2018年6月
6月
6.1(金)
・今日から美術館総務に着任した岡さん。特技は断食。なぜか着任早々スタートした断食。約1週間ほど実施する予定だそうで、6~7キロ減量できるそうで、首回りと太ももあたりのお肉がすっきりとれるとのこと。初日から水しか口にしない様子に、先輩の小池さんは少々心配気味。でも「"特技"というくらいなので、きっと何か研ぎ澄まされて仕事もはかどるのかも!」と応援もしている小池さんでした。
<研修中の岡くんと、岡くんの水>
6.2(土)
・ビワが食べ頃なのを発見した伊藤さんと北山さん。すらっと手足の長い北山さんは、高いところの実もひょいひょいっともぎってくれ、旬の状態で収穫がされたそう。初夏の訪れを頬張り、きたる梅雨へ備えてみました。
6.3(日)
・カフェデッキにいた5歳くらいの男の子が、何かを探しているのかあちこちをキョロキョロを見回しています。そして出口の外にあるアジサイを見つけると引き込まれるように進んで行きました。そして首に掛けてあった小さなカメラでアジサイをパシャリ!お父さんのもとに戻ると自慢気な表情で「いいの撮れたよー!」と写真を披露していました。
6.4(月)
・今月末に迫った自衛消防訓練の本番。大塚さん、清水さん、田頭さんの"25歳トリオ"が練習に励んでいます。同い年でも社歴の長い先輩格の大塚さんが2人を引っ張っているのですが、スペシャル顧問としてついているかつて優勝した斎藤さんが、毎日みっちり指導している様子。3人とも練習で撮影した動画を見ながら、休憩中にもイメージトレーニングをしていたり、来たる本番に備えています。
6.5(火)
・6月から登場したカフェの新メニュー「ボロのキラキラゼリー」。ボロが生まれて初めての食事で味わっていたあの驚きを同じように体験してもらいたい、と思ったカフェメンバーが、"ある工夫"を盛り込んでいます。すでに召し上がった方からは、「んん?これなに!?」。さて一体何が隠れているのでしょうか。興味のある方はぜひお試しください。
<ゼリーの下の赤いもの、味はいったい...>
6.6(水)
・帰りの時間が決まっている修学旅行生さんたちは、お土産タイムをしっかりと確保すべく、まだオープン前のショップの扉の前で待ってくれていることがあります。この日は元気な学生さんたちが、ドアを開けるのを手伝ってくれ、その後「失礼しまーす!」と礼儀正しく挨拶してから入ってきてくれました。ワイワイと賑やかだけれどどこか節度のあるきちんとしたご挨拶に、朝からとてもフレッシュでさわやかな気持ちになった、という宮本さんでした。
6.7(木)
・1階の展示室で『となりのトトロ』のセル画を見ていた2歳くらいの女の子。お母さんが「これなんだかわかる?」とトトロを指さして質問しています。すると、「ゾウ(断定)。」とキッパリ一言。あまりにも決然とした主張ぶりに、トトロとゾウは色も同じだし、見えなくもないかも...と思った澤登さん。でも思わずお母さんと一緒に吹き出してしまったそうです。
6.8(金)
・「ぼく、回せるんだよ!」と言ってお土産にベーゴマを買ってもらったという男の子。でもまだちょっと難しかったのか、紐を使わず、器用に手だけで回しています。お母さんから「お家に帰って練習しようね。」と声を掛けられると、男の子はやる気満々で「うん!!」と大きな声で返事をしていました。いつか男の子が上手になって、また見せに来てくれるのを結構本気で心待ちにしているスタッフでした。
6.9(土)
・カフェデッキにいた3歳くらいの女の子が、椅子に座った途端に泣き出しました。どうやら選んだ椅子と何かが違ったようです。女の子が選んだイスと交換すると、満足した様子でニコっと笑ってくれました。「同じ椅子ですよね? すみません。」とお父さん。同じだけど同じじゃない、女の子に選ばれしイス、たったひとつがあったようでした。
6.10(日)
・ショップのレジ前においてあるショップカード。これは自由に持ち帰っていただいていますが、裏面が白紙になっています。レジにやってきた5歳くらいの男の子から、そのショップカードを受け取った眞板さん。「取ったけど、いらなくなったのかな? 」とふと裏面を見てみると、とてもかわいらしい字で「おまえのものを ぬすむ よるに 11じ59ふん かいとう」と書いてありました。お母さんが「何を盗むのよ?」と聞くと、「飴!!」と元気よく予告してくれたので、こんなにカワイらしい怪盗なら待ってようかな、と見事にハートを奪われた眞板さんでした。
6.11(月)
・ショップでお土産をたくさん買ってくださったお客様に「ご来館は初めてですか?」と話しかけた日下くん。すると「私のあだ名と同じキャラクターが出てくる映画をやっていると聞いて来ました!」とのこと。上映中の短編映画『毛虫のボロ』の"ボロ"は、「ボロギク」という植物につく毛虫なので"ボロ"なのですが、後々、お客様のあだ名の由来が気になった日下くん。なぜそんなあだ名に...と、聞かずにお別れしたことが悔やまれたそうです。
6.12(火)
・今月産休より復帰した澤さん。新しいスタッフが増えていたり産休前にはまだひよっこだったスタッフが立派に成長していたりと、さまざまな変化に「浦島太郎の気分です~」とおどけているものの、以前と変わらないテキパキとした仕事ぶり。変わっていない面々を盛り上げてくれています。
6.13(水)
・梅雨に突入しシトシト雨の降る空のもと、傘にまたがりジャンプを練習している3歳くらいの女の子がいました。キキのように飛ぶ練習をしているそう。「魔女はね、血で飛ぶんだよ。」と教えてくれました。「でもね、私には、本の血が流れているの。」とのこと。絵本を読むのが大好きで、毎日たくさん読んでいるそうです。本の血、魔女の飛ぶ夢、混じって成熟した道が明るく輝きますように。
6.14(木)
・カフェのテイクアウトでは、今月からはちみつレモンの味のソフトクリームを販売しています。根津くんがレジでご注文を受けていると、海外のお客さまから「honey lemon please.」とオーダーが入りました。それに応えて、「オッケー!ハニーレモン!」と元気よく返す根津くん。すると隣にいた8歳くらいの海外の男の子から「honey lemon!」と、突然発音を指導する声がかかり、照れ笑いしつつもやり直しをする根津くんなのでした。
6.15(金)
・今年もいよいよ阿波踊りの練習が本格的にスタートしました。昨年は悪天候で本番が中止になってしまったので、今年こそは!、と気合い充分な面々。そんな中で2年目を迎えた荒井さんは、女踊りから男踊りへと踊りを変更することを決意したそう。「実はやってみたかったんです!よろしくお願いします!」と、いつもは控えめな彼女が積極的に男踊りに名乗りをあげています。新人8名が参加し、じめっとした梅雨も吹き飛ばしそうなフレッシュな風の吹く練習風景なのでした。
6.16(土)
・全国を巡回している「スタジオジブリ・レイアウト展」ですが、国内最後の巡回が宮崎で始まりました。それに伴い、ショップの佐野さんが宮崎へ出張に行くことに。佐野さんは地方へ出張に行くと必ずご当地土産を買ってきますが、今回も旬のマンゴーのお菓子をもって帰ってきたそう。そのお菓子を食べながら、レイアウト展の盛況ぶりや宮崎の方々の熱い言葉を伝え聞き、「こっちもがんばろう!」とマンゴーお菓子を頬張りつつ意気込む山崎さんでした。
6.17(日)
・先日、とあるデスクワークを頼まれたカフェの小川さん。けれど、実は彼女はキーボードのタイピングが大の苦手。はじめは人差し指2本でポツポツと打ち込んでいましたが、最近ブラインドタッチの練習を始めました。なんでもピアノを7年間習っていたらしく、今後の成長はあっという間になりそう。本人曰く、「なんとか小指を使えるようになった」そうですが、華麗なタッチが見られる日も近そうです。
6.18(月)
・常設展示室で「どうしてこのキキは顔が違うの?」と、質問をしに来てくれた小学4年生の女の子。「昔は、セルの裏面の面積が小さい所から色を塗っていて...」と説明をすると、突然「これに決めた!」と嬉しそうに一言。悩んでいた夏休みの自由研究が決まったようです。説明したことを丁寧にメモしていた彼女。セル画についてか、色彩についての研究か、ちょっと読ませてほしいです。
6.19(火)
・カフェの橋谷くんが何か厨房にこもりだしました。どうやら新メニュー開発がはじまった模様です。丸山店長にコッソリ聞いてみると、「夏の終わりまでには"食べるを描く。"にちなんだメインメニューが変わる予定なんですけも...。ちょっとまだ何も決まってなくて...。」と鬱悶の表情。この産みの苦しみが、たのしいメニューへにつながっていくと良いのですが。期待はふくらみます。
6.20(水)
・梅雨の晴れ間には強い日差しが照り付けるこの時期、外で働くスタッフは麦わら帽子を被って日差し対策をしています。帽子には形や大きさなど少しずつ違いがあり、大きめのものが良いという人がいたり、ツバが少しカールしているものが好みだったりと、それぞれにこだわりがあるようです。
自分たちのお気に入りの帽子を被り、暑さに負けないように頑張っています。
6.21(木)
・本番を控えた自衛消防訓練審査会。コーチ役の斎藤さんへ電話をかけた際に、「首尾はどう?」と尋ねてみると、「それが...。う~ん、いい線いってるんですけど、優勝は難しいかもしれません。」と辛目のお言葉。ところが、その電話を実は出場者本人たちが小耳に挟んでしまいました。本人たちはこのことを契機に最後の導火線に火が付くように、大発奮。「今からできることは、全部やろう!」「基礎から全部、もう一度!」と、追い込みの超絶・猛練習が始まりました。さて、明日はどうなるでしょうか...。
6.22(金)
・いよいよ自衛消防審査会当日。大塚さん、清水さん、田頭さんの女子隊ですが、今回なんと全体のオオトリという順番に当たってしまい、朝からずっと緊張が続きます。会場に応援に駆け付けた面々は他に出場の皆さんの演技に目を凝らしていますが、そんな中を最後の練習をする3人。
そしていよいよ本番の時間を迎えると、キビキビとした声が場内に響き渡り、3人の動作は息もぴったり。見ている観客から嘆声がもれるほど、素晴らしい演技でした。
結果はなんと優勝!そして総合一位、という快挙をなし遂げました。
<発表の瞬間>
厳しく、あたたかく練習を支えてきた齋藤コーチと共にうれし涙を流す3人の勇姿に拍手を送るスタッフでした。
6.23(土)
・月に一度、世界各国の短編アニメーションを捜して持ち寄り、鑑賞する会が行われています。参加メンバーには新人からベテランまでおりそれぞれのチョイスが個性にあふれています。作品についてや作り手の想いなど、いろいろ語り合っているそう。自他ともに認めるアニメーション好きの宮村さんは、まだ見ぬ短編を捜すべくアニメーション鑑賞に明け暮れる日々らしく、「休みの日、さらに引きこもっちゃうよ...」と言っています。色々なアニメーションを見比べてどんどん知識が増え、楽しそうに会が重ねられています。
6.24(日)
・日本語の勉強をしているというオーストラリアからいらした男性。三橋さんの「みつはし」という名札を見て「読めます」と読み上げてくれました。漢字の表記も学びたかったようで、「"はし"はこれだね!」と、草壁家の台所にあるサツキとメイ、お父さんの三膳のお箸を指しながら、「スリー ハシ!」とスマイル。でも三橋さんが、「"はし"は、この"箸"ではなくブリッジの"橋"なんです。」と伝えると、とても感心した様子で「日本語、たくさん面白い。勉強になりました。」とお礼を言われてしまいました。いろんな共有ができて嬉しくなった三橋さんです。
6.25(月)
・さくらんぼがおいしい季節となり、山形出身の菅野さんと吉宮さんが実家から送られてきた沢山のさくらんぼを持ってきました。実はこの時期を密かに楽しみにしているショップスタッフたち。中でもさくらんぼが一番の好物であると公言している山本さんは特にうれしそう。山のようにあったさくらんぼはあっという間になくなりましたとさ。
6.26(火)
・休館日を利用し、<アニメーション研修>なる新人向け勉強会が行われました。講師は『紅の豚』以降、たくさんのスタジオジブリ作品で原画を手掛けてきた、稲村武志さん。『くじらとり』や『たからさがし』の演出アニメーターでもあります。新人だけでなくこの貴重な機会に集まってきたスタッフで、小さい土星座が休館日に満員になっていました。
6.27(水)
・カフェデッキで画用紙に絵を描いている4歳くらいの女の子がいたので、スタッフが傍で眺めていると突然「あげるよ!」と言ってその絵をプレゼントしてくれました。お母さんいわく、人に絵をあげるのがとても好きなのだそう。ユニコーンやアイスが描かれた好きなものでキラキラ輝いた絵をもらったスタッフも、うっとりとした幸福感を分けてもらったようでした。
6.28(木)
・「中央ホールに出たら、時計をみてごらん。」と言われて行ってみると、ん?何か11時にあたりに見慣れない黒いものが。どこからかやってきたトンボが、この日の閉館までじーーっと時計の一部におさまり中央ホールを彩っていました。
6.29(金)
・「ね、本当に持っていかなくていいの?」と何かをしきりに矢澤くんにすすめる滝口さん。7月からスタジオへ異動することになっている矢澤くんの荷物に、机の間を陣取っていた『コロの大さんぽ』のコロのぬいぐるみを「美術館の思い出に」と、持たせようとしています。が、「本当にいいっす。」とそっけない矢澤くん。そこへ石光さんも加わり、「同じ、戌年仲間の絆じゃん。」と言われ、"犬セット"を持たされていました。
<机に向かいしらんぷりする矢澤くん>
6.30(土)
・草屋では、どこからかセミが鳴いているのが聞こえてきて「いよいよだ...」、と一同びっくり。力強い声に、早くも夏の訪れをお知らせをしてくれているようです。