2019年2月
3.1(金)
・久しぶりに受付の真っ白な制服に袖を通した半田くん。似合っているとなかなか評判のようですが、とても色白なこともあいまって、全身真っ白な人に見えるそう。「黒いのは髪の毛と靴だけだね」と言われると、「これが差し色なんです。」とオシャレ返答。いつでも身だしなみに気を配り、お客様を迎える準備をする半田くんなのでした。
3.2(土)
・本日は「三鷹の森アニメフェスタ2019」が開催されました。ずっと小川くんを中心に準備がすすめられてきたのですが、肝心かなめの小川くんが体調を崩して当日は不在、という突発的アクシデントに見舞われてしまいました。しかしそこは残されたスタッフたちが逆に結束を固めるという、"ピンチはチャンス!"精神で、各持ち場の連携を高めて乗り切ったのでした。
第一部で作品解説をする西岡さんがマイクをもたずに登壇、そして「あ、マイク!」と言い放って一回舞台から消え去る、という事件はあったものの、会は一部二部ともに盛況のうちに閉幕を迎え、小川くんもスタッフ一同も無事に終わり心から胸をなで下ろした一日でした。来年もどうぞご期待ください。
<第一部で上映作品のみどころを解説する西岡さん>
<ワークショップ「セル画を塗ってみよう!」では、とても上手な作品がたくさん生まれていました>
<第二部『若おかみは小学生!』特別上映のあと高坂希太郎監督トークショー。裏方で映画を観ていたスタッフも涙ぐみながら「名作だ...!」とつぶやいていました>
<会場からのお花のお礼に、ポスターに直筆サインとおっこちゃんを描いてくれた高坂監督>
3.3(日)
・カフェの喫茶室に桃の花が飾られています。「寒い寒いと言っていたのにいつの間にか春の足音が聞こえてきたね。」「もうすぐ桃の節句だ!」と話す女性スタッフ達。桃の枝は白桃で、白くて可憐な花が咲いています。
2月
2.1(金)
・今月の短編映画『やどさがし』の上映に伴い、ショップには"フキちゃんのマグカップ"が久しぶりに置かれました。ホーロー製の真っ赤なカップは大きくて目立つのか、まだ映画を観ていない人も手に取っていくことが多いです。通常のカップよりちょっと大きめなのはちゃんと理由があるのですが、映画の中のフキちゃんはマグカップをどんな風に使っているでしょう...?
2.2(土)
・受付に神妙な面持ちでやってきた4歳くらいの女の子。チケットとフィルム付ききっぷを交換するのに、なんだか不安そうにしています。お母さんによると、以前もらった切符の絵柄が少し怖くて泣いてしまったそう。それで今日はどんな一場面に当たるか、ドキドキしていると教えてくれました。心配しながら女の子に切符を渡すと今回は安心した様子で笑顔をみせてくれました。長編映画の中にはドキドキハラハラするところ、夜の暗いシーン、泣きそうな気持ちになる絵や、空の光景など、実に様々な場面があり、スタッフも何が出るかわからないのですが、今日はホッと胸をなでおろしたスタッフでした。
2.3(日)
・ネコバスで遊んでいた小学一年生くらいの男の子。「ねぇ、これから世界はもっと発展していくよね?」という突然の質問に、びっくりしたスタッフ。男の子は、「もしそうなったらさー、ネコバスを本当のバスにしたら良いんじゃない?」と嬉しそうに提案してくれました。ネコバスで遊んでいるうちに、本当に動いたらいいのにな...と考えていたみたいです。「ここにエンジンを置いて...。行先はここで...。見えるようにして...。」とたくさん空想を膨らませて、すばらしい進化と発展を語る男の子でした。
2.4(月)
・日清製粉から研修で見学に来てくださった皆さんをご案内することになった田中くん。館内を丁寧に回りと堂々と説明をしていたのですが、内心、とても緊張していた様子。その後行われた意見交換会では、"座布団に座らない"という一人ほぐれない緊張感を漂わす田中くんがいました。
2.5(火)
・三鷹の森アニメフェスタ2019に向けて、さまざまな準備がすすんでいます。同日行われる、実際に絵具で色を塗るワークショップのために、セルに転写する作業を手伝うことになった一同。セルは現在では非常に貴重な素材のため、失敗は許されません。このイベントを担当している小川くんや、当日お手伝いに出る川上くんや中島くんや雫石くん、と、繊細な作業を緊張してこなす男性陣でした。
<このイベントは事前申し込み制です、>
2.6(水)
・カフェの中山さんは普段穏やかに黙々と仕事をこなすタイプなのですが、この日は、海外のお客様が着ていたゲームのキャラクターTシャツを見ると片言の英語で話しかけに行きました。最初はきょとんとしていたお客様も次第に熱く語りだしゲーム談議に花が咲いています。ゲーム好きという中山さんの新たな一面が垣間見えた瞬間でした。
2.7(木)
・とても気温が低くなる予報だったため、朝からあちらこちらで防寒についての話をしているスタッフ。「分厚い靴下を履いてきた。」「カイロを5枚貼っている。」、「カイロを○○に貼るといいよ」など話が尽きることはありません。たくさん着ているので、着ぶくれして少し動きにくそうですが、その分防寒対策はバッチリです。今年の冬一番の大寒波の中でも、体も心もあたたかくお客様を迎えるスタッフたちでした。
2.8(金)
・テイクアウトで「チョコレートソフトクリーム!」と注文に来てくれた5歳くらいの女の子。ところがお母さんに、「だめ、ごはんを食べてからだよ。」と制され残念そうな表情を浮かべてデッキのテーブルへ戻っていきました。しばらくして戻ってきたので「ごはんは食べた?」とスタッフが聞くと「うん!ホットドッグ、全部食べたよ!」と報告してくれました。そうして念願のチョコレートソフトクリームを手に、先程とは全く違う喜色満面といった表情に変わった女の子でした。
2.9(土)
・急に振りだしてしまった雨に、草屋から美術館へ出かけていた岡くんがずぶぬれで戻ってきたました。あまりにビショビショで、自宅が近い井上くんは「着替えを貸します!」と取りに帰ってくれたそう。届いた服はサイズの都合により井上くんのお父さんのものだったそうですが、さっそくありがたく着こなす岡くんでした。
<井上くんのお父さんがズボンを貸してくれました>
2.10(日)
・映像展示室のホワイエのポスターケースの中が少しだけ模様替えし、明るい色の"おでん"や"飛行機"の絵が飾りつけらました。"おでん"に"飛行機"、映画にはいっけん関係なさそうですが、映画を観てもらえたら、どこに関係したのか...きっとわかってもらえると思います。
2.11(月)
・カフェの喫茶室に飾られている一輪挿しのヒヤシンス。まだ花が咲いていません。葉の間に隠れた蕾よりも球根に目がいき「玉ねぎに見える...」「こういうキャラクターいそうだよね」と話すところがカフェのスタッフらしい会話ですが、今日も素敵な花が咲くよう見守っています。
2.12(火)
・前回の企画展示「食べるを描く。」で1年以上活躍していたおいしそうなものがつまった瓶。中身を取り出すのに功刀さんが力をふり絞っていましたが、全く歯が立たず。そこで腕っぷしのよさそうな岡くんを召喚しましたが、それでもなかなかしぶとい瓶のふた。結局二人がかりでなんとかこじ開けたそうですが、演技?と思うほど、身体表現も抜群の2人でした。
<固さが伝わりますか>
2.13(水)
・受付で、リュックの中をごそごそと何か探している5歳ぐらいの女の子。中からピンクの封筒を取り出し、「トトロにお手紙書いてきました。」と恥ずかしそうに言ってお手紙を見せてくれました。弟くんも「ぼくも書いたー!」とお手伝いをしたことを教えてくれました。受付スタッフが「直接トトロにお手紙渡しますか?」と聞くと、キラキラした目で受付カウンターの中のトトロの頭の上に置いていきました。
2.14(木)
・ディスプレイ用の小物から倉庫で使う棚まで、なんでも作ってしまうショップの阿部さん。ある日ショップで販売している「リサイクルレザートートバック」の取っ手部分を切り、アレンジを加えて付け直した阿部さんオリジナルのショルダーバッグにリメイクしてきました。見事な出来栄えに、私も欲しい!とのスタッフの声が殺到しています。
2.15(金)
・ショップの前の階段はガラス張りになっており、下を覗くと美術館の入り口の列が見えます。この日は近所の保育園の園児たちご一行のかわいい列が順番を待っていました。ショップの山本さんが、さすがに遠くて向こうからは見えないだろうと思いつつも、「待ってるよ~」という気持ちを込め手を振ってみると、まず一人が気付き、そこから一人、また一人と小さいお客さまたちがみんな手を振り返してくれました。結局全員から大注目を浴びることとなり、照れながらもうれしそうな山本さんでした。
<こんな眺めです>
2.16(土)
・カフェの田中さんがキッチンだけでなく喫茶室の接客業務に初出陣。慣れない仕事に右往左往していますが根津くんの熱血指導により楽しい時間に感じているようです。この日はハチミツ入りホットミルクを注文してくれた5歳くらいの男の子に、根津くんの指導でお客様の目線の目の前でハチミツを回し入れると、「ハチミツ~!おいしそう~いっぱいだ~!」と目をキラキラさせながらほっぺに両手を当てて喜ぶ男の子を目の当たりにできたそう。これまでは裏方でしたが、お客様の反応が見られるのがとてもうれしそうな田中さんなのでした。
2.17(日)
・今日のショップのBGMは『耳をすませば』。するとレジに雫ちゃんと聖司くんを彷彿とさせるような、中学生の2人組のお客様がきました。2人の関係性についてお尋ねしたわけではありませんが、つい音楽が相まって、いろいろ想像してしまい2人を見守ってしまう松尾さんでした。
<ショップ店内にポスターも貼られています>
2.18(月)
・閉館後、暗がりのパティオに男性スタッフがゾロゾロと集まっています。カフェストーブ用の薪が明日搬入されるため、場所を確保すべく薪の大移動が始まりました。暗闇の中、互いの動きを見極めてテキパキと作業をすすめて、あっという間に終了。日頃のチームワークはもちろん、多くを語らずとも分かり合え目と目で通じる男同士。......と、まとめるとキレイですが、キャッキャと黄色い歓声も聞こえ、どうもはしゃいで楽しそうに見えたと、目撃情報もあがっていました。
2.19(火)
・元スタッフの飯島さんが差し入れに持ってきてくれた大きなパパイヤ。見たことのない大きさのパパイヤにどうやって切ったら良いかと悪戦苦闘の西川くん。でもお皿いっぱいにキレイに盛り付け、「美味しい!」と食べているみんなが頬張っているのを見て、ご満悦の様子です。
2.20(水)
・カフェの喫茶室に来店された6歳くらいの女の子、食事を食べ終えお腹が一杯になったのかスヤスヤと眠ってしまいました。そこへお母さんがデザートのアイスを口元に運ぶと目を瞑ったままゆっくりと食べ始めた女の子。二口目をもぐもぐ、そして三口目・・・と次第に食べるペースが上がり、ついには自らスプーンを持ち「美味しくて目が覚めちゃった!」と笑顔で食べ始めました。女の子の食いしん坊ぶりにお母さんもスタッフ達も思わず嬉しくてにこにこ笑みがこぼれるのでした。
2.21(木)
・以前も来てくれたという男の子とお母さん。小さい頃に来た時は迷子になってしまったそう。お母さんが発見した時には、スタッフと手をつないで館内をお散歩していた、という思い出話を話すお母さん。すると男の子は少し恥ずかしそうに「今日は迷子にならないもん!」と言って、今度はお母さんの手を引いて館内に入っていきました。前回来た時よりも、お兄さんになったのですね。
2.22(金)
・テイクアウトに来て下さったご夫婦のお客様。女性が刺繍の帽子をかぶっていたので「素敵ですね!」とスタッフが声を掛けました。すると「ありがとう、この刺繍は私の手作りなんです。」と恥ずかしそうに帽子の刺繍についてお話して下さいました。「やっぱり手作りはいいね。」と改めて手作りの素晴らしさと温かみを感じたテイクアウトスタッフ達なのでした。
2.23(土)
・緊張の面持ちでショップに立つ新人の馬場くん。するとお客様からやどさがしのマグカップを下さいと声を掛けられました。『やどさがし』の主人公と同じ"フキ"さんというお名前だそうで、話が盛り上がりました。馬場くんの緊張もほぐれたようです。この日お話をしてくださった方以外にも、赤ちゃんのフキちゃんが来てくれたりと、色々なフキちゃんに出会えたとのことでした。
2.24(日)
・テイクアウトのソフトクリームに、オレンジ味が加わりました。食べると確かにオレンジの甘味が感じられ、ミルクのコクもある清々しい味わい。でも見た目にはほとんどわかりません。色を着色していないせいなのですが、どれがミルクでどれがオレンジか?、写真に撮るとほとんど判別不能なのでした。
<いちばん左がオレンジ、真ん中はミックス、右がミルクです>
2.25(月)
・美術館に来る前にお隣の井の頭公園で遊んできたという5、6歳の男の子。「あ~公園楽しかったね~!」と満面の笑みで受付にやってきました。そんな男の子に対し、「これからが本番よ!」と受付で気合いを入れ直しているお母さん。お母さんのワクワク感が伝わったのか、「そっか!」と手を繋ぎ、階段を下りていきます。キラキラした表情で「まずはネコバスだ......!」と、順番をきめている様子には気合いがみなぎっていて、とても楽しそう。2人を館内へと見送った受付スタッフも、さらに素敵な時間がはじまりますように、と心の中でつぶやいてました。
2.26(火)
・展示室に積み上げられている本に風を通して、本を虫干しし、本棚を生き生きとさせる作業を展示室スタッフが行っています。"ばくしょ"(曝書)と言われるものですが、一つ一つ丁寧に並べて風を通し、元の位置に戻すという根気と愛情が必要なこの仕事。古い百科事典や歴史の本、異国情緒を楽しめる本、アニメーションに関連する本など、勉強になる本がたくさんありますが、作業は力仕事でもあり、全ての本を元に戻す頃にはどっと疲れが出てきます。でもたくさんの本が蘇って呼吸をしているかのように生き生きと並んでいるのをみると、お礼を言われているようにも感じたそう。充実感でいっぱい、との1階スタッフでした。
2.27(水)
・2階ギャラリーで、土星座のポスター展示がはじまりました。映像展示室の前にあるポスターケースには、毎回それぞれの作品のポスターが貼られているのですが、改めてすべてを並べて見てみると実にさまざまな作品があります。そして各作品のパンフレットもおかれているのですが、パンフレットの台には「もどしてね」というメッセージとともに、作品ごとにマークがあしらわれています。『パン種とタマゴ姫』はぶどう、『たからさがし』はじょうろ...。それぞれ理由を考えてみるのもおもしろそうです。
2.28(木)
・カフェ麦わらぼうしの看板が新しくなり、ぼうしの部分がきれいになりました。なんとなく温かみが感じられるやわらかそうなぼうし。ゆっくりした時間をすごしたくなったら、カフェへはこの看板を目印におこしください。