2021年4月
4月
4.1(木)
・細ぼそながらではありますが、やっと再開館することができました。元通り、...とはいきませんが、毎日をつづるこの日誌も、4月から復活しますのでまたどうぞよろしくお願いいたします。
4.2(金)
・カフェにやってきた小さな男の子。入り口に飾られている花瓶の花を1本ぬきとりました。お母さんが慌てて「ダメでしょ?」と注意しています。すると男の子は、「だって"どうぞ"って書いてあるよ?」とにこり。なるほど、たしかにそうみえて申し訳ない...と納得したスタッフ。看板は「お店にどうぞ」の意味だと話すと、男の子はさっとお花を戻してくれたのでした。
・今日の夜は金曜ロードの「ハウルの動く城」。スタッフも今日は放映を楽しみに、なるべくはやく帰宅しました。
4.3(土)
・デイジーをお裾分けしてもらいました。常設展示室の「少女の部屋」の出窓に飾られ、春らしく、可愛らしい雰囲気になりました。
4.4(日)
・これまではソーシャルメディアなどのネットの世界に消極的だった石光さんが、ここにきて急激にデジタルトランスフォーメーションを果たしている、とのウワサ。そんな石光さんのつぶやきを耳にした天内さん、石光さんへ「え? 30ギガがいっぺんにってどういうことですか?」と質問しているが、石光さんは「鳥獣戯画が、いま一堂に会しているみたいだよ、っていったの」というので、2人は大笑いしていました。
4.5(月)
・閉館後、展示室をいつもより入念にお手入れ。 この4月から1階展示室に配属になった新人のスタッフは、お手入れの中でいろいろな発見があったようです。新人スタッフが緊張しながら丁寧な仕事をしていると嬉しくなる先輩スタッフたち。「このケースの中にはね......」「この飛行機の操縦席にね......」と、ついつい手を止めて、展示物について詳しく語りだします。にぎやかに口も手もうごかしつつお手入れを無事終えると、いつもより展示室の輝きが増して見えました。
4.6(火)
・施設管理の3人が、そろって同じ方向にカメラを構えています。木の枝の剪定が行われ、その見ばえをチェックしていたそうですが、その様子を思わず撮影した、動画日誌班の木村くん。どうにか喜んでもらえる新鮮なネタを届けようと、あらゆるチャンスを狙っています。
4.7(水)
・偶然の映り込みで、まるでニセ受付のトトロが笑ってるように見える位置を発見。スタッフ同士でも驚いたリ笑ったりして盛り上がりました。
4.8(木)
・新緑が輝き、いちねんで一番、三鷹の"森"な、時期です。井の頭公園の横を通り抜ける小道も、お散歩にもってこいのすがすがしさです。
4.9(金)
・今晩の金曜ロードショーは『ゲド戦記』。図書閲覧室「トライホークス」のゲド戦記、ショップのゲド戦記......館内のあちこちにある『ゲド戦記』、ぜひ探して見てください。
4.10(土)
・本日発行の「熱風」の特集は、『アーヤと魔女』。
読み応えたっぷりで充実の1冊でしたが、実は裏表紙に重要な情報も載せてもらったのです。
<『手描き、ひらめき、おもいつき』展 は、5月16日(日)で終了します。次回企画展は「アーヤと魔女」に関連したものを予定しています。>
近々にこのホームページでもお知らせできればと思いますが、どうぞお楽しみに。
4.11(日)
・重量級も重量級、男性10人以上で動かしても大変な重さで一大イベントになるショップにある通称:クッキータワー。店内のレイアウト変更を行う時には、毎回ひと騒動です。この写真ではどうも埋もれているような人も見えますが、なんとか今回も無事に移動を終了できたようでした。
4.12(月)
・以前より人通りが減ったあいだ、美術館横の井の頭公園のベンチも少し寂れたような風合いになっていました。しかし、何やら小さいけどたくましいものが育っているのを発見。春は生命力をあちこちで感じます。
4.13(火)
・公式Twitterで美術館のどの場所かを何度か画像クイズをだしてみましたが、毎回多くの方が簡単に場所を言い当ててくれています。なんて丁寧に美術館を味わってくださっているのかと感じいります。そこで高田くん、「今度は難しい場所の撮影に成功しました!運営スタッフもわからない人がいましたから。」と自信ありげ。ここがどこか、当たるでしょうか?
4.14(水)
・本日の三鷹は小雨です。これは晴れの日の写真ですが、こんなカラフルなテントでお待ちしています
4.15(木)
・昨年の臨時休館以降、屋上庭園には鳥たちが集まるようになりました。カラスが我が物顔で水浴びをした後、じっと草陰からこちらを観察していました。
4.16(金)
・松屋銀座で開催された「アニメージュ展」の設営に出向いたショップの佐野くんと高嶋さん。美術館オリジナルで製作した、アーカイブコレクションを分かりやすく並べています。設営中の人たちも、思わず準備中に手にとってお財布を確認するコーナーでした。
(※この展覧会は、松屋銀座会場は4月24日(土)で終了させていただくことが決定いたしました。詳しくは展覧会公式サイトをご確認ください。)
4.17(土)
・飛行機のお手入れをする荒井さん。 繊細な作りのものを天井から吊るされたままお手入れするので、見ている側もものすごく緊張します。
4.18(日)
・ある方から、たくさんの柏餅の差し入れを頂きました。元・男の子(現在お父さん)たちが嬉しそうに集まってきて、パクついています。縁起物で邪気を祓い、次の世代を支える力を養って...、というよりは、ただ単純に美味しいものに吸い寄せられていました。
4.19(月)
・開館から20年勤務してくれていた、大ベテランのカフェの酒井さんが本日最終勤務日を迎えました。
丸山店長とは20年苦楽を共にしてきました。新しい時代を進まなければいけない昨今ですが、「これからも見守っていきます」との温かいことばを残してくれました。
4.20 (火)
・NHKEテレ1「天才てれびくんhello」の撮影が行われました。吾朗さんが美術館の中を案内した撮影は予定時間を1時間もオーバーしました。てれび戦士の2人が、あちこちで目をキラキラさせ質問してくれて嬉しかったようです。
4.21(水)
・ショップ横のガラスをのぞくと、向こう側の風景がユラユラとゆがんで見えます。ガラスを挟んで向かい合っている2人の男の子。1人の男の子が「海の中みたいに見える?」と、手に持っていたポニョのぬいぐるみを動かしてみると、もう1人の男の子が「うん!見える見える!」と楽しそうです。何度か入れ替わっては、それぞれが"海の中風"に見えるポニョあそびをした後、2人仲良く外へと駆け出して行きました。
4.22(木)
・陽気の良い日が続き、日中は汗ばむ額の子たちを見かけるようになりました。本日からカフェの飲みものメニューは「麦こがしのラテ」が終了し「少しおとなのジンジャーエール」に変わりました。初夏の兆しですね。
4.23(金)
・花が終わったあとハート型の葉が芽吹いた屋上のハナズオウ。スタッフが子どもたちとどれが1番キレイなハート型か、決定会議を開いていました。決定後、4歳の男の子はコッソリと「ママにあげていい...?」と相談してくれました。
<この葉っぱが一番だそうです>
4.24(土)
・緊急事態宣言を受けて、残念ながら明日4/25から臨時休館をすることになりました。
4.25(日)
・急な休館が決まってしまったので、『手描き、ひらめき、おもいつき』展は突然に会期終了になってしまいました。またどこかでお目にかかれる機会を作りたいところですが、楽しみにしてくださっていた皆さんへ、運営スタッフが記録していた日々のできごとをお届け致します。
企画展示室にいる「3びきのくま」を見つけると、子どもたちは必ず1番小さいくまの"ミシュートカ"の鼻の穴をほじっていきます。そのおかげでミシュートカの鼻の穴はいつもキレイだったそうです。
4.26(月)
・企画展示室途中の通りには大きなドラゴンが待ち構えています。高いところにいるので気が付かない子もいれば、怖くて通れない子もいます。そんな中、この間来てくれた男の子は「呼吸をしたら気づかれる!息をしないでダッシュだ!」と、お友達とすばやく通りぬけて行きました。
4.27 (火)
・休館を利用し、二宮さんが屋上の池の掃除をしています。水も石もメダカたちにも気を使い、体を張って、きれいにしてくれる縁の下の力持ち。でも「温泉を探し求めにきた登山の人」と成田くんにいじられていました。
<池の水を全部...>
4.28(水)
・「中島さんが1億円くれるよ」と聞いて見に行くと、渋沢栄一さんがついた、おいしい1億円でした。散歩中に発見し、差し入れてくれたそうです。
4.29(木)
・アマチュア棋士六段の一面があり、「ろくだん」というあだ名で呼ばれることの多いシステム担当の井上くん。最近社内の会話で「ロックダウン」という言葉が聞こえると、一応振り向いて自分が呼ばれたわけではないことを確認しているため、井上くんのみ、もうひとつ違う意味でも緊張を抱えているようです。
4.30(金)
・臨時休館の影響で新展示のお知らせが遅れていますが、新展示の作業はどんどん大詰めを迎えています。こんな時だからこそ、丁寧に作業をすすめています。