2017年8月
8.1(火)
・朝、カフェデッキにあるミカンの木をじーっと見ていた松井さん。どうしたのかと尋ねてみると、何かの幼虫がいて観察をしていたそうです。昆虫が好きな松井さんが気になって調べてみると、アゲハチョウの一種でナガサキアゲハの幼虫ではないかとのことです。夕方になり、気になって再び見に行くと、脱皮をして少し大きくなっていました。その様子に早く立派なアゲハチョウになって飛び立ってくれるといいなと話してくれました。
8.2(水)
・今年も夏休み限定のショップのワゴン販売をしています。今年は飴のつかみ取りに、"カルシファー"の絵が付いたマンゴー味の飴が登場。毎年この時期にご来館されているご家族から、「夏休みにここに来て、飴のつかみ取りをするのが楽しみなんです!」と、うれしい言葉を頂きました。ショップからちょっと外に出た場所でがんばっていますので、ぜひ覗いて行ってくださいね!
8.3(木)
・「見てください!こんなに刺されちゃったんですよ~!」と、蚊にたくさん刺された腕を見せに来たショップの永野くん。蚊もフレッシュな血を選んでいるのか、「最近、蚊に刺されなくなったなぁ...。」と少し寂しくなる夏です。
8.4(金)
・来館している子どもたちから、「今日のこと、帰ったら絵日記に書いていい?」「作文に書くんだ!」という会話が聞こえ、夏休み真っ盛りだなぁと実感するスタッフでした。
8.5(土)
・お客様から帰りがけにご挨拶をいただくことが多い出口に立っているスタッフ。今日は「ごちそうさまでした!」とのお声がけ。カフェに寄っていらしたのかなと思ったら、「企画展示で食べ物の絵をたくさん見たからつい...」と、笑いながらお話されていました。
8.6(日)
・ネコバスルームで並んでいたけれどなぜか中に入らなかった3歳くらいの男の子。理由を聞いてみると「ネコバスの目が光って、こっちをにらんでた...」と怖かった様子。子どもの目にはそう見えるのだなぁと、改めて子どもの気持ちを知ったのでした。
8.7(月)
・カフェデッキに蝶のサナギがいると山川さんに教えてもらった机さん。さっそく写真を撮ってきてくれました。
<もしやこの前のアゲハチョウ?(8/1日誌参照)>
8.8(火)
・雨上がり、屋上から大きな虹がかかっているのが見えました。
<にじゅうのにじ>
8.9(水)
・夏休み真っ只中だというのに、毎日すっきりしないお天気続きで気分も曇りがちになってしまいそうですが、美術館にいらっしゃる子どもたちは元気いっぱい!そんな子どもたちの笑顔を見て、スタッフも負けずにがんばろう!と意気込むのでした。
8.10(木)
・菅井さんがパティオの山小屋で作業をしていると、どこからともなくガサガサ、ピチュ、と音がします。「なにかいる...?」と思い、そこにある白樺の木を思い切ってどかしてみましたが、「やどさがし」のように虫たちがゾゾゾーと這い出てはいかなかったそうです。後日、ほかのスタッフが山小屋で作業をしていると、やはり音が...。「ぜったいいる」「なにものだろう」と盛り上がっています。
8.11(金)
・現在、土星座で上映中の短編映画「やどさがし」は、お客様の笑い声がたえない映画なのですが、エンディングでもう一笑い起きるポイントがあります。ご覧になってない方は、ぜひそこを楽しみにして来てくださいね。
8.12(土)
・トライホークスで3歳くらいの女の子が、絵本を指差しながらお母さんに「これはカルシファーだよ」とお話し中。スタッフが「難しい名前なのにすごいね!」と話しかけると、フィルム付ききっぷを取り出し「きっぷは"ポニャ"なの」と教えてくれました。かわいらしい呼び名についつい顔がほころぶ出来事でした。
8.13(日)
・ショップのレジに置いてあるショップカードに、女の子が猛然と"ネコバス"の絵を描いて、レジの日下くんにプレゼントしてくれました。思いがけない出来事に、小躍りする日下くんなのでした。
8.14(月)
・あっという間に8月も半ばとなり、阿波踊り本番が近づいてきました。今日は閉館後に練習があるようで、ある人は下駄を持ち、ある人は下駄を履き、カッカッカという音を響かせ練習へ向かいました。雨の日でも暑い日でも頑張っている姿を見ていると、今週末にある本番が楽しみでしかたありません。
8.15(火)
・生き物係の机さんは、美術館の虫情報を集めて色々と教えてくれます。今日は2個並んだ蝉の抜け殻を発見。こんなに至近距離で、どう脱皮したんだろうと矯めつ眇めつ眺めていたそうです。
8.16(水)
・出口付近で手を洗う場所を探していた小学生の男の子。カフェデッキにあることを伝えて「きちんと手を洗って偉いね!」とお話をすると、「ちゃんと手を洗ってこないとお弁当食べられないよって言われた!」と小走りで手洗い場に向かっていきました。その後、男の子は席に戻って無事ご飯にありつけたようで、きれいになった手で大きなおにぎりを口いっぱいに頬張っていました。
8.17(木)
・館内を歩いている姉妹の女の子が、「たぶんこの辺にネコバスがいるね!」と嬉しそう。お母さんが「来たことないのにわかるの?」と聞くと、「だってネコバスのにおいがするもん。あ、いた!」とネコバスルームにたどり着きました。子どもには不思議な感覚があるんだなぁと思うスタッフでした。
8.18(金)
・「三鷹上空に雨雲がないのに、雨が降ってきたよ...」と梨子木くんを見つめる宮村くん。なんと梨子木くんが外エリアに異動してから毎日雨や曇り空なのだそう。おそるべし雨男...。早速、外でも伝説を作ってくれそうな梨子木くんです。
8.19(土)
・今日は三鷹の阿波踊り。二ヶ月間練習を重ねてきたスタッフの晴れ舞台です。が、なんと着付けも終わり順番を待っていたころに、豪雨と雷のため、中止の決定が。50周年という節目の年ということもあり、がっくりと肩を落とすメンバーたち。今年は新人さんも多く練習にも熱が入っていたため、「初めての年が中止なんて...」としばらく放心状態でしたが、「来年は必ず!」と励まし合ったのでした。
・一方、美術館では、お客様を安全なところに誘導し、スタッフもテントの中に避難しました。そんな中で自分の足元に小さい蝶々がくっついていることに気がついた豊村さん。「ここで今離すのもかわいそうだし、一緒に雨宿りしようか!」と言って少しの間蝶々と一緒に雨宿りをしていました。
8.20(日)
・展示室に配属されて4ヵ月が経った雫石くん。展示室ではお客様からご質問を受けることも多く、この日も美術館のコンセプトなど色々なことを一生懸命お話していました。その後お客様から嬉しいお言葉を頂いた雫石くんは「これからも頑張ろう!」とより一層やる気をみなぎらせています。
8.21(月)
・お盆に実家のある福井県に帰省した森田くん。"精霊船(しょうらいぶねおくり)"という、大人が4~5人乗れるほどの藁で編んだ船を海に流す行事に参加したそう。その話を聞いて、長崎出身の松尾ママさんは、「うちの方では、子どもからお年寄りまでみんな爆竹を鳴らしながら歩くから、騒々しいんだよ」と、地方色豊かなお盆の話を聞いて、日本各地からスタッフが集まっていることも、ジブリ美術館の面白いところの一つだなぁと感じました。
8.22(火)
・どちらも業者さんから送られてきた果物です。とても大きな粒の種なしピオーネ@山梨みさかに、とてもジューシーな幸水@千葉ふなばし。日々、季節の移ろいの中で働いているスタッフですが、果物からも暦の上では既に秋が始まっていることに気づかされ、ありがたくいただくのでした。
8.23(水)
・トライホークスにある葉っぱのトレーを気に入って、手放せなくなってしまった欧米の男の子にスタッフが折り紙でトトロを作って見せてあげることになりました。初めて見る折り紙で、みるみる出来上がるトトロに目を輝かせています。完成したものにとても喜んでくれて、なんと頬にチューをしてくれた男の子。スタッフも男の子の喜ぶ姿を見て、嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
8.24(木)
・海外からお越しのお客様。日本語がとても上手でお話を伺ってみると、15年ほど前まで日本に住んでいらしたとのこと。ただ、美術館ができてすぐ帰国してしまい、ずっと美術館に来たかったので、今日は長年の夢が叶って嬉しいと、あふれんばかりの気持ちをお話してくださいました。
8.25(金)
・秋田の高橋さんから手作りお惣菜が届きました。どれも優しい味で、夏の疲れの溜まったこの時期。体にしみわたり、とても美味しくいただきました。ありがとうございました。
8.26(土)
・よくカフェに来てくれる澤さんのファンの小学生の男の子が来店。澤さんが産休に入ることを知っていて以前も手作りのお守りを作ってきてくれたのですが、この日はいよいよ産休前に会える最後の日。いつもは座らないカウンターの席に座って、澤さんにパフェを作ってもらい、たくさんお話をして、お帰りになりました。産休中はカウンターの根津くんが澤さんからバトンを受け継ぎ男の子と仲良くするそうです。
8.27(日)
・夏のワゴン販売で、今年もあめのつかみ取りをしているのですが、グループの中で誰が代表でつかむか相談している姿をよく目にします。高校生くらいの女の子三人組が、「誰の手が一番大きいか比べて決めよう!」と、手の平を合わせて代表を決めていました。選ばれた子がみんなの熱い視線を浴びながら、いざつかみ取りに挑戦!見事に三人で分けても余るほど取れて喜んでいました。
8.28(月)
・毎年来てくれている男の子の兄弟。照れもあってか昔のように「こんにちは!」といえない姿に、成長を感じる2児の母小山さんなのでした。
8.29(火)
・今日は休館日を利用して、三鷹市の小学生を招待し「こどもの時間2017~あそぼう!夏のジブリ美術館~」を実施しました。
美術館内を自由に周り、シャボン玉やおえかき、ベーゴマなどの昔遊びのコーナーなどで遊び、思い思いの時間を過ごす元気いっぱいの子どもたち。スタッフはそんな子どもたちのパワーに押され気味で大わらわでしたが、美術館らしい楽しい夏の一日になりました。
8.30(水)
・常設展示室にいた男の子が、「大根の神さまのにのりたいー」とお母さんに話しかけていました。何のことだろうと不思議に思っていると、お母さんが「『千と千尋の神隠し』のおしら様が載っているエレベーターのことなんです」と教えてくださいました。
8.31(木)
・カフェで並んで待っていた男の子。夜に星を見るのが楽しみで、星にまつわる歌を歌ってくれました。すると、並んでいた他の子どもたちも歌い始め、ささやかな合唱の場に。今夜は晴れますようにと願うスタッフです。