2019年11月
11月
11.1(金)
・入り口前に設置してあるテントの躯体部分を見て「かわいい!」と言っている3、4歳くらいの女の子。何かいるのかと気になり、スタッフも近づいて一緒に見てみましたが、何もいません。女の子に「何がかわいかったの?」と聞いてみると、「だって、これカエルさんの足みたいじゃん!」と教えてくれました。そう言われてみれば、カエルの足のようにも見える平らな形状。ちょっと楽しくなってきたスタッフは、他のスタッフにもどう見えるか聞いてみると、あるスタッフは"餃子"、またある者は"アヒルの足"との回答。みんな同じものを見てるようでそれぞれ見えてるものは違うのだな...と思うできごとでした。
11.2(土)
・カフェへと続く近道の途中で、女の子が一人でガラス張りの天井を見おろしていました。迷子になったかな?と思い声をかけると、「シッ!今いいところなの!」と女の子。スタッフも覗いてみると、カウンターの奥で作られている『麦わらぼうしのパフェ』がもうすぐ完成間近な様子。先ほどカフェで同じメニューを食べたそうですが、あんまり美味しくてどうやって作るのか気になったとのこと。お母さんに話すと、上に登ればガラス張りの天井から見れるかもよ、と言われ早速もどって研究しにきたのだそう。「どう?作れそう?」とスタッフが聞いてみると「だいたいわかった!」とニンマリ。「いつか食べさせてね」と話すと、「納得する味になったらね」と、未来のパティシエはクオリティに厳しいのでした。
11.3(日)
・例年行われている三鷹市民駅伝大会に向けて、今年も駅伝メンバーの活動が始まりました。「昨日走ったら筋肉痛で」「計画ではこの時期にこのくらい走りこんで...」など、意気込みだけはさっそくはじまっています。今年は女子メンバーにニューフェイスが加わり、早くも先輩たちにアドバイスされている様子。今年も「無事に走り切る」「楽しむ」を第一に、三鷹市内を疾走しどんな風を起こしてくれるのか、楽しみにしているお留守番隊です。
11.4(月)
・本日は休館前の最終開館日。明日から美術館は展示替えが行われます。今朝の朝礼ではたくさんの連絡事項と、ケガの無いように、と安西館長からの話もありました。閉館後はさっそく企画展示室から撤収がはじまり、パン種くんたちも危険でない場所にお勤め先を変えていました。
11.5(火)
・企画展示室にはさっそく新しい展示の壁が設営されはじめました。北欧風のきれいな色の壁が並びますが、この壁にはたくさんの企画書やイメージボードが並ぶ予定です。さてどんな仕上がりになるのでしょうか...?
11.6(水)
・天候に恵まれて、施設管理チームのメンテナンス作業は予定どおり着々と進んでいるようです。今回初めて外壁洗浄のメンテナンスに立ち会う瀬川さん。普段静かな口調で話す彼女ですが、どんどんきれいになって美しさを取り戻す外壁洗浄の様子に「きれいです!すごいです!」と興奮していました。
11.7(木)
・メンテナンス期間中に出勤のメンバーは、慌ただしい時間の流れの中で、お昼や休憩ちょっとした楽しみで変化をつけたい様子。いつもの休憩室のコーヒーサーバーは、誰かのお土産で紅茶がプラス。気分転換になったようです。
11.8(金)
・休館中、ステンドグラスも外されてきれいに掃除をされていました。
11.9(土)
・休館中、ショップの店内はレイアウトを変更。初参加の馬場くんと研修中の風見さんは先輩に聞きながら、ショップらしさとは何かに知恵をしぼりながら、ああでもないこうでもないと悩んでいました。ショップに行かれたら、2人の細やかな仕事ぶりも少し思い出してみてください。
11.10(日)
・休館中、ずっと出勤のつづく天内さん。時々一息つくテーブルを見ると、1人しかないいはずなのにカップが1つ、2つ...3つ。だいぶお疲れのようです。
11.11(月)
・メンテナンス休館があけて変更になるカフェのメニュー。中でも「麦わらぼうしのオムライス」はその見た目もあって何度も復活している人気メニューですが、「畑ごはんのカツカレー」も負けないに人気。「雑穀米の食感がしっかりある」「カツがサクサク」「カレーをイチから手作りしている味」といろんな評判が寄せられています。
11.12(火)
・展示替えの作業も大詰めです。展示室の壁一面が資料で埋められる予定なので、せっせと資料を貼る展示チーム。安西さんと功刀さんは両手をいっぱいに伸ばし、二人とも同じように腰に負担をかけつつがんばっています。
11.13(水)
・新企画展示の準備がすすみ、今日は「3びきのくま展」の時に登場した大きなくまたちの半立体バージョンが設置されました。2007年の時の大きなくまと同じ高さで、フワフワとした毛のくまたちです。子グマのミシュートカは、ポケットもちゃんと作ってもらいました。
11.14(木)
・いよいよ新企画展示の内覧会の日が明日に迫り、本日は全員出勤日。お休みのあいだにリフレッシュしたスタッフたちは、さっそく防犯訓練や新展示、もうすぐ始まるクリスマス装飾、休館中にメンテナンスされた設備の説明を受けたりと、一日を目まぐるしくすごします。
今回は、大きな画面に新情報を上映して説明する!という新たな試みをしてみた施設チーム。休館前ときれいに洗浄された後の外壁を見比べて、その一目瞭然ぶりに全員が感嘆の声をあげていました。
11.15(金)
・本日は新展示のマスコミ内覧会。まずは映像展示室「土星座」にて会見を行い、画家の井上直久さんをお招きした安西館長とのトークショーを行いました。
井上さんは「宮崎監督から、僕と井上さんは似ています、と言われたことがあったのですが、共通点は"下書きをしない"ということなんです」と話してくれました。最初からすべてを決めているわけではなく、"はじめてから考える"。しかし2人には違った点もあって、宮崎さんの絵は消失点がバラバラですね、と指摘したことがあったそう。しかし宮崎さんは、「アニメーションはそういうものなんです」とにっと笑ったので不思議に思ったそう。ところが完成した映画の画面をみると、視点がカメラとともに動くので、「これでよかったんだ!」とても驚いたことを楽しく語ってくれました。
一方、安西さんからは、「この展示には隠れテーマがありまして。今回、失敗した案や悩んだ結果うまくいかなかった企画の絵もたくさん展示してあります。ですのでそんな展示を見た子どもたちが、大人だってこんなに悩んだり失敗したりして、時にはいたずら書きをしながらものづくりをしている、だから最初から100%見通しがないといけないわけじゃない、そんな明るい気持ちが明日の力になったらいいな、と思っています」と結びました。井上さんの愉快な人柄ともマッチし、なんとなくゆったりとホッとするようなトークショーとなったのでした。
11.16(土)
・さて休館が明けて、本日が本当の初日です。企画展示室やギャラリーは膨大な資料の点数があるので、「一日ですべてを見終えるのは無理です」「また来ます!」との声が聞こえてきます。土星座では、子どもたちが特別上映の「空想の空とぶ機械達」を見て、劇中に何やら声をあげていたり、お父さんお母さんに熱心に飛行機の話をしている様子が見えました。大人も「こんな作品も見る事ができるんだ!」と嬉しい驚きが聞こえて、映画も楽しまれているようでした。
11.17(日)
・もうすぐはじまるクリスマス装飾。その準備隊が閉館後に打ち合わせをしています。なぜかホウキをかばんから取り出した島崎さん。あれは一体どこに飾られるものなのでしょうか...。
11.18(月)
・日焼けをしやすい経理の鵜木さん。夏の間はだいたいその真っ黒ぶりに話題が集中しますが、11月の声をきくころには、さすがに落ち着いてくる様子。「現在は冬至に向かい、だんだんと白くなる時期を迎えました」と、時候の移り変わりを鵜木さんの肌の色でも感じる時期が訪れています。
11.19(火)
・メンテナンス休館明けから『パン種とタマゴ姫』に短編映画が切り替わります。ショップ店内には至る所にパン種くんのぬいぐるみやタマゴ姫のマスコットが飾られていますが、ディスプレイ用のものもお客様の手にとられ、忽然と移動していることも...。「あれっ?ここのパン種くんがいない!」と気付いたスタッフが急いで次の子を移動、というのが毎日お決まりになっているようです。
<これは移動されてきたタマゴ姫>
11.20(水)
・新しい企画展示「手描き、ひらめき、思いつき」展が始まり、それと同時に、中央ホールには"パン種"と"タマゴ姫"が飾られました。撫でられたり、まじまじと眺められたり、子どもに抱きつかれたりと、国を問わず老若男女に大人気な"パン種"と"タマゴ姫"。ごあんないじょのスタッフが、なにやら視線を感じるので見回すと"パン種"がこちらを向いていたりと、不思議と何か引き寄せられるそんな彼ら。「これからよろしくね。」と話しかけたりもするスタッフもいます。
<ハロー>
11.21(木)
・カフェデッキにある女の子の等身大の看板の前で男の子が写真撮影をしています。「大きくなったねぇ!同じ大きさになってる!」と話されるご両親。前回来館された時は、男の子は頭一つ小さかったそう。それを聞いて「次回来る時はもっと大きくなってきっと抜かしているね!」と男の子に声をかける菅野さんなのでした。
11.22(金)
・新企画展示「手描き、ひらめき、思いつき展」に合わせて、ショップでは以前販売していた"トトロぴょんぴょんのクラフトレター"が復刻販売になりました。組み立てるとちゃんと回転するゾートロープができあがるのですが、毎回このサンプルを組み立てているのが遠藤さん。久々の制作でしたが、仕上がりは「さすが!」のでき。しっかりと丈夫に作るには、糊だけではなくテープを駆使しながら作るのがコツ、とのことでした。
11.23(土)
・テイクアウトでは、「空とぶ海ぞくスープ」の販売が始まりました。冬のカフェデッキで食べる温かいスープは「ぽかぽかする!」とお客様にも大人気です。そんなカフェデッキのテント、実は最近新しくなったばかり。日の光も入りやすく明るくなりました。そこへ座ってお食事されるお客様のぬくぬく温かな様子が楽しみすぎてウキウキする作業スタッフです。
11.24(日)
・今年も三鷹市民駅伝に、男女各チームが出場してきました。男子の部には本田くん、森田キャプテン、梨子木くん、田中くん。女子の部には三橋さん、清水さん、豊村さん、新人の川名さんが出場しました。
この日はなんとなく灰色の空模様で朝から心配をしていましたが、雨男の梨子木くんの走順の時にのみ小雨を浴びるという、まるではかったかのような天候でした。森田くんからタスキを受け取る梨子木くんは、ゼッケンナンバーの呼び出しが聞こえなかったのでスタートラインに待機できず、ロスタイム、...というアクシデントにも見舞われた2区の中継地点でしたが、他の選手はさわやかな秋の空気の中で走り切ることができたそうです。
<豚汁の時間も晴れてます>
女子チームは26チーム中7位、男子チームは137チーム中25位という成績でした。今年も女子は好成績!来年もまた期待できそうです。
<おつかれさまでした!>
11.25(月)
・カフェの酒井さんが楽しそうに「ねぇ、これ見て!」と言うので側に行くと、オーダー中のお皿にハート型の人参ピクルスが。「かわいい!どうしたの?」と聞くとピクルスを仕込む時にキッチンスタッフの斎藤くんが飾り切りをしていたんだとか。たくさん作ったピクルスの中に数個だけハートの人参が紛れ込んでいるらしいので、当たったお客様が楽しんでくれたらいいな、とカフェスタッフ達は話しています。
11.26(火)
・パン種くんのうちの1人がアトリエに移動中。彼は身体のサイズを採寸されていましたが、手編みニットが準備されているようです。
11.27(水)
・クリスマス装飾が本日からスタートしました。あちこちクリスマスの雰囲気になりウキウキと華やいだ気持ちになります。今朝出社したスタッフも興味深々であちこち見てまわっていました。トライホークスでは、中央に置かれた小さめのツリーがお子さんたちに大人気。飾り付けをそっと触ったり、しげしげと眺める様子を見て自然とにこにこしてしまうスタッフたちです。
11.28(木)
・友達とネコバスに遊びにきた5歳の男の子。「僕は赤ちゃんの頃に来たことがあって、その時は怖くて乗れなかったんだ。と、話しはじめました。「でももう上に登れるんだ!」「中にも入ってもいいんだよね?」「マックロクロスケもいるよ」「もう僕は大きいから怖くないよ!お友達も一緒だもん!」とこたえてくれました。2人は、何回も何回もリピートして汗だくになるまで遊んでいきましたが、彼の成長がキラリと光る汗ににじんで見えるようでした。
11.29(金)
・カフェの喫茶室の中庭がクリスマスの飾り付けが施されいつもと違った印象です。窓側の席に座られたお客様が「かわいい!シカがいるよ!」と楽しそうに話している姿を見た田中さん。クリスマス装飾の担当をした菅野さんに「こんな会話を聞きましたよ。日誌に載せますね~!木のシカ、かわいいですよね!」と言うと「...トナカイだよ。」との返答が。次のお客様へはちゃんとトナカイだと説明しようと思う田中さんでした。
<中庭は日が落ちるとライトアップもお楽しみ頂けます>
11.30(土)
・パソコン業務に追われるカフェの丸山さんが「あれ?あれ??」と急に騒ぎ出したので、横にいたショップの佐藤さんが不審に思って見てみると「電卓と間違えて打ってた!」とカルボナーラの箱を見せてきました。妙に楽しそうな丸山さんに戸惑う佐藤さん。「見て!箱が電卓と同じサイズ!」とあまりにも楽しそうなので「本当ですね...」とお疲れの丸山くんを思いつつ写真におさめるやさしい佐藤さんでした。