2017年11月
11月
11.1(水)
・カフェに入店するための列に並んでくださっていたカリフォルニアからお越しの男性。デッキの階段の裏を見てほほえんでいます。その視線の先には陽の光を浴びながら熟睡する猫が。「なんだかジブリ美術館にぴったりですね」とおっしゃっていただき、ほっこりするスタッフでした。
11.2(木)
・白い服を着た5歳くらいの女の子。ステンドグラスを通して入ってくる鮮やかな光が、白い布の上で形を変えるのが面白いよう。それを見ていたほかの女の子も一緒になって、くるくる回ったり、翻ってみたり、ファッションショーみたいに楽しんでいました。
11.3(金)
・季刊トライホークスの原稿をチェックしていた机さんと館長。
ある本の中の項目について石光さんが紹介していたのですが、その項目名は「働く・働く」。机さんも館長も、なんか変だなぁと思い石光さんに確認するも、「いえ、これで間違いないです」とのこと。念のため、机さんが元の本にあたってみたところ、「働く・動く」が正解。働かなくてはという深層心理のせいなのでしょうか...。
11.4(土)
・カフェデッキに大きなカマキリが出現し、子どもたちは興味津々で、しゃがんで顔を近づけて観察。カマキリが移動を始めると、子どもたちはそのあとを追尾。次第に1人増え、2人増え、カマキリを先頭に行進が繰り広げられていました。
11.5(日)
・地下1階常設展示室で、トトロぴょんぴょんを見ていた女性。元気に縄跳びをするメイを見て、どこか寂しそうに20代くらいの自分の娘さんに話しかけます。「あなたもこの前までメイちゃんみたいだったのに、もうすぐお嫁さんなんだね」それを聞いた娘さんはお母さんの近くに行って、「小さい時は、こうだったね」「すぐ泣いちゃったりね」と話しながら、しばらく2人でトトロぴょんぴょんを眺めていました。
11.6(月)
・本日、メンテナンス前の最終営業日。晴天の空の下、屋上から館長が鳴らす開館の鐘の音が鳴り響きました。
11.7(火)
・社員旅行でガラリとした美術館では、メンテナンス作業が始まっています。
11.8(水)
・今年の社員旅行は、1日目に奈良は春日大社にご参拝。
2日目の今日は、大阪を拠点に各々好きな場所へ。大阪の街で食べ歩きや観光をする人、淡路島や京都まで足を延ばす人も。一日中、雨が降ったりやんだりが続いていましたが、宿に戻ってきてそれぞれの感想を楽しそうに話していました。
11.9(木)
・社員旅行最終日。今日も自由行動の一日で、食べそびれた大阪名物をお昼に食べ、帰りの新幹線では話に花が咲くも、めいっぱい堪能しすぎて疲れたのか、次第にみんな寝始めました。おつかれさまでした。
11.10(金)
・高畑監督が企画展示「食べるを描く。」を見学にいらっしゃいました。展示担当の安西さんと西岡事務局長が案内し、ひとつひとつじっくりとご覧になっていました。
11.11(土)
・パソコンが新しくなり、事務所はすっきり。このあとすぐにいつもの事務所に戻っていきます...。
11.12(日)
・今年は天気に恵まれ、メンテナンスも順調。施設の北嶋さんの晴れ女説が浮上しています。
11.13(月)
・笠屋もパソコンが入れ替わってすっきり。しかし、新しいシステムに慣れるまで、あのソフトはどこ行った、この表示を変えるにはどうすれば?と質問が飛び交います。結局落ち着くまで半日ほどかかる人も。快適なデスクワークまで、もう少しかかりそうです。
11.14(火)
・青かったみかんも、すっかり食べごろです。葉の色が変わるのは紅葉、実の色が変わるのは何というのでしょうか?
11.15(水)
・昨日の雨が上がり晴天の今日、常設展示室内にある本をすべて出し、風を通して虫干しを行いました。初めて参加した雫石くんは、この日のために成田山に行き、成功をお祈りしたそう。2日間かけて行ったのですが、お祈りの甲斐あって(?)、両日ともに晴れ、2000冊近くある本を無事すべて風通しすることができました。同じく初めて参加した山口さんは、展示室に戻った本たちは以前よりキラキラ輝いて見えて、より一層愛情が湧いたそうです。
11.16(木)
・美術館の周りも紅葉が始まっています。落ち葉コレクション。形も色もみんな違います。
11.17(金)
・メンテナンス休館の最終日。翌日の開館に向けて全スタッフが出勤しました。ショップでも、心身ともにリフレッシュしたスタッフたちが、お客様をお迎えする前に店内を大掃除。高いところにある物や、重い物を運ぶ時には男子スタッフが大活躍!綺麗になったショップマンマユートで皆様をお待ちしております。
11.18(土)
・雨だったこの日、20代の女性の方が「最近はコンクリートの道しか歩かないから土がつくこともなかなかないですが、こういうのも懐かしくて良いですね」と、スタッフに声をかけてくださいました。雨に濡れながら元気に走り回っているお子さんや、土が付かないように歩いている人など、様々な人がいます。雨の日は雨の日で、違った魅力のある屋上です。
11.19(日)
・カフェデッキで、まだ歩き始めたばかりなのか、ゆっくりゆっくり歩いていた1、2歳くらいの男の子。どこに行くのか見守っているとソフトクリームが描かれたテイクアウトの看板の方へ。そのまま看板にピタッとくっつき描かれていたソフトクリームをペロリ。その様子にお父さんが「食べられるの買ってあげるからねー」と男の子の手を引いてテイクアウトの方へ歩いて行きました。
11.20(月)
・ショップでお買い物をしている中国からお越しの男性。西洋甲冑の兜の形をしたリュックを持っており、珍しい形にショップスタッフは興味津々。一斉に注目しているスタッフたちを目の当たりにし、「グッズの研究に余念がないな...」と思う山崎さんなのでした。
11.21(火)
・梨子木くんから来たメールを見て困惑気味の伊神さん。その理由は件名に表記されている「美術館日誌のげん」のことのようです。「げん」→「件」の打ち間違えのようですが、新連載でも始まるのだろうか?新米記者「げん」の奮闘記だろうか?と妄想を膨らませるのでした。
11.22(水)
・2階テラスの方を見上げていた2,3歳の男の子。大きな声で「おーい、ネコバス!いるなら返事してー!」と呼びかけます。すると、どこからともなく「はーい!」と返事が聞こえてきました。2階にいたお客様がネコバスに代わって返事をしてくれたようです。男の子と一緒にいたお母さんは「よかったね。返事してくれたよ!」というと男の子は「また来るねー!」と笑顔で帰っていきました。
11.23(木)
・来週火曜のクリスマス装飾の設営に向けて準備が進む中、ショップでは新人の眞板さんが初参加で大活躍!得意の編み物で、帽子や靴下などをたくさん作ってきてくれました。クリスマスに向けて少しおめかしをしているジブリキャラクターたち。ショップにきた際はぜひ探してみてくださいね。
11.24(金)
・トライホークスにて、『日本の妖怪図鑑』を手に取ったご家族。「お姉ちゃんが大好きなやつだよ!」とお母さんが話しかけると「今はね、世界のおばけがもっと面白いんだから!」と9歳くらいのお姉ちゃん。お話を聞いてみると、ほんの少し前まではハマってよく読んでいたそう。今はこの本をきっかけに、おばけの興味の幅が広がったようで、世界のおばけについて熱く語ってくれました。
11.25(土)
・ジジのぬいぐるみを大事そうに持っていた女の子。「あのね、この子には名前があるの!」と、出口にいた香取さんに話しかけています。「どんな名前なの?」と聞いてみると、「〇〇(苗字)ジジ!」と元気に答えてくれました。直球なネーミングに思わず笑みがこぼれる香取さんでした。
11.26(日)
・本日は三鷹市民駅伝大会。男子チームは田中くん、森田くん、梨子木くん、関根くん、女子チームは、三橋さん、清水さん、大塚さん、豊村さんが出場しました。
この日まで練習に励み、無事当日を迎えた、かと思いきや、美術館に忘れ物をしていたことが判明。なぜか選手の関根くんが取りに行くという珍事も発生しましたが、今年も無事に完走できました。
ちなみに毎年気合の入るショップの森田くんは、6キロの減量をして挑んだそうです。
応援してくださったみなさま、ありがとうございました。
11.27(月)
・閉館後に、明日のクリスマス装飾の準備を始めるスタッフ。今日の進行次第で、明日の作業の進み具合が変わってくるため、各所で装飾物を倉庫から出したり、スペースを作ったりと大忙しです。
11.28(火)
・お天気にも恵まれ、今日はクリスマス装飾デー。展示室やテラスのツリー、ショップ、カフェと、様々なところで順調に作業が進んでいます。
次第に、担当の北嶋さん宛に各所から確認依頼の無線が飛んできます。
ショップ店長の郎さんも、カツカレーでエネルギー補給。みんなから「若いですね!」と驚嘆のまなざしを浴びながら、「余裕余裕!」と勢いよく食べています。その様子を、隣に座っていたカフェ店長の渡邊さんは、午後、使いものにならなくなるんじゃ...と、心配そうに眺めていました。
11.29(水)
・昨日の休館日におこなったクリスマス装飾ですが、お客さまにみてもらえる本当の初日は今日。さてどんな感想が寄せられでしょうか?企画展示「食べるを描く。」をヒントに、ごちそうに彩りを添えるフルーツやお菓子がモチーフに取り入れられていますが、中には本物もあるようです。ぜひ探してみてくださいね。
11.30(木)
・この公式HP上でもお知らせいたしましたが、11月28日に12年ぶりに館長が代わりました。朝礼にて安西新館長より「新しいことをやるには今がチャンスの時期です!」という、まさに新風を吹きこむようなご挨拶があり、スタッフ一同気を引き締めています。春一番かそよ風か、はたまた砂嵐が巻き起こるのか。今後のジブリ美術館もどうぞ見守ってください、よろしくお願いします。お祝いをくださった皆様、ありがとうございました。