2015年6月
6.1(月)
・新しい展示が始まり、地下1階からの眺めも随分と変わりました。「わぁっ」と中央ホールの時計塔を見上げて佇む方や、少し高いところから中の仕掛けを覗き込む方など、いろんな楽しみ方があるようです。時計塔の鐘を鳴らすためのハンドルにいち早く気が付くのはやはり子ども達。大人でも息切れするハンドルを一心不乱に回し、スタッフも固唾をのんで見守る中、見事鐘が鳴った時には周りから拍手がおきていました。
6.2(火)
・滝口さんの大好きなコロのぬいぐるみは大事に手洗いされ、きれいな姿で休館明けを迎えられたそうです。事務所のパン種くんも休館中に出勤していたスタッフに洗ってもらい、さっぱりとしていました。
<いい湯だな>
6.3(水)
・カフェ店内では、新たに始まった「ミルクたっぷりこんがりチーズパイ」が好評です。ショーケースにホールで置いていると、お客様がショーケースに近づいてきて「これケーキなのー!」と驚きの声を上げられています。そしてカフェのテイクアウトでは、森のソフトクリームのお楽しみの味が「佐藤錦(さとうにしき)」に変わりました。甘酸っぱい味が梅雨のムシムシを吹き飛ばしてくれそうです。
6.4(木)
・事務所にはスタッフの休館中のお土産が置いてあります。国内外色々なところのお土産があるのですが、どうやら行動パターンが似ているのか、ハワイで知った顔に遭遇したり、同じ寝台列車で北海道に行っていた、なんてこともあったそうです。「美術館あるあるだね~」と、各地から集まった美味しい物をつまみながら、お土産話に花が咲いていました。
6.5(金)
・打ち合せでスタジオに行っていた内野さん。事務所に帰ろうとすると外は大雨。イベントの千さんから「気をつけてくださいね、アーメン」と労いの一言をもらい、少し肌寒い雨の中を帰っていったそうです。
6.6(土)
・「幽霊塔へようこそ展」の迷路は子ども達に大人気で、どの層の子ども達もほぼ躊躇なく入って行きます。送り出す親御さんも迷路の中が見えるので安心した様子で「行っておいで!」と楽しそう。迷いながらもようやくゴールへ辿り着いた様子を見て、こどもたちの成長の一歩となっていたら素敵だなと思うスタッフなのでした。
6.7(日)
・カフェデッキにあるアジサイが綺麗に咲き出しました。梅雨入りを心待ちにしているようです。
6.8(月)
・今年も自衛消防訓練審査会に出場することになりました。今回は指揮者小川くん、1番員田中くん、2番員遠藤くんで、久しぶりの1号消火栓への参加です。毎度のことながら閉館後に毎日練習をしていて、中央ホールにはメトロノームと手拍子の音が響いています。小川くん曰く、一つ一つ丁寧にリズムをとらないと頭に入らないとのことで、高田くんに"リズム系"と命名され、今までとは違った雰囲気の中汗を流しています。
6.9(火)
・美術館にロシアから小包が届きました。送り主は先日美術館にいらっしゃったお客様。中には「ありがとう」のお手紙と一緒に、沢山のロシアのお菓子!異国のお菓子に興味津々なスタッフによってあっという間になくなってしまいました。
6.10(水)
・美術館の建物の周りの植栽も休館中にメンテナンスをしました。同じ緑でもこんなに色に違いがあることに改めて驚きます。この時期は特に綺麗な緑のグラデーション。お越しの際はぜひ目を向けてみてください。
6.11(木)
・年に1度、この時期に開催される美術館のW杯、<WATER CUP>が開幕しました。"作業室の除湿機に溜まった水を捨てる"という作業を誰が一番多くやりとげるかという戦いです。出場メンバーは変わらず石光さん、天内さん、矢澤さんの3人。戦いが始まる前の景気づけに3人がしたことは「とんかつを食べにいくこと」でした。果たして今年のW杯は誰が勝つのでしょうか?
6.12(金)
・草屋では夏に向けて駐車場の草刈りが行われました。功刀さんは「地面が見えないくらいの蟻がいる!」「刈って置いといた草の下にナメクジがたくさん!」と元気に作業。一方、岩本さんはすごく深い雑草の根を淡々と何本も掘り出していて、なんとも対照的な二人の姿を楽しみつつ、一日がかりで無事作業は終了しました。
6.13(土)
・深刻な表情の海外のお客様から呼び止められた小山さん。お話を伺うと「美術館で働いている女性は、みんな前髪を眉毛のところで揃えなくてはならないのですか?」というご質問でした。確かに見渡すと同じ長さの前髪のスタッフがあちこちに。思いがけない質問にびっくりした小山さんは、自分はちょうど今朝、伸びていたので切ったばかりと笑いながらお答えしていました。
6.14(日)
・企画展示「幽霊塔へようこそ展」は、前回の企画展示とは入口出口が反対になっているため、1Fの廊下にご案内役としてパン種くんが座っています。お客様が迷わずに展示室に入られる様子を見て、パン種くんありがとうと思うスタッフなのでした。
<お仕事中です>
6.15(月)
・子ども達に人気の「幽霊塔へようこそ展」の迷路ですが、たまに中で迷子になってしまったり、怖がって先に進めなくなってしまう子がいます。そんなとき、「一緒にいこう!」と声をかけあって仲良くなる子達もいて、地下迷宮の中でも新たな交流が生まれているようです。
6.16(火)
・打ち合せに出かけた机さんと内藤さん。帰りの電車で眠そう内藤さんに、「寝てていいよ」と優しい机さん。その言葉に甘えてうとうとし、もうすぐ降りる駅だなと目を覚ますと、隣に座っていたはずの机さんがいません。慌てて辺りを見回すと、ドアの前で不敵な笑みを浮かべ、電車を降りようとしていたそうです。机さんの優しさには裏がある、と学んだ内藤さんでした。
6.17(水)
・高畑さんが企画展示「幽霊塔へようこそ展」の見学にいらっしゃいました。中央ホールで時計塔を眺め、ハンドルを回す子ども達を応援し、その後螺旋階段を登って展示室へ。展示室では一枚一枚、パネルをじっくりと読まれていました。
・「今年も来た!」と嬉しそうに走っている山川さん。昨年の11月にカフェデッキに現れた山川さんの愛しの蝶〝アサギマダラ〟が、今年は早めの6月にパティオにやってきたとのこと。とても長い距離を飛んでいくこの蝶は、これからいったいどんな旅をするのでしょうか。
<ひとやすみ>
6.18(木)
・今年も夏休みを乗り切るべく、フクシさんがヘルプに来てくれる事になりました。後輩ができたショップの新人2人は、先輩らしく細やかな指導をしており、その微笑ましい姿を陰から笑顔で見守る先輩スタッフ達でした。
6.19(金)
・高畑監督より差し入れのさくらんぼを頂きました。皆で甘くて美味しい山形のさくらんぼを食べながら、「『おもひでぽろぽろ』が見たくなってきたねー」と映画の話も食べる手も止まらなくなってしまいました。
6.20(土)
・カフェデッキで大泣きしている女の子。何事かと聞きにいくと、「私が歌ってたのに!トトロ歌ってたのに!」とのことで、どうやら妹さんに鼻歌泥棒をされてしまったよう。お姉ちゃんが怒っているのもどこ吹く風で、次はまた別の鼻歌を始めていました。
6.21(日)
・遠藤くんがバックヤードのショップの荷捌き所に行くと、顔やら腕やらを赤く腫らして戻って来ます。「どうしたの?」と尋ねると、「昔から本当によく蚊に刺されるんですよ...」と季節の便りにぐったりの様子。今までよく刺されていたスタッフは、一番の若手を選んだ蚊に拍手を送り、役目を終えたと思うのでした。
<蚊取り豚、登場>
6.22(月)
・修学旅行シーズンに入り連日中高生で賑わっているショップには、生徒だけでなく先生方もお土産を選びに来てくれます。そんな中、「ここがこうなってるだろう?こういう硬い殻と関節を持つグループをなんと言うかわかる人!」と、"王蟲"をモデルに生物の授業が始まりました。その場にいたスタッフも遠い記憶を呼び起こし、生徒の一人と化したのでした。
<答えは"節足動物"です>
6.23(火)
・企画展のパンフレット制作に追われている小林さん。打ち合わせで席を外していることが多いのですが、そんな時に限って深谷さんが探しに来るそう。隣の席の栗原さんは「どこ行ったんだ全く、ってよく席の周りをウロウロしてるよ。井戸端会議の相方が不在で困るんだろうね」と笑いながら小林さんに伝えていました。
6.24(水)
・「インサイド・ヘッド」の監督コンビ、ピート・ドクター氏とロニー・デル・カルメン氏が来館されました。企画展示では、日本語は読めないそうなのですが宮崎さんの描いたパネルを隅から隅まで丁寧にご覧になり、土星座の短編映画も、ここでしか見れないからと、とても楽しんで下さったそうです。
6.25(木)
・この日はショップの上野さんの還暦のお誕生日。帰り支度をしている間に休憩室で待ち伏せし、出て来たところをハッピーバースデーの歌で迎えました。目を白黒させている上野さんに、とんぼ玉ブレスレットをプレゼント。入社した10年以上前と全く変わらず、いつも可愛らしく優しい上野さん。「こんな風に歳を重ねていきたいなぁ。」と、誰もが憧れるのでした。これからもよろしくお願いします。
・今年もカフェデッキに夏季限定のラムネワゴンが登場しています。本日の販売担当はいつも元気ハツラツな多田さん。ふと見ると数名の子ども達に囲まれ、なにやら質問され困っている様子。「なんで"ただ(多田)"なのにラムネはタダじゃないの?」と、何とも子どもらしい問い合わせです。多田さんの素敵な笑顔は無料ですが、ラムネは200円です。
6.26(金)
・今日は自衛消防訓練審査会の本番。
この日に向けて毎日練習をしてきました。
本番のピリッとした空気の中、少し緊張気味な小川くん、田中くん、遠藤くんの3人。
残念ながら優勝には至りませんでしたが、必ず優勝しよう!と毎日毎日何時間も頑張っていた様子を見てきたスタッフは、心の中で優勝旗を渡したい気持ちでいっぱいです。3人はみんなの思いと悔しさを胸に、来年へのリベンジを誓うのでした。
6.27(土)
・地下1Fスタッフの宮崎さんはスタッフ内で一番の嗅覚の持ち主。そのレベルは警察犬と同等ではないかと評判で、探し物をしたり、持ち主を当てたり、仕事に生かされる場面もあり頼りにされています。鈍感力を発揮する鼻炎持ちのスタッフは、宮崎さんの鼻に敬意を表するのでした。
6.28(日)
・宮崎監督が描いた「幽霊塔へようこそ展」のパネルは枚数もあってかなり読みごたえがあります。そんな中、パネルの前で30分以上立っている小5の男の子。どうやら話が気に入ってパネルを読み込んでいたそうで、みごとな推理力で秋子さんの正体を暴こうとしていました。
6.29(月)
・バックヤードでナナフシを見つけた大口さんと小池さん。葉っぱの側に移動させてあげると器用に動きまわり、いい場所を見つけたのか、その後どんなに息を吹きかけても微動だにしなくなりました。「遊んでくれない...」と2人はさみしそうです。
<さぁどこでしょう?>
6.30(火)
・休館日の火曜日、2F事務所に上がってくる階段付近から口笛が聞こえてきました。その音色は古き日本映画でさすらいの侍が吹いているかのよう。「どんな大御所がやってくるのか?」「一体誰??」と口々に話す中、「口笛や鼻歌と言えば」で思い浮かぶ人もいるようで、口笛の主の姿が見えると同時に「やっぱり机さんだ」と言い当てた松尾さんと石光さんでした。