2016年3月
3.1(火)
・カフェではこの日、大塚さんがはじめてドリンクカウンターに入りました。オープン前は先輩スタッフに「お手柔らかにお願いします・・・」と少し弱気でしたが、オープンしてみれば先輩スタッフも負けそうなほど元気な声でお客様にご挨拶していて、活気にあふれていました。そしてフラワールームでは田倉さんが数年ぶりにショートケーキを組み立てていました。難しい組み立てで勘を戻すのは大変そうですが、出来上がったケーキはなんだかお母さんが作ったような暖かさを感じるケーキに仕上がっていました。
3.2(水)
・草屋の横のミモザが見事に咲いています。黄色い小さなふわりとした花が春の訪れを感じさせてくれます。しかし、花粉症がひどい伊藤さんは、遠めにミモザを見て「なんですか、あれは!?杉ですか・・・?」と、常緑・黄色から杉をイメージしたらしく怯えていたそうです。
<怯えながら作業中>
3.3(木)
・5月の改修工事に向けて、各所で備品などの整理作業が行われています。本棚一つに入っていたはずなのに、いざダンボールに詰めると、あきらかにそれ以上の量に見える箱数になってしまったり、ちょうどぴったり箱に収まった!と喜んで封をしたものの、背後にまだ入れ忘れていたものを見つけたりと、一喜一憂(?)しながら作業は続きます。
3.4(金)
・先日お伝えしたコゲラの穴ですが、どんどん大きくなってきています。きっと今頑張って中も掘っているところなのではないでしょうか。いつから住み始めるのか、お引越しの日が楽しみです。
3.5(土)
・毎年恒例となっている「三鷹の森アニメフェスタ2016 ~アニメーション古今東西 その13~」が三鷹市芸術文化センターにて開催されました。第一部は古今東西の傑作アニメーションの上映、第二部では原恵一監督のアニメーション映画「百日紅―Miss HOKUSAI―」の特別上映と現代アーティストの小松美羽さんのトークショーが行われました。
第一部のテーマは「動物とアニメーション」。西岡事務局長が一作品ごとに解説をしながら、森やすじさんの「こねこのスタジオ」を始め、計6作品を上映しました。
様々な年代や国の作品がありましたが、どの作品も子ども達は夢中で見ていたようです。第二部「百日紅―Miss HOKUSAI―」の上映もほぼ満席で、小松美羽さんのトークショーは大盛況。映画で描かれている世界は、クリエイターにとっての日常であり、お栄に共感する部分も多かったと話していました。トークショーのあとはライブペインティング。大きな画面に筆や指を使って、お栄の二面性を2匹の動物として描いて下さいました。
3.6(日)
・『幽霊塔にようこそ展』のグッズ"吹き出しメモ付箋"を持っているスタッフ同士で、何に使っているか話していたところ、「あっためて食べてね。って、ごはんのそばに貼ったりしてるよ」と松尾ママさん。「なるほど~。今欲しいんだけどなぁ...と思う時に限ってそばにないよね」と、あるある話をしていると、「たぶん俺も持ってるはずなんだけどなぁ...」と、森田くんが話に参加しようとしてきたのですが、持っていることすら忘れている人は、この話には混ぜてもらえませんでした。
3.7(月)
・1F常設展示室の少年の部屋のステンドグラスも、朝の光がとても綺麗に見え始めました。寒さが戻って来たこの頃ですが、春はもうすぐそこまで来ているのだと感じる光景でした。
3.8(火)
・事務所でお菓子を食べようとした机さん。近くにいたスタッフが「ほろ苦い甘さですよ」と言ったので、「初恋の味ってことだね~」と言うと、「え、初恋ってほろ苦いですか?甘酸っぱいじゃなくて?」と天内さんから返ってきました。影で会話を聞きながら、初恋がどんな経験だったかによって表現が違うんだなと、この妙な発見を誰かに試してみようと企んだ内藤さんでした。
3.9(水)
・温かい日が続き春かと思いきや、今日はまた冬に逆戻りしたかのような冷え込み。
それなのに、社内で一人だけ腕まくりをしている人が。みんなから「寒くないんですか?」「さすが肉体派ですね」と言われていますが、しかし真実は服が破れたのを隠しているだけらしい。
3.10(木)
・閉館後、翌日のイベントのリハーサルが行われました。滝口さんの監督下の元、照明器具を調整する男性陣。
<足で押さえてくれています>
このあと舞台への光の当たり具合をチェックするため、成田くんが出演者の位置に立ち、照明を調整します。「光、来てます、来てます。あ、来た。来た!」と成田くんは一人で大盛り上がり。調整をしていた矢澤くんに「欲しがりなんだからー」と笑われていました。
3.11(金)
・当日までお知らせをしない特別な企画を時々行うことがありますが、本日は「ジブリの森の演奏会」を行いました。
Auraさんによるア・カペラのミニコンサートです。「ナウシカレクイエム」や「君をのせて」など約20分間の演奏で、中央ホールはAuraさんの優しい歌声で満ちた空間となっていました。お客様も、声だけが織りなす響きにじっと耳を傾け、聴き入っていらっしゃったようです。
3.12(土)
・今月ホームページの"GIORNALE DEL MAMMA AIUTO!(マンマユート便り)"でご紹介した、『タイガーモス エッチングモデル』を実際に作ったというお客様がいらっしゃいました。お話をお伺いすると、「手から血を流しながら作りました...」と想像以上に壮絶な感想を頂き、制作者の方々同様、熱い思いがなければ完成は不可能!という事がはっきりわかったのでした。
3.13(日)
・ネコバスで屋根の上に上りたがっていた男の子。雫石くんが「ネコバスのお尻のほうから登れるよ」と話すと「お兄さんのおしり?」「おしりかじりむし?」と周りにいた子ども達も一緒になり大合唱。「おしりじゃないよ!」「虫でもないよ、お兄さん足2本だよ」と必死に返す雫石くんでした。
3.14(月)
・ホワイトデーのお返しを渡す光景が、館内でも、そしてスタッフ間でもあちこちで見られました。それぞれの個性的なお返しに、ホクホク顔の女子のみなさん。毎回自分で可愛くラッピングしてお返しをくれる山本くんの袋を見て、「ラッピングを自分で選んで、詰めてる姿を想像すると女子より女子力高いよね...」と呟く澤登さんです。来年はその女子力を超えられる女子が出てくるのでしょうか。
3.15(火)
・5月の改修工事に向けて、徐々に準備が進められており、今日はフィルムなどを保管する大型冷蔵庫を搬出します。かなり大きな物なので、ちゃんと運び出せるかスタッフが心配そうに見守る中、この冷蔵庫の購入を担当した佐々木さんは、「大丈夫!入れられたから絶対に出せる」と余裕の微笑。そして、みんなの心配をよそに、あれよあれよという間に搬出作業は無事完了しました。
3.16(水)
・事務所で矢澤くんが滝口さんの肩をマッサージ中。カメラを向けると、「いやいや、日常風景ですから。わざわざ撮るほどのものでもないです!」と恥ずかしげ。その照れ笑いをしっかりと写真に収めるスタッフでした。
3.17(木)
・女子ロッカーでみんなでワイワイ話している中、御山さんが人違いをしたまま隣にいたスタッフに話しかけていました。「絶対そうだと思ったのに~!目が悪いのと、おかっぱが多過ぎるから!」と、正当な理由とも一瞬思いましたが、ちゃんと人の目を見て話しましょう、という事に落ち着きました。
3.18(金)
・日差しも風も温かくなってきて、ようやく春らしくなってきたなぁと感じる今日この頃。なんとネコバスの側に飾ってあったどんぐりから芽が出てきたのです!「こんなことは初めて!」とネコバススタッフもびっくり。ついに春が訪れたことを確信したスタッフでした。
<芽が出た!>
3.19(土)
・毎年この季節はあちこちからくしゃみが聞こえてきます。どんな花粉に反応しているのかは個人差があるようですが、ネコバスの宮島さんは、「ミモザには殺意さえ感じる...」と、満開のミモザの花が花粉の塊に見えるようで、恨めしい顔でくしゃみと戦っています。
3.20(日)
・ご案内所で「でぐちはどこですか?」と聞きたかった小さな男の子。でも口をついて出てきたのは「おばけがいたよ!」。後ろにいたご両親は脱力していましたが、迷路で出会った〝おばけ〟について伝えたいことが沢山あったようで、「あのね、それからね...」とお話が止まらないのでした。
3.21(月)
・ショップの朝礼は明るい雰囲気で行われているのですが、特に須田さんの、「今日も一日よろしくお願いします!!」と言う締めの一言が、とんでもなくテンションが高い時があります。声が裏返ってしまったり、イントネーションがおかしかったり、はたまた「今日も一日お疲れ様でした!!」等々、スタッフはズコ~ッとなってしまいながらも、自然と笑顔で朝が始まっていくのでした。
3.22(火)
・事務所にいくと、何人かのスタッフが集まって何かしていました。どうやら矢澤くんがコーヒーの入ったカップを倒して、隣の滝口さんの席にこぼしてしまったそう。リュックについていた「パンダコパンダ」のパンちゃんのパスケースも茶色く染まってしまい、かなりおかんむり。先週の肩もみの効果は消えてしまったようです。
3.23(水)
・スウェーデンから来てくださった男性、1階にある常設展示室の背景画の部屋で「なんだかこの部屋、懐かしい気がする。子供の頃おばあちゃんの家にこんな瓶があって...」と、とても優しい顔でお話ししてくださっていました。
3.24(木)
・テイクアウトでは、台湾出身の新人、陳さんがレジに初めて入りました。テイクアウトのレジは色々なことをお客様にお話しなければならず難しいのですが、陳さんは言葉の壁もなんのその、持ち前の明るさを発揮して素敵なデビューとなりました。
3.25(金)
・スタジオの大口さんからかかってきた電話に出た小川くん。すると「はい、三鷹の森ジブリ美術館です。」の"三鷹"で舌が回らず噛んでしまいます。そんな自分のカミっぷりにうろたえる小川くん、そしてそんな小川くんの様子が手に取るように想像出来てスタジオで笑いを堪える大口さん。カミカミ王子が新たに1人、誕生の予感です。
3.26(土)
・学生のお客様がレジにやって来て、「"ラ・フォリア"ください」とCDをご購入されました。このヴィヴァルディの「ラ・フォリア」は、美術館短編映画の『パン種とタマゴ姫』のサウンドトラックになっていて、映画の上映がない時に購入される方は珍しいので、「映画をご覧になった事があるんですか?」と尋ねると、「学校のオーケストラ部で演奏しているので、久石譲さんバージョンが聞いてみたかったんです」とのこと。どんな感想を持たれたのか、次回映画が上映される時にでもお伺してみたいと思いました。
3.27(日)
・丸山くん達がカフェのユニフォームの打ち合わせをしていると梨子木くんが顔を出しました。試しに試着をお願いをすると、着替えた梨子木くんがキメ顔で「すだまさきみたいでしょ!」と冗談を飛ばすと、丸山くんは俳優の菅田将暉さんを知らなかったのか「え!さだまさし?」と返していました。梨子木さんは説明をあきらめ、「関白宣言」を口ずさみながら帰っていきました。
3.28(月)
・朝礼で、優良防火対象物である認定「優マーク」の交付式が行われました。2006年に規定された「優良防火対象物認定表示制度」のもと、審査・検査を受け、ご指摘いただいた箇所の改善に努め、本日交付することができました。
3.29(火)
・草屋の伊藤さんが不在中、注文していたエアパッキンが届きました。代わりに着席。
<花粉つらい。。。>
3.30(水)
・トライホークスで販売している12色の色の名前が付けられた童話集を、来館の度に1冊ずつ購入してくれる女の子。今回、遂に全ての色が揃いました。まだ小学校中学年だった女の子は、この春で小学校を卒業し、ネコバスで遊ぶのも今日で最後。卒業式に立ち会う先生のように感慨深いスタッフでした。
3.31(木)
・春休みに入り、ご家族でいらっしゃるお客様が増えています。「どこからいらっしゃったんですか?」と尋ねると、「石垣島から来ました。石垣の桜は花びらの色が濃いので、子どもたちは初めて白い花びらの桜を見たんですよ!」と感動を伝えてくださったり、「桜が見たくて日本に来ました。本当に素晴らしいですね!」というスイスからのご家族も。この時期にしか聞けないお話をしてくださり、日本だけでなく世界中から来館されたお客様が、桜の名所である井の頭公園の中にあるジブリ美術館で、この季節を楽しんでくれています。