【三鷹の森アニメフェスタ2014】にて特別上映と講演会を開催します


このイベントは終了いたしました。たくさんのご参加、ありがとうございました。

3月1日(土)三鷹市芸術文化センターにて、 「三鷹の森アニメフェスタ2014 ~アニメーション古今東西 その11~」を開催します。 毎年恒例、三鷹の森ジブリ美術館が厳選する古今東西の傑作アニメーションを上映します。 アニメーションの面白さと奥深さをお楽しみ下さい。

◆日時
 2014年3月1日(土) 午後1時~午後6時
 【第一部】午後1時~午後3時頃  「さまざまな技法のアニメーション」
 【第二部】午後3時30分~午後6時頃  『しわ』特別上映と根本かおるさん講演会

◆場所
 三鷹市芸術文化センター 星のホール

◆入場料
 無料

◆応募方法
 
第一部、第二部とも200名(市民:4名1組で40組160名、市外:2名1組で20組40名)を招待します。
2月11日(祝・火)必着で、官製はがきに下記をご記入のうえお申込ください。

 1 住所
 2 代表者の氏名(年齢、フリガナ)
 3 人数(代表者を含む)
 4 電話番号
 5 希望プログラム
(第一部、第二部どちらかを記入。1枚のハガキに1希望プログラム、複数枚の申し込みは無効。1人での申し込みも可)

申し込み先: 〒181-0013 三鷹市下連雀一丁目1番83号
三鷹の森ジブリ美術館「三鷹の森アニメフェスタ2014」係

※当選者の発表は招待状の発送をもって代えさせて頂きます。(2月16日(日)発送予定)

◆お問い合わせ先
 三鷹の森ジブリ美術館ごあんないダイヤル 0570-055777 
 ※電話による当否確認は受け付けられませんのでご了承ください。


【第一部】午後1時~午後3時頃 「さまざまな技法のアニメーション」
人形やカリグラフ、色鉛筆など、さまざまな技法を用いたアニメーションを集めました。私たちが普段見ているセル画やCGのアニメーションとは一味違った個性豊かな表現をお見せします。 なお、今回は、昨年惜しくも亡くなられたフレデリック・バック氏の作品を特別に2本上映します。

◆上映作品
①『線と色の即興詩』 ノーマン・マクラレン/1955年/6分/カナダ
様々な形や線が暗闇の中にちらちらと明滅し、残像を残しつつ音と連動して変化する。カメラを一切使わず、針などで直接黒味のフィルムに絵を刻み込むカリグラフという手法で作られている実験的な作品。

②『花折り』 川本喜八郎/1968年/14分/日本
人形アニメーションの大家川本喜八郎の処女作。壬生狂言の楽しさと明るさにひかれ、桜の花にまつわる酒呑みの失敗談を人形アニメーションで表現。
hanaori.jpg©川本プロダクション

③『小さな五つのお話』 岡本忠成/1974年/20分/日本
5話で1本のオムニバス作品を、5つの違った技法で表現している。東君平による第一話は家庭内の子どもと母親のやり取りの中にあるほのぼのしたエピソードだが、岡本のオリジナルとなる第ニ話以降は、日常の中に潜む様々な社会問題をテーマとしている。
tiisana5tunoohanasi.jpg©エコー

④『クラック!フレデリック・バック/1981年/15分/カナダ
フレデリック・バックの長女、スーゼルのアイデアをもとに、一脚のロッキングチェアが辿る運命を通じて、失われつつあるケベックの伝統的な生活や文化、家族愛、自然への共感、現代文明批判などをユーモラスに描く。『トゥ・リアン』でのツヤ消しセルに色鉛筆で描く手法は、フレデリック・バックならではのものとして定着した。アカデミー賞短編アニメーション部門受賞。
kurakku.jpg©Société Radio-Canada

⑤『木を植えた男』 フレデリック・バック/1987年/30分/カナダ
羊飼いのエルゼアール・ブッフィエは、たった一人で荒地に木を植え続けていた。ブッフィエの無償の行為は、不毛の地に緑をしたたらせ、生命の輝きに満ちた場所に甦らせた。ジャン・ジオノの原作に感銘を受けたバックが、5年半の歳月をかけ、2万枚におよぶ作画作業の大半を一人でこなして作り上げた代表作。また、コンピュータ制御の撮影台を使い、より高度で複雑なカメラワークを見せている。前作に続きアカデミー賞短編アニメーション部門受賞。そして、この映画に感動した人々による植樹運動が世界中に広がりを見せた。
 kiwouetaotoko.jpg© Société Radio-Canada

【第二部】午後3時30分~午後6時頃  
『しわ』特別上映と根本かおるさん講演会

しわ』(原題:Arrugas)イグナシオ・フェレーラス/2011年/89分/スペイン

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スペインで公開されるや社会的に大きな反響を呼び、スペインのアカデミー賞と呼ばれる第26回ゴヤ賞で「最優秀アニメーション賞」「最優秀脚本賞」を受賞。また、教育番組の世界的なコンクールである「日本賞」の2012年度グランプリを受賞した話題作。 原作は、スペインの漫画家パコ・ロカが描いた『皺』(第15回文化庁メディア芸術祭マンガ部門「優秀賞」受賞)。 この原作を、スペイン人の若き実力派アニメーターで、日本のアニメーションから多くを学んだと語る、イグナシオ・フェレーラスが監督した長編アニメーション。テーマは、高齢化時代を迎え社会問題としてもクローズアップされている「認知症」について。 その時、どうやって「老い」や「認知症」と向き合えばよいのか。 本当に必要なのは「家族」か「友達」か...。そんな重いテーマを、温かな手描きアニメーションの手法でコミカルにさりげなく描き出している。


映画上映後、社会派映画の批評でも著名な国連広報センター所長の根本かおるさんを招いて、作品の感想や社会的な背景、ご自身の体験や国際問題など、様々なお話を伺います。司会及び聞き手は、東海ラジオの人気パーソナリティー小島一宏アナウンサー。

©2011 Perro Verde Films - Cromosoma, S.A.


根本 かおる
nemotokaoru.jpg東京大学法学部卒。テレビ朝日を経て、米国コロンビア大学大学院より国際関係論修士号を取得。1996年から2011年末までUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)にて、アジア、アフリカなどで難民支援活動に従事。ジュネーブ本部では政策立案、民間部門からの活動資金調達のコーディネートを担当。WFP(国連世界食糧計画)広報官、国連UNHCR協会事務局長も歴任。フリー・ジャーナリストを経て今年8月より現職。著書に『日本と出会った難民たち-生き抜くチカラ、支えるチカラ』(英治出版)他。元ミスDJリクエストパレード パーソナリティ。出版社のサイトで、根本かおるの社会派映画案内 ~スクリーンの向こうに故郷(ふるさと)が見える~を好評連載。