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ジブリの友人、アードマン・アニメーションズ

 発明家のウォレスと、忠犬グルミットが登場する痛快コメディ「ウォレスとグルミット」シリーズを始め、数々の個性的なアニメーションを生み出し、イギリスを代表するアニメーション・スタジオとして知られるアードマン・アニメーションズ。同スタジオの作品は、粘土で作られた人形を、1コマ1コマ撮影していく「ストップモーション・アニメーション」という手法で撮影され、スタジオを代表する監督ニック・パークが4度のアカデミー賞を受賞するなど、アニメーションの枠を超えて世界から熱狂的な支持を集めています。

 かつて宮崎駿監督がイギリスを訪れた際、誠実で真摯に粘り強く作品作りをこなす姿勢に共感したことがきっかけとなり、アードマンとジブリの交流が始まりました。2006年には宮崎駿監督企画・原案・監修による「アードマン」展が三鷹の森ジブリ美術館で開催され、そのサブタイトルには「イギリスの友人を紹介します。」と付けられたほど。また、「ウォレスとグルミット」シリーズ最新作『ベーカリー街の悪夢』は2009年に三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー作品として劇場公開されるなど、アードマンとジブリは敬意と友情で支えられた「友人」として交流を深めてきました。そして今回、『ひつじのショーン』もジブリ美術館ライブラリー提供作品として、紹介していくこととなりました。

アードマン