、遅れてやって来た筋肉痛にみんな顔を歪ませていたのでした。
4.13(月)
・地下1階の中央ホールにある大きなクルミ割り人形の前で、妹になにやら懸命に話しているお兄ちゃん。どうやらクルミ割り人形でクルミを割る仕組みを教えているようです。身振り手振りも交え、最終的には自分が人形になったつもりで口を大きく動かして説明していました。
4.14(火)
・事務所にふらりと現れた三好さん。長時間、資料の整理をしていたそうでお疲れの様子。カフェの渡辺さんが白シャツを着ているのを見て、「わたなベイマックスに癒されたい・・・」と言い残して、ふらふらと帰って行きました。
4.15(水)
・館長、小林さん、ショップのスタッフがマンマユート便りの取材で出張に旅立ちました。どんな記事になるのでしょうか。更新は6月の予定です。どうぞお楽しみに。
4.16(木)
・困った顔をしてレジにやって来た女の子に、「ちょっとこっちに来て!」と声を掛けられた佐藤さん。何事かと一緒についていくと、ディスプレイされていたクルミ割り人形が倒れてしまっており、「早く助けてあげて!」と、まるで "クララ"のように心配してくれました。「じゃあ、一緒に助けてあげようか!」と、佐藤さん。おかげで今では、いつものキリリとした表情でショップを見守ってくれています。
4.17(金)
・笠屋で机の入れ替えをすることになりました。PCや資料など、机の上の荷物を早めにどかそうと準備を始めたところ、予想以上に早く終わり手持ち無沙汰になってしまいました。即席でコンパクトながらも快適な袖机デスクを作り、新しい机の到着を待つ内藤さんでした。
<どこへでも移動できます>
4.18(土)
・カフェでは先日から新メニュー「わんぱく肉ボールをのせたナポリタン」が始まりました。大きな肉ボールの中にはうずらの卵が忍ばせてあり、割ってびっくりされる方も。ホールスタッフはお客様のそんなリアクションをみて、しめしめと嬉しくなるのです。
4.19(日)
・美術館は井の頭公園の森の中にあるので、桜の花びらや落ち葉など、季節を感じさせるものが空から降ってきます。今はクヌギやイヌシデの花殻がポトポト降ってきては肩や頭にくっついて、お客様と共に入館という事が日常茶飯事。一瞬毛虫に見えなくもないので、くっついていることに気付いてびっくりされている方も。スタッフが気付いた時には、なるべくそっと払っているのですが、なんと言って声を掛けたら驚かせないのか話していると、「"森の落し物"が付いていますよ、って言うのはどう?」と阿波谷さん。素敵な表現に阿波谷さんの優しさが伝わってきました。
<ふわりと落ちてきます>
4.20(月)
・誰もが認める美術館一の俊足を持つ森田くんが、去年に続き"富士五湖ウルトラマラソン"に参加。前回は惜しくも完走できなかったので、今回はちゃんとした食生活と走り込みで当日に備えていました。陰ながら見守っていた阿部さん発信で、激励の寄せ手拭いを作成し、みんなからサプライズプレゼント。当日は朝4時半からスタート、100km見事に走り切りました!手拭いはすぐに汗まみれになったそうですが、それがあったからこそ頑張れた!というコメントと共に、完走した賞状の画像が阿部さん宛に届いたそうです。
<皆の思いがこもっています> <一番下のネコが、、、>
4.21(火)
・カフェスタッフがふと裏庭に目をやると、鮮やかな黄色の花が咲いていました。昨年の日誌にも載っていた「キンラン」です。近年数が減り、環境省のレッドリストに掲載されている植物なのですが、よく見てみると近くにもう一輪咲いていました。昨年はカフェの中庭にか細いのが一輪生えていましたが、今年は違う場所で頑張っていました。毎年少しずつ増えていくのが楽しみです。
4.22(水)
・屋上でスタッフがジョウロで水撒きをしていると、2歳くらいの男の子がトテトテっと寄って「ここ!」「こっち!」と水を撒く場所を教えてくれます。お父さんは「水撒くの、好きなんだよね~。ごめんなさいね」とのことでしたが、家でのお手伝いの様子が窺えて微笑ましく感じました。
4.23(木)
・本日、石光さんはお休み、と思いきやなぜか肩をもむ西川さんの姿。近づいてみるとそこにいたのは「山賊の娘ローニャ」に出てくる"灰色小人"。心なしか気持ちよさそう。
<石光さんがモデルという噂です>
4.24(金)
・館長といえば「晴れ男」、西川さんといえば「雨男」、そして最近新たに噂されているのは小山さんの「曇り女」。小山さんがデッキに出ると、なぜか晴れ渡る青空に雲がもくもく出始めるのです。今日も「大丈夫かしら...」と心配しながらデッキへ出て行く小山さんです。
4.25(土)
・ホッチキスの芯の入れ方が分からなくなってしまった高田くん。「あれ?どうだっけ?」「うちのとちょっと違うんだよ...」「こう?いや...違うな...」と悪戦苦闘。「がんばれ!」と心の中で思いつつ、答えは教えてあげない松島さんなのでした。
4.26(日)
・オーストラリアからお越しの4名様ファミリー。兄弟の5歳くらいの弟くんは入り口のフレスコ画をぐるっと見渡して、「写真を撮れないっていうアイディアはすごくいいね。目で見たものを生涯大切にするよ!」と興奮ぎみに話してくれました。受付スタッフは、そのキラキラ輝いたきれいな目に吸い込まれそうになったそうです。
4.27(月)
・展示室でお話してくれた、とある女の子が通う小学校では、休み時間や授業の開始の合図の鐘を5年生が鳴らして歩くそうです。美術館でも開館と閉館の鐘を鳴らしていることを比留間さんが話すと、閉館までまだ1時間以上あるのに「閉館の鐘が待ち遠しい!」と心待ちにしてくれていました。
4.28(火)
・宮村さんに蛇の抜け殻をもらった滝口さん。すっかりお気に入りのコレクションとなったそのおもちゃで遊ぶ姿がなかなか衝撃的。30cmくらいの透明な抜け殻にストローを差しこみ、ふーっと息を吹き込み、しっぽをピン!と立たせて「ふふっ」と楽しんでいます。蛇が苦手な向かいの石光さんは悲鳴をあげ、隣の矢澤くんは驚愕の表情で見つめています。
4.29(水)
・4歳くらいの男の子がご案内所に来て 「あのね、さっき、こーひーのみ(実)たべたんだ。」と、こっそり教えてくれました。はて?と少し考えましたが、どうやらくるみ割り人形で割ったくるみのことだったようです。きっと大人の味だったということなのでしょう。
4.30(木)
・ショップでは朝礼の内容をプリントアウトして、皆が見られる所に貼り出しています。館長から「陽気な人」についての話があったその日、プリントアウトした紙には"陽気な人=関○"と追記がされていました。「関○って何?」と真顔で尋ねる関根さんに、肩を震わせ笑いをこらえる佐野さんでした。