【森のどうぶつみき】のできるまで
積み木は、このような木材から一連の工程を経て生みだされます。
【1:外形線をひく】
大小のトトロやどうぶつたちはひとつひとつ板の木目の模様に合わせて鉛筆で外形を書き、手作業で切り抜かれます。
▲型枠を鉛筆でなぞり、板に外形線を引く
「顔があるものなので、眼のところに節の部分が来ないようにずらします。大トトロはクリの木、中トトロはホオの木、小トトロはシラカバです。
それぞれ色も肌触りも違っています。クリは鉛筆がひっかかって特に描きにくい木なんですよ」(古安さん)
【2:切り抜く】
外形線をひいたら、次にミシンのこ(糸のこ盤)で切り抜きます。
▲糸のこでの切り抜き
「レーザーカットではどうしても味気ない形になってしまいます。手で切り抜くことにより微妙に形が違ってくるので
表情が一個一個違うものになるのです」(佐々木さん)
【3:面取り】
切り抜いたつみきの断面と角をバフ掛けして面取りをします。これも手作業です。
▲バフ掛け
【4:焼印】最後に眼を入れます。印刷ではなく、焼き入れすることによって長く遊んでも模様が落ちないように工夫されています。
▲焼き入れ
「この焼き印を上から押しあてる機械はもともとはドリルで、僕らで改造して作ったんです」(佐々木さん)
【5:完成】
積み木にはニスや塗料などは塗らず、木の肌のままです。木質を直接感じて頂けるように、
また、使い込むうちに、ツヤが増し味わいが出てくるように、
表面仕上げにはこだわっているのです。