2019年3月
3月
3.1(金)
・久しぶりに受付の真っ白な制服に袖を通した半田くん。似合っているとなかなか評判のようですが、とても色白なこともあいまって、全身真っ白な人に見えるそう。「黒いのは髪の毛と靴だけだね」と言われると、「これが差し色なんです。」とオシャレ返答。いつでも身だしなみに気を配り、お客様を迎える準備をする半田くんなのでした。
3.2(土)
・本日は「三鷹の森アニメフェスタ2019」が開催されました。ずっと小川くんを中心に準備がすすめられてきたのですが、肝心かなめの小川くんが体調を崩して当日は不在、という突発的アクシデントに見舞われてしまいました。しかしそこは残されたスタッフたちが逆に結束を固めるという、"ピンチはチャンス!"精神で、各持ち場の連携を高めて乗り切ったのでした。
第一部で作品解説をする西岡さんがマイクをもたずに登壇、そして「あ、マイク!」と言い放って一回舞台から消え去る、という事件はあったものの、会は一部二部ともに盛況のうちに閉幕を迎え、小川くんもスタッフ一同も無事に終わり心から胸をなで下ろした一日でした。来年もどうぞご期待ください。
<第一部で上映作品のみどころを解説する西岡さん>
<ワークショップ「セル画を塗ってみよう!」では、とても上手な作品がたくさん生まれていました>
<第二部『若おかみは小学生!』特別上映のあと高坂希太郎監督トークショー。裏方で映画を観ていたスタッフも涙ぐみながら「名作だ...!」とつぶやいていました>
<会場からのお花のお礼に、ポスターに直筆サインとおっこちゃんを描いてくれた高坂監督>
3.3(日)
・カフェの喫茶室に桃の花が飾られています。「寒い寒いと言っていたのにいつの間にか春の足音が聞こえてきたね。」「もうすぐ桃の節句だ!」と話す女性スタッフ達。桃の枝は白桃で、白くて可憐な花が咲いています。
3.4(月)
・カフェ喫茶室の「ふぞろい苺のショートケーキ」と「麦わらぼうしのパフェ」で使われているイチゴですが、最近は春の訪れを思わせる赤みの強い「紅ほっぺ」が届いています。そのためか、近頃ショートケーキの注文がたくさん入っています。真っ白な生クリームの上に真っ赤なイチゴがこれでもかといわんばかりに、たくさん並ぶショートケーキ。自然と目がひきよせられてしまうようです。
3.5(火)
・とある資料の準備が事務所ではじまりました。手が空いているもの総出で、1枚づつ紙をとっては横に移動し何ページもの資料を作っていますが、みんなが壁に向かい何かをつかむと流れていく様子が、ホテルのブッフェや朝食バイキングのようだったとのこと。作業名称「バイキング」と名付けた田中くんでした。
<取り放題>
3.6(水)
・「はい、チーズ!」と、手をカメラのようにして、写真を撮る仕草をしている女の子がいます。"はりこーシカ"の大小様々な大きさのトトロを家族のように並べ、家族写真を撮るごっこ遊び中の様子。館内は写真撮影ができませんが、この女の子の心カメラなら、ばっちり何枚でも記録できそうでした。
3.7(木)
・地下1階の展示室にある"真空管アンプ"について質問してくれた海外からいらした男性。「今から説明してもらえるよ」と、お友達へも声をかけられ、真空管アンプの前に4、5名が集まりました。その様子を見た他の方も、「何がはじまるの?」と増えていき、あっという間に人だかりが。決して英語が得意とは言えないスタッフは「しまった~」という表情をしながらも拙い英語で懸命に説明しました。結果、皆さんが相槌を入れながら真剣に聞いてくださり、「素敵だね!」「説明をありがとう」と言ってくれました。ちょっと照れながらも嬉しそうなスタッフでした。
3.8(金)
・今日の朝礼では、三鷹消防署から優良防火対象物認定、通称:優マークの交付の贈呈式がありました。三鷹消防署の署長さんは多摩地区初の女性署長。ジブリ美術館館長も安西さん、そして今回自衛消防隊長を務めた石光さんと、女性・女性・女性、とたくさん連呼されていましたが、もちろん男性陣も、縁の下で防火に努めております。
3.9(土)
・閉館後のショップにて、阿部さんと永野くんがレジ下の配線をいじっており、「もうちょっとこっち...」「いい感じです!」と息の合った様子。『天空の城ラピュタ』のタイガーモス号にて、「せまくて手が入らん」「このパッキンだね」と話していたパズーとハラ・モトロを彷彿とさせたそうですが、絵面はなかなかシュールな光景です。
3.10(日)
・テイクアウトの人気メニュー"麦茶"を、ある日女性3人組のお客様がとても喜んで下さいました。「昔ながらの優しい味がして、懐かしい気持ちになりました!」「身体も心も温まる~!」そんな感想をきくと、今日も朝から30ℓの大量のお水を沸かし、丁寧に大鍋で麦茶を煮だした甲斐が伝わった気がして、嬉しく言葉をかみしめるテイクアウトスタッフでした。
3.11(月)
・しとしとと雨が降る月曜日。そんな中、映像展示室の室内に入った4歳くらいの男の子と女の子。お日さまと青空の描かれた天井が見上げて、「あ!良い天気!」「青空だね」「やっぱり晴れだと嬉しい!」「晴れてるいるから外で追いかけっこしよう」とウキウキ会話をしています。一瞬で外で雨が降っている事なんて吹き飛ばす弾んだ声でしたが、次は本当のお日さまの下で追いかけっこで遊べるといいね、と見守るスタッフでした。
3.12(火)
・ぽかぽかした陽気がやってくると、「早く春が来ないかな」とつぶやく者や、「か、花粉がっ...」と身もだえするスタッフなどがチラホラし始めます。そんな中、「春の香りがすると、入社した時のことを思い出します!」と去年4月入社の川名さん。持ち前の春のような明るさで周りの人を笑顔にしてきた川名さんですが、「もうあれから1年経つのだな~、入る前はワクワクもしたけれど緊張もしたなあ。」と、1年前の春を振り返ってました。
3.13(水)
・映像展示室「土星座」で上映中の『水グモもんもん』。久しぶりにホワイエに水グモについてのパネルも登場し、今回ホワイエでもサウンドトラックCDの取り扱いをはじめました。映像展示室では上映中のサウンドトラックだけですが、他の短編のオリジナルサウンドトラックはショップで取り扱っています。
<ノルウェーの楽器「ハルダンゲルヴァイオリン」の音色もお楽しみください>
3.14(木)
・休憩室で昼食をとるスタッフ達。澤さんが「よかったらどうぞ。」とお菓子を配っていました。お菓子をもらった島崎さんが「私、何もお返しできる物がない。牛乳でよければ冷蔵庫にあるのでどうぞ!」と言うと、澤さんは喜んで「カフェオレにしよ!」と冷蔵庫を開けました。するとそこにはたくさんの牛乳が...。牛乳好きのスタッフがめいめい持ち込むので、my牛乳でぎっしりの引き出しに、「どれかわからない...」と困惑しつつ吹き出す澤さんでした。
3.15(金)
・「ここで働かせてください!!」と大きな声で言っている4歳くらいの女の子。出口の小屋で、「一緒にお仕事しようよ!」とスタッフが話しかけてみました。すると「大人になるまで待ってて!」と頼もしい答えが返ってきました。いつか女の子が大きくなって、本当に「ここで働かせてください」と千尋のように現るまでがんばろう、と一緒に働く日を心待ちにするスタッフでした。
3.16(土)
・雨が降り続き冷え込んだ日、屋上スタッフの口から白い息が漏れます。そんな中、カエルのカッパと長靴を履いて屋上に上がってきた女の子。元気いっぱい屋上庭園を走り回りながら、水溜りという水溜りをジャブジャブと踏んでいきます。「水溜り、好きなんだね。」とスタッフが声をかけると、「そういうわけじゃないけど〜。踏んだ方が、いいことありそう!」と満面の笑み。その後も、『あーめあーめふーれふーれトートロがー』とオリジナルアレンジを加えた歌を口ずさみ、心身が冷えていたスタッフをホカホカと内側から温めてくれたそうです。
3.17(日)
・カフェの喫茶室の席には、"食事を作っている様子がじっくり見られるカウンター席"や、"中庭の赤松が眺め放題テーブル席"、"他のグループのお客様と家族みたいにいっしょに食べているように感じる大きなテーブル席"と、いろいろなタイプがあります。その中でも最近は、"井之頭公園の桜がだんだんとピンク色に染まるのが眺められる窓際席"がスタッフの一押しです。どんな眺めの席にあたるのかも、楽しみのひとつにいらしてください。
3.18(月)
・温かい日が多くなってきた今日この頃。屋上の草花も春に向けて一気に芽吹きはじめました。「お花がだいすき」という6歳の女の子は、丸池のそばに咲くラッパスイセンに夢中の様子。「このお花、なんて名前なの?」との質問があり、「ラッパスイセンだよ、花びらがラッパみたいでしょう」とスタッフがこたえると、またじっとスイセンと向き合います。しばらくして「わかったよお姉さん!」と走ってきた女の子。「パズーがラッパを吹くから、ここにラッパスイセンがあるんでしょ!」と、どうしてラッパスイセンが屋上に咲いているのかをずっと考えていたよう。新しい設定を作ってくれたのでした。
3.19(火)
・半期に1度の棚卸しの日がやってきました。ショップでは数万点にも及ぶアイテムを全て数えなければいけないので1日掛りの大仕事です。しかし長年の経験によりコツを心得ている古参のショップスタッフ。「数えやすいように予めキレイに並べておく」というのもそのひとつです。中でもぬいぐるみがキレイに整列している様子はとても愛らしいものがあります。どうでしょう、スタッフが数えにくるのを整列してソワソワと待っているようにも見えませんか?
3.20(水)
・屋上の角池に、メダカが6匹放ちました。ニューフェイスの新人たちが新生活になじんでいけるか、見守る日々です。中を覗いていた5歳くらいの女の子は、じーーっと見ていたかと思うと突然立ち上がり、「めーだかーの、学校はー♩」と歌いながら丸池の周りをぐるぐる走っていました。メダカも女の子も元気いっぱい、エネルギッシュです。
3.21(木)
・『水グモもんもん』のパネルを見ながら、もんもんの足が何本あるか数えている3歳くらいの女の子。何回数えても「5本、...、7本、9本、あれ?」となかなか正解までたどり着けません。ついに足が8本だとわかった女の子は、この上なく満ち足りた笑顔でした。そんな姿をずっと静かに見守っていた親御さんも、「わかってよかったね」と嬉しそうでした。何かひとつでも美術館から持って帰ってもらえるものができて、スタッフもとても嬉しいのでした。
3.22(金)
・ショップでお土産を選んでいる女の子。「これに決めた!」と持ってきたのはカオナシのキーホルダーでした。「カオナシ好きだったっけ?」とお母さんが聞くと、「うん、だってナマコみたいなんだもん!」と女の子。思いもよらぬ理由に吹き出していたお母さんですが、なるほど確かに色といい形といいナマコ、に見えなくもないかも...?
3.23(土)
・カフェの喫茶室にきた5歳くらいの男の子。あたりをキョロキョロしながら、背筋をピンと伸ばして食事が来るのを待っています。運ばれてきた「畑ごはんのカツカレー」をのぞき込み「これ僕の?食べてもいいの?」と待ちきれない様子でスプーンをにぎりしめていざ食べようとした瞬間、一度スプーンを置いて深呼吸をしています。そして両手をしっかりと合わせて大きな声で「いただきます!」と言うと勢いよく食べ始めました。まるで「ハウルの動く城」に出てくるマルクルのように礼儀正しい男の子の「ごちそうさま!」と言う言葉に、カフェのスタッフ達も清々しい気持ちで、作ったひとも運んだひとも嬉しく彼の姿を見送りました。
3.24(日)
・ 企画展示室に入ってきた韓国の20代の男性2人。1人の男性は目をキラキラさせながら「すごい...すごい...!」と、韓国語で呟いています。もう1人の男性が「あれ?日本語読めるの?意味わかるの?」と、不思議そうに聞いています。すると、「日本語は読めないからわからないんだけど、1つわかるのは、...とにかくすごいってこと!」とのこと。様子を見ていた韓国語が話せるスタッフが声をかけてみると、とても驚いた様子で真剣に聞いてくれました。その後は、2人で「すごい...すごい!!」と言いながら、もっとじっくりと展示を見つめていたのでした。
3.25(月)
・あるとき功刀さんの机の上に、不思議な物体が置かれていたそう。フワフワしたぴピンク色のぬいぐるみ?...のようですが、動物?それとも何か他のキャラクター?と悩んでいると、井上くんが置いてくれたウサギのぬいぐるみだったことが後から判明。かわいい動物好きの2人なので、井上くんはきっと伝わると思って置いてくれたようですが、功刀さんは「いや、だってこれ見た目、水グモもんもんかと思っちゃって...」と申し訳なさそうに謝っていました。
<手前のもこもこがそれです>
3.26(火)
・日に日に暖かくなりカフェデッキからも桜が良く見えるようになってきましたが、最近のカフェでは"ミモザ"からも春を感じられます。カフェの黄色い壁に負けないくらい、きれいな黄色のミモザ、店内ではリースとして春を演出してくれています。花好きの曽我さんがとても気に入っているそう。カフェにお立ち寄りの際はぜひ「ミモザのリース」を見つけてみて下さい。
3.27(水)
・短編映画『毛虫のボロ』にはボロ以外にも大小様々な大きさの毛虫がでてきます。ショップで販売している「ボロのぶるぶるマスコット」も太っている子やスリムな子など個体差があるのですが、この日見つかったのはこれまでにないくらい巨大なボロ。(写真ではちょっとわかりにくいですが真ん中の子だけがモリっと大きいそうです。)思わずスタッフで回し見をし、あのシーンに出てくるあの子だ、などと盛り上がりました。是非お気に入りのボロを見つけてみてください。
<デブボロ、と名前を付けられてました>
3.28(木)
・誕生日が全く同じのショップの高嶋さんと山崎さん。またひとつ歳を重ねたねぇ、などと話しながら一緒に帰っていると、「お疲れ様です!急いでいるのでお先でーす!」といいながら新人の高橋さんが横をサッと走り去って行きました。「バスに乗ったらー?!」と後ろから声をかけると、「走った方が早いので、走りまーす!」とものすごいスピードで駆けていきました。思わず「若いって凄い...」と呟く2人なのでした。
3.29(金)
・おじいちゃんと一緒にきてくれた、3、4歳くらいの男の子。入り口から楽しい会話をしています。「はじめてだからドキドキしているの!」とキラキラした表情の男の子。おじいちゃんは「おじいちゃんも初めてだから、ドキドキしてきたよー!」と相槌をうつと、男の子は「えっ?!大丈夫!痛い?お薬飲んだほうがいいよ!」と、おじいちゃんは苦笑いでしたが、見ていた周りは大笑いでした。おじいちゃんだって昔は男の子だったから、きっと2人は同じ気分です。
3.30(土)
・3歳くらいの男の子が、お父さんに"指パッチン"を教わっていました。一生懸命マネをしながらやってみますが、なかなかいい音が鳴りません。そこでお父さんがお手本を見せようと大きな音で「パチンッ!!」と指を鳴らすと、男の子は、お父さんに向かって「だって、お父さんは楽器じゃん!」と叫んでいました。その様子を見ていたスタッフもクスッと笑ってしまった一幕でした。
3.31(日)
・カフェデッキから喫茶室のケーキを作っている部屋をじっと見ている3人組の海外のお客様。顔を見合わせて何やら楽しそうに話しているので、スタッフが後ろから一緒に覗いてみると「あんずとショコラのしましまケーキ」を作っている最中でした。カットされる前のとっても長いケーキはなんだか魅力的。喫茶室へと向かうお客様がワクワクしているのが背中からも伝わってきたのでした。
これのもとは...
これです。