西岡事務局長の週刊「挿絵展」 vol.40 夏目漱石と装丁【下】 「猫」にまつわる三人の挿絵画家


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 前回に引き続き、漱石の『猫』についてのお話です。前回、『吾輩ハ猫デアル』には三人の洋画家、橋口五葉(1881-1921)、中村不折(1866-1943)、浅井忠(1856-1907)がかかわっていることを述べました。三人に共通するのは、日...

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西岡事務局長の週刊「挿絵展」 vol.39 夏目漱石と装丁【上】 西洋風にあこがれて


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 今回の企画展示には、夏目漱石の英国留学が大きな影響を与えています。宮崎監督は、崖の上のポニョの構想時に漱石の作品を再読し、その後、漱石の足跡をたどってロンドンを訪問したことは、制作ドキュメンタリー番組の中でも触れられていました。今回は、そ...

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西岡事務局長の週刊「挿絵展」 vol.38 ぼくの妄想史【六】 夭折の天才画家が狙ったもの


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 青木繁は、わが国を代表する近代洋画家です。1882年に福岡県久留米市の下級武士の家に生まれた繁は、幼少の頃から学問の才能を発揮し、周囲からは文武のみならず芸術にも秀でた神童として注目を浴びます。小学校ではのちに日本を代表する画家として成功...

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西岡事務局長の週刊「挿絵展」 vol.37 ぼくの妄想史【伍】 欧州から学んだ思想


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 この連載では"ぼくの妄想史"のコーナーで取り上げられている絵画について紹介していますが、今週取り上げるのは、和田英作の"渡頭の夕暮"です。和田英作は、1874年に鹿児島県垂水市に生まれ、東京美術学校へ入学してからは原田直次郎や黒田清輝らに...

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西岡事務局長の週刊「挿絵展」 vol.36 ぼくの妄想史【四】 日本で洋画がはじまる


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 明治維新以降、洋画というジャンルの絵が誕生します。それまでの天然画材を膠(にかわ)で溶いた顔料ではなく、溶剤として乾性油を用いた油絵や水彩画のことを一般に洋画と呼ぶようで、日本画と違って輪郭線がないという特徴もあります(そう考えると日本で...

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西岡事務局長の週刊「挿絵展」 vol.35 ぼくの妄想史【参】 ハントのひつじ


 ロンドンにあるテート・ブリテンのラファエル前派の部屋には、ウォーターハウスやミレイといった画家の作品のほかにも、絵が飾られています。今回取り上げるのはハントの代表作、"Strayed Sheep"(迷える羊)という一枚です。  ウィリアム...

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西岡事務局長の週刊「挿絵展」 vol.34 ぼくの妄想史【弐】 引き続きウォーターハウス


 前回紹介したウォーターハウスについて、もう少し補足したいと思います。  ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス(John William Waterhouse)は、1849年ローマで生まれましたのですが純粋な英国人です。両親がともに画家で頻...

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西岡事務局長の週刊「挿絵展」 vol.33 ぼくの妄想史【壱】 ウォーターハウスから始まる


今回から、この企画展のある意味、目玉でもある、"ぼくの妄想史"というコーナーで展示されている絵画について考察を重ねてみたいと思います。ここで取り上げられているのは、まさに宮崎監督自身が考える、本の挿絵を始まりとした、通俗文化にまつわる美術史...

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西岡事務局長の週刊「挿絵展」 vol.32 イワン・ビリービン【伍】 イワン・ツァレヴィチの秘密


 今回は再び、ビリービンの挿絵に関連する話題をお届けしたいと思います。というのは、1月19日に一週間のみの限定公開で映画「夜のとばりの物語-醒めない夢-」(監督:ミッシェル・オスロ)という映画を、ジブリ美術館ライブラリー作品として公開するの...

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西岡事務局長の週刊「挿絵展」 vol.31 一枚の挿絵から【六】 今年の干支にちなんで


 みなさん、新年明けまして、おめでとうございます。  今年もこの連載はしばらく続きます。全50回を予定していますので、あと20回ほどお付き合いください。昨年の更新ではドラゴン(=辰)で締めくくったのですが、今年はやはり干支にちなんで、ヘビ(...

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