「三鷹の森アニメフェスタ2019」第一部上映作品(予定)
①「サムライエッグ」 (百瀬義行/2018年/16分/日本)
野球好きな少年シュンは、元気な小学生。しかし、シュンにはひとつだけ友だちと違うことがあった。彼は生まれた時から極度のたまごアレルギーに悩まされていた。ある日、シュンは、母の留守中に誤ってたまご入りのアイスクリームを口にしてしまう。突如、シュンの身体に異変が起きる。そのとき、シュンがとった行動とは―。
© 2018 STUDIO PONOC
②「One Small Step」 (アンドリュー・チェスワース ボビー・ポンティラス/2018年/8分/アメリカ)
ルーナはお父さんと二人で暮らす元気な女の子。テレビでロケットが打ち上げられる様子を観た日から、宇宙飛行士になることが夢になりました。そんなルーナを応援するお父さん。しかし彼女が大学生になった頃からうまくいかないことが増えてきて...。
© TAIKO Animation Studios, Inc.
③「The Basket」 (スレッシュ・エリヤット/2017年/15分/インド)
裕福ではないが、両親に大切に育てられ幸せに過ごす少女が、ある日父が大切にしている金時計を落として壊してしまう。彼はその日からすっかり元気を失ってしまい、困った少女は・・・。インド・アニメーション界の巨匠スレッシュ・エリヤット監督が8年かけて制作したクレイアニメーション作品。
© Studio EEKSAURUS
④「ひな鳥の冒険」 (アラン・バリラーロ/2016年/6分/アメリカ)
ディズニー/ピクサーアニメーション『ファインディング・ドリー』と同時公開された短編アニメーション。海岸線で食べ物を得るために、生まれて初めて巣を出て冒険する幼い腹ペコな鳥(シギ)の話。羽や砂、水など全てがとても緻密にリアルに描かれており、まるで実写と見紛うような映像に誰もが驚かされ、シギは抱きしめたくなるほど可愛らしく、親に頼らず成長していく表情も豊かに表現されている。「ピクサー・ショート・フィルム Vol.3」ブルーレイ・DVD収録作品。
© 2019 Disney/Pixar
⑤「おにしめおたべ」 (今林由佳/2011年/4分/日本)
家族の為にお煮しめを作る母親と、それを横でみている子ども。登場人物はきぬさや、にんじん、ごぼうなどの動物たち。親子の会話と、生きる食材の世界は、料理という時間の中でつながる。第11回東京アニメアワード学生部門優秀作品賞受賞。
© 2011 Yuka Imabayashi & Tokyo University of the Arts
⑥「This Way Up」 (アラン・スミス アダム・フォークス/2008年/9分/イギリス)
葬祭業を営む父と息子は、とあるきっかけで棺を徒歩で運ぶことに。多くの障害物を乗り越え墓地へ向かう道中を、コミカルに描きだした作品。イギリスらしいシニカルさの中に、一つの親子の絆が示されている。第81回アカデミー賞短編アニメ映画賞ノミネート作品。© Nexus Studios
⑦「水の精ーマーメイドー」 (アレクサンドル・ペトロフ/1996年/10分/ロシア)
原題は「ルサールカ」。ルサールカとは入水自殺のために、水の精に変身した若い女性のことで、男を苦しめる存在として、ロシアの民話の中にはたびたび現れるといいます。独自の解釈により、二人の男の間で苦悩するルサールカを官能的に描いており、前作「雌牛」に続き、アカデミー賞にふたたびノミネートされました。
© Alexander Petrov, OLDSEA
⑧「トプティーシカ」 (ヒョードル・ヒートルーク/1964年/9分/ソ連)
子グマのトプティーシカは冬の眠りから目覚めると、お母さんに内緒でこっそり穴を抜け出しました。初めて見る雪一面の世界を夢中で歩き回る途中、子ウサギと出会って...。ヒョードル・ヒートルークが初めて脚本と監督を手掛け、ヴェネチア国際映画祭で銅賞を獲得。動物の生き生きとした動きが見事に描かれています。
© 2010 MOVCO / SMF